入門

『理系の料理』|フローチャートで料理をしたい人へ!

始めに断言しておく。あさよるは巷にいう「主婦の料理」という言葉が嫌いであり、理解できぬ!ww

あさよる母は“計量する主婦”だった。スケールや計量カップで量を計るし、適当に調理しているように見えても「目分量で“計っている”」と言う。具体的に「このお玉のこのへんまで」「このスプーンのここまで」と、手持ちのツールで“計っている”のだ。

あさよるも、この感覚はわかる。「このカップはギリギリまで入れて180cc」とか、小学校でコーヒーフレッシュが10ccだと教わってから、“フレッシュ基準”で10cc・10gより多いか少ないか考える。10kgの米の重さと比べたりね。何かしら“基準”があり、正確さはともかく、必ず基準と比べながら“計っている”感覚だ。

だから、「主婦の料理はいちいち計ってられないのよ」とか、「どれくらい?」という質問に「適当に」と返されると怒りを感じてしまう。その指示は、わからん!

全国の“主婦の料理”が理解できない人へ

前置きが長くてすみませぬ。もし、ちょっとでも共感や「せやな」と思ってくださったなら、『理系の料理』読んでみてください。ちょっと感動しました。

反対に、「なんでも計るって、病気じゃないの?」と思われた方は、今日はこのへんで、さようならw (いや、この手の話題になると、必ず あさよるを病気扱いする人が少なからず現れるのです。失礼な話です٩(๑`^´๑)۶)

『理系の料理』の著者・五藤隆介さんも感覚的な料理が理解出来ず、長年調理の一切と無縁の生活を送ってこられた方です。それが、妊娠中の奥様のつわりが酷く、急遽炊事を任されることになったからさぁ大変!奥様は料理好きの料理上手な方でセンスで調理をする人です。奥様から有益なアドバイスは得られません。背水の陣の中、家族が生き抜くために、不慣れな料理をし始めたのでした。切羽詰まってます(゚A゚;)

大雑把な計量が理解できない!

著者が戸惑っていたのは、レシピにある分量が超大雑把なこと。「卵一個」とか「タマネギ一個」とか、いやいや、卵の大きさは?タマネギってもいろいろあるぞ!?ってね。「トマト一個」って……大きやさ熟し具合とかいろいろあるやん……。

そこで著者は、恐ろしいほどに何もかもを計量しはじめるのだった。牛肉の大きさを定規で測り、塩“一摘み”を計量します。そしてトライ・アンド・エラーで、データを集め、そのデータから次回の調理に生かします。

終いにはEvernoteに記録し、PDCAサイクルを回し始めるのです。

そして実験を繰り返した結論として、材料の分量は20%~30%変わっても、味に大きな変化はないってこと。へぇ!…φ(..)

これだけ“幅”があるから、感覚的な調理が可能であることに気づきました。多少失敗しても復旧できるし、材料が変わっても料理として成立する。いや、当然の結果なんだろうけども、こうやって実地で実験を繰り返して結論を導き出している人を目の当たりにし、感動します。

レベル高杉・ついてけない

ヨチヨチ歩きの料理長初心者から始まる本書ですが、終盤にはかなりレベルの高い「主夫の料理」に成長しています。

献立の立て方や材料の保存の仕方等も、最適解を導き出し、怖いものなし!ここまでくると、感覚でやっていると到達できない域になるんじゃないだろうか。何といっても“再現性”です。そして、最小限の手間で最大限の効果を上げること。

感覚でやってるとムダがあっても気付きませんし、故に改善もできないので、データ取るのって大事だな、と。一見ね、データを取るのは面倒に思えますが、最終的にはそれによって改善がなされ手間が減ってゆくだろうと想像します。

でもね、ここまでできる人、そんなに多くないと思うのです(苦笑)。レベル高ぇなぁww

本書『理系の料理』は大いにオススメしたい料理本なのですが、他人に実践をオススメはできない料理本でもありますw ちなみに、あさよるも実践は……しないですw

“料理”をハックせよ

〈牛丼制作の手順書〉から始まる本書。ページをめくると牛丼制作のフローチャート。そして材料は事細かに“かゆいところに手が届く”說明がズラズラと。調理器具まで細かく設定されています。そして料理手順も、通常「たまねぎ一口大に切る」で終わることを、4ページも使って説明されるw

笑えるんですが、どこか感動してしまう自分がいたりして……。

料理ってこうやって、分解して考えれば良かったんだな……。尊敬。

ちなみに、あさよるの料理事情に手を差し伸べてくれたのも、やはり1冊の本でした。それは、『料理の教科書ビギナーズ』。この本も、冷奴とかほうれん草の茹で方から始まる良書。手順が簡単なフローチャートで教えてくれるので非常にわかりやすい。

