初心者

『哲学用語図鑑』|ド忘れ&知ったかぶりから卒業!

こんにちは。先日『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』を読んで、自分の無知さを知ったあさよるです。

( ゚д゚)ハッ! これが無知の知……。

東洋人なのに東洋哲学をなんにも知らないんだな……と謎のショックを受けました。そして次に手に取ったのは『哲学用語図鑑』。帯には「21世紀を生き抜くための必修科目」とまで書いてあります。

そうなのか……哲学って、「ビジネスにも交渉にも役立つ」のか……。

哲学用語が飛び交いまくり!(;’∀’)

「哲学」ってなんだかよくわからなくても、意外と哲学ちっくなキーワードは普段の会話で飛び交っています。「フロイト的には~」とか「アドラー先生はねぇ」とかね。

なんとなく「そっすねww」とかヘラッと笑って相づちを打っているけれども、実は内心大焦り。「あれ……それなんだっけ???(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)」

わかってるんですよ、知ってるんです。前に本で調べたのに……wikiで読んだことあるのに……ただ“思い出せない”だけなんです!

これ、あるあるじゃないですか?

かわいいイラストがやたら分かりやすい

『哲学用語図鑑』はその名の通り、(西洋)哲学の用語図鑑。

哲学者簡単なプロフィールと、哲学用語の説明が、ほのぼのかわいいイラストで紹介されます。そう、この『哲学用語図鑑』は、文字よりイラストの面積の方が多い!

昆虫図鑑や植物図鑑を眺めるように、哲学を俯瞰する図鑑。(・∀・)イイネ!!

まさに昆虫図鑑よろしく、索引も充実していることと、イラストがユーモアたっぷりに、その哲学者や哲学用語の特徴や性質が一目瞭然なんです。

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出典:哲学用語図鑑 | 田中正人, 斎藤哲也 |本 | 通販 | Amazon

ね、かわいいでしょ!そして、特徴やポイントがパット見てわかる。なんとなくキャラクターたちの服装や出で立ちも時代に合わせて変わってゆくのが面白いんです。

「図鑑」ですからね、種類がパッと見分けられて、その特徴がザッとつかめる。これは良いなぁ(・∀・)

知ったかぶりからの卒業

『哲学用語図鑑』。A5版で厚さ2.5cmくらい。

表紙も中身も全体的に白が基調の、古代ギリシアの大理石彫刻のようなデザイン。表紙は何気にローマン体で哲学者の名前もズラリと並び、雰囲気出てますw

そう、なんかこの『哲学用語図鑑』、装丁もオシャレなんです。そこも気に入りました。そこそこボリュームがあって値段もそこそこ(1,800円+税)なので、デザインがオシャレってのも大事な事実v

常に携帯するにはちょっと重い&大きいので、据え置き用として。気になったときサッと手に取れる場所に配置して起きたい。

文章量は少なめですから、一から哲学について知りたい方は他の書籍を。『哲学用語図鑑』は、知ってるけど思い出せない時、大まかな流れを掴みたい時なんかに、役立ちます。

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『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』

学校では問題解決を教えてくれないから!

子どもだって、集客や資金調達したいんです。

いでよ!問題解決キッズ!

中学生へ向けた「問題解決」のための入門書。

問題解決とは、ひらたくいえば、「現状を正確に理解し」「問題を原因を見極め」「効果的な手打ちまで考え抜き」「実行する」ことです。

『世界一やさしい問題解決の授業』p.19

①現状の理解→②原因の特定→③打ち手の決定→④実行→①へ戻る…  そう、これってPDCAサイクルですよね。ここでは、CAPDの順番で紹介されています。

問題解決の授業って、中学生向けに向けた、ビジネス書なんです。

本書の中で、二つのケースが取りあげられます。それは、クラスメイトと始めたバント「キノコLovers」の集客をアップせよ! と、年末までに半年でパソコンを買うためのお小遣いを捻出せよ! という問題です。

社会に出て大人になると、直面する「問題解決」の方法。子どもたちにだって、それを知ってたっていいじゃない。その名も「問題解決キッズ」を輩出することが、本書の狙いです。現在の日本の学校教育では扱わない「問題解決」を、今後の教育には取り入れるべきだとのメッセージが込められています。

