一般

『面白くて眠れなくなる数学プレミアム』

むずかしい?苦手?

だけど、切っても切れない「数学」のトリビア!

眠れなくないたい!……?

以前『眠れなくなる宇宙の話』という、宇宙に関する物理学の本を読みました。

とてもワクワクする内容の本で、物理の話をしながらも、難しい定義の話ではなく、物理の物語を話して聞かせてもらっているような内容です。

今回、『面白くて眠れなくなる数学 プレミアム』という本を見つけ、「おっ、シリーズ新刊か!?」と手に取りました。

(……と、結論を先に言うと、どうやらこの本は、『眠れなくなる宇宙の話』とはシリーズではないらしい……)

「数」「数学」のトリビア集!

『面白くて眠れなくなる数学 プレミアム』は、数や数字、数学に関するトリビア集です。

ひまわりは、種が花の中央にびっしりと詰まって並んでいます。これに法則性があることをご存知ですか?一つでもたくさんの種をつけるため、とても効率のよい並びをしていることが、「数」を通して知れます。

江戸時代、日本の「九九」は36通りしかありませんでした。現在、小学校で習う九九は81通りも覚えないといけませんから、昔のほうが覚える量が少なかったんですね。一の段と、掛ける位置をする数(2×1、3×1 etc…)は覚える必要はありませんし、ひっくり返せば計算できる数も覚えませんでした。

計算の仕方の中にも、その時代の歴史があるんですね。

物足りない?わからない?

もともと数学や数に強い人にとっては、すでに知っていることや、想像できたことが多く、正直言うと“面白くて眠れなくなる”程ではないかなぁと思いました。

反面、「もう数学なんて大嫌い!」「中学で理系は捨てました」って人にとっては、数式や記号を見るだけでも嫌な気持ちになってしまうかも……と心配です(苦笑)

ですから、この本のターゲットは誰なんだ!?とやや不思議な本でした。本書は“プレミアム”とあり、先に無印版の『面白くて眠れなくなる数学』を読むと良いのかな?後日、読んでみます。

数学って、ちょっと面白いカモ?

数学大嫌いとまではいかないまでも、「数学なんて勉強して何の役に立つの?」と訝しんだことはありませんか?

『面白くて眠れなくなる数学 プレミアム』では、我々の身の回りで、実際にどういう「数」が潜んでいるのか、どんなときに使われるのか知ることができます。

かと言って、ややこしい数式を理解したり解ける必要もありません。

「数学って、面白いかも!?」と改めて思わせてくれる本です。大人になって、数学の学習から離れていますから、「数学の復習をしなきゃなぁ」とも思いました。

計算や数式は出てきませんっ(`・ω・´)ゞ

繰り返しますが、本書『面白くて眠れなくなる数学』は、難しい数式は登場しませんし、学校で習った数学を失念していても、十分楽しめる内容です。

ですから、読まず嫌いはもったいない!

数学の知識はとっても身近に潜んでいます。インターネットが普及し、実は乱数や素数と切っても切れない生活がすでに始まっています。

今よりもうちょっと、数学とのキョリを縮められたら、より楽しいこと、面白いことが増えるだろうと思います。そして、『面白くて眠れなくなる数学 プレミアム』のような書籍って、すごく必要な架け橋だなぁと感じました。

面白かったです。

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『人狼村からの脱出』|パズルを解いて人狼を探せ!

『人狼村からの脱出』イメージ画像

こんにちは。読書ペースが落ちているあさよるです。理由は主に夏バテなんですが、さらに先週夢中になっていた『人狼村からの脱出』のせいかもしれません。

『人狼村からの脱出』は書籍の形態の「脱出ゲーム」です。脱出ゲームは、ネットでハマったことがある方も多いでしょう。ふと気がつくとどこかへ閉じ込められていて、部屋の中を操作しながらパズルを解き、その場所から脱出するゲーム。近年では「リアル脱出ゲーム」も人気で、実際に自分が動き回ってパズルを解きながらゴールを目指すものです。

本書『人狼村からの脱出』は、昼間は村人に化けて夜な夜な人を襲う「人狼」を見つけるゲームです。村人の中には、村人を人間か人狼かを見分けることができる「巫女」と、巫女のフリをしてウソを言う「狂人」が混じっています。

村の中を操作し、村人たちに聞き取りをしながら、人狼を探しましょう。

人狼が潜む村に閉じ込められた!

