家庭療法・医学

『かぜの科学 もっとも身近な病の生態』|マスクは効果があるか?

こんにちは。風邪っぴきの あさよるです。先週は高熱を3日続けて出して、今週に入ってからは声が出なくて喋れません>< もう体は元気なんですけど、いつも風邪をこじらすと喉にきてしまいます……。

と、そんな話はいいんですよ。

たまたま熱を出す前に、図書館で『かぜの科学』という本を見つけて借りてきていたんです。この本は、以前にラジオで紹介されていて気になっていました。

読むなら今しかないよねッ!

風邪に特効薬はないッ(`・ω・´)キリッ

まぁ、端的に言えば風邪に特効薬はないっ!

ええ!まさにそれが知りたくてページめくってんすけどねぇ……この苦しみから解放されたい一心で活字を読んでいたのに……事実とは無常なり。

「風邪は寝るしかないよ」と、この一言、この真理!日本中のオカンが言うであろうセリフ!この言葉を説得するために、結構ボリュームある一冊が必要なアメリカの読者すごい。

風邪を引き起こすウイルスは、少なくとも200種以上いる。これらが次から次へと体の中に入ってきては、風邪の諸症状を引き起こす。

インフルエンザみたいにウイルスが特定されていれば予防もできるが、風邪は数が多すぎてムリってことだ。

んで、風邪に効く薬はない!

『かぜの科学』を読んだ感じだと、医学の世界でも、風邪の研究をしている人は少ないみたいで、奇特な人なんだって……。

マスクは予防に使える?

風邪の感染ルートの研究も面白い。

飛沫感染しているのか?接触による感染なのか?空気感染しているのか?とりあえず、38.8℃の中読んだ感じだと、よくわからんかった(オイ。健康は大切だなぁ…)。

くしゃみや唾は想像以上に飛び散り、人の住んでいるエリアは誰かが飛ばした鼻水と唾まみれだ。

マスクは風邪やインフルエンザの予防に役立つか?という話題はよく見聞きするが、『かぜの科学』を読む限り、マスクはそれなりに予防に使えそうだ。

鼻水や唾まみれの場所を手で触り、その手で目に触れたり、口に触れることで体内にウイルスは移動してゆく。だから、口の周りを物理的に覆っちゃうことは、自分で自分の口を触る回数を減らすことになるんじゃないのか?

女性の場合、お化粧をすると顔を無暗に触れない。これも、風邪予防になっている気がした。まさに化粧は「お呪い」だ。

手の打ちようがない……ショッキングな一冊

『かぜの科学』は、やたらボリューミーだ。

とりあえず、風邪をひいてから読むのは大変なボリュームだ。健康なうちに読んでおこう。

「風邪」という、ごくごくありふれた病気。本書によると、平均寿命のうち、およそ5年間風邪の諸症状に襲われ、1年間は風邪のせいで床についている。

しかも、大概の風邪は大したことない。だけど、アンラッキーが重なれば死んでしまうこともある。それもみんなよく知っている。

なのに打つ手がない!

本書『かぜの科学』で語られる風邪の話は、実はかなりショッキングだ。とりあえず、もう5日ほど声が出ない あさよるにとっては、なんと救いのない結論だろうか。

アメリカ人がアメリカ人読者向けに、特効薬のない、どうしようもない病について書くと、こんな分厚い本になるんだなぁと、なんだかおかしかった。たぶん、熱のせいだろう。

ママのスープ飲んで、温かくして寝ましょうね

繰り返しますが、本書の結論は、風邪に特効薬はない。

ママの作ったチキンスープでも飲んで、温かくしてよく寝ましょう!以上おわり!w

チキンスープを飲めと言うと笑いが起こるらしいが、著書はマジで薦めている(レシピも載っている)。七面鳥のスープでもいい(アメリカっぽい!)。

日本バージョンだと「オカンの味噌汁でも飲んで寝ろ」ってところ。出汁がよくきいて、野菜が入っているのがいいらしいし、発酵食品も勧められていたから、味噌汁は打ってつけだろう。

