天文台にて大きな望遠鏡で土星を見せてもらったことがあります。
くっきりと土星の輪までよく見え、イメージしていた通りの土星の姿でした。
本の中でしか見たことのなかった世界が、本当にあるんだと発見でした。
そして、夜空を見上げながら思います。
一体、自分とは何なのだろうと。
「人間理論」ってなんだろう?
「人間原理」という言葉があります。
私はこのような宗教的思想に染まった考えが嫌いです。
真実から目をそらし、見たいものだけを見て安心している、思考停止状態を好む人が陥る考えだと思っていました。
しかし今回『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』を読み、これまでの自分の考え方は、少し考えなおさねばならないのではないか?と思いました。
それは、宗教的世界観や、非科学的なものを信じるということではありません。
保守的で新しい考えを受け入れない考え方に嫌悪を抱いていた自分自身も、自分の理解できない考えを頭ごなしに否定しているだけだと思い至ったのです。
今すぐに、私の思想が180度変わってしまうような変化はないでしょうが、これから少しづつ、考え方の枠が大きくなればいいなぁと思います。
ここにいるのは何?
世界はなぜ存在しているんだろう。
私は誰なんだろう。
なんで私は居るんだろう。
そんなことを考え続けているのは、望遠鏡を覗いた幼い頃から変わりません。
イメージはどんどん重なり、言葉にできない感覚はどんどん増えます。
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宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論
宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論
青木 薫
講談社
(2013)
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