最近、前日に食べ過ぎてしまったり、体調の悪い日は、胃の調子が良くありません。
胃がカチカチに固まってしまったような感じで、なんだか憂鬱な数日を過ごすこともあります。
これまで胃や腸の不調なんて感じたことがなかったのに、これが加齢というものなのでしょうか。
まだ胃以外の不調は抱えていないので、これ以上弱いところが増えないように気をつけます。
内臓の「在り処」を感じる
体の中の不調を感じた時、「ここに胃があるんだなぁ」と実感します。
普段は胃が一所懸命食べ物を消化してくれていることも忘れて、ムシャムシャと美味しいものを美味しいだけ食べているくせに、胃の調子が悪くなった途端、全身の感覚を胃に集中させて、早く回復を願うんです。
日頃から食べ過ぎに気をつけた方が良さそうなものなのに……。
同じように、びっくりしたり、ヒヤッとした時は、心臓がギューっと締め付けられるような、雑巾のように絞られているような感じがします。
その時はもちろん、それどころではないのですが、思い出すと「ここに心臓があるんだなぁ」と感じます。
見えないモノを見たい欲求
私は自分の体の中身を見たことがありません。
大きな怪我をしたこともないし、体を切ったり縫ったりするような手術や手当もされたことがありません。
自分の体の中身を知らないままこれまで生きてこれたのは、私にとってラッキーなことです。
ですが、人間には「好奇心」という劇薬が仕込まれています。
見られないなら見たい!知らないことを知りたい!
そんな欲求は、大なり小なり誰にでも備わっているのではないでしょうか。
人の体の中は誰もが気になる…?
『内臓の発見』を読みました。
西洋の絵画に描かれた人体を取り上げながら、当時考えられていた人体の構造や、ヒトの形を見てゆきます。
全10章に分けられており、各章「目」「子宮」「肝臓」など、臓器や機能ごとに章立てされているのも面白く読めました。
ヒトの体の中を見てみたい!
人々がそう考えていたのは、大昔から同じだったようです。
現在ではネットにアクセスすれば、人体図や身体の仕組みはすぐに知れますし、学校教育でも体について学びます。
突拍子もないく非常識に見える「常識」
しかし、かつての人々にとって、身体とは謎や神秘の塊だったようです。
「愚者の石」を頭蓋から取り除こうとする人々の様子や、子宮の中からどのようにヒトが生まれてくるのかなど、現在の私達には常識に思うようなことも、長い年月の間に研究され解明されてきた結果なのだと知ります。
現在、私達が当たり前に思っている医学は、未来の世界では非常識な考えかもしれないし、今、私達にとって謎で原因不明なことも、未来の世界では当たり前のことなのかもしれませんね。
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内臓の発見
内臓の発見
小池 寿子
筑摩書房
(2011)
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