イラストいっぱい、図解いっぱいで楽しく読めた

図解もたくさんあり、親しみやすいイラストやキャラクターたちが楽しい内容です。

問題の原因を考えるために「分解の木」なる図解をします。イエスかノーで枝分かれしてゆく図を作成することで、疑問や仮定が生まれてくるんです。

さらに、時間やお金の成約の中で、何を「実行」し、何をやめるのか。これも、マトリックス表を使い可視化します。見える化すれば、他の仲間達とも相談できるから便利ですね。

実行プランでは、実際に行動のスケジュールを表に書き出して、全員が把握できるようにするのは……スケジュール管理の苦手なあさよるにも染み入ります……はい、大事です……

根性論より、諦めより、頭でっかちよりも、問題解決しよう

PDCAサイクルをグルグル回ししてゆく様子も、とっても当たり前のこととして紹介されていて、すんなりと読み進めることができました。

バンドの集客がままならないのは告知不足だと仮定しましたが、アンケートを取ってみると、ライブがあることは知っていたけど足を運ばなかった人が多数いた。なぜだろうと考え、どんな楽曲を演奏しているのかまずはみんなに知ってもらえば興味が湧くのではないかと仮定した。計画を立て、実際にみんなの前でサビだけ演奏したり、WEBやチラシで呼びかけた。

どんどん仮定をし、実証をして、結果が異なっていれば訂正をし……と繰り返してゆく様子が、ひたむきでしっかりと目標のある行動に思えました。なにも考えず努力や根性で押し切ろうとせず、端から諦めもせず、頭でっかちにもならず、きちんと取り込むのが大事だと知りました。

中学生向け!難しい本が希望なら他へどうぞ

本書『世界一やさしい問題解決の授業』は、「問題解決キッズ」のための書籍です。ですから、メインの対象読者はあくまで中学生(小学生高学年でも大丈夫かも)。

すでに社会に出て、日々問題解決に明け暮れている大人たちにとっては、既に知っている知識ばかりでしょう。ですから、小難しい内容の書籍をお探しなら他の本をどうぞ。

あさよるは、バンドのお客集めや、お小遣いの貯め方など、子供向けの内容ではありつつも、大人だってバンド活動をしますし、お小遣いも貴重!ビジネス書はどうしてもパブリックな問題に据えてしまいがちなので、プライベートな問題解決を考える時にいいかも。頭の切り替えがしたいときね。

子どもたちにレクチャーしたり、一緒に読んだり!

『世界一やさしい問題解決の授業』は、「問題解決キッズ」育成のための中学生が対象の内容です。

大人が本書を扱う場合、子どもたちに「問題解決」をレクチャーしたいときが、最も役に立つでしょう。あとは、プレゼントしちゃうとかね。

そして、もちろん大人にだって、十分活用できる「問題解決」です。結構幅広く使えると思います。

イラストや図解がたくさんあって、可愛らしく楽しげな雰囲気がとっても好きでした。子どもたちに一緒に読みながら話をするのが(・∀・)イイネ!!

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『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』|結構分厚く細かなライフハック本

Getting Things Done 略して「GTD」!

ライフハックの定番、押さえておきましょう~^^

電子書籍化されてないけど…手元に置いておきたい

この『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、以前によく書店で見かけたことがありました。学生の頃だったか……なかなか書籍費が捻出できず、書店で何時間もウロウロと立ち読み……というか、パラパラと雑誌や書籍を手に取っては棚に戻していました。

さて、月日は巡って『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、当初Amazonのランキングで発見。しかし、電気書籍化されておらず、なかなか手が出ませんでした。

今回、たまたま地元の図書館で所蔵されていたので、手に取れた次第です。しかし、内容は時間をかけてGTDしてゆくものですし、表紙のデザインもいい感じなので、やっぱり紙の本で手元に置いておきたい一冊でした。

Getting Things Done!

