ビジネス・経済

『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』

少しの意識で、コミュニケーションが変わる!

「えー」「あのー」連呼、体をゆらゆら揺すってませんか?

Σ(・∀・;)ドキッ

こんにちは、あさよるです。

「話し方」……なかなか上手くなりません。人とお話をするのは好きですが、上手く自分の考えや気持ちを表現できないとき、ヤキモキしちゃいます。

「声を出す」っていうのも、なかなか難しい。もっといい声で、通る声で話せるといいのになぁ。

そこで、「話し方」の本を読んでは、話し方を意識してみます。

みなさんも、「話し方」自信ありますか?

時短・省エネ・節約で「話し方」を変えたい!

「話し方」って、ビジネスの場で語られることが多いですが、家庭や友人関係、趣味やプライベートの時間にも大きく影響します。

劇的に、自分の話し方が変わればいいなぁなんて、誰もが願うことじゃないでしょうか。

しかも、あまりお金はかけたくない。最短の時間で、最小の手間や努力で成果があれば……(・∀・)イイネ!!

実際に、話し方の先生にレッスンしてもらうのも一つですが、まずはテキストでチャレンジしてみてからでも遅くありません。

今すぐ変われる「話し方」の本

あさよるネットでもこれまで、複数の「話し方」本を紹介してきました。

マナーを主軸に置いたものや、何気ない世間話・雑談をテーマとしたもの、またどんな相手とでも分け隔てなく会話ができる話し方。

「話し方」と一口に言っても、話し方改善のための方法はさまざまです。

アナウンサーによるいい声の話し方

『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』では、「声」を変えることで「話し方」を変えようというアプローチがなされています。

著者はアナウンサー。数々の人気テレビ番組でナレーションも務めておられます。

アナウンサーと言えば「話し方」の達人ですよね。その“コツ”は案外とシンプル。

腹式呼吸を手に入れるための腹筋法や、身体を使って声を共鳴させる方法。また、滑舌を良くするためのトレーニングなど、テクニックも紹介されています。

しかし、大部分は「声の印象」に絞られています。

高い声・低い声、口角を上げて明るく話すか、落ち着いて話すのか。ゆっくりと落ち着いて話すことの意味。

また、話し方にクセがある人もたくさんいます。「あー」とか「えー」とか余計な音を発するのを控える。話しながら身体を揺するのをやめる。

少し意識をするだけで、話し方はガラリと変わるんです。

さすが「たった1日で」とタイトルにあるように、読んでるそばから実践できるものばかり……というか、良くない話し方が見に覚えがありすぎて、今すぐにでも改善したい……!

たった1日で、すぐ変わる!

「話し方」は、他者とのコミュニケーションを変えてしまいます。コミュニケーションが変わるということは、ビジネスやプライベート、プレゼンやスピーチも、質が変わるということです。

また、緊張しないで話すことや、相手から話を聞き出す「相づち」など、ちょっとした意識の変化が、大きな変化をもたらすということなんですね。

相手にどう聞こえるのか、どう見えるのかを確認しつつ、ゆっくりと落ち着いて話す。話し始めは高い声で、本題は落ち着いた低い声で。聴衆の集中力が落ちてくる頃に高い声を使う。

共鳴や腹式呼吸など、練習に少し時間のかかるものもありますが、これは追々。

今すぐ実践できる「話し方」で、コミュニケーションの幅を生み出しましょう。

たくさんある「話し方」の本から

「話し方」の本って、巷に沢山あります。

『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』は、著者がアナウンサーであること。また、話し方セミナーやレッスンを行っている講師であることが特徴です。

数ある「話し方」の本の中からどれを選ぶのか。著者のプロフィールや、実際のレッスンの充実度をチェックしてみてもよいかもしれませんね。

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『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』

FacebookのCOOでも、「女性である」ことにぶち当たるの!?

男の子は男の子の、女の子は女の子の

こんにちは、あさよるです。

あさよるネットで以前、『会社のルール』という本を紹介しました。

女性の社会進出にあたり、男性のルールを知り、それを利用してゆこうという指南書です。

小さい頃、男の子は男の子の遊びを、女の子は女の子の遊びを通し、社会の勉強をしました。子どもの遊びとは、大人の社会を反映していて、大人の真似事をすることで、社会を学びます。

