こんにちは。気分が落ち込みがちな あさよるです。今の時期、気づいたら外が暗くって「ああ、なにもしないまま一日が終わってしまう」と思いがちです。朝も、なかなか体を起こせなくて困っています。布団と体が一体化しているんですね(;’∀’)
生活習慣を見直さなきゃ、このままズルズルッと冬を迎えるのは嫌だなぁと、真面目な内容で、モチベーションが上がるような本を探していました。『幸せな人がやめている36の習慣』は精神科医の先生による本で、内容はまじめて、奇をてらったような突飛なものでもなく、誰にでも当てはまるものです。襟を正します…。
精神科医が考える「幸福」とは
『幸せな人がやめている36の習慣』は、精神科医が教える「幸福になる習慣」です。医学的なデータや、患者さんと接した経験がまとめられています。なもんで、ここに書かれている内容は「いたってまっとう」、別の言い方をすれば「いたって普通」とも言えます。
不健康な生活は、肉体への負担だけではなく、精神的にも自分自身の負担になります。暴飲暴食、夜更かし、SNSがやめられない。承認欲求を満たしたい。買い物でストレス発散したい。どれも、その一瞬は快感があるのかもしれないけれども、次の瞬間にはドッと疲れやうしろめたさ、後悔が押し寄せてくるものです。賢明ではありません。
極端なことはせず、真面目にコツコツと健康習慣を続けることが、結局のところ精神的にも満足を生み、幸福につながるというお話。
「言われなくてもわかってるよ!」とお思いの方も、「だけどそれ、ホントにできてるの?」ってのが本書の問いかけでしょう。もちろん、日ごろから健やかな生活習慣を維持してらっしゃる方は、本書『幸せな人がやめている36の習慣』は不要。あさよるなんかが読むと「ああああ~」ともういたたまれない。
表情、気分は伝染する
わたしたちは感覚的に、何かうれしいとか悲しいとか感情があって、その感情から涙が出たり微笑んだりしていると感じていますが、医学的にはどうやら逆らしいのですね。肉体の反応が先にあって、涙が出るから悲しい、微笑んでいるから嬉しいと感じているらしい。で、脳にとっては話の前後関係なんかも関係なくって、「微笑むための筋肉が動いている」「心拍数が上がって涙が出ている!」と、体の情報から判断するらしい。だから、嘘でも笑顔を作れば脳は笑顔だと認識するし、本心でなくても嫌な顔をしていると、気分までそうなっちゃうってこと。
本書とは関係ない話ですが、人間には「ミラーニューロン」という脳細胞があって、対面する相手がある表情をすると、それを見ている自分も、同じ表情を作っているかのように脳細胞が刺激されるそうです。なもんで、YouTubeなんかでも、美人の動画をなるべく見ようとw 怒ったりスネた顔をしている人よりも、ニコやかに話す人の動画の方が、自分にとっていいですよね。
で、表情から感情まで変わるのであれば、相手の表情がミラーニューロンによって自分にも伝わり、その表情から自分の感情が揺さぶられているってこと。
これはリアル人間関係でも、一緒にいてしんどい人――つまり笑顔になれない人よりも、一緒にいて同じ表情を作りたいと思える人と一緒にいたいと思うようになりました。感情が豊かなのは良いことだと思うけれども、ずっと険しい顔しっぱなしとか、背中を丸めてヒソヒソをしなきゃいけない話ばかりなのは、もういいかな~。
「コントロールする」とは大げさだけど
幸福を感じやすい人は、自分で自分の感情や時間をコントロールできる幅が大きい人みたいです。もちろん、なにからなにまで自分の思いのままには生きれませんから、あくまで「コントロールできる要素が〈多い〉」ということです。
「コントロール」というものなんだか大げさですが、「旅行の計画を立てる」とか「腹八分目にする」とか、そういうこと。
「勝手気まま」にやるためには、スケジュール管理が大事です。なぜなら、予定を立てないと結局なにもできないから。「自由な人」と「行き当たりばったりな人」は違うってことですね(;^ω^)
よく寝て、腹八分目に食べて、よく歩いて、ネットは程々に。
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医師が教える幸せな人がやめている36の習慣
目次情報
はじめに
Chapter1 忙しさと疲労感に幸福をかすめ取られないための働き方・休み方
01 平日と休日の睡眠時間が極端に違いませんか?
平日も休日も、同じくらいの時間、ぐっすり眠る人が幸福になる02 仕事は「やらなきゃならないつらいこと」? 「自分でコントロールできること」?
「やらされてる感」を減らすだけで仕事は楽しくなる03 休んでいる時間も、いつも焦っていませんか?
しっかり休憩時間を取るほうが、仕事の効率も幸福度も上がる04 仕事や人づきあいのストレスを、休日まで持ち込んでいませんか?
ストレスからくる「脳の疲れ」の特効薬は、充実した休日05 最近、旅行に行きましたか?
旅は人を幸福にする06 「自分だけ休むわけにはいかない」と思い込んでいませんか?
「休むこと」に罪悪感を持たないほうが幸せになれるcolumn 「多忙感」に人生を乗っ取られないためにできる7つのこと
Chapter2 その食べ方では「老化」と「肥満」、「病気」を招く――不幸にならない食習慣
07 いつも「お腹いっぱい」になるまで食べていませんか?