「GTD」とは「Getting Things Done」の頭文字を取った言葉です。

やるべき仕事って放っておくとどんどん増えてって、頭の中がいっぱいになってしまいます。業務内容だけでなく、免許証の更新だったり、歯医者の予約を取ったり、洗車をして、家族と買い物に出て……。家族を持っている人は余計に、私生活まで慌ただしく過ごしておられるでしょう。

「てんやわんや」という言葉のてんやわんやさは秀逸だと言っていたのは、よしものばななだっけか……(不確か)。まぁ、現在の社会人たちはみんな、多かれ少なかれ“てんやわんや”なのです。

そこで「GTD」!仕事をDONE!するためのライフハックなのですが、GTDをすると頭の中を空っぽにして、心が澄んだ水のようになるんです。澄んだ水ってなんだ?って話ですが、いわゆる「ゾーンに入る」って状態なんですって!憧れちゃう!

GTDする手順を細かく紹介

まず、頭の中を空っぽにする方法です。

それは、頭の中をぜーんぶ書き出しちゃう!書き出して、とりあえず「inbox」に放り込むのです。この『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』では、紙にペンで書き出していますが、今だったらEvernoteでOKでしょう~。

そして、GTDのために必要なアイテムも箇条書きで紹介されています。

  • 書類受け
  • 手帳やノート
  • パソコンのメモ帳
  • 音声記録ツール
  • メール
  • その他のハイテク機器

どれもすでに机の上に揃っているものかもしれませんね。ということは……今すぐ始められる!

また、お気に入りのステーショナリーでテンション挙げてゆく方向が推奨されていました。

これらの道具を用いながら、GTDでは5つのステップを確実にこなしてゆきます。

どのような職種であれ、どの国にいようとも、この5つのステップは順を追って確実にこなされていなければならない。

①「気になること」すべてを1箇所に「収集」する。
②それぞれの意味と何をすべきかを明らかにする「処理」を行なう。
③その「処理」の結果を「整理」する。
④それらの行動の選択肢を「レビュー」する。
⑤選んだ行動を「実行」する。

デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』p.43

この次の行が刺さりました。

 原理は明快だし、誰もが仕事でこうしたことをやっているだろう。ただ、私の知る限り、ほとんどの人はそれぞれのステップをかなりいい加減に行っている。

デビッド・アレン『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』p.44

そう、先の「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」、以上5つのステップは、多くの人が踏んでいる、ありきたりなものです。しかしながら、同時にこれを疎かにしている人が多い!

5つのうちのどれか1つでも蔑ろにすれば、他のステップの精度も落ちてしまいます。しっかりと一つずつ丁寧にこなしてゆくのが大事!

丁寧にやってゆくのが大切なので、今すぐに、スピーディーにこなしてゆく必要はありません。まずは、「収集」をしinboxに放り込んで、時間ができるまで置いておいてOK。焦る必要はありませんが、きっちりやってゆくのが大切なのです。

簡単にいえば「収集→処理→整理→レビュー→実行しようぜ!」

と、本書『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』で紹介されるライフハックはとってもシンプルです。

極端に言っちゃえば、「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」しようぜ!そのための方法を教えちゃうよ!って内容です。

結構分厚い本で、行動のリストややるべきことなど、かなり事細かに紹介されています。

定番本は一読しておいていいと思う(^^♪

どうやらこの「GTD」の考え方って、もうスタンダードになっているようで、今読んでも、発表当時の真新しさは実感しにくいかも。他の書籍やライフハックとして知れ渡っているからです。

だからこそ、一度は目を通しておくとよい内容だと思いました。「定番本」って、内容の新旧はともかく、一度読んでおくと他の本も読みやすいように思います^^

あさよるのダメダメを図星されたΣ(・ω・ノ)ノビクッ

さて、GTD、あさよるもここで書かれている内容は、断片的に他の本でも読みました。

だけど、これだけまとまっていて、ボリュームのある本は初めてかも。

「収集」「処理」「整理」「レビュー」「実行」というステップも、あさよる自信「やらなきゃ…」って思い詰めるほど、しないといけない事柄が山積みで……。

山積みになると、ますます億劫になって手を付けられないんですよね……まさにその現象も本書内で指摘されていて、ドキッとしました。

必要な道具は揃っている!今すぐやろう

頭の中を書き出すって、よくいろんな本で書かれていることです。

で、本を読んだら一応、やるんですよ。紙とペンを持って。だけど、その内容を管理してなかった……orz 管理しなさいって何度も『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』で書かれていて、こちらも胸が痛い……。はい、やります……。