そして木下あおいさんの『一瞬でお料理上手になる ごはんの魔法』。料理をしないorできない単身世帯の女性向けの本で、まず最低限必要は調理器具がズラッと紹介されていて感動しました。

道具ってね、大事なんですが、まず何を揃えていいのかわからないんですよね……。『理系の料理』でも道具選びの指南がなされています。

『一瞬でお料理上手になる ごはんの魔法』を読んだよ

理系ってか、工学っぽいね

『理系の料理』のレビューでチラホラと見かけるのが、「理系っていうか、工学系の料理だね」って話w

実験の報告書は、見慣れない人には読みにくいものかも。

ネタ的に楽しんでもいいし、あさよるの様に内心感動してリスペクトしちゃっても……(*´ω`*)

料理って面白いんだなぁと、改めて感じる本でした^^

追記

著者の五藤隆介さんからTwitterでメッセージを頂きました!光栄です^^

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『哲学用語図鑑』|ド忘れ&知ったかぶりから卒業!

こんにちは。先日『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』を読んで、自分の無知さを知ったあさよるです。

( ゚д゚)ハッ! これが無知の知……。

東洋人なのに東洋哲学をなんにも知らないんだな……と謎のショックを受けました。そして次に手に取ったのは『哲学用語図鑑』。帯には「21世紀を生き抜くための必修科目」とまで書いてあります。

そうなのか……哲学って、「ビジネスにも交渉にも役立つ」のか……。

哲学用語が飛び交いまくり!(;’∀’)

「哲学」ってなんだかよくわからなくても、意外と哲学ちっくなキーワードは普段の会話で飛び交っています。「フロイト的には~」とか「アドラー先生はねぇ」とかね。

なんとなく「そっすねww」とかヘラッと笑って相づちを打っているけれども、実は内心大焦り。「あれ……それなんだっけ???(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)」

わかってるんですよ、知ってるんです。前に本で調べたのに……wikiで読んだことあるのに……ただ“思い出せない”だけなんです!

これ、あるあるじゃないですか?

かわいいイラストがやたら分かりやすい

『哲学用語図鑑』はその名の通り、(西洋)哲学の用語図鑑。

哲学者簡単なプロフィールと、哲学用語の説明が、ほのぼのかわいいイラストで紹介されます。そう、この『哲学用語図鑑』は、文字よりイラストの面積の方が多い!

昆虫図鑑や植物図鑑を眺めるように、哲学を俯瞰する図鑑。(・∀・)イイネ!!

まさに昆虫図鑑よろしく、索引も充実していることと、イラストがユーモアたっぷりに、その哲学者や哲学用語の特徴や性質が一目瞭然なんです。

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出典:哲学用語図鑑 | 田中正人, 斎藤哲也 |本 | 通販 | Amazon

ね、かわいいでしょ!そして、特徴やポイントがパット見てわかる。なんとなくキャラクターたちの服装や出で立ちも時代に合わせて変わってゆくのが面白いんです。

「図鑑」ですからね、種類がパッと見分けられて、その特徴がザッとつかめる。これは良いなぁ(・∀・)

知ったかぶりからの卒業

『哲学用語図鑑』。A5版で厚さ2.5cmくらい。

表紙も中身も全体的に白が基調の、古代ギリシアの大理石彫刻のようなデザイン。表紙は何気にローマン体で哲学者の名前もズラリと並び、雰囲気出てますw

そう、なんかこの『哲学用語図鑑』、装丁もオシャレなんです。そこも気に入りました。そこそこボリュームがあって値段もそこそこ(1,800円+税)なので、デザインがオシャレってのも大事な事実v

常に携帯するにはちょっと重い&大きいので、据え置き用として。気になったときサッと手に取れる場所に配置して起きたい。

文章量は少なめですから、一から哲学について知りたい方は他の書籍を。『哲学用語図鑑』は、知ってるけど思い出せない時、大まかな流れを掴みたい時なんかに、役立ちます。

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『文章力の基本』簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック

こんにちは、自分が書いた文章を読み返して、ブサイクっぷりに我ながら唖然としている あさよるです。

当ブログ・あさよるネットの過去記事を読み返すと、体裁は整っていないわ、まどろっこしくて読みにくいわ……あぁあ…( ´Д`)=3

ため息付いている間もなく、今日はレポートの作成に追われており、冷や汗(^_^;) 我ながら何書いてるのかワカラン~!