探偵のあなたは、ハリー・カシャッサと名乗る考古学者から手紙を受け取りました。その手紙によれば、とある村に昼間は人間の姿に化けた「人狼」が、夜な夜な村人を襲っているのです。その人狼を見つけ出すのがあなたに託された仕事です。

あなたが村に訪れると、たった一つ外界と繋がっている橋が落ちてしまい、謎の「怪人」による宝石の盗難が起こります。絡み合った事件と事件を解決しながら、あなたは人狼を見つけ出せるでしょうか。

物語の結末は、本書内にはありません。すべての謎が解けたら、指示通りにWEBサイトで答えを入力し、最後の場面に立ち会いましょう。

節ごとに指定された番号順に読んでいこう

『人狼村からの脱出』イメージ画像

本書はゲームブックなので、普通の本のようにページ順に読んでゆくものではありません。ストーリーが節ごとバラバラに分解されて並んでいるので、読み進めるためには本文の指示に従う必要があります。

短く分けられた節ごとに番号が振られており、その節の最後に、次に読むべき節の番号が指定されています。指示通りの番号を開いて読んでゆきましょう。

毎日新聞を読み、捜査に出かけよう

毎日、朝になると新聞が届きます。新聞には前日に村で起こった事件や出来事が報道されています。捜査のために新聞もしっかりと読みましょう。

『人狼村からの脱出』イメージ画像

本文の指示通りに本書を読み進め、重要な記録や手掛かりに出会うと、忘れないようしっかりと書き留めておきましょう。

もちろんゲームオーバーもある

『人狼村からの脱出』イメージ画像

本書はゲームブックですから、もちろん間違った選択をするとゲームオーバーになってしまいます。謎を順番に解きながら、ピンチの時ほど冷静に選択肢を選びましょう。

古本注意!必要なアイテムが揃っているか確認しよう

『人狼村からの脱出』イメージ画像

本書にセットされているのは、

  • 本体の本
  • 捜査シート5枚
  • 地図
  • しおり

すべて揃っていないと捜査ができません。もし古本で本書を探す方は、アイテムが揃っているか確認しましょう。

DVD版もあるらしい

DVDを使った脱出ゲームらしく、みんなでプレイできるそう。どんな内容なのかすごく気になる……。

リアル脱出ゲームDVD 『人狼村からの脱出』

自力で謎が解けると……感動したw

本書はバラバラに並んだ節を、指示された番号通りに読み進めてゆくのですが、途中で村に隠された「謎」を解いてゆかねばなりません。この謎解きが本書の醍醐味。子ども騙しななぞなぞではなく、なかなか大人が悩んじゃう問題が多数!

で、これを時間をかけてウンウン唸って、自力で答えをひらめいたときが快感! この気持ちよさのためにも、是非ともネタバレ&ヒントなしで問題にチャレンジしてほしいです。

特に終盤の謎では、分かった瞬間、感動しちゃうような謎の連発ですごかった! この瞬間のためにもう絶対チャレンジしてほしい!

マジでネットにネタバレがなく天晴れ

感心したのは、ネットで本書のネタバレサイト見事にない! 問題が解けなくて掲示板や質問サイトで質問している人がいるんですけれども、誰も答えを教えず、ヒントを出すのみ。そのヒントもあまり親切なヒントではなく、あくまで「自力で解いてみて!」って感じ。わかりみ! 絶対ヒントなしな方が楽しいから!