あさよるは、この『会社のルール』を読んで、これまでにない視点を知りました。

女性が社会で働くことについて、もっと知りたいと思いました。

あれ?性差と社会的立場の差がごちゃごちゃに…

女性の社会進出。どんどん進んでいますが、あちこちで問題は転がっているようです。

幼いころ伝統的な「女の子らしく」なるよう育てられたのに、成人する頃にはすっかり社会が変わり、男女同じように就活に挑む。だけど、結婚を機に就業時間を短くしたり、出産と同時に専業主婦にジョブチェンジする女性もいる。

そして、それが良いモデルとして扱われている場面って、意外と多いような気もするのです。

あれ?そういえばなんで、結婚や出産に伴って仕事をセーブするのは女性なんだろう?男性だって、働き方に幅があっていいはずだし、女性の方が所得が多かったり、多忙な仕事もあるだろう。

一方で、出産や、出産直後の授乳など、女性にしかできないこともある。

社会の中で、性差ではなく「人」として振る舞うということはあたり前のことのはずなのに、なんで男女で違うんだろう?一方で、身体的特徴として存在する男性と女性の差。

社会の中の「人」として、生物としての「ヒト」として生きるために、「女性」というどうしていいか分からない壁が立ちはだかっています。

女性が気づかない女性のモンダイ

本書『LEAN IN』は、女性が直面している問題……いいえ、正確に言うと、女性が直面していることにに気付かない問題を取り上げています。

著者のシェリル・サンドバーグさんは、マッキンゼーや財務省補佐官、その後Google社を歴任し、現在はfacebookのCOOを務めます。

『LEAN IN』を読んで驚くべきは、アメリカで、シェリル・サンドバーグさんほど立場のある有能な人物でさえ「女性」であることに打ちのめされている!

彼女はハイスクールでももちろん成績はトップ。ですが、女性が男性より優秀であると、パーティーに誘ってもらえない。要は「モテない」と周りから心配され、サンドバーグさんも悩みます。

また、女性は男性よりも自信が持てないと統計結果に出ています。男性は自分の実力以上の仕事にトライすること厭いません。実力を過信することを恐れず、他者から高い評価を望みます。一方、女性は自信がないので、確実に実績を積み上げてゆかねばなりません。さらに、自分から売り込みをせず、ただ上司が自分を抜擢すまで待ち続けます。だけど、待っているとどんどん、自分から手を上げる男性にチャンスを奪われてゆく。

男性は夢見がち、女性は現実的なんて言いますが、こういうことを言ってるのかな?と思いました。

強い女性は、お好きでない?

周囲からの視線も、性差によって変わります。

自らチャンスをもぎ取り、人の上に立ちリーダーシップを発揮する男性は、頼もしい男性だと感じます。

しかし、これが女性なら、勝ち気で強欲で、気の強い女性だとみなされます。

結婚したら、出産したら、「どうやって両立する気?」

周囲からの揶揄は、結婚・出産とプライベートな事柄にまで飛んできます。

男性が結婚し子供を持っても誰も何も言わないのに、女性が結婚し子供を持つと「仕事と家庭の両立はどうするの?」「いつまで仕事を続けるの?」と質問が降り注ぎます。彼らに悪意はなく、純粋に心配や心遣いをしているだろうことが、問題をますますやっかいにさせます。

サンドバーグさんも同様に、結婚や子育てに関して、たくさんの質問を受け続けたそうです。

肉体的な違いもある

また、肉体的に「女性であること」の問題も起こります。

サンドバーグさんは妊娠中、悪阻がひどく大変な思いをなさったそうです。出産後は3か月間の産休を取りましたが、出産後次の日にはノートパソコンを開き仕事をしていたそうです。

しかし、産休を終え、職場へ向かおうとガレージを出るときには、子供と離れ離れになるのが寂しく感じもしたそう。その後、第二子も誕生し、二人の子育ては事前の想像を超えて大変なものだったそうで、思ってもみないトラブルも勃発します。

ただ、サンドバーグさんの夫デイブ・ゴールドバーグさんは子育てに積極的に参加し、サンドバーグさんを支えました。

医学や技術革新が、どう変える?

出産や子育ての問題は、医学や技術の進歩によって変わってゆく要素が大きいのではないかと気づきました。

例えば、「産休・育休 or 職場復帰」の二択ではなく、もっと他の選択肢があってもいいんじゃないか、例えば自宅で仕事をするとか。

年々進化してゆく紙オムツとか、すごい便利なアイテムも、従来の「お母さん」の仕事を変化させているでしょう。

かつてない社会の形?