ライトに知りたいならネットで、深く知りたいなら本で

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』、読めば、「これ知ってる」「ライフハックorビジネスブログで読んだことあるし~」なんて思われるでしょう。

それくらいスタンダードな内容の書籍です。

また、「GTD」を検索すれば、詳しく手法を紹介したブログもたくさんあるようです。日本語で情報が得れるので、簡単に済ませたい人は、親切なブログを探すのも一つでしょう。

『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』は、この手のライフハック本にしては分厚くて文字も細かい方だと思います。しかし、内容はすでに知っているものもあるでしょうから、読書時間は見た目よりは短いかと思います。

GTDについてライトに知りたいなら、ネット上の無料の情報でも十分だと思います。

しかし、しっかりと Getting Things Done したいなら、『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』、面倒でも一読するのがオススメです。

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『新しいヘアケアの基本 ~人気ヘアサロン「twiggy」が教える~』を読んだよ

ヘアケア用品のイメージをコピックで描いたイラスト

たっぷりとした美しい髪はとても魅力的です。
長髪にする機会の多い女性にとっては、髪は「女性らしさ」をも感じさせる部位です。
ただし、現在は男性も女性も美容や身だしなみに気を使っている方が多いように思います。

美しい髪の魅力と、それを手に入れる難しさ

美しい髪は魅力的

髪は常に露出していて、体の中でもとても目立つ存在です。
他人から見た自分の印象に大きな影響を与えているでしょう。
美しい髪であることは、自分の印象も良くするのではないでしょうか。

ヘアケアには時間も予算も必要

「美しい髪」が良いというのは分かりますが、それを実現するためには手間も時間もかかります。
慌ただしい毎日の中で、ヘアケアに割ける時間は多くありません。
美容院でトリートメントやスパなどのケアを受けることができますが、そうそう月に何度も施術を受けるには予算的に難しいでしょう。
ヘアケアは大切だと言われても、実践するのは現実的ではないのでしょうか。

ヘアケアの前に必要なこと

健康的な美しさを目指す

「美しい髪」というのは、自分で作るものらしいのです。
『新しいヘアケアの基本』では、髪を作るための食生活や生活習慣、運動、メンタル、そしてヘアケアの方法が紹介されていました。
端的に言うと、「健康的な肉体」を作り出すことが、「美しい髪」を作る土台となるようです

どうしても何かアイテムを手に入れることで手軽に「健康」や「美しさ」を実現したいと思ってしまうのですが、地道に日々の心がけしかなさそうです。
反対に言えば、心がけ次第では誰でも「美しい髪」を手に入れるチャンスはあるということです。

毎日の手間が不可欠

ヘアケアに不可欠なシャンプーやコンディショナーを取ってみても、かなりの数の商品が市販されており、価格帯も安価なものから高価のものまで様々です。
『美しいヘアケアの基本』でも、髪質や髪の長さに合ったヘアケアアイテムが紹介されていました。

ですが、それらアイテムの使い方にこそ工夫や手間が必要なようです。
どんなに高価なシャンプーを買っても、使い方が悪ければトラブルのもとになるようです。

今すぐ高額なアイテムを揃えられないからと言って、ヘアケア自体を諦めてしまう必要もなさそうです。
また、値段の高い商品を買ったからと言って良いわけでもありません。

結局のところ「美しい髪」を維持するためには、それなりの金額と、それなりの時間の投資が不可欠のようです。

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(2012)

『6歳から 親子ではじめる 書道教室』|身近にアートを^^

書道って、いちばん身近なアートなのかも?

お習字を習い始めるも、なかなか上達が見られない あさよるです(-_-;)>

これまでにも、書や書道、習字に関する本を数冊紹介しました。あさよるはてっきり「こういうものは手を動かしてナンボ!」と思っていましたが、意外と知識面も大事なんだなぁと知りました。

文字の成り立ちを知ったり、書の変遷に触れることで、なんだか筆を持ったときの気持ちが変わると言いますか……取り組む課題の理解度が、重要なのだなぁと思いました。

そして、今回紹介する『書道教室』で、やはり「書」や「文字」への理解が大事なんだ!と改めて確認できました。

字、キレイに書きたいよね!?