このパズルの難易度が絶妙で、子ども騙しな問題じゃないし、数人で集まってワイワイと謎解きしながらやっても面白いでしょうね。

あさよるの場合は、一人で没頭して時間を忘れて取り組んでしまいました。

ちなみに、ゲームクリアまで、のべ12時間くらいかかりました。最初の「1日目」はゲームの段取りがよく分かっておらず、必要以上に時間を使ってしまったので、手際よくやるともう少し時間は縮まるかも? ただ、面白いゲームなので、一気にやらずに、ゆっくり時間をかけてプレイしても良いかと思います。

リアル脱出ゲームってどうなんだろう

本書『人狼村からの脱出』を終えて、「リアル脱出ゲーム」って面白いのかな? と興味を持ち始めました。今まであまり興味なかったんですよ。「だって、ゲームって本気でやるから面白いのに、遊び半分でふざけてプレイする人がいたら興ざめしちゃうでしょ?」なんて思ってたんです。だけど『人狼村からの脱出』をやって、ネット上でネタバレしてる人がいなかったり、みんなパズルに夢中になっている人たちのやりとりを読んでると、「これ、リアル脱出ゲームって面白いのかも!?」と期待しました。

まぁ、グダグダ言ってずに、一度参加してみたらわかることですよね~。ってことで、近場で探してみます(^^)/

すごくどうでもいい感想

わたしたちは時間を過去から未来に向かって一方通行で進むものだと認識していますが、物理学的にはすべての状態が同時に存在していて、人間か勝手に過去→今→未来というベクトルがあるかのように感じているだけだ、とかいう話を聞いたことがありまして。その話にとても心救われたので、その考え方を自分にも採用しています(この情報の信憑性は補償しませんw)。

で、『人狼村からの脱出』を読んで、「“すべての状態が同時に存在していて、人間が勝手にベクトルを錯覚しているだけ”というのはこういうことか」となんか納得しました。本書では、節がバラバラに分解され、順番もめちゃくちゃに並んでいます。そんで、節の最後に「123へ進む」とか書いてある指示通りに、次は123節を読み、またその節の最後の指示に従って読み進めてゆくのです。

節がバラバラに並んでいても、自分が順番に読んでゆけば、一つの筋の通った物語として認識できます。しかし、順番バラバラのまま頭から読もうが、指示通り読もうが、最後のページから読んだとしても、情報量は変わらないんですよね。自分が勝手にストーリーとして認識するかどうかだけで。

お遊びのゲームブックを読んで「なるほど、こういうことか」と妙な納得をしてしまいましたw

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メンズ『最速でおしゃれに見せる方法』|興味がないなら攻略法を

こんにちは。おしゃれ勉強中の あさよるです。

服は大事だ! そう思うようになったのはつい最近。ずっと身につけるものに自分なりの「こだわり」はあったけれども、「服は大事だ」とは考えていなかった。わたしたちは、着ている服や、髪形や、アクセサリーなどなど、これらもコミュニケーションの道具なのだと気づいてから、「自分が好きなもの」ではなくて「相手に伝えたいこと」に重きを置くようになった。

わたしは女性なので、このブログでも女性向けのおしゃれ・ファッションの本はたくさん取り上げてきた。そこで気になっていたのは、男性のおしゃれだ。最近、テレビを見ていても、そこに映っている人の服装が気になる。それぞれのタレントさんの個性を出しつつ、番組全体の雰囲気に合った服が選ばれていたりして、プロの仕事を感じていた。

シルエットで雰囲気イケメンに

『最速でおしゃれに見せる方法』は、現役の洋服のバイヤーさんによるおしゃれの指南本だ。おしゃれに興味がない人ほど、この本を一冊熟読しておくといい。間違いない服の選び方を一つ知っておけば、時短だしコスパもいい。

シルエットにこだわること。そして、アメカジ(アメリカカジュアル)をやめること。この二つが、まずは初心者が取り組むことだ。アメカジは日本人がやると、スタイルが悪く見えがちだ。まずは、スタイルがよく見えるシルエットを意識する。アパレルのショップ店員さんなんかも、シルエットをかっこよくキメることで、雰囲気イケメンになっていると紹介されてた。