性差による社会的差があるのは当然だという人もいます。

生物的に、男性と女性は違うのだと考える人もいるでしょう。

“女性”リーダーがリーダーになる日まで

世界を代表するリーダーであるシェリル・サンドバーグさんでさえ、自らの思い込みや、「女性だから」という理由で悩んでいました。

シェリル・サンドバーグさんは、決して「フェミニスト」になりたくてなった人ではなく、優秀なのに、優秀な男性と同じように振る舞えず、キャリアを詰めない女性たちを見てきました。

サンドバーグさん自身も、女性特有の自信のなさに苛まれていたと告白しています。

女性のリーダーになったことで、女性へ向けてのメッセージを発するべき立場になったのです。

これからの未来の女性のあるべき姿は、サンドバーグさんはじめ、女性のリーダーが牽引し、「発見」してゆくものなのかもしれません。

少なくとも、過去に存在した価値観とは違う、新たな社会の形を探しているのではないでしょうか。

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『弱いつながり 検索ワードを探す旅』|弱くて軽薄な憐れみを

家族、同僚、ネットのともだち……

みんな「強いつながり」ばかり。

こんにちは、あさよるです^^

東浩紀さんの著書をかつて、数冊手に取ったことがあったのですが、そのときは「なんのこっちゃ」と分からずに、数ページで投げ出してしまいました(苦笑)。

今回、東浩紀さんの『弱いつながり』はSNSにて知人が紹介していたので、手に取ってみましたが……。「最後まで読めるのかしら」と不安な読書の始まりでした(^_^;)

あれ?インターネットってこんなだった?

誰もがスマホを持ち、いつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになりました。いつでもどこでも世界中の情報にアクセスできるのですから、それはそれは便利にな……りましたか?

SNSを通じて、これまでとは全く違う生い立ちや背景の人と繋がれ……ましたか?

あれ?インターネットって、これまで見たこともないようなワクワクドキドキ好奇心が止まらないモノだと思ってたのに、いつの間に、「いつもと同じような」メンツと、いつもと同じようなブログやサイトを閲覧するようになったんだろう?

そういえば「ネットサーフィン」なんて言葉も聞かなく&使わなくなりました。

調べ事をしようとGoogle検索すると、Googleはアルゴリズムを使って、自分が好きそうなページを検索上位に表示します。

SNSでは、自分がお友達登録をしたアカウントの情報しか流れてきません。TwitterもFacebookもそうです。「自分」という人物のフィルターを通しているので、それ以外の人と繋がりが持てません。

インターネットはどんどん、自分と似た、自分と親しい、自分の好きな人や情報としか繋がれないものとなっています。

ネットの「強いつながり」からリアルへ

インターネットにより部屋に居ながらにして世界と繋がり、見聞が広がるだろうと予想されました。

が、実際には、インターネットは自分が見たいものしか見えない、知りたいことしか知れないツールです。

しかも、思考がより濃密に凝縮されてゆくツールです。SNSでフォローしているアカウントは、みな自分の思想や心情が近い人ばかり。目障りな人や意味不明な人は、ブロックやミュートしてしまいます。

すると、どんどん自分と同じ思想を持つ人ばかりと繋がるようになる。Google検索すれば、アルゴリズムにより自分の思考に沿った検索結果が現れる。ますます、思考や思想が濃く、狭くなってゆく。

東浩紀さんの『弱いつながり』では、思考が狭まってしまうのを防ぐため、物理的な位置を動かしてしまおうと勧めています。

すなわち、旅に出る!

しかも、バックパッカーなような旅ではなく、「観光客」になろう。

軽薄な観光客になろう

旅行代理店やパックツアーを使っても良いでしょう。軽薄な、表層しか見ない観光客になりましょう。

バックパッカーのような旅は、やはり敷居が高いというか、ある一定の条件を満たせる人じゃないと難しいでしょう。例えば、小さな子供いる家族旅行では無理だし、まとまった休暇が取れる人じゃないと難しい。

現在「観光」というと、ちょっとミーハーな雰囲気があるのでしょうか。「どうせ上っ面しか見ないんだったら、行かないほうがマシだ」と思う人もいるそうです。

しかし、「百聞は一見にしかず」という言葉があります。

『弱いつながり』では、東浩紀さんご自身の旅行の経験が数々紹介されています。東さんは、ツアーメニューとして、アウシュビッツへ赴かれたそうです。そこで、観光地化された施設への驚きとともに、生々しい「死」にも驚かれたそうです。

