『10キロやせて永久キープするダイエット』|知性で攻略

ダイエット

こんにちは。お正月以来順調に増量中の あさよるです。普段わたし、そんなに量をたくさん食べるタイプではないんだけど(ちびちび小分けにして食べすぎるタイプ…)、お正月はあり得ないくらい量を食べた。普段食べない食材が待ち構えているし、仕事も休みでヒマだし、食べるくらいしかすることがないという。お正月以来、深刻になるくらい食べる量が増えちゃっていて、どうしましょうか。

物理的に身体が重くて動きにくいから、この冬は重さそのものを減らしたいと思っていたのに、全然逆行しておる……。

ダイエットマニアからの卒業

『10キロやせて永久キープするダイエット』は数々のダイエットに挑戦し、その度に新たなる知識を手に入れ賢者となった求道者が、(食)欲から解放されるまでの物語だ。

著者の山崎順子さんは成長期の頃から「思えばずっと小太りだった」と回想する。彼女はダイエットマニアで、世のダイエットを知り尽くしていた。ダイエットなんて簡単だ。やせる方法はたった一つしかない。それは「摂取カロリーが消費カロリーを下回ること」。これしかない。

答えは出ているのに、なぜそれが実現されないのだろうか? その謎を探るため、心理学を研究している海保博之先生にアドバイスを求め、海保先生の指示通りにダイエットを成功させるまでの記録だ。

「知性」を使うダイエット

「我慢や忍耐」ではなく、「知性」に頼った

これが、本書『10キロやせて永久キープするダイエット』がたどり着いた究極のダイエットだった。

自分なりにあれこれとダイエット法をいろいろ試していて、それなりに身体の構造や食事について知識も持っているなら、「知性」を使ったダイエットは有効だろう。

そもそもなぜ、わたしたちは太ってしまうのか? それは、消費カロリー以上の食品を食べてしまうからだ。食生活は生活習慣だから、自分が余分に食べてしまう習慣を持っていることになる。本書では、そもそも生活習慣を変えることで、減量した後も、そのままの習慣で楽に体調・体重管理できるようになる。

なにもしなくても痩せてる人になる

本書のダイエットは3段階ある。

  1. 自己分析する
  2. 自分に合った方法を見つける
  3. それが習慣になった

自己分析は、まずは自分の食生活の記録を取る。今の自分の習慣を炙り出すのだ。なんとなく「お菓子食べすぎかも」「外食が多いかも」と思っていることを、きちんと紙に書き出して、見える化する。

自分の食習慣が見えてくると、その対策も考えられるようになる。食べすぎちゃったときの対策や、運動習慣など、自分ができそうなことを書き出してみる。そして、実際にそれを実行すると、できることもあれば、自分には向いていないこともわかってくる。ダイエットもPDCAサイクルを回しながらプロジェクトとして取り組むのだ。

究極のダイエットは、なにも我慢せず、なにもヤル気も出さないまま、痩せ習慣が身体に染み付いた状態だ。そんな人いるよね。特にダイエットしてるわけでもないのに、スリムな人。あの人に自分もなるのだ。彼らがそうであるように、なにを我慢するわけでもなく、外食だってする。だけど、中長期的には太らない程度の食事を摂っている。そういうの。

太るか痩せるか紙一重

太っている人に対して「自省もできない自堕落な人」と烙印を押す人がいるけれど、痩せている人と太っている人の差は、実はごくわずかだったりする。消費カロリーより摂取カロリーが50kcal多い人は太り、50kcal少ない人は痩せる。この差はわずか100kcalで、三食ちょっと一口分多く食べたくらいの差だ。だから「そんなに食べている気はないのに痩せないなぁ」という感覚は、あながち間違いでもないんだろう。まぁ、この、「お腹いっぱいなのに一口余分に食べちゃう」ってのが分かれ目なのだ。

ほーん、なるほど~と納得しながら、昨日も今日も山盛りカレーライス食べたから、だからダメなのね。

先に紹介した知性を使ったダイエットの手順のうち、1番目の現状把握が大事なんだろうと思う。現状把握しないまま、見切り発車しちゃうから、そもそもダイエットが始まらない。これを面倒くさがっているから、先へ進めないんだろうな(;^ω^)