これだけ科学が発達し、数々の病も克服してきた人類も、「風邪」には勝てないという、面白い話。

ネガティブな人より、ポジティブな方が免疫力が上がって風邪の治りも早いらしい。

あと数日間は、自分の体調管理の甘さを棚の上に置きつつ、テキトーに感染ルートを他人のせいにして、気楽にお布団でヌクヌク寝るのが、回復への近道だ。

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『おなかの調子がよくなる本』|バナナが正解!?

こんばんは。お腹の調子が優れない あさよるです。

元々胃や腸は丈夫だったハズなのですが……やっぱ、これって老化!?

最近、おなかの調子に関する本に手が伸びがちです。

おなかのベストな状態がわかる!

あさよる的に、本書で最も大きな収穫は、便の“正解”が分かったことでした!

お食事中の方すみませんm(__)m

本書内では、「バナナ」が理想だとありました。色も黄色っぽく、やわらかいものです。

で、便秘の人って以外と少ない!?やっぱこれ、異常事態何だなぁと襟を正されました。もっと真面目に便秘解消に乗り出さねば……。

そして反対に、お腹が緩くて困っている人もいるようです。朝の通勤ラッシュ時は、どの駅もトイレがいっぱいだという話を読み驚きました。

みんなそれぞれ悩みは尽きないのですね……。

結局、王道しかないの!?

本書のサブタイトルは「自分でできる腸内フローラ改善法」です。腸内フローラとは、まるでお花畑のように数々の腸内細菌が分布しています。

この腸内フローラの状態がお腹の状態、そして体の状態に影響します。

腸内環境が良いと、セロトニンやホルモンの賛成が高く、脳にも良い影響を及ぼすそうです。

腸と脳!?って聞くと、少し前のあさよるだったら意外すぎて信じられなかったかもしれません。

たまたま、少し前にも、腸内フローラに関する書籍を読んだときも、同じようなことが書いてあったので、それが医学的な考え方なのかなぁと納得しました。

『やせる! 若返る! 病気を防ぐ! 腸内フローラ10の真実』

で、この『腸内フローラ10の真実』を読んだ時も感じたのは、結局のところ、楽で裏技的な腸内環境の整え方はないのね……ということです。

規則正しい生活やバランスの良い食事と、適度な運動。これマスト。

両書とも発酵食品、中でもヨーグルトが紹介されていました。腸内フローラのバランスはちょっとやそっとじゃ変わらないそうですが、継続して食品を変えてゆくことで変化があるようです。

あさよるも、この二冊の本を読んで、ヨーグルトと納豆を定期的に食べるよう心がけて始めました。

研究者ってどんな人?

本書『おなかの調子がよくなる本』では、著者が腸内環境研究者になったいきさつや、研究で学んだことなども記されています。

著者の福田真嗣さんは映画『ジュラシック・パーク』を見て、バイオテクノロジーに興味を持ったそうです。

明治大学農学部へ進み、そこで微生物研究と出会いました。

微生物の研究をするなんて特別な人のように思えますが、きっかけって些細なことなんだなぁと感じました。

あさよるも『ジュラシックパーク』に感動しましたが、バイオテクノロジーへ進むことはありませんでした。だけど、あさよるも、あさよるの興味のままにやってきました。

やってることは違いますが、興味を持つきっかけを知ると、「研究者」や「研究職」も身近に感じます。

こうやって、研究者の素顔が知れるってのも、良いなぁと思いました。

ヨーグルトスゴイ

本書を読んだ結論。

「ヨーグルトスゴイ」w

食べ物が自分の体を作っている飲みならず、食べ物は腸内細菌のフローラまで作っている。

また、清潔、除菌こそ正義!って風潮がある気がしますが(ですよね?)、腸内環境を考えると、清潔で除菌された世界が良いとは言い切れなさそうです。

もちろん、人間に害をなす菌もいますが、良い菌まで殺してしまっているんですね。だからと言って、どうすれば良いのかなぁという、新たな疑問と興味も湧いてきました。

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『脳はバカ、腸はかしこい』|脳はすぐに勘違い、間違っちゃう?