あくまで観光客として訪れた地ですが、その一回の経験でその後の考え方まで大きく影響を与える出来事でした。

「観光客」と言うと、なんだかミーハーな響きにも聞こえますが、たった一回、上辺だけなでる「観光客」だって、「百聞は一見にしかず」を実感できます。

「憐れみ」をキーワードに

インターネットの濃い繋がりでは、どんどん思想が偏ってしまいがちです。自分の考えや自分の好みなものばかり表示されるのですから、視野が狭くなってゆくばかり。

差別発言を平気でしまくる人や、「◯◯は死ねばいい」「△△は殺してしまえ」なと、過激で突飛な発言を繰り返す人がいます。

しかし、そのような発言をする人だって、目の前で人が倒れていれば、駆け寄って声をかけるでしょう。この時、国籍を問うて助けるか助けないか考えたりしないでしょう。

そこにあるのは、目の前の人物に対する「憐れみ」です。

頭の中にある考えと、実際に目の前で起こることには隔たりがあります。

どこの誰かへ向ける「憐れみ」を本書では「弱いつながり」と呼びます。家族や親類、あるいはインターネットがもたらした「強いつながり」から離れ、人としての「憐れみ」を持ち、「弱いつながり」のある世界へ旅しましょう。

グローバリゼーション

旅先では、グローバリゼーションにも出会います。

アジアの都市は近代化が進み、西洋的な建築もたくさん立ち並びます。日本の都市もみなそうですね。

しかし、同じアジア圏の西洋化といっても、その国その国によって「違い」があります。その「違い」こそが、他のものに取って代われない、その国独自の文化なのかもしれません。

また、「東京」を模倣した商業施設もあります。西洋化された東京の街を、さらに模倣するという、段階を踏むことで、新たな文化が生まれようとしています。面白いですね。

旅行嫌いのあさよるには……

実のところ あさよるは、旅行はあまり好きではありません。用意や、荷造りや荷解きが面倒です(苦笑)。

たまには、日帰りのパックツアーなら行ってもいいかなぁと思いますが、一泊となると嫌だなぁw

なるべく家から出ずに生きたい あさよるとしては、『弱いつながり』は耳の痛い話でした。

なぜなら、『弱いつながり』の主張は真っ当なものだと感じたからです。ダラダラと本を読んだりYouTubeを見ていても、楽しく毎日やっていけます。

ただし、絶対的な経験値不足に陥ってしまわないかと、実は内心恐れていたところを、図星されちゃいました。

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池上彰『伝える力』|子どもへニュースを伝える力

「伝える力」が、わかった!を導く

そんな気にさせるコミュニケーション術

自分の意図を伝える力

本書『伝える力』で紹介されているのは、相手に自分の意図通りに解釈し、行動してもらう方法だと感じます。

自分の意志を「伝える」ということと、自分の意志が「伝わる」ということは、似ていますが全く違うことです。本書『伝える力』では、タイトルとは違い「伝わる」ための方法を、池上彰さんが伝授しています。

冒頭で、子どもに「日本銀行」を説明するには、どう説明するかという問がなされます。そう、なんとなく「日本銀行」について知っていても、いざ何も知らない子どもに教えようとなると、どこから手を付けて良いものか悩ましい。

さすが『週刊こどもニュース』のお父さん・池上彰さん。子どもに説明できるほど噛み砕いて、簡単な言葉に置き換えてゆくには、大人の側の理解力が試されます。大ざっぱに知っていることは、噛み砕いて説明できません。きちんと徹頭徹尾理解しているときに、簡単に翻訳することができるんです。これは、現在もテレビで池上彰さんを拝見するときのお姿に重なりますね。

伝えるテクニックを磨くには

第二章は、相手の心を惹きつけるための極意。話の「つかみ」の大切さが説かれます。小説も、最初の出だしが大事だと言います。名作と時代を超えて愛される作品は、出だしの文章まで印象的!(例 『吾輩は猫である』『雪国』)

また、人間関係で大切なのはコミュニケーションです。コミュニケーション力の高さは、伝える力に大いに関係があります。参考になるのは、毒舌を言っても憎まれない人たち。芸能人だと、綾小路きみまろさんや毒蝮三太夫さんが挙げられています。彼らは毒舌でお客さんのことまでヒドイ言いまわし!だけど、毒されたはずのお客さんは、みんな嬉しそう。「毒舌」にも、その根底に愛情が潜んでいることが、ポイントなんだそう。

そして、伝わる「文章」を書くコツも紹介されます。ここで紹介されるノウハウはベーシックなものが多いです。やっぱり基本は大切なんですね……。ニュースの原稿を手書きで書き起こしてみたり、あと、無闇にカタカナ語や熟語を濫用しないよう呼びかけられています。ここでも、相手に伝わる言葉の選び方が重要なのだと気付かされます。

