こんにちは。おしゃれ勉強中の あさよるです。
服は大事だ! そう思うようになったのはつい最近。ずっと身につけるものに自分なりの「こだわり」はあったけれども、「服は大事だ」とは考えていなかった。わたしたちは、着ている服や、髪形や、アクセサリーなどなど、これらもコミュニケーションの道具なのだと気づいてから、「自分が好きなもの」ではなくて「相手に伝えたいこと」に重きを置くようになった。
わたしは女性なので、このブログでも女性向けのおしゃれ・ファッションの本はたくさん取り上げてきた。そこで気になっていたのは、男性のおしゃれだ。最近、テレビを見ていても、そこに映っている人の服装が気になる。それぞれのタレントさんの個性を出しつつ、番組全体の雰囲気に合った服が選ばれていたりして、プロの仕事を感じていた。
シルエットで雰囲気イケメンに
『最速でおしゃれに見せる方法』は、現役の洋服のバイヤーさんによるおしゃれの指南本だ。おしゃれに興味がない人ほど、この本を一冊熟読しておくといい。間違いない服の選び方を一つ知っておけば、時短だしコスパもいい。
シルエットにこだわること。そして、アメカジ(アメリカカジュアル)をやめること。この二つが、まずは初心者が取り組むことだ。アメカジは日本人がやると、スタイルが悪く見えがちだ。まずは、スタイルがよく見えるシルエットを意識する。アパレルのショップ店員さんなんかも、シルエットをかっこよくキメることで、雰囲気イケメンになっていると紹介されてた。
つい、物の質にこだわってしまう人が多いそうだけれども、優先順位はシルエットの方が上。
アクセサリー類は、時計と、スタイルを良く見せるストールがおすすめされている。「3首」と言って、首、手首、足首の3か所をおしゃれにキメるといいらしい。足首も、丈のあったパンツを選ぶか、ロールアップしてスッキリと見せる。
ちなみに、アメカジではオーバーサイズなパンツをダボっと着るから、野暮ったくなりがちだ。アメカジをおしゃれに着こなすのは上級者向けみたい。
理論重視。必須アイテムも網羅
本書はおしゃれの「理論」に比重が大きい本だ。まずは考え方をインストールしておけば、いずれ応用もしやすい。しかし、きちんと写真で実際のコーディネート例や、具体的なブランドや持っておきたいアイテムも、紹介されているから、とてもバランスの良い本に感じた。
おしゃれは大事だ
「見た目は大事」という話が本当なんだと痛感したのが、30代になって、ずっとしていたヘアカラーをやめたときだった。髪色を暗くし始めてから、やたらと人に絡まれる機会が増えたのだった。相手の年齢も性別も関係なく、初対面でなぜか上から目線な言葉が飛んでくる。 カラーをしていた頃は一度もなかったような事態だった。
その無礼な相手は、見た感じは大人しそうな普通の人で、人に喧嘩を売って歩いているタイプな人でもなさそうだ。髪が黒いだけで、普通の人に小バカにされるのかとゾッとした。髪を黒に戻して約3年以上経って、やっと黒髪も板についてきたのか、再びへんな人に絡まれることがなくなった。
人の見た目で態度を変えたりしたくないもんだけれども、実際に体のパーツの色が変わるだけでこんなに嫌な思いをし続けるのかとゲンナリ。ヘアカラーはある意味、わたしの結界になっていたのかもしれない。今は、髪は染めてないけれども、変わりに「身支度をきちんと整えておく」ことがその役割を果たしているんじゃないかと思う。「化粧はもともと魔除けだった」というのも、わかる。
たぶん、着る服、選ぶ服が変わると、世界が変わるじゃないだろうか。
おすすめ記事
『てつがくを着てまちを歩こう』/ 鷲田清一
哲学者の鷲田清一が「ファッション」について考える。そう、服を着ることは
人間の人間らしい営みであり、「哲学」なのだ。おすすめ。
『ファッション・ライフのはじめ方』/高村是州
ヤングアダルト向けのファッション本。おしゃれの初心者に向けて、言葉の意味や、スタイルなど、基本中の基本から始まる。大人にもおすすめ。
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最速でおしゃれに見せる方法
目次情報
はじめに
chapter1 The principles
大原則とルール
メンズファッションにはロジックがある「センス」ではなく「ロジック」が必要
・なぜ教科書がないのか?
・店員はテクニックで雰囲気イケメンになっている
・ダサく見える罠①「質にこだわる」
・ダサく見える罠②「アメカジに偏る」大原則「ドレス」と「カジュアル」のバランスを考える
・日本人が守るべき黄金律は「7:3」
・「ドレス寄り」は簡単におしゃれに見えるルール① 服は「ボトムス」から揃える
・印象を変えるのが「トップス」、印象を整えるのが「ボトムス」
ルール② 形は「I」「A」「Y」で整える
・「I」ラインシルエット
・「A」ラインシルエット
・「Y」ラインシルエット
・まずは「I」ラインからつくろう
・「I」は「ドレス寄り」がつくりやすいルール③ 色はモノトーン+一色に抑える
・四色以上は使わない
・色は面積と彩度でドレスとカジュアルが決まるコーディネートは「二要素をロックする」
・三要素のうち二要素をロックする
・レベルアップ型コーディネート法「大原則とルール」のまとめ
chapter2 how to pick your clothes
服の選び方
今日買うならこんな服[ボトムス編] コーディネートの印象はパンツとシューズで7割が決まる
・パンツとシューズの色を合わせて視覚効果を狙え
・ボトムスは「細み」を選べ
・「細み」の決め手はノークッション[ボトムス編] 最強のアイテムは黒スキニーデニム
・「ハイブリット」はそれだけでコーディネートが完成する
・「裾幅」と「素材」に注意して良品を選ぼう
・「黒のスキニーデニム」オススメのブランドとは?[ボトムス編] シューズも「ドレス」寄りを選べ
・なるべく存在感ないブーツ、レザーシューズを選べ
・基本のスニーカーは「黒のコンバースオールスター」
・スニーカー以上革靴未満な万能シューズ「エスパドリーユ」[トップス編] テーラードジャケットの選び方&合わせ方
・スーツの上着を普段使いしていいのか?
