こんにちは。年が明けても片づけが済んでいない あさよるです。一応、部屋はキレイにして新年を迎えたんですが、ダラダラと正月を過ごしていると、すぐに元の混沌に戻ってしまった。片づけはライフワークね。
片づけの「断捨離」という言葉はもう定着してしまってるけど、本来の意味を失って独り歩きしている感の強い言葉だ。今回読んだ『捨てる。』は「断捨離」という新しい概念を世に広めた、やましたひでこさんの著書で、改めて「断捨離」の意味が説明される。単にモノを捨てたり、部屋を片かたづける言葉ではなく、もっと大きな視点での言葉だった。
ちなみに、「断捨離」という言葉を広めた『新・片づけ術「断捨離」』という本がオリジナルのようなんだけど、これは公演の様子を書籍化したものなので、読み物としては今回の『捨てる。』の方が読みやすいし、わかりやすいと思う。
「片づけ」の話は壮大だ
ベストセラーになった「こんまりさん」こと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』では、「これからの自分の姿」を想像することから片づけが始まる。過去の惰性の未来ではなく、理想の未来を思い描く。この一番最初のステップが、こんまり流片づけの大事なところだろう。片づけを通してセルフコーチングをしながら、あるべき状態へ近づいてゆく。だから、今の仕事にときめかないのであれば、転職のための用意を始めるし、収入を増やしたり、職場環境を変える。だから「人生がときめく」なのだ。
- 関連記事:『人生がときめく片づけの魔法』を読んだよ
「片づけ」というのはどうやら、単に散らかっている物を棚や箱の中にしまうことではなく、もっと重大なものらしい。「断捨離」はすっかり「片づける」「物を処分する」という意味で日常で使う普通の言葉になってしまっているが、そもそもは片づけの哲学を表した言葉として広まった。
元々「断捨離」はヨガの哲学から着想を得て、やましたひでこさんが考案した考え方だ。
「断」とは、「決断」の「断」です。
やましたひでこ『捨てる。』(2018年)p.22
「捨」とは、不要・不適・不快なモノを手放すこと。
「離」とは、「断」と「捨」を日々繰り返すことで至る境地、すなわち自在です。
片づけができていない状態は、決断ができず、自分以外のなにかに支配されている状態だ。それは、過去に自分が買い集めてため込んだ「モノ」であったり、人間関係であったり、仕事であったり、生活習慣であったりする。だから「断捨離する」ことは、自分で決断をして、自分で選択をすることだ。だから、実は「断捨離」は家の中のことだけじゃなく、仕事や外の世界でも役に立つ。
家の中をきれいにする本だと思って本書『捨てる。』を手に取ると、内容が全然違っているだろう。
先延ばししない
断捨離の〈「断」は決断の「断」〉である以上、断捨離はとてもエネルギーが必要だ。人間の脳は決断をしたがらずに、なるべく決断をしなくて済むよう働いてしまうらしい。これは脳のクセみたいだから、意識して「決断」を選択しないと、ズルズルと過去と同じ行動をし続けてしまう。「断」「捨」「離」と3つのステップはとても大事だろう。
わたしたちは、「もったいない」とか「まだ使える」とか「気が引ける」とか、なにかと理由をつけてものを手放すことから逃れたくなってしまう。モノだけではなく、人間関係や仕事も同じだ。本当は離れた方がよいことが分かっていても、決断するのがしんどいから、先延ばしにしておきたい。
だけど、今目の前のことに集中するためには、過去のしがらみを整理しておかないと、なにもできない。わたしの経験だと、プロの仕事をする人たちの仕事場や机の上は、みな見事に片づいていた。片づけを徹底することは、仕事のための道具を大切にすることでもある。
そんなことを言いながら、わたしの机の上はいつも散らかっていて、今使わないものも出しっぱなしだ(;^ω^) ということで、わたしの片づけも今後も続くのであった。まだ、自分のあるべき状態に到達していないし、まだイメージが膨らみ切れてもいない
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捨てる。 引き算する勇気
目次情報
はじめに
第1章 世の中はよけいなモノ・コトだらけ
なぜ、断捨離で仕事がうまくいくのか?
仕事ができる人は考えを複雑にしない
断捨離は「捨てること」ではあります
あなたの思考はモノとコトに表れている
仕事ができる人は、まず「やらないこと」を決める
断捨離は思考・感情・観念を自在にする
自分にとっての「不要・不適・不快」を知る
モノとの関係性が人間関係にも影響する
引き算をすることで「内在智センター」を磨く第2章 なぜ、あなたはどんどん自分を忙しくするのか?
がんばるほどに自分の首を絞めるビジネスマン
ビジネスマンを苦しめる「モノ・コト・ヒト」の三重苦
職場や家庭に勝手に入り込んでくるモノの数々
仕事に追われる人の3分類
ガラクタが「あなたらしさ」を奪っていく
「忙しい」は心を亡くすだけでは済まさない
やらないことを決めれば、自分が生きる第3章 まずはモノを捨てて空間認識力を高める
よけいなモノに囲まれて仕事をしている……
断捨離はカタチから入る
断捨離は一転集中主義
3つの仕分け分類で時間軸に合わせて断捨離する
総力規制でリバウンドを防ぐ
モノから自立・自由・自在にいなる
具体的な断捨離の実践第4章 よけいな考えを捨てると、感情に振り回されない時間が生まれる
スケジュールの空白部分が忙しさの正体
仕事の時間の見積もりはゆるくする
人間関係のストレスを改善する方法
会議やミーティングを効率的にする方法
ひとくくりにされる作業と仕事
情報過多の時代だからこそ「引き算の仕事術」
「今、ここ、自分」に焦点を当てる
あなたの不安の正体は?
嫉妬と怒りはどこから生まれる?
捨てられないモノに目を向けると自分がわかる
周囲の言葉による自己洗脳を解く
他人と仕事は容量悪く見える
断る勇気が大切な出逢いを生み出す
肩書きという執着を捨ててみる
知行合一トレーニング
心のサビを落として美意識を回復させる第5章 情報の取り入れをを自在にコントロールする
あなたはどんな情報を食べていますか?
よけいな情報が行動を鈍らせる
情報の「断」
読まなくなった本は潔く捨てる
こんがらがった頭を整理する方法
価値観という情報との付き合い方
知的オートファジー機能を発動させる第6章 あらゆる関係を良好にする断捨離的アウトプット
断捨離アウトプットとは?
アウトプットはラブレター
自分軸を持って現代を生きる
自分軸は、自利と利他を育む
自力と他力を信頼する
引き算の仕事術を加点法で採点するおわりに
やました ひでこ
東京都出身。早稲田大学卒業。学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・理離」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み応用提唱。年齢・性別・職業を問わず誰もが実践可能な自己探訪メソッドを構築。全国各地でセミナー・講演をする他、TV、新聞、雑誌、ラジオ等多様なメディアを通して精力的な活動を展開している。ベストセラー『断捨離』をはじめとするシリーズ書籍は累計販売部数400万部を超える。「やましたひでこ断捨離塾」(http://yamashitahideko.com)では、さまざまなモノの断捨離についての考え方を、毎月教えている。
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