また、アウトプットに必ず必要なのは、インプットです。しかも、上質なインプットがしたい!池上彰さんは、落語を聞いたり小説を読んだり、文化的な活動を勧めておられます。また細切れの時間を見つけて、インプットを行うために、スケジュール管理方法まで言及されています。

「教える力」「理解させる力」ではない

「伝える力」って、池上彰さんっぽいなぁってのが、感想ですw

この「伝える力」の面白いところは、「教える力」ではないってこと。先の例だと、日本銀行がどんな仕事をしているのか、社会の中でどんな働きをしているのか「教える」のではありません。あくまで、「こんな仕事をしてるんですよ~」と「伝える」力なんです。

その姿勢は、本書を通して一貫しています。相手に「教える」「理解させる」のではなく、相手に「伝える」。同じような事柄ですが、微妙に違います。池上彰さんがテレビで活躍している様子を見ても、「伝える」ことに重きを置いておられるんだと思います。

意思表示をきちんとする力

「教える」「理解させる」って、相手に働きかけ、相手に変化を与えることです。だけど、「伝える」って、ちょっとニュアンスが違うなぁと思いました。

自分の意図を伝える。きちんと意思表示を相手に認識させる。それって、社会生活の中で必要なコミュニケーションスキルの一つです。喜怒哀楽の感情も、自分たちの利益不利益も、きちんと伝えるべくことは沢山あります。

「これは大事な話です」と伝えたつもりが、相手には大事さが伝わっていなかった、なんてこと、ありますよね(あさよるは、よくあります(^_^;)>)。それって、「伝える力」がないからです。

苦情やクレームを入れるのが下手ならば、迷惑なクレーマーとして対処されてしまいます。けれども、本来クレームは上手にできれば業務やサービスの改善がなされますから、大人ならきちんと苦情、クレームを入れられるようになりたい……と思いました(あさよるは、苦情を伝えるのがとても下手で、身につまされます)

軽めの読み物として、隙間の時間に!

テレビで活躍の池上彰さん。テレビでは知っていても、実際に著書を読んだことがない人も多いかもしれません。

この『伝える力』は誰にでも当てはまるコミュニケーションの基礎のような内容ですから、誰でも読むことができます。

一方で、コミュニケーション関連の書籍やビジネス書をたくさん読んでいる方には、物足りない内容かもしれません。内容が基礎的ですので、上級者の方は、他の本を。

『伝える力』とタイトル通り、どの章節もライトで読みやすく、すんなりと頭に入る言葉が使われています。ササッと読めば、早い人なら1、2時間もあれば読破しちゃうかも?短い節に分かれていますし、通勤時間や、ちょこっとした隙間の時間に、ちょっとずつ読んでゆくのがオススメです。

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『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』|結構分厚く細かなライフハック本

Getting Things Done 略して「GTD」!

ライフハックの定番、押さえておきましょう~^^

電子書籍化されてないけど…手元に置いておきたい

この『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、以前によく書店で見かけたことがありました。学生の頃だったか……なかなか書籍費が捻出できず、書店で何時間もウロウロと立ち読み……というか、パラパラと雑誌や書籍を手に取っては棚に戻していました。

さて、月日は巡って『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、当初Amazonのランキングで発見。しかし、電気書籍化されておらず、なかなか手が出ませんでした。

今回、たまたま地元の図書館で所蔵されていたので、手に取れた次第です。しかし、内容は時間をかけてGTDしてゆくものですし、表紙のデザインもいい感じなので、やっぱり紙の本で手元に置いておきたい一冊でした。

Getting Things Done!

「GTD」とは「Getting Things Done」の頭文字を取った言葉です。

やるべき仕事って放っておくとどんどん増えてって、頭の中がいっぱいになってしまいます。業務内容だけでなく、免許証の更新だったり、歯医者の予約を取ったり、洗車をして、家族と買い物に出て……。家族を持っている人は余計に、私生活まで慌ただしく過ごしておられるでしょう。

「てんやわんや」という言葉のてんやわんやさは秀逸だと言っていたのは、よしものばななだっけか……(不確か)。まぁ、現在の社会人たちはみんな、多かれ少なかれ“てんやわんや”なのです。

そこで「GTD」!仕事をDONE!するためのライフハックなのですが、GTDをすると頭の中を空っぽにして、心が澄んだ水のようになるんです。澄んだ水ってなんだ?って話ですが、いわゆる「ゾーンに入る」って状態なんですって!憧れちゃう!