「満腹」は老化と病気への近道08 適量の朝食を、毎日、食べていますか?
「腹五分目」の朝食で、体内時計のスイッチが入る09 寝る直前まで何かを食べていませんか?
夜8時までに食事を済ませる人が幸福になる10 ファストフードやジャンクフードばかり食べていませんか?
その「落ち込み」と「物忘れ」は、ジャンクフードのせいかもしれない11 魚よりも、ついつい肉ばかりを食べていませんか?
青魚に多く含まるオメガ脂肪酸は、うつ病を防ぐ可能性あり12 流行の健康法にすぐ飛びついていませんか?
幸福になる食べ物は、オリーブオイル、ナッツ、魚、野菜と果物、雑穀類column 幸福になるための食事 9つのコツ
Chapter3 人生に幸福をもたらす運動習慣、不幸にする運動習慣
13 気がつくと、猫背になっていませんか?
姿勢が悪いと不幸になり、姿勢を正せば幸福になる14 「毎日運動をしよう」と決心しては、挫折していませんか?
幸福で健康な人は、週に一度のエクササイズを習慣にしている15 「通勤だけで充分、運動になっている」と勘違いしていませんか?
通勤地獄のストレスは、イライラや過食を助長する16 一日のほとんどを、座りっぱなしで過ごしていませんか?
オフィスや部屋に閉じこもる習慣は死を招く?17 昼食を、いつもデスクで取っていませんか?
ランチタイムウォーキングは健康と幸福への第一歩18 テレビや動画配信を長時間、見続けていませんか?
テレビの見すぎは、血管と脳のハイレベルな機能を台無しにする19 「鍛えなきゃ」「スポーツしなきゃ」と自分を追い詰めすぎていませんか?
オーバートレーニングはむしろ不幸を招くcolumn 三日坊主にならずに「座りっぱなし」をやめる8つの方法
Chapter4 良い人間関係は人を健康にし、幸福にする
20 疲れている、面倒だ、と、家族や周囲との交流を軽んじでいませんか?
人とのつながりに「身を乗り出す」ことが幸福につながる21 友だちは多いほどいいと、決めつけていませんか?
友達の数にはこだわらなくていい22 この1ヶ月でどれくらい、会話を楽しみましたか?
「黙ってクリック」より、「人としゃべる」ことが心を癒す23 環境や肩書を、つい人と比べていませんか?
他人と比べて勝つことを、人生の中心に据えてはいけない24 最近、人のためになることを、しましたか?
「親切=他人のために行動すること」で幸せホルモンが活性化する25 イラっとしたとき、不機嫌オーラをむき出しにしていませんか?
不機嫌をアピールすればするほど、自分も周囲も不幸になる26 「つらいときに笑うなんて無理!」と思っていませんか?
楽しいから笑るのではなく、笑うから楽しくなる27 頼られることに喜びを感じすぎていませんか?
自分の問題と他人の問題を区別できない不幸28 他人のために頑張りすぎていませんか?
バランスの取れた他人と自分への思いやりが、幸福への入り口column 不幸を自ら招かないコミュニケーションの4つの基本
Chapter5 モノやお金よりも、時間と経験が幸福感を作る
29 自分にご褒美をあげるとき、「モノ」を選びますか? 「体験」を選びますか?
モノはもっと欲しくなり、手に入れた満足は長続きしない30 セレブ愛用のブランド品が欲しいですか?
モノとお金にこだわるより、エコに配慮するほうが幸福感が増す31 ストレスを買い物で解消していませんか?
「買い物で不幸な自分をリセットできる」という勘違い32 高収入な人ほど幸せだと思っていませんか?
幸福度がいちばん高い年収は、750万円?column モノやお金にこだわりすぎずに幸福になるための7ヶ条
Chapter6 仕事と人間関係を台無しにするSNSの悪習慣
33 SNSが気になって、仕事や勉強の効率が落ちていませんか?
「ながらSNS」は、集中と記憶の敵34 「ネット弁慶」になっていませんか?
SNSは度を越した怒りを掻き立て、感情を乱す35 リア充アピールの投稿にイラっとしていませんか?
楽しいはずのSNSから「自慢」と「嫉妬」があふれ出る36 「いいね!」の数がそんなに気になりますか?
承認欲求とリア充アピールの罠にはまることの不幸column SNSに感情と行動を支配されずに幸福感を高めるコツ
おわりに
参考文献
西多 昌規(にしだ・まさき)
精神科医・医学博士。スタンフォード大学医学部睡眠・生体リズム研究所客員教授。1970年石川県生まれ。東京医科歯科大学卒。国立精神・神経医療研究センター病院、ハーバード大学医学部精神科研究員、東京医科歯科大学助教、自治医科大学講師として勤務。大学病院やメンタルクリニック、企業産業医としての診療経験も豊富である。日本精神神経学会専門医、睡眠医療認定医など、専門医資格も多数もつ。専門はうつ病や睡眠障害を中心とした臨床精神医学・睡眠医学、脳波・脳機能画像などを扱う精神生理学。現在はスタンフォード大学にて、睡眠医学の研究を行っている。
主な著書に『休む技術』『精神科医が教える「集中力」のレッスン』『感情に振り回されない技術』(大和書房)、『眠る技術』『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本』(だいわ文庫)、『「テンパらない」技術』(PHP文庫)などがある。
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