こんにちは。胸焼けが治らないあさよるです。

先月の半ば、急に38度の高熱を出してしまい、一週間近くヘバっていました。その後、体調は回復しつつあるのですが、胸焼けというか、お腹の調子がスッキリしません……(T_T)

熱を出している間中「く、くるしい……今までなんて恵まれた環境で生きていたんだろう……orz」「ラクになりたい…」「熱が下がったら、健康のためにガンバロウ」……と心に誓ったものです。

……さっそく不摂生な生活に戻ってるんですけどね(^_^;)

『脳はバカ、腸はかしこい』。あさよる、今、このタイトル、すごく沁みます……。

脳はすぐ勘違い!

脳はすぐ勘違いを起こしたり、暴走してしまいます。人類は脳を極端に発達させた分、バグやエラーも増えちゃってるのでしょうか?

一方で、腸はいつも堅実です。

脳が麻痺してしまって、ガバガバ食べ過ぎ飲み過ぎを起こしてしまいます。しかし、腸はちゃんと対応するんですね。バカな脳を持ってしまったばっかりに、いつも苦労している腸に申し訳なく思いました……。

真面目な読書というよりは……

本書、ぶっちゃけ「セックス」と「ウンコ」の話がループしつづけます。あとがきはサナダムシを飼う話だしw

この手の言葉を聞くと、骨髄反射的に「低俗!」「バカ!」と思う方は、すんごく苦手な内容じゃないかと思いますw

性と排泄は「生きる」ことそのものの話題です。軽快なノリで書かれていますが、ヒジョーに真面目な話です。

話はあっちこっちへと飛び回り、パラパラと知識を振りまきます。

「腹に落ちる」と言いますが

「頭で理解する」ことよりも、「腹に落ちる」「腑に落ちる」方が、理解度が高い感じがします。

慣用句の中でも、頭よりもお腹の方が偉い感じがします。

もっと言えば、頭よりも、体全身を使って考えることが大切です。頭だけだと、どうしても思考が突拍子もない世界へと入り込んでしまいます。

「私は昔から女性に異常な関心をもっていました。」から始まる独白は、ドキッとします。少しだけ引用します。

 私は昔から女性に異常な関心を持っていました。そんな私は大学時代を含めて、女性にはまったくモテない時期画続き、女性との性的経験は一般男性の平均よりはるかに遅れました。そんな時期、私は女性を見るといつも脳の中で来ているものを脱がせ、勝手に裸を想像していました。
私ん脳はだんだん性的モラルが欠如していくように感じられ、そのうち、本当の女性との恋もセックスも面倒くさくなり、少しずつ自分も家畜化されているのでは、と思いました。
また私には、親しい人が不幸に見舞われたとき、口では「かわいそうにね」と言っていましたが、頭の中では「嬉しい」という感情が湧き出してくることがたびたびありました。
(中略)
家畜のような日々平坦に繰り返される生活で、人間が本来持っているはずの愛や慈悲の気持ちも感情も、すっかり消え失せてしまっていたのです。

―『脳はバカ、腸はかしこい』p28-29

赤裸々な告白で、とても共感しちゃいませんか?

「性」は本能的な欲求なはずなのに、頭の中でモンモンと考えていると、どんどんセックスが「記号化」されてゆき、本物の異性を見ても性の対象に感じなくなってゆく。「童貞力」なんて言葉がありますが、こういう感じなのかな?

