居心地の良い人間関係のために『雑談力が上がる話し方 30秒でうちとける会話のルール』

「雑談力」があると、人に大切にされる?

悩み:世間話ができない……

「世間話が上手にできない」

そんな悩みを抱えていました。

世間話ごときで……と思われるかもしれませんが、要件だけの会話で済ませてしまうと、いつも人間関係がギスギスしてしまいます。家族との間でさえ、要件に、+ α の世間話するかしないかで、家庭内の雰囲気が全然違います。

世間話を避けるのは「面倒くさいから」という理由も大いにあるのですが(^_^;)、「どんな話をしていいのか分からない」といのも本音です。

そんなモヤモヤをずっと抱えているとき、 齋藤孝さんの『雑談力が上がる話し方』が Amazon のおすすめで紹介されていました。「雑談力」という言葉を見た瞬間、足りないのはこれだ!と思い、手にとりました。

「嫌われない」技術は幸福感を呼ぶ

要件のない雑談、いわゆる「ダベリ」なるものに苦手意識を抱いていました。

人間が何人か集まれば、どうしても誰かの悪口に華が咲いたり、仕事や組織への愚痴大会になってしまうと思っていたからです。ですから、「雑談」という言葉には、ネガティブな印象しかありませんでした。

そんな場に居合わせてしまったら大変です。なんとかして「話題」を生み出し、中身のある会話に仕立て直さないと、悪口や愚痴大会になってしまう!そう必死になっていました。

そんなことを数回繰り返していると、疲れ果て、人と話すこと自体が億劫になってしまいました。

「嫌われたくない!」と願うあまりの失敗談

昔々のことですが、ずっと「みんなから好かれたい」と願っていました。

しかし、そうは上手くいくはずなく、思春期の頃には「皆から好かれることは出来ないのだ」と悟りました。ですから、「嫌われないよう、最低限の関わりにしよう」と心に決めました。

それから数十年経ち、果たして「嫌われないようにする」というのは正解だったのかなぁ?と疑問に思います。それにどんな意味があったのでしょうか。

若き日の あさよる は、「嫌われない」ということと「関わらない」ということを、イコールで結んでいました。

しかし……人と、なるべく関わらないよう距離を置き続けても、ちょっとしたことですれ違ったり、トラブルは起こります。それが原因で嫌われてしまったり、避けられることは不本意ながらも起こってしまいました。

一方、人と関わらないのですから、「好かれる」「愛される」ことは絶対にありません。

これを続けていると、みるみる周りとの人間関係がギスギスし始め、自分自身の居心地も悪くなってしまったのです。

気が合わない=嫌い ではない

周囲の人達すべてから、手放しに「大好き!」と愛されるということは、絶対に有り得ません。

ですが、それは悪いことではないのです。

自分を好いてくれる人もいれば、避ける人も居る。人には「個性」があるのだから、当たり前のことです。気が合う人もいれば合わない人もいます。意見や考え方が違う人もいますし、ノリやテンポの違う人もいます。

それらは「自分とは違う」というだけです。

個性に多様性があることは、むしろ喜ばしいことです。その中で、たまたま反りが合わない人がいるのは、仕方がありません。

「気が合わない」「考えが違う」人と、「嫌いな人」というのは、違った話です。

スムーズな人間関係は「幸福感」を生む

人間社会には、たくさんの個性の違うの人がいます。気の合わない人もいれば、考え方の違う人もいます。

その人達と、無理に仲良くしたり、自分の考えを曲げてまで一緒にいる必要はありません。しかし、だからと言って「違う」ということを、嫌って遠ざけることも変な話です。

たまたまお互いの個性と個性の「相性」が良くなかっただけで、誰が悪いわけでもないからです。

わざわざ好かれる必要もないけれど、かと言って無意味に関係をギスギスさせる必要もありません。お互いにやり難いでしょうし、なにより、ピリピリした雰囲気の二人がいると、その周囲の人までイライラさせてしまいます。

「雑談力」とは、人間関係を“いなす”力や、ちょっとしたクッションを作り出す力です。心をトゲトゲさせず、フワッと気の合わない人や考えの違う人とも、その場を包み込むのです。

トゲトゲがなくなり、フワフワに包まれた人間関係は、自分にとっての「幸福感」につながります。

プロのトーーク!は、しなくていい

『雑談力が上がる話し方』では、そのタイトルの通り「雑談力」を上げるためのノウハウが細かに紹介されています。

なにも雑談と言っても、プロの芸人さんのように話す必要はないのです。

人気番組「アメトーーク!」や「人志松本のすべらない話」のようなトーク番組も、芸人さんたちプロの「話芸」のなせるもの。素人が真似できるものではありません。

落語の「まくら」は参考になる

と言いつつ、参考にすることはできます。特に落語の「まくら」は絶好のお手本になります。

落語のネタは、落語家さんたちが代々語り継いできたお話で、決まったストーリーがあります。同じ落語の噺(はなし)を、複数の落語家さんたちが話すので、その人の個性や芸が光ります。