文章の書き方系の指南書はちょくちょく手が伸びますね。

自分の文章……自信ある?

メールの文面、会議の議事録、一言の連絡メモ……文章を書く場面は多々あります。

しかも、書いている最中は文章の「おかしさ」が分からなかったりするんですよね。しばらく時間が経って客観して読み返すと、あれれ?ぐちゃぐちゃで読みにくい……orz

まだ読み返して修正できるときはいいんですよね。既に送信したメールとか、投稿しちゃったツイートとか、すでに印刷しちゃった書類とか。

手元には残っていないけれども、きっと悲惨に違いない、文書やレポートや手紙や……(゚A゚;)ゴクリ

自分の書く文章、自信ありますか?

分かりやすい・読みやすい・見やすい文章を書く

今回手に取った『文章力の基本』は、ズバリ「普段使いの文章力」です。

普段使いの文章とは、文学やアートの文章じゃないってこと。日誌をまとめたり、報告書を書いたり、レポートを提出したり、お知らせの紙を作ったり。そういう「いつもの文章」です。

ですから、もし仮に、小説を書きたい、美しい文章を書きたいって人には向きません。

また、『文章力の基本』で扱われる「文章」は、事務的な文章に向いた文面です。学校で習った「国語的な」意味での文章や、アカデミックな場での文章とは違うんじゃないかなぁと思います。

あくまで、見やすい、分かりやすい、頭に入りやすい文章の書き方指南書です。

よくあるやつ:ダラダラ長い

あさよるの印象ですが、「文章を書くのが苦手」という人ほど、やたらと長い文章を書く傾向がある気がします(あさよるの周りだけ?)。そんなに長い文章角の難しいわ!そりゃ嫌になるわ!とビックリ&納得します。

長い文章って読むのも大変ですが、書く方も相当な体力が必要ではないかと思います。そして、長いセンテンスを貫くロジックがないといけませんから、やけにハードルが上がっている気がします。

『文章力の基本』では、文を短く書くよう指導しています。

あさよるは面倒くさがり屋なので、文章をブツギリにしすぎて、まとまりが分かりにくく困りものですが……(^_^;)

よくあるやつ:文章が不自然

文章の最初と最後で別の話になっていることもあります。多々あります(-_-;)

能動的な出だしなのに受動的な終わりだったり、「てにをは」がおかしかったり。5W1Hがわからなかったり。

超初歩的な文の書き方です。ですが、迷いませんか?「てにをは」の使い方、よくわかりません。明確な正解があることでもありません。

「無難」「当たり障りのない」と言うとネガティブな印象になってしまいますが、「ベター」な「座りのいい」文章の書き方、大事です。

よくあるやつ:なにが言いたいのかわからない

これもあるあるですね。書いている途中で「なんだったっけ?」。

他人が読んでわかるわけがありません。しかも恐ろしいのは「勘違い」されてしまうこと!

意味不明だと思われればまだ良い方で、全然違う意味に解釈されたときにああ困った。「自慢してる」「力を誇示したいんだ」とか、そんな風に思われると人間関係にも影響が出てしまいます。

言いたいことを明確にする!じゃないと誤解されてしまう!

『文章力の基本』でも、コンセプトが重要だと説かれています。具体的な例題も多く、ダメな例に共感を禁じえませんw ああ、それ、あさよるがいつも書いてるやつです…

よくあるやつ:「あれ」「これ」「それ」って……どれ!?

なに書いてあるのかわからーん!!

ダメッダメな文章、ありますよね(^_^;)

何度読んでも読んでも頭に入ってこない文章とか、これはアートか!?と、やけにハマってしまいますw

いやいや、そうじゃない。人に伝えるために書いた文章なのに、人に伝わらないのはつらい!

で、よくあるのが「あれ」「これ」「それ」が、どれなのかわからないとか、ぼやかして書いてあって、なにが言いたいのが分からなくなったり。

あと、ムダなひと言がいっぱいついていて、ムダにややこしいやつね。

「~することで」連発文章をよく見ます&よく書きます(^_^;)