なんか、ほら。字がキレイだと「賢そう」に見られる法則ってあるじゃないっすか?クラスで一番字がキレイな子とか、完全にカシコキャラでしたよね!?

あさよるはね、そういうキャラとは程遠い生徒でしたよ……( ´Д`)=3 今も自分の字を人に見られるのは「恥ずかしいなぁ」なんて思っちゃいます。

サラッと美しい文字で、パパッと走り書きをしたメモを、サッと渡せる人になりたい(?)

習字、なにから始めればよいのやら

で、「さぁ習字をしよう」「久々に筆でも持ってみようか」と思っても、何から始めていいかわかんないんですよね。

「どんな道具を用意すればいいの?」「どんな教材を用意すればいいの?」って悩んでも、教えてくれる人はおらず……やっぱ書道教室へ通うのが手っ取り早いのでしょうか……。

確かに学校で習字の時間があった。だけど、学校で習うお習字って、エッセンシャル版というか、コンパクト版というか、そんなイメージ。

はてさて、大人になってから習字を始めるためには、なにから始めてよいのやら……。

悠人くんとお母さん(友子さん)の、書道はじめました

『親子ではじめる書道教室』は、その名の通り、小学生の悠人くんと、そのお母さん友子さんが卒啄(そつたく)先生の書道教室へ通いはじめる所からお話が始まります。

漢字の書き取りが嫌いな悠人くんを心配して、お母さんの友子さんが卒啄先生の元へ訪れ、二人で書道を習い始めます。「書」を通じて、文字への理解も深まってゆきます

子供向けと大人向けがいっぺんに!

『親子ではじめる書道教室』では、卒啄先生、悠人くん、お母さんの三人のセリフでページが進んでゆきます。時々、ネコの空ちゃんも参加。

本書『親子ではじめる書道教室』のすごいところは、書道を始めるのは“親子”だってことです。すなわち、「大人と子どもが一緒に書道を始める」んです。

ふたりとも初心者。右も左も分からない書道ですから、わからないことばっかり!

子どもの悠人くんは、子供らしい質問や疑問、好奇心を先生にぶつけます。お母さんの友子さんはもちろん、大人の質問や疑問、好奇心を先生にぶつけます。

卒啄先生は、子どもと大人、それぞれに適切なアドバイスや興味深い話をします。

どんな筆がいい?硯の使い方は?お手本ってなに?

悠人くんもお母さんも書道初心者ですから、まずは道具を揃えないといけません。また、道具の使い方も知っているようで知らない人も多いハズ。

どんな筆を選べばいい?筆ってどうやって下ろすの?硯の使い方、コレであってるの?

そして、書道のお手本って一体何?なんで大昔の人の字をマネするの?

素朴だけど、誰も教えてくれなかったギモンに卒啄先生が教えてくれます。しかも、子どもにも、大人にも。

あさよるは、硯の使い方が間違っていると知りガーン!Σ(゚д゚)!!!ちなみに、あさよるが間違っていたのは硯に水を入れる位置。これまで、硯の溝になっているところにボタボタッって水を入れてたよ……ホントは、平らなところに数滴落とすんだって……(みんな知ってました……?)

「書」というアートを身近に!

お習字って、小学校の授業でも習いましたし、習字教室に通った経験のある方も多いでしょう。

思えば、あさよるの習字の先生は、書家の先生でした。最も身近に存在するアーティストは、書道の先生ではないかと思います。

巷にアーティストがゴロゴロいるんだと思うと、すごいなぁ。

日本の義務教育を受けた方なら、筆を握って文字を書いたことがあるでしょうし、「書」というものを目にしたこともあるでしょう。

最も身近なアートを、更に身近に感じ、更に更にお習字始めちゃったら……どんな生活が待っているんでしょう~。

『親子ではじめる書道教室』は、その辺の「気になる所」を優しく&易しく教えてくれる一冊です。

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