・「カジュアルなジャケット」を買ってはいけない[トップス編] シャツの選び方&合わせ方
・シャツ選びは袖と裾に着目せよ
[トップス編] カットソーの選び方&合わせ方
・使用頻度の高いカットソーは2枚990円で十分
・ネックは「ちょい開きクルーネック」が狙い目[トップス編] ニットの選び方&合わせ方
・ドレスライクなハイゲージニットを手に入れよう
[トップス編] コートの選び方&合わせ方
・実は簡単なロングコートの着こなし
[小物編] アクセサリーは「全体」と「先端」のバランスで決まる
・アクセサリーを買うなら「アンプジャパン」
・時計こそ身につけるべきアクセサリー
・ストールは体型隠しに必須[着こなし編] 印象は「先端」で決まる
・色気につながる先端「3首」を意識せよ
・「洋服は先端で決まる」その①テーパードパンツ
・「洋服は先端で決まる」その②ロールアップ
・「洋服は先端で決まる」その③袖まくり[着こなし編] ボトムスをさらに着こなすコツ
・ショートパンツでも脚長に見える三つの法則
・ダサいデニムを蘇らせる方法
・スウェットパンツの着こなし方
・なぜ白パンツは不自然なのか?[着こなし編] 視覚効果を使った着こなしのコツ
・体型を隠せる最強シルエット「O」ライン
・痩せ型でもTシャツ一枚がサマになる方法
・インナーの着丈で着こなしレベルを上げる方法
・TVディレクターにならない正しい「肩がけ」[着こなし編] コスパが高いアイテム選びのコツ
・使いやすくて便利なクラッチバッグ
・スーツのオススメは「スーツセレクト」[着こなし編] 着こなしに迷ったら原点に戻れ
・「全身黒」は初心者にオススメ
・源流はおしゃれの基本
・ユニクロだけでもおしゃれはできるchapter3 How to make your style
服の合わせ方
コーディネート50スタイルを公開style01-04「ベーシック」
style05-06「ボリューム」
style07-08「A」ライン
style09-10「Y」ライン
style11-12「O」ライン
style13-15「小顔」
style16-17「3首」
style18-19「シンプル」
style20-23「アダルト」
style24-25「再生」
style26-27「ショーツ」
style28 「スウェットパンツ」
style29-30「スーツ」
style31-32「ダウンベスト」
style33 「源流」
style34-36「コート」
style37-42「ファストファッション」
style43-45「遊びパンツ」
style46-50「アレンジ」chapter4 My fauortite items
偏愛アイテム
厳選したアイテムBEST15を公開No.01 アタッチメントのタンクトップ
No.02 ユニクロのスーピマコットンTシャツ
No.03 MBのスキニーパンツ
No.04 ツキドットエスのニット
No.05 マーカウェアのオックスフォードシャツ
No.06 ワカミのブレスレット
No.07 ラウンジリザードのスーツ
No.08 ナイキのエアマックス90
No.09 フォックスの折りたたみ傘
No.10 ガイモのエスパドリーユ
No.11 sixeのステンカラーコート
No.12 ソフネットのダウンベスト
No.13 トムフォードの眼鏡
No.14 グラミチのショーツ
No.15 アノーニモの腕時計chapter5 Another side of fashion industry
ファッションの裏側
業界を知れば服がよりわかる[買い方のコツ] 服は「いつ」買うのが正解なのか
・流行はどこから来てどこへ行くのか
・「劣化していないコピー」を見つけよう
・店に「いつ」買いに行くべきなのか
・新作が揃う2月と9月が買いどき
・セールは1週間が勝負
・福袋を買ってはいけない[買い方のコツ] 狙い目のブランドとは?
・ユニクロとH&Mはどちらを買うべきか
・ユニクロの「大型店特別商品」を狙え
・ファクトリーブランドを狙え[捨て方のコツ] 捨てられなければ買えない
・シーズンになっても1か月着ていないものは捨てよう
・捨てるべきアイテム一覧おわりに
MB
プロバイヤー、プロブロガー。バイヤーとして100以上のブランドと取引経験があり、ブロガーとしては「おしゃれの教科書」ともいえる誰もが実践可能な論理を綴ったサイト『現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法 KnowerMag』を運営。2014年度より有料メールマガジン『最も早くオシャレになる方法 現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』を発行。日本最大手のメルマガ配信サイト「まぐまぐ」にて人気ランキング4位を獲得し、2014年度「まぐまぐ大賞」を受賞。ニコニコ公式チャンネル『MBチャンネル』にて動画配信、『日刊SPA!』『WebNewtype』『メンズジョーカー・プレミアム』などの媒体でも執筆を行っている。
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