こんにちは。あさよるです。子どもの頃はなんだかよくわからない全能感がありました。「自分は特別だから」と根拠もなく信じていた。大人になるにつれて「自分って大したことなかったな……」と諦めてゆくのかもしれない。それはとても無気力になってゆくことだから、省エネで生きられるのかもしれないけれども、なんだか退屈だ。
「知らない」「わからない」はワクワクする!
なにかをやり遂げたいときは、やっぱり「やる気」が必要だ。あるいは「努力」とか「根性」としか呼べない力が必要な時もある。根性論に頼りっぱなしもダメだけれど、それを疎かにしてもなにもできない。
『世界に一つだけの勉強法』では、奇跡の成長を実現させるには、「情熱」と「科学」の両方が必要だとしている。
「科学」とは戦略だ。データから攻略法を考える。「情熱」は原動力だ。楽しさや面白さ、ワクワクすることや、変わりたい気持ち。
だけど、こと勉強において、「情熱」はむしろ冷やされ続けた人が多い。新しいこと、知らないことと出会うことは、本来的にはワクワクすることなのに、くだらない学校の勉強やテストの連続で、その情熱がどっか行っちゃうのね。
本書は、その「情熱」に注目する勉強本だ。もちろん、戦略をないがしろにしているわけではない。だけど、戦略に特化した本はたくさんあるからね。
知らないことに触れるのは楽しい。わからなかったことがわかるようになると面白い! そんな単純で当たり前だけど、おざなりにされがちな「情熱」に目を向けよう。
タイプ別:なんで勉強するの?
その人の性格によって、「情熱」が発揮されるポイントが違っているそうだ。本書の著者である坪田信貴さんは学習塾の先生で、起業家でもあるので、たくさんの人とかかわった経験から、人間のタイプを9つに分類している。
↑この本で9タイプについて詳しく書かれているんだけれども、ネットでも性格タイプを診断できるサイトがあるから、一度時間のあるときにやってみて欲しい。全90問の高精度版と、36問の簡易版が用意されているから、自分だけじゃなくみんなで診断すると楽しい感じだ。
ちなみにわたしが90問の精密版をやってみたところ、「統率者タイプ」だった。
ビリギャル坪田先生の 人間は9タイプ 判定アプリ
ビリギャル坪田先生の 人間は9タイプ 判定アプリ
(半年前にやったときは「研究者タイプ」だった)
この性格タイプによって、どんなとき「情熱」が燃え上がるのかが変わる。簡単にタイプ別の勉強法をまとめると……
- 完璧主義者――コーチやメンターを見つける
- 献身家――同レベルの仲間と互いに教え合う
- 達成者――短気目標をたくさん設定する
- 芸術家――目標の目的を意識する
- 研究者――参考書より問題集ベースに
- 堅実家――テキストや勉強時間など基本ルールを統一する
- 楽天家――独学に不向き。塾や教室に入る
- 統率者――仲間をつくってチームを仕切る。独学の場合は映像授業
- 調停者――調停者のコーチやメンターを探す
(詳しくは本書でm(__)m)
わたしは「統率者」タイプだったけれども、確かにチームの仕切り役になると、嫌でも勉強しないといけないから、はかどるかもしれない。
戦略が大事だ!
こうして性格別のどんなことに情熱をかたむけるのか、傾向がわかるといよいよ「戦略」の大切さが見えてくる。情熱があるからこそ、それを達成するための作戦が欲しくなる。
本書でもPDCAサイクルに当てはめながら、勉強法の「戦略」の練り方も紹介される。その辺は、それぞれのタイプにあわせて別の本を選べばよいのだ。
「作戦」とか「戦略」とか考えるのも、なんか燃えるよね。
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どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法
目次情報
プロローグ
第1章 みんな勉強なんかやりたくない――やりたくないものにやる気を出すためには?
あなたは本当に勉強したいですか?
日本人の9割は勉強が大嫌い
「長時間勉強」がエライ、という誤解人はなぜ勉強するのか?
「個人の成長」――ナンバーワンよりオンリーワン、は本当か?
成長の先に、真のオンリーワンがある
僕らは「一人ひとり違う種を持つ」……のか?