その落語には、必ず「まくら」がセットでくっついているのです。「まくら」とは、落語のネタに入る前、その日の天気の話や時事ネタなどを織り交ぜながら、ウダウダと雑談をしながら、お客さんの興味を引きます。しかし、さっきまで雑談していたハズなのに、いつの間にか落語のネタが始まっていたりするのです。

トーク番組も「まくら」をチェック

「アメトーーク!」や「すべらない話」のネタも同じですよね。最近あった話や、世間話のようにトークをはじめ、いつの間にか芸人さんのネタにすり替わっています。どこからネタでどこから「まくら」だったか分からないほど、巧妙にトークが手配されます。

芸人さんの「ネタ」の部分は真似できませんが、「まくら」でどんな内容が話されているかチェックしてみようと思いました。

「等身大の自分」を尊重してもらうために

日頃からのコミュニケーションは、人間関係の衝突を緩和します。

「人に嫌われたくない」という一心から、人と距離を置くよう試みましたが、結局裏目に出てしまいました。コミュニケーションを減らしてしまったせいで、お互いに「この人は誰?」「何を考えているの?」「良い人なの?悪い人なの?」と不信感ばかり募ってしまったせいだと思います。

反対に、お互いの弱みや、好き嫌いまで事前にわかっていれば、疑心暗鬼にならなくて済んだのでしょう。それに、人の好みや得意不得意など把握していれば、気遣いや配慮もできるのです。

同じように、自分の弱みや好き嫌い、得意不得意が相手に伝わっていれば、自分も気を使って貰えたり、大切にされるのです。

人から大切にされ愛されていると、自分の承認欲求も満たされ、自分に自信が持てます。

「雑談力」はその手助けになのです。

媚びや、モメ事から距離を置くために

もし「雑談力」を後天的に身につけることを、「人に媚びるみたいで嫌」と思うならば、そんな人ほどこの本を手にとって貰いたいです。

雑談力を身につけることと媚びることは全く違うことです。むしろ、誰に媚び諂いもせず、等身大の自分で渡り合ってゆくための下準備だと考えたほうが良いでしょう。

「人と必要以上に関わりたくない……」と、かつての あさよる と同じように考える人には、なおさらオススメします。

人と関わらないことと、人とコミュニケーションを取らないことは全く違います。人と不要なモメ事を起こさないことが、人と必要以上に関わらないことです。人間関係がこじれてしまうことは、実は人間関係が濃密だからに他なりません。

周囲の人と気持ちのいい距離感を保つために、「雑談力」が必要なのです。

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湊かなえ・編『江戸川乱歩傑作選 鏡』

裏の裏の裏の……裏を読む!?

ミステリ初心者さん&江戸川乱歩ビギナーさんにぴったり。

手に取ったきっかけ

図書館の新着資料のコーナーに『江戸川乱歩傑作選 鏡』が並んでいるのを見つけ、手に取りました。

江戸川乱歩は、過去にほんの数冊読んだくらいで、ほとんど読んだことがありません。

ついでに、推理小説やミステリーもほとんど読まないので、いつもと違った趣向で面白いかなぁと、セレクトしました。

パラパラッと見てみると、江戸川乱歩初心者でも「タイトルだけは聞いたことあるぞ」という話ばかり収録されていたので、これはいいと思ったのでした。

推理の展開にびっくり(゚д゚)!トリックに気付いてニヤリ

小説は読むのに時間がかかるので、毎日寝る前に少しずつ読んでゆくことにしました。ちょうど2週間かけて読みきりました。

しかし、この読み方には困った点が……。

推理小説ですから、物語の中で人が死んだり襲われたりします。しかも真犯人がわからず、推理も二転三転するのです。結局、最後の最後まで本当の真相がわからないままだったり……。想像するだけで恐ろしい!

そう、寝る前に、薄暗い部屋の中で一人で読むのは、恐怖との戦いでした(あさよるは怖がり屋ですw)

二転三転する推理がおもしろ!

推理小説を読み慣れていないので、何もかもが新鮮です。

一つの物語の中で、事件の真相が暴かれるも、実は真犯人が別にいて、その手口が露見するのだけれども、実はそれはトリックで、実は犯人は別にいて……。

と、目まぐるしく推理がコロコロと何度も何度も覆されてゆくので、頭をフル回転させながら熱中して読みました。

真相が分かっちゃったヨロコビ!

話が決着するより先に、犯人やトリックに気付いちゃったときは鼻高々です。最後に真相が追求される場面では、どやぁ!(●`□´●)ってなもんです。

ちなみに、今回は「何物」がそうでした。

とある軍人の屋敷で、屋敷の一人息子が何者かに銃で打たれた!窓の外には足跡が。どうやら強盗のようだけども、盗まれたものは金のペンや小物ばかり。屋敷内にはもっと高価なものはあるのに、なんでそんなものを?そして犯人は?というもの。

物語の冒頭に、作者から読者への挑戦状とも取れるメッセージがあったので、「見破ってやるぞ!」と意気込んで読んだのが功を奏した感じ。そして、あの明智小五郎も登場してニンマリ。

「湖畔亭事件」は、真犯人はこの人だよね?と目星は立ててて、たぶん正解だったけれども、その真相や犯行の一部始終は想像と違っいました(´д`)トホホ…

ミステリーだって何度も読み返せるんだ!