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10キロやせて永久キープするダイエット

目次情報

はじめに

第1章 思えばずっと小太りだった

 森の中で妖怪に出会った
 失敗ダイエットの歴史
 「華奢ですね」といわれた瞬間

第2章 真剣に現状分析

 やせる法則はたったひとつ
 続けられないのは心が原因。そうだ、専門家に聞こう
 ダイエットって、つまり生活習慣
 ダイエット前のミッション①「現状分析」
 デブはこうしてつくられた
 書き出さないと見えない、真実の生活
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  現状分析
 コラム1 英雄キープダイエット体験記

第3章 「なりたいイメージ」と「アクションプラン」

 ダイエット前のミッション②「目標を立てる」
 なるべく「長い時間かけてゆっくりさせる」
 読者の方がこのページまでになるべきこと
  目標を立てる
 大切なのは「習慣化できるかどうか」
 アクションプランのリストづくり
 現実の自分を受け入れはじめて、変化できる
 ならば、継続できないこともある
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  アクションプランを立てる
 コラム2 永久キープダイエット体験記

第4章 やっと「ダイエット」がはじめられる

 はじめる前の3ステップが重要
 いざ実行、そしてするりと1キロやせる
 習慣化のために、最初の苦しみを乗り越える
 おなかがすいたとき用の作戦
 ダイエットは「書くこと」が大事
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  記録をつける
 ダイエットの「PDCAサイクル」をまわせ!
 続くことと続かないことの違い
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  PDCAサイクルを一度まわす
 コラム3 永久キープダイエット体験記

第5章 これがもっと重要! 振り返り、認知する

 マイナス3・4キロの実感
 自分の思考や行動を自分で認識すること
 コビト(メタ認知)の成長が、ダイエットを助ける
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  振り返り・気づきを記す
 知性化=知識を活用するプロセス
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  知性化の作業
 仲間の力を借りよ!
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  仲間をつくる
 目標を孤立化させない
 読者の方がこのページまでにやるべきこと
  矛盾のない目標構造を考える
 1年間で7キロやせた
 カロリー計算の鬼
 カロリーはおこづかい
 やせている人と太っている人の食生活は紙一重
 1年半で約9キロ減
 コラム4永久キープダイエット体験記

第6章 停滞期を乗り越え、目標達成!

 苦しい停滞・プチリバウンド
 結果が出なくても続ける
 打倒!「いつのまにかリバウンド」
 読者の方が停滞・リバウンド期にやるべきこと
 「ダメな自分」を変えられるのか
 読者の方が自分を変えたいときにやるべきこと
 すぐに結果が出ないほうがいい
 目標達成!
 コラム5 永久キープダイエット体験記

第7章 永久キープするための考え方

 キープがいちばん難しい
 「習慣形成」のポイントは「決まった時間に同じことをする」
 脱習慣からはじめてみる
 キープ期間が長かれば長いほど、リバウンドしないという実感
 「やせたい」という信念を育てよ!!!
 やせていることのメリットは?
 読者の方が永久キープするためにやるべきこと
  信念を強める
 キープを組むのは小さなストレスだる
 モチベーションを上げてはならない
 やせて変わったのは自分の心
 コラム6 永久キープダイエット体験記

 あとがき 「いい感じ」の自分で生きていく
 コラム7 永久キープダイエット体験記

山崎 潤子(やまざき・じゅんこ)

ライター・エディター。小学校高学年から現在に至るまで、小太り街道まっしぐら。ダイエットマニアでダイエットの知識は人一倍あるが、食への飽くなき執着からリバウンドを繰り返す。40歳を過ぎたころから中年太りが加速し、大台の60kgオーバーを記録。著書に『28歳からの女のリアル』(WAVE出版)、ベストセラーとなった『28歳からのリアル』(同社刊)シリーズの著者「人生戦略会議」のメンバーでもある。

海保 博之(かいほ・ひろゆき)

教育学博士。専門は認知心理学。徳島大学教育学部助手、筑波大学心理学系教授を経て、2017年3月末まで東京成徳大学学長、現名誉教授。『仕事日記をつけよう』(WAVE出版)、『出版力を高めるトレーニング』(あさ出版)、『学習力トレーニング』(岩波ジュニア新書)、『「ミス」をきっぱりなくす本』(成美文庫)、『認知心理学』(朝倉書店)ほか著書多数。76歳まで、人生で「太っていた時期」が一度もないという。

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