GTDする手順を細かく紹介

まず、頭の中を空っぽにする方法です。

それは、頭の中をぜーんぶ書き出しちゃう!書き出して、とりあえず「inbox」に放り込むのです。この『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』では、紙にペンで書き出していますが、今だったらEvernoteでOKでしょう~。

そして、GTDのために必要なアイテムも箇条書きで紹介されています。

  • 書類受け
  • 手帳やノート
  • パソコンのメモ帳
  • 音声記録ツール
  • メール
  • その他のハイテク機器

どれもすでに机の上に揃っているものかもしれませんね。ということは……今すぐ始められる!

また、お気に入りのステーショナリーでテンション挙げてゆく方向が推奨されていました。

これらの道具を用いながら、GTDでは5つのステップを確実にこなしてゆきます。

どのような職種であれ、どの国にいようとも、この5つのステップは順を追って確実にこなされていなければならない。

①「気になること」すべてを1箇所に「収集」する。
②それぞれの意味と何をすべきかを明らかにする「処理」を行なう。
③その「処理」の結果を「整理」する。
④それらの行動の選択肢を「レビュー」する。
⑤選んだ行動を「実行」する。

デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』p.43

この次の行が刺さりました。

 原理は明快だし、誰もが仕事でこうしたことをやっているだろう。ただ、私の知る限り、ほとんどの人はそれぞれのステップをかなりいい加減に行っている。

デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』p.44

そう、先の「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」、以上5つのステップは、多くの人が踏んでいる、ありきたりなものです。しかしながら、同時にこれを疎かにしている人が多い!

5つのうちのどれか1つでも蔑ろにすれば、他のステップの精度も落ちてしまいます。しっかりと一つずつ丁寧にこなしてゆくのが大事!

丁寧にやってゆくのが大切なので、今すぐに、スピーディーにこなしてゆく必要はありません。まずは、「収集」をしinboxに放り込んで、時間ができるまで置いておいてOK。焦る必要はありませんが、きっちりやってゆくのが大切なのです。

簡単にいえば「収集→処理→整理→レビュー→実行しようぜ!」

と、本書『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』で紹介されるライフハックはとってもシンプルです。

極端に言っちゃえば、「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」しようぜ!そのための方法を教えちゃうよ!って内容です。

結構分厚い本で、行動のリストややるべきことなど、かなり事細かに紹介されています。

定番本は一読しておいていいと思う(^^♪

どうやらこの「GTD」の考え方って、もうスタンダードになっているようで、今読んでも、発表当時の真新しさは実感しにくいかも。他の書籍やライフハックとして知れ渡っているからです。

だからこそ、一度は目を通しておくとよい内容だと思いました。「定番本」って、内容の新旧はともかく、一度読んでおくと他の本も読みやすいように思います^^

あさよるのダメダメを図星されたΣ(・ω・ノ)ノビクッ

さて、GTD、あさよるもここで書かれている内容は、断片的に他の本でも読みました。

だけど、これだけまとまっていて、ボリュームのある本は初めてかも。

「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」というステップも、あさよる自信「やらなきゃ…」って思い詰めるほど、しないといけない事柄が山積みで……。

山積みになると、ますます億劫になって手を付けられないんですよね……まさにその現象も本書内で指摘されていて、ドキッとしました。

必要な道具は揃っている!今すぐやろう

頭の中を書き出すって、よくいろんな本で書かれていることです。

で、本を読んだら一応、やるんですよ。紙とペンを持って。だけど、その内容を管理してなかった……orz 管理しなさいって何度も『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』で書かれていて、こちらも胸が痛い……。はい、やります……。

ライトに知りたいならネットで、深く知りたいなら本で

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』、読めば、「これ知ってる」「ライフハックorビジネスブログで読んだことあるし~」なんて思われるでしょう。

それくらいスタンダードな内容の書籍です。

また、「GTD」を検索すれば、詳しく手法を紹介したブログもたくさんあるようです。日本語で情報が得れるので、簡単に済ませたい人は、親切なブログを探すのも一つでしょう。

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、この手のライフハック本にしては分厚くて文字も細かい方だと思います。しかし、内容はすでに知っているものもあるでしょうから、読書時間は見た目よりは短いかと思います。

GTDについてライトに知りたいなら、ネット上の無料の情報でも十分だと思います。

しかし、しっかりと Getting Things Done したいなら、『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』、面倒でも一読するのがオススメです。

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