つい、物の質にこだわってしまう人が多いそうだけれども、優先順位はシルエットの方が上。

アクセサリー類は、時計と、スタイルを良く見せるストールがおすすめされている。「3首」と言って、首、手首、足首の3か所をおしゃれにキメるといいらしい。足首も、丈のあったパンツを選ぶか、ロールアップしてスッキリと見せる。

ちなみに、アメカジではオーバーサイズなパンツをダボっと着るから、野暮ったくなりがちだ。アメカジをおしゃれに着こなすのは上級者向けみたい。

理論重視。必須アイテムも網羅

本書はおしゃれの「理論」に比重が大きい本だ。まずは考え方をインストールしておけば、いずれ応用もしやすい。しかし、きちんと写真で実際のコーディネート例や、具体的なブランドや持っておきたいアイテムも、紹介されているから、とてもバランスの良い本に感じた。

おしゃれは大事だ

「見た目は大事」という話が本当なんだと痛感したのが、30代になって、ずっとしていたヘアカラーをやめたときだった。髪色を暗くし始めてから、やたらと人に絡まれる機会が増えたのだった。相手の年齢も性別も関係なく、初対面でなぜか上から目線な言葉が飛んでくる。 カラーをしていた頃は一度もなかったような事態だった。

その無礼な相手は、見た感じは大人しそうな普通の人で、人に喧嘩を売って歩いているタイプな人でもなさそうだ。髪が黒いだけで、普通の人に小バカにされるのかとゾッとした。髪を黒に戻して約3年以上経って、やっと黒髪も板についてきたのか、再びへんな人に絡まれることがなくなった。

人の見た目で態度を変えたりしたくないもんだけれども、実際に体のパーツの色が変わるだけでこんなに嫌な思いをし続けるのかとゲンナリ。ヘアカラーはある意味、わたしの結界になっていたのかもしれない。今は、髪は染めてないけれども、変わりに「身支度をきちんと整えておく」ことがその役割を果たしているんじゃないかと思う。「化粧はもともと魔除けだった」というのも、わかる。

たぶん、着る服、選ぶ服が変わると、世界が変わるじゃないだろうか。

おすすめ本

『てつがくを着てまちを歩こう』/ 鷲田清一

哲学者の鷲田清一が「ファッション」について考える。そう、服を着ることは
人間の人間らしい営みであり、「哲学」なのだ。おすすめ。

『ファッション・ライフのはじめ方』/高村是州

ヤングアダルト向けのファッション本。おしゃれの初心者に向けて、言葉の意味や、スタイルなど、基本中の基本から始まる。大人にもおすすめ。

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『宇宙はなぜ「暗い」のか?』|星が無限にあるなら夜空は明るいはず

こんにちは。ぼんやり空を見上げて子ども時代を過ごした あさよるです。さすがにもう大人なので、仕事するときはカーテンを閉めて、対策していますw

なんとなく手に取って積んでいた『宇宙はなぜ「暗い」のか?』は、あさよるの長年の疑問が晴れるもので、読了後なかなか興奮冷めやらずにいます。中学生でも読める内容で、易しい文体と丁寧な説明の良書ですよ~。

「夜空はなぜ暗いのか」だと?

本書はこんなふうに始まります。

あなたは「なぜ夜は暗いのか」ということを考えたことがあるでしょうか? 夜が暗いなんてあまりに当たり前すぎて、疑問に思ったことさえない人が多いのではないかと思います。けれども、「夜が暗い」ということは実はとても不思議なことで、ただ単に「夜は太陽が沈んでいるから」という説明だけでは不十分なのです。なぜなら、もし宇宙に無数の星が存在すれば、その星からの光で夜空は明るくなってしまうと考えられます。これを「オルバースのパラドックス」と言って、昔から天文学者を悩ませてきた問題です。

p.3

さて、夜空を見て「なぜ夜は暗いんだろう!」と疑問を抱いたことのある方はいますか? どう結論しましたか? あるいは、こんな質問を子どもにされたら、どう答えるでしょうか。

夜空に輝く星たちは無数にあり、空に隙間なく星があるならば、夜空に暗い部分があるのはおかしいのです。

本書は素朴なギモンだけど、人類が何千年とかかって手に入れた知識を使ってしか答えられない、なかなか悩ましい問いなようです。

夜が暗い理由を予想する

地球にいると、宇宙が見えにくい?