よくあるやつ:話の本題が始まらない

焦らして焦らして読者を惹きつけるのも良いですが、TPOってもんがあります。

多くの場合、長い文章は最後まで読んでもらえないことが多いのではないでしょうか……。

話は完結に、核心から書き始めます。そして削ぎ落とす!ストイックに文章力を付けましょう。

よくあるやつ:くどい

自分の熱意や悔しさ、思いを伝えるべく、感情の表現をたっぷり書くと……思いが伝わるどころか、「くどい!」「しつこい!」と思われてしまう。

確かにそうかも……。

『文章力の基本』では、共感を呼ぶ文章の書き方の指南もなされます。

感情表現は淡白にしておいた方が、共感してもらいやすいらしい。読者にに「委ねる」って感覚が必要なんですね。

読者を意識するなら、謎解きもきちんとしなければなりません。謎が謎のまま終わったり、思わせぶりな表現だけ書いてあったり、期待を裏切られては読む方もツライ…。

読者目線で書くってワザが必要みたいです。

よくあるやつ:見づらい……

文章の良し悪しではなく、そもそも読みにくい、見づらいレイアウトの文書、ありますよね。

ええ、あさよるも、自分で作った書式ながら、非常に読みにくく嫌んなっちゃうこと多々。いけませんね(-_-;)

余白やスペース部分まで配慮し、表も見やすく。

そして、感じとひらがな・カタカナの割合とか、見た目のキレイさも大切です。

「あるある」の悪い例を、よい例に

『文章力の基本』は、普段使いの文章力の基本のテクニック集です。

小説や美しい文章を書くためのものではありません。そして、学校の国語の授業で習ったものとも違います。

普段使いのものだからです。

仕事でもプライベートでも、文章はたくさん書きます。LINEやSNSの普及で、以前にも増して文章を書くようになりました。

普通の文章を普通に書くスキルって、想像以上に重要なのかもしれません。

『文章の基本』はそのタイトルの通り、文章の基本を見直す内容です。

「正しい文章」というよりは「読みやすい文章」「わかり易い文章」に重きが置かれています。

たくさんの具体的な例文により、ダメな例と良い例が示されています。「自分もやってるなぁ~」という例がたくさんあります。

自分の文章力の確認しつつ、例文だけでも見てみると、得るものがあると思います。

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『新しいヘアケアの基本 ~人気ヘアサロン「twiggy」が教える~』を読んだよ

ヘアケア用品のイメージをコピックで描いたイラスト

たっぷりとした美しい髪はとても魅力的です。
長髪にする機会の多い女性にとっては、髪は「女性らしさ」をも感じさせる部位です。
ただし、現在は男性も女性も美容や身だしなみに気を使っている方が多いように思います。

美しい髪の魅力と、それを手に入れる難しさ

美しい髪は魅力的

髪は常に露出していて、体の中でもとても目立つ存在です。
他人から見た自分の印象に大きな影響を与えているでしょう。
美しい髪であることは、自分の印象も良くするのではないでしょうか。

ヘアケアには時間も予算も必要

「美しい髪」が良いというのは分かりますが、それを実現するためには手間も時間もかかります。
慌ただしい毎日の中で、ヘアケアに割ける時間は多くありません。
美容院でトリートメントやスパなどのケアを受けることができますが、そうそう月に何度も施術を受けるには予算的に難しいでしょう。
ヘアケアは大切だと言われても、実践するのは現実的ではないのでしょうか。

ヘアケアの前に必要なこと

健康的な美しさを目指す

「美しい髪」というのは、自分で作るものらしいのです。
『新しいヘアケアの基本』では、髪を作るための食生活や生活習慣、運動、メンタル、そしてヘアケアの方法が紹介されていました。
端的に言うと、「健康的な肉体」を作り出すことが、「美しい髪」を作る土台となるようです

どうしても何かアイテムを手に入れることで手軽に「健康」や「美しさ」を実現したいと思ってしまうのですが、地道に日々の心がけしかなさそうです。
反対に言えば、心がけ次第では誰でも「美しい髪」を手に入れるチャンスはあるということです。

毎日の手間が不可欠

ヘアケアに不可欠なシャンプーやコンディショナーを取ってみても、かなりの数の商品が市販されており、価格帯も安価なものから高価のものまで様々です。
『美しいヘアケアの基本』でも、髪質や髪の長さに合ったヘアケアアイテムが紹介されていました。

ですが、それらアイテムの使い方にこそ工夫や手間が必要なようです。
どんなに高価なシャンプーを買っても、使い方が悪ければトラブルのもとになるようです。

今すぐ高額なアイテムを揃えられないからと言って、ヘアケア自体を諦めてしまう必要もなさそうです。
また、値段の高い商品を買ったからと言って良いわけでもありません。

結局のところ「美しい髪」を維持するためには、それなりの金額と、それなりの時間の投資が不可欠のようです。

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(2012)

『6歳から 親子ではじめる 書道教室』|身近にアートを^^

書道って、いちばん身近なアートなのかも?