「魔法」を求めても意味がない
自分に合った勉強法とは?僕を変えたY君の話
「戦略」なくしてはなにも始まらない
「科学と情熱の融合」こそ成長の秘話第2章 「頭がいい人」とはどんな人か?――バカはごまあましてもバカのまま
「頭がいい」は生まれつきなのか?
「ジアタマ」なんて存在しない
日本人のほとんどは「コンプレックス持ち」
罪深き人生の先輩たち――勉強嫌いは連鎖する!
「自分はデキる」と思うとやる気がなくなる!?誰でも必ず頭は良くなる!
「バカをごまかす技」を磨くだけでいいのか
バカ界からは、必ず脱出できる
人は皆おバカであり、おバカの範囲が違う「夢がない人」ほど成功する!
「やりたいこと」より「求められていること」
「空気読め」の文化は正しいか?自分の成長レベルの測り方
おバカがおバカでなくなる「9段階」
相手を理解するレッスン①20答法
相手を理解するレッスン②長所のレーダーチャート第3章 一番テンションの上がる目標を決める――誰かが決めた「枠」を外す方法
僕たちは枠にとらわれ過ぎている
「できること」と「できないこと」の境界線
成功者のレストランでの意外な共通点
「根拠なき自信」は絶対に必要だ
自己効力感を高める「知識のドーナツ化現象」を狙え!テンションの上がる目標の定め方
「神様のプラチナチケット」をもらったら……
遠い未来まで、視野を広げよう勉強コンプレックスの乗り越え方
嫌な上司は「上書き」してしまおう!
夢中になって取り組める課題設定「6:4の法則」とは
「好奇心不足」の特効薬とは
やる気が出てきたら、思い切りアクセルを踏める第4章 知っておきたい勉強の基本――一生使える「勉強PDCAサイクル」
自分に最適な勉強法も日々変化する
学生の勉強と社会人の勉強、どちらが「大変」?
人生は絶え間ない「微調整」であるトライ&エラーで「世界に一つだけの勉強法」を見つける
微調整はこうして進める! 勉強のPDCAサイクル〈前編〉
微調整はこうして進める! 勉強のPDCAサイクル〈後編〉
エラーが出れば、すぐ次へ――間を置くと振り出しに戻る「巨人の肩」に乗れば今までと違う景色が見えてくる
PDCAの基盤は「改善」と「成長」
知識の定着度はアウトプットで測ろう
「エア生徒」を想定すれば思考力が上がる!
苦行が苦行でなくなるとき第5章 自分にピッタリの勉強法の見つけ方――心理学でわかる「性格タイプ別勉強法」
自分の性格を把握すれば、勉強の効率は格段に上がる!
人間は9つのタイプがある
9タイプ診断テスト
判定結果:あなたの「性格タイプ」は?それぞれのタイプに合った勉強法を知ろう
タイプ①完璧主義者
タイプ②献身家
タイプ③達成者
タイプ④芸術家
タイプ⑤研究者
タイプ⑥堅実化
タイプ⑦楽天家
タイプ⑧統率者
タイプ⑨調停者第6章 勉強を継続させるコツ――怠惰さを1ミリ変えてみよう
人間はもともと怠惰にできている!
「遠くのステーキより近くの牛丼」理論
「アフォーダンス」を使って面倒くささをコントロール!なぜ途中で挫折してしまうのか?
「日記が続く人」は成功する!?
「時間のあるときに……」が挫折のモト人生を成功させるために必要なものとは?
人生かけて長続きさせたいことは何ですか?
人と競っているだけでは必ず先細りする!エピローグ――「最初の生徒」が教えてくれた、終わらない志
坪田 信貴(つぼた・のぶたか)
坪田塾塾長。これまでに1300人以上の子どもたちを子別指導し、心理学を駆使した学習法により、多くの生徒の偏差値を短期間で急速に上げることで定評がある。また、起業家としての顔も持つ。
人材育成能力、チームビルディング能力の高さから、多数の上場企業に招かれ、マネージャー研修や新人研修を行う。TV・ラジオ・講演会でも活躍中。
主な著書に、120万部突破のベストセラーとなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)などがある。
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