そして、人の不幸を待ち望んでしまうというのも、ちょっぴりわかってしまう気がします(^_^;)

人との関わりや、人の気持ちまで「記号化」され、好奇心から「変化」を待ち望んでしまっている感じがします。

脳は結構バカです。すぐに本質がわからなくなってしまうのかもしれません。

それに比べると、腸はいつも堅実です。どか食いで飲み込んだ食品を、今も黙って消化してくれています……。

「頭でっかち」から脱却を

あさよるは当初、腸にいい週間や、ヨーグルトを食べなさい的な、健康志向な話題の本なのかなぁと思い読み始めました。

しかし、その予想は大幅に裏切られる内容でした。もちろんいい意味で!

頭で考えることは簡単です。いつでもどこでもできます。

しかし、身体を使って理解をするのはムズカシイ。サナダムシをお腹で飼うにも、ファイトが必要です。

あさよるも、頭での中の思考にハマりこんでしまっていると気づきました。もっと身体的な感覚を取り戻したいと強く思います。

あさよるだって、子ども時代はもっと肌感覚で、身体を使って考え、身体で記憶していたように思います。あの頃フォーエバー。

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『1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』

こんにちは。寒くなってくると体が縮こまり、肩や腰や脚の痛みが悪化する季節……方々が悲鳴を上げるんですよね……。毎年、年明けくらいに整骨院に通わざるを得なくなりますorz

どうやら腰は、背骨にトラブルがあるようで、どこの整骨院に言っても指摘されます。

そして、なんといっても肩こりですよ。あさよるは、小学生の頃には肩の重だるさや“こり”を訴えていた気がします……。肩こりもひどくなると、息ができなくなるような苦しさで、頭もズキズキ目も霞んで、整骨院に駆け込みます。

冷たい風が吹き始めたこの季節……戦々恐々とするあさよるです。

『1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』という、ズバリあさよる向けの本を見つけたので、読まないわけにはいきませんでした。

「肩こり」っていうけれど、全身の不調だよね…

肩こりって、ただ肩が痛いだけじゃないんですよね。

先程も書いたように、頭痛や吐き気、かすみ目や、集中力の低下が起こります。そのせいで何にも手に付かない!という事態に……。

で、これは あさよるが重度なのかもしれませんが、耳が詰まっている感じがしたり、鼻呼吸が苦しくなったりと、「これヤバくない!?」と我ながら酷すぎる。

でね、顔が歪んできて、手足の感覚が鈍くなってきたり……。

細かな作業や、正確さを要する作業が億劫で、なんか投げやりになってしまっていた気がします。過去形なのは、最悪の頃よりは今は少しマシになっているからです。

肩こりから始まって、全身の不調を感じること、ありますよね!?

歩いてるだけで、肩がこらない身体をつくる!

『歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』という、奇跡のようなタイトル!てか逆に、そんなムシの良い話なんてあるのか!?と謎の身構えをしてしまうレベルです。

しかし、読んでみると拍子抜けするくらいシンプルな内容です。歩く時、「こりとりウォーク」という歩き方を実践するだけ。

「こりとりウォーク」とは、①手のひらを正面に向ける、②重心を土踏まずの後方やや内側に置く、③腕を後ろに振る、④腕を後ろに振り切った時、手のひらを反対のお尻の前まで持ってく。これだけ!

デスクワークをはじめ、現代人は腕が内転したままになっている時間が長く、肩や背中までその方向に引っ張られています。これが全身の緊張になっているんですね。ですから、腕を外転させ、手のひらを正面に向けて歩くだけで、緊張がほぐれるのです。

“ながら”肩こり解消法でなければならない

なんでこんな簡単な方法なのかというと、“ながら”でできることしか、患者がやらないからです。

著者の宮腰圭さんは「整体家」で、たくさんのクライアントを診てこられました。で、先生がどんな施術をしてもクライアントの生活習慣が変わらない限り、肩こりなんて治らないわけです。

圧倒的な長い時間をかけて筋肉が固まってゆくのに、たった1時間ほど施術を受けても、すぐに元に戻ってしまうですね。いやぁ、あさよるの耳の痛い話です……。

で、宮腰先生はクライアントに、普段からすべきトレーニングを伝授してきたのですが、誰も言われた通りにやらない!で、「じゃあ、どうやったらできるのよ!?」と詰め寄った所、「何かしながらだったらできる」という話だったそう。

そこで考えられたのが「歩きながら」できる、肩こり解消法なのでありました。

肩こりが解消すれば、見た目も心も変わる!?

