『一緒にいてイライラする人、ホッとする人』|無意識の口癖が……

人から嫌われるよりは好かれている方がいいように思う。

一緒にいてイラつかせるよりは、わたしといる時間安心してくれている方がいいと思う。

それが当たり前だと思うけれども、その通りにいかないから人間関係は難しい。

同じことをしても、イラつく人とそうじゃない人がいる。なぜ?

いつも必ず遅刻をしてくる友人がふ二人いる。

しかも二人とも遅れてきても悪びれる様子もなく、むしろ待ちぼうけしていたわたしに逆ギレしてきたりする横暴さだ。

だから一人はいつもイライラしてしまうんだけど、ふしぎなことにもう一人には苛立たない。

むしろ、わたしを振り回してくる奔放さに好感を持っていたりする。

この違いはいったい何なんだと、毎度気になっている。

『一緒にいてイライラする人、ホッとする人』はまさにそんなタイトルの本だ。

イラつく人とホッとする人の違いって、言葉のちょっとした言い回しや、口癖だったりする。

たぶん、本人は意図して相手をイライラさせているわけでもないんだろう。

本書は、人をイライラさせがちな人の特徴と、人を安心させてホッとさせる人の特徴が紹介される。

怒らないとか、ポジティブな言葉を使うとか、ホッとさせる人は気遣いや努力でカバーできそうだ。

一方でイライラさせてしまう言動って、ついクセでやってしまっていそうで怖い。

一緒にいてイライラする人、ホッとする人

目次情報

はじめに

第1章 イライラの種をまき散らす人

デリカシーって言葉、知っていますか?
ムカッとする相手・しない相手の違いは?
周りをうんざりさせる「かまってちゃん」
話し出すと止まらない人
「負」のオーラを振りまく人
叱られてもまったく気にしない人
「それ、似合わないよ」はタブー
自慢話は得るものより失うものが多い
なんでも否定形で話を受ける人
やたら第三者の話を持ち出していませんか
私って○○な人?
手助けは押しつけがましくないように
「それって、まったく理解できない」とバカにする人
意外に気がつかないのが「話の横取り」タイプ
お尻が長いお客様に帰宅をうながすには
あまりにもバカ丁寧な人
「知りません」ではなく「教えてください」
その決めつけがイラっとさせる

第2章 言葉の選び方ってむずかしい

流行語や若者言葉の連発は恥ずかしい
謙虚さも度が過ぎるとイヤミに
「可能ですか?」は頼みごと表現ではありません
「この人といると安心」という気持ちにさせるには
こんな話か方なら好感度はアップ
相手によって言葉遣いががらりと変わる人
同じ話を聞かされても「それ聞いたよ」はNGです
相手に負けまいと思う人とはつきあえない
「よく知らないので教えて」は人に好かれる言葉です
催促する時に気配りを忘れない人
お見舞いで気になる無神経な言葉
欠席理由をくどくど書かない
なんでも「すみません」で片づいていませんか

第3章 「一緒に仕事がしたい」と言われるには

「いい人だな」と思われるのは、こんな心遣い
謙虚さがなくなると傲慢になる
頼る人と頼られる人
小さなことを見過ごさず、言葉にできる人
どこまでならメールで伝えてもOK?
結論から離せない人
人の手柄を自分のものにしてしまう人
ほめ上手になるヒント
地味だけど、仕事にひたむきな人
会議中に、すぐにつっこみを入れる人
上手にリセットしていますか
慰めたい時の接し方を知っていますか
「力になりたい」と思わせる人は、ありがとう名人
ねぎらいの言葉は「ご苦労さま」ではなく「お疲れさま」
熱い思いを、部下や後輩に伝えたいなら
気がきく人はここが違う
危ない話題はパッと避けて通る
ちょっとした贈り物のできる人
仲直りは上手ですか

第4章 知り合いではなく、友達と呼ばれる人に

気の利いたアドバイスより心より届く言葉
軽い相談を深刻に受け止めすぎていませんか
五分早く待ち合わせの場所に行ってみる
男性にアドバイスは禁物?
いい関係でいたいなら、お金の貸し借りはタブー
手芸品は「ほしい」と言った人にだけ
十分話す人より三十分聞いてくれる人
相づち効果を知っていますか
「私、それ、嫌い!」は避けたい言葉
賢いつもりでも敬遠される、意識の高い人
断る時はきちんとフォローを
カタカナ語の乱用は嫌がられます

第5章 コミュニケーションの上手と下手

会話が続かない人に特徴がある
「余計なお世話!」と陰口を叩かれる人
イラっとくるバイト敬語
話し方次第で愚痴も潤滑油に
親しき中でも距離感を大切にするのが大人
聡明なのは、ひと言つけ加えられる人
画像の投稿で、つるし上げを食わないために
ネット依存の人は嫌がられる
ネット社会だからこそうれしいのははがきやカード
うれしい気持ちをそのまま伝えられない人
自分の気持ちが変わった時は
むずかしいのが訪問と引き上げのタイミング

本郷 陽二(ほんごう・ようじ)

東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。光文社カッパ・ブックス編集部でベストセラーとなった『冠婚葬祭入門』(塩月弥栄子著)のシリーズなどを担当。その後、話し方や歴史関係の著作やプロデュースで活躍。
『一緒にて楽しい人・疲れる人』(PHP研究所)、『上流の日本語』(朝日新聞出版)、『「どこか品のある人」の言葉づかい』(知的な生きかた文庫)、『頭がいい人の「好かれる」技術』(小学館新書)など著書多数。

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