私たちは地球の地面の上で生きています。さらに地表には空気が満たされていて、この空気が光を拡散したり、吸収されてします。青空が青く見えるのは、青い光が空気中で拡散され、いろんな角度から目に入ってくるからです。また、空気が太陽の光を吸収したり、地球の磁場により太陽風から守られています。

地表に届く光は限られているんですね。だから、宇宙空間から見る太陽や宇宙は見え方が変わります。

宇宙の塵が邪魔してる?

宇宙空間には「宇宙塵」が散らばっているそうです。この宇宙塵が光を遮って、宇宙が暗く見えているのでしょうか。これを検証するため、宇宙望遠鏡や、赤外線で宇宙を観測できる人工衛星が打ち上げられました。

すると、宇宙塵が密集している部分は、恒星の光で宇宙塵が温められ、赤外線で明るくなっています。あれ? 赤外線も光ですから、宇宙塵が集まる場所は光が多いってこと?

ブラックホールが光を吸い込む?

これは本命、ブラックホールが光を吸い込んでる説。だがしかし、ブラックホールに物質が吸い込まれるとき光を放つこともあり、必ずしもブラックホール=闇ではないそうです。ブラックホールもX線を放ったり、重力波が観測されたことが近年話題になりました。

それに、ブラックホールの数はそんなに多くないんだそうです。宇宙を闇にするほどの力はないってことか。

ビッグバンと星の寿命

では、どの仮説も宇宙が暗い理由になりえないとすれば、どうして宇宙は暗いの?

星には寿命がある

まず、星には寿命があります。恒星の寿命は短く、光を放っている恒星は全体の10兆分の1くらいだそうです。びっくり。そりゃ暗いわ。例えるならば、ディズニーランドを3本のローソクで灯した明るさなんだそうです。

宇宙は動いている

宇宙は膨張していますから、どんどん空間と空間の距離が広がっていきます。星と星の間の距離も、広がっていくのでいつまで経っても星で埋めつくされません。

宇宙には始まりがある

宇宙が暗い理由は、「宇宙には始まりがある」という前提が大切です。「ビッグバン」が起こって宇宙が始まったという考えは今では一般的ですが、これはここ数十年の常識です。つい最近まで「宇宙は無から始まった」という話は突拍子もなく理解しがたい話でした。

宇宙にはビッグバンで始まったとすると、宇宙が暗い理由も考えらえます。ビッグバンが起こったのは138億年前。そこからどんどん宇宙が膨張しています。ということは、宇宙には果てがあり、138億年分しか膨らんでいません。それ以上遠くには宇宙がないので、暗いのです。

好奇心と知識欲をシゲキする良書

本書『宇宙はなぜ「暗い」のか?』は中学生くらいなら十分に読みこなせる内容です。宇宙が暗い理由をただ羅列するのではなく、いくつかの仮説が間違いである説明や、ときには周辺の話題に触れたりと、知識欲や好奇心が刺激される構成です。

平易で親しみやすい文体と、丁寧な解説が良いですね~。中学生の頃のあさよるもこの本、好きだと思うw 30代のあさよるも、「天の川見てみたいな」「登山したいな」となかなかワクワクしました(^^♪

〈あさよる〉のヒミツがわかってヨカッタ

「なぜ夜は暗いのか」を考えるためには、ビッグバン宇宙論を待たなければならなかったとは驚きですね。今、あさよるがすんなりと理解できるのも「宇宙には始まりがある」「宇宙は膨張している」という常識があってこそなんだから。

あさよるも実は、幼い頃から「〈暗い〉とは何か」と不思議でした。聖書の創世記の冒頭、神が天と地を創造し「光あれ」と光を創ります。そして光と闇を分け、それぞれを昼と夜とします。神様は世界を創るとき「光と闇」「昼と夜」を創るんです。ってことは、神様が「夜」を創る前は、夜がなかったのか!? と、不思議で不思議で。