体のこりがなくなれば、顔も変わります。シャープになるそうです。あさよるも自分の経験から、肩や頭、顔のこりでかなり顔が変わることを実感しています……。

さらに、心まで変わっちゃうというのです。作り笑いでも笑顔を作っているとポジティブな気持ちになるとか言いますし、姿勢が変われば、気持ちも変わるのかもしれません。

少なくとも、あさよるは肩こりや脚の痛みなど重くなってくると、心までギスギスしてきます。なにをしてても、痛みでそれどころではないですからね……。

簡単だし「やってみる」価値ありでしょう!

肩こり解消のウォーキング方法は、とても簡単ですし、やる価値あります。さっそく あさよるも「こりとりウォーク」で部屋の中をウロウロしています。

そもそも、腕を外転させるだけで、両腕にサァーッと血が流れてる感じがする……。

正直ですね、とても科学的ではなさそうな記述もチラホラっとあったのですが、「整体家」というのは、西洋科学とは違った物の見方をなさっているのかなぁということにしときます。

なによりね「経験則」というものもありますから、たくさんの具体例を診てこられた著者には、クライアントの症状の傾向があるのではないかと思います。

とりあえず、先程も述べたように、「いっぺんやってみよう」と思います!というかこの冬は、整骨院にかからないで過ごしたい!><

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『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』|脳トレせよ!

三十路を過ぎて記憶力がガタンと落ちてしまった あさよるです。……じゃあ、以前は記憶力が良かったのかというt……(ry

(;´Д`)

忘れっぽくなったというよりは、そもそも覚えられないというのが、なかなか慣れずに不便であります。もうね、人の名前が致命的に覚えられないのは以前からで、コインロッカーの番号とかね、お買い物も商品名や品番を覚えられないという……。

常にメモが手放せないのですが、忘れないように作ったメモを忘れるタイプです。

(;´Д`)

こんなことありませんか?

年齢とともに記憶力が落ちてゆくなんて聞いたことがありますが、それは仕方がないことなの?!

テキパキと要領よく仕事をしていても、フッと物忘れをして滞ってしまう。

グッと集中して一気に仕上げたい内容も、うっかり途中で集中が切れてしまう……。

人と話していてブチブチと会話がブツ切れになって続かない。相手の理解力の低さについ苛立つ。

「トラブル」とは言わないまでも、小さな食い違いやケアレスミスが積もり積もって……大きな損失になっているのでしょう。どれくらいの損失なのかというと……客観的にまとめるといいんだけども、そんな時間がないし……。

そう、記憶力に自信がなくなると、いつもソワソワと時間に追われている気がします。目先のことに気が取られてしまって、いつも慌てているような……。

記憶・集中・思考力に関するこんな困ったこと、ありますよね……?

脳の衰え……どう向き合う?

『脳が冴える15の習慣』は、年齢とともに感じる脳の衰えとどう向きあい、どのような取り組みが必要なのか解説する本です。脳神経外科医の著者が詳しく分かりやすくリストアップしてゆきます。