お習字を習い始めるも、なかなか上達が見られない あさよるです(-_-;)>

これまでにも、書や書道、習字に関する本を数冊紹介しました。あさよるはてっきり「こういうものは手を動かしてナンボ!」と思っていましたが、意外と知識面も大事なんだなぁと知りました。

文字の成り立ちを知ったり、書の変遷に触れることで、なんだか筆を持ったときの気持ちが変わると言いますか……取り組む課題の理解度が、重要なのだなぁと思いました。

そして、今回紹介する『書道教室』で、やはり「書」や「文字」への理解が大事なんだ!と改めて確認できました。

字、キレイに書きたいよね!?

なんか、ほら。字がキレイだと「賢そう」に見られる法則ってあるじゃないっすか?クラスで一番字がキレイな子とか、完全にカシコキャラでしたよね!?

あさよるはね、そういうキャラとは程遠い生徒でしたよ……( ´Д`)=3 今も自分の字を人に見られるのは「恥ずかしいなぁ」なんて思っちゃいます。

サラッと美しい文字で、パパッと走り書きをしたメモを、サッと渡せる人になりたい(?)

習字、なにから始めればよいのやら

で、「さぁ習字をしよう」「久々に筆でも持ってみようか」と思っても、何から始めていいかわかんないんですよね。

「どんな道具を用意すればいいの?」「どんな教材を用意すればいいの?」って悩んでも、教えてくれる人はおらず……やっぱ書道教室へ通うのが手っ取り早いのでしょうか……。

確かに学校で習字の時間があった。だけど、学校で習うお習字って、エッセンシャル版というか、コンパクト版というか、そんなイメージ。

はてさて、大人になってから習字を始めるためには、なにから始めてよいのやら……。

悠人くんとお母さん(友子さん)の、書道はじめました

『親子ではじめる書道教室』は、その名の通り、小学生の悠人くんと、そのお母さん友子さんが卒啄(そつたく)先生の書道教室へ通いはじめる所からお話が始まります。

漢字の書き取りが嫌いな悠人くんを心配して、お母さんの友子さんが卒啄先生の元へ訪れ、二人で書道を習い始めます。「書」を通じて、文字への理解も深まってゆきます

子供向けと大人向けがいっぺんに!

『親子ではじめる書道教室』では、卒啄先生、悠人くん、お母さんの三人のセリフでページが進んでゆきます。時々、ネコの空ちゃんも参加。

本書『親子ではじめる書道教室』のすごいところは、書道を始めるのは“親子”だってことです。すなわち、「大人と子どもが一緒に書道を始める」んです。

ふたりとも初心者。右も左も分からない書道ですから、わからないことばっかり!

子どもの悠人くんは、子供らしい質問や疑問、好奇心を先生にぶつけます。お母さんの友子さんはもちろん、大人の質問や疑問、好奇心を先生にぶつけます。

卒啄先生は、子どもと大人、それぞれに適切なアドバイスや興味深い話をします。

どんな筆がいい?硯の使い方は?お手本ってなに?

悠人くんもお母さんも書道初心者ですから、まずは道具を揃えないといけません。また、道具の使い方も知っているようで知らない人も多いハズ。

どんな筆を選べばいい?筆ってどうやって下ろすの?硯の使い方、コレであってるの?

そして、書道のお手本って一体何?なんで大昔の人の字をマネするの?

素朴だけど、誰も教えてくれなかったギモンに卒啄先生が教えてくれます。しかも、子どもにも、大人にも。

あさよるは、硯の使い方が間違っていると知りガーン!Σ(゚д゚)!!!ちなみに、あさよるが間違っていたのは硯に水を入れる位置。これまで、硯の溝になっているところにボタボタッって水を入れてたよ……ホントは、平らなところに数滴落とすんだって……(みんな知ってました……?)

「書」というアートを身近に!

お習字って、小学校の授業でも習いましたし、習字教室に通った経験のある方も多いでしょう。

思えば、あさよるの習字の先生は、書家の先生でした。最も身近に存在するアーティストは、書道の先生ではないかと思います。

巷にアーティストがゴロゴロいるんだと思うと、すごいなぁ。

日本の義務教育を受けた方なら、筆を握って文字を書いたことがあるでしょうし、「書」というものを目にしたこともあるでしょう。

最も身近なアートを、更に身近に感じ、更に更にお習字始めちゃったら……どんな生活が待っているんでしょう~。

『親子ではじめる書道教室』は、その辺の「気になる所」を優しく&易しく教えてくれる一冊です。

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