ちなみに当ブログ名の「あさよるネット」というのも、なんかそんな感じの意味があります(後付け感)。

関連本

『ホーキング、宇宙と人間を語る』/スティーヴン・ホーキング,レナード・ムロディナウ

宇宙法則のグランドデザイン!『ホーキング、宇宙と人間を語る』

『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』/村山斉

『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』を読んだよ

『眠れなくなる宇宙の話』/佐藤勝彦

『眠れなくなる宇宙の話』を読んだよ

『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』/青木薫

『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』を読んだよ

『宇宙のダークエネルギー 「未知なる力」の謎を解く』/土居守,松原隆彦

『宇宙のダークエネルギー 「未知なる力」の謎を解く』を読んだよ

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『図解でわかる! マーケティング』|売り手目線から〈買う〉側へ

こんにちは。あさよるです。先日当ブログでブランディングの本を紹介しました。久々に読み返して面白かったので、次はマーケティングの本を手に取りました。

『ブランドらしさのつくり方―五感ブランディングの実践』|体感をともなう体験を

ブランドらしさのつくり方[Kindle版]

ブランドらしさのつくり方[Kindle版]

  • 作者:博報堂ブランドデザイン
  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016-06-20

マーケティングってなんだ?

マーケティングの歴史はまだ浅く、半世紀しか経っていません。ですから、マーケティングの法則等、玉石混交なのが現状です。まだ決定版は出ておらず、これから大きな変化が起こるかもしれないと事前に認識しておきましょう。新しい分野だからこそ、経営者やリーダー、マネージャーに求められる素質になっています。

 マーケティングは、セールス、PRの領域をすべて含み、さらに企業活動のすべての領域に当たる上位概念です。
考え方は「お客さまを起点とする」のが特徴で、商品・サービスをお客様に届けるためのすべてを考えるのがマーケティングの領域に当たります。シンプルに「売れる仕組み」と呼ばれることもあります。

p.16

お客様に商品やサービスを「売り場」というのは売り手の感覚ですから、お客様の立場に立って「買い場」と呼称を変えた会社もあるそうです。このちょっとした違いが、マーケティングの考え方です。

 では、実際にマーケティングとは何をすればいいのでしょうか? マーケティング・プロセスの全体像は下記のような流れになります。

①現状のビジネスを整理する
②マーケティングの課題抽出
③リサーチ&市場分析
④商品開発
⑤ブランド構築&マーケティング戦略
⑥発信力(オウンドメディア)
⑦実践計画へ落とし込み

この流れで、会社にとって全体最適になるマーケティングを導入し、定着させることが理想です。

p.24

このように7つのステップを一章ごとに、短く簡単に紹介されています。

イラスト&図解でわかりやすい

本書は一節ごと、見開き2ページにまとめられ、1ページは平易な文章と、もう1ページはイラストや図解と、コンパクトながらも充実しています。

実際に、身近なブランドや商品の例も挙げられているから、読んでて「納得」する場面が多く、マーケティングなんて興味ないなぁという方も、一回読んでみてほしいなぁと思います。読書としても面白いんです。

手元に置いて、辞書のように!

これからマーケティングについて知りたい方や、学生の方にもおすすめです。どんな業界でも必要な知識ですし、まだ歴史の浅い「マーケティング」であると知り“なう”な分野であることに興奮しました。

本書はとても簡単に内容がまとめられていて、マーケティングについて何も知らない あさよるには非常にありがたい本でした。なんとなく取っ付きにくい、利益重視で人間味の内容な分野なのかと勝手に思っていたのですが、意外にも「あくまでお客様目線」という考え方は意外でした。

一章、一節は短く区切られているので、手元に置いておいて、必要な部分だけ拾い読みするのに向いていると思います。今のところ(2017年10月現在)電子書籍化はされていないのがちょっぴり残念。

また、同じ著者の他シリーズもあるようなので、そっちも読みたいです。

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