読者のメインターゲットは、定年を迎える世代でしょう。現役を退くことで、生活そのものが変わり、記憶や思考力の変化を感じる人が多いそう。

記憶や思考が衰える……いわゆる「ボケ」と言われる状態は、年齢だけが原因ではないそうなんです。

例えば、とても忙しく働いていた人が突然仕事を辞め、やることもなくボンヤリ時間を過ごすと、脳を使わなくなってしまう。すると、考えたり記憶する力が弱ってしまいます。

年齢のせいではなく、習慣や環境がそうさせるのです。

「壁」だけを眺め続けると……

さらに、こんなたとえ話がありました。椅子に縛り付けられて白い壁だけを眺めされられたら……人は一週間もしない間に記憶力や思考、集中力が低下し、「ボケ」の状態になってしまうでしょう。

そして、現在の我々……「テレビという名の壁」をボーっと長時間眺めている人がたくさんいます。「ボケ」はすでに忍び寄っています。テレビだけではありません。スマホやパソコンという名の壁にも警鐘を鳴らします。

「平面」だけ眺め続けると「ボケ」る!

脳は体の一部。まずは「体力」

脳は体の一部です。ですから、肉体のコンディションによって、脳のパフォーマンスも変化します。まずは、肉体の状態をベストに持ってゆくことが、記憶・集中・思考力を高めるために必要です。

先ほどの、定年・退職をきっかけに「ボケ」が始まってしまう理由の一つに、肉体的な変化も作用します。現役時代は日々、心身ともに負荷のかかった状態で勤務なさっていたでしょうから、それだけ「体力」も必要だったでしょう。

しかし、現役を退くと、「体力」が落ちる。すると、体の一部である「脳」の力も落ちてしまう。これを防止するために、体の健康状態と、「体力」の向上を目指します。それが脳が冴える秘訣です。

時間がない!は不効率

さらに、「片づけ」や「タイムリミット」も記憶・集中・思考力を高めるためのポイントになります。

まず、要領がよくテキパキしている人ほど、片付けが疎かになってしまいがちなんだそう。多少散らかって、どこに何があるかわからない状態でも、記憶力でカバーできちゃえるからこそ、片付けが後回しになるんだとか。しかし、物が整頓されている方が、もっと脳は有効に使えます。

そして、片づける時間がない!という自称多忙な人には、「タイムリミット」の設定がオススメです。ダラダラと延々と作業をするより、時間を決めてサッサと仕事を片付けます。延長はしません。時間厳守!

時間を守ることで、休憩や余暇の時間が生まれ、リフレッシュ。ベストな状態で仕事に取り組み、よりパフォーマンスが向上します。

生活の変化をチャンスにできる本

てな感じで、『脳が冴える15の習慣』とタイトルにある通り、15もの記憶・集中・思考力に関する話題が収められています。それぞれの章では、その章で取り上げたポイントが箇条書きでまとめられています。あとから確認するにも便利そう。

脳が冴える15の習慣のうち、「脳」と直接関係のなさそうな話題もあります。先に取り上げた体調管理やタイムリミットの設定、片付けもそうですし、写真を取ることや、人に出会うことなど挙げられていました。

さらに、日記やブログを書くことも勧められてたり……あさよるもこうしてブログを書くようになって、いい効果があったように思います。本を読むときも、頭のなかでまとめながら読むようになった気がします。そして、インプットとアウトプットがセットになって、よりインプットがしやすくなりました。……おお、知らぬ間にブログも役立っている!(嬉)

定年世代向けだけど……変化は誰にでも起こる

『脳が冴える15の習慣』は、定年を迎える年代の方がメインの読者として想定されています。サラリーマン生活から、退職後の生活へシフトする際に気をつけるべきことだからです。

あさよるはメインターゲットから外れてはいますが、それでも脳の機能や働きは同じですから、十分あさよるの生活習慣にも導入したい……いや、すべきな習慣ばかりでした。(生活習慣の悪さに反省もしました(-_-;))

また、転職や結婚出産、引越しなど、生活がガラリと変わる時期って、年齢関係なく訪れます。その時期を、記憶・集中・思考力を向上させるチャンスにしてしまえると思いました。

結構ね、「これ実行したら、あさよるはどうなっちゃうんだろう!?」とワクワクしました。

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