編者はミステリー作家の湊かなえさんです。

10ページほどですが、湊かなえさんが江戸川乱歩作品について書かれていました。小学生の頃、江戸川乱歩に出会ったと書かれていたので、本当はそんなに怖がるような作品ではないのかもしれません(^_^;)

また、湊かなえさんも未だに分からない謎があるそうで、何度読み込んでも「???」な部分が残っているから、何年経っても熱心に読み返せるのでしょうね。

あさよるも、「心理実験」「人間椅子」は読んだことがありましたが、やっぱりまたドキドキして読みました。ミステリーって、1回読んだら飽きちゃうのかと思っていましたが、そうではなさそうです。

おすすめポイント

江戸川乱歩作品に触れたことがなくても、タイトルくらいは知っているような有名作品が収録されています。

数ある乱歩作品の中からセレクトされた7作品について、編者の湊かなえさんは、こう書かれています。

ミステリは好きだけど、幻想的でオドロオドロしい雰囲気は苦手だから、江戸川乱歩は敬遠しているという人に、乱歩作品の別の入口として読んでもらいたいと思いました。

『江戸川乱歩傑作選 鏡』p.419

エンタメっぽく、楽しく読める作品が多く収録されているので、これから乱歩を読むぞ!という方にもオススメです。

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料理はたのしい!『こまったさんのカレーライス』『こまったさんのサンドイッチ』

思い出は美しく補正される?

だけど……こまったさんはあの頃のままだった!

こまったさんとの再会!

『こまったさんのカレーライス』と『こまったさんのサンドイッチ』を手に取りました。

と言っても、初見ではありません。

こまったさんの登場する「おはなし りょうり きょうしつ」シリーズは昔、何度も繰り返し読んだ大好きなシリーズだったからです。

中でも、カレーとサンドイッチの本が大好きで、大人になってからも時折ふと、思い出していました。しかし、図書館の棚を覗いても見つけられなかったので(きっと書庫へ移動しています)、長い間読み返すことはありませんでした。

それが、地元の公民館の本棚に、こまったさんのシリーズがずらりと並んでいるのを発見して、嬉しくなって手に取りました。

こまったさんはお手本だった

「こまったさん」と言っても、知らない方は誰のことだかさっぱりでしょう。

こまったさんは、寺村輝夫さんと岡本颯子さんによる「おはなし りょうり きょうしつ」シリーズ(「こまったさんシリーズ」と言った方が分かりやすいかもしれません)という、児童書シリーズに登場する、主人公の女性の名前です。

いつも「こまった、こまった」が口癖の女性で、夫のヤマさんから「こまったさん」とニックネームをつけられました。

こまったさんは、どうやらウッカリ者で、ウッカリ忘れ物をしたり、ウッカリ間違えてしまうので、「こまった、こまった」と言っているようです。あさよるも、いつも忘れ物をしたり、物をなくしては困っているので、とても親近感が湧きますw

こまったさんはレシピ本になる!

こまったさんシリーズはレシピ本でもあります。児童書ですから、簡単なレシピではありますが、面白おかしく物語の中で材料や料理のコツが披露されてゆきます。

ただ、このシリーズでは、材料や作り方のリストは掲載されていません。ですから、この本と同じ料理をしようと思うと、物語すべてを何度も読み返す必要があります。

あさよるは幼いころ、本の内容をノートに書き写し、オリジナルの料理レシピ集を作っていました。料理の大事な手順は、九官鳥のムノくんが教えてくれるので、間違えることはありません。

今思うと、本の内容から料理レシピの部分だけ抜き出して、まとめて、要約する作業は、小学生ながらに大変な作業だったんじゃないかなぁと思います。メモを取りながら読むという習慣も、このへんからついたのかもしれません。

なにより魅力的なイラストと物語

と言っても、こまったさんは実用書ではなく、素晴らしい児童書です。

イラストは細部まで工夫され、ページの端から端まで何度見返しても、飽きることがありません。細かな仕掛けもたくさん施されており、コラムのページや、表紙の見返しまで見逃せません。

そして物語。

ただカレーやサンドイッチを作るだけなのに、どうしてこんなにも心躍るのでしょうか。

「さあ、つぎ、たまごをゆでるの。ヤマさん、やって、かたゆでにしてね。」

「十五分くらいだね。」

「そう、ゆだったら、すぐに、つめたい水に入れるのよ。そうすると、からが、きれいにむけるわ。」

「オーケー。」

バターがかたくては、うまく、パンにぬれません。こまかくきって、火のそばにおいて、すこしやわらかくなったら、ナイフでまぜる。ムノくんが、やかましいのです。

「トケルマデ、アタタメチャ、ダメ!」

『こまったさんのサンドイッチ』p.52-53

こまったさん、いつも「こまった、こまった」と言っていますが、いざお料理をはじめると、それはそれはとても頼もしい!

おとなになった今、こまったさんは何も変わっていなかった!

思い出は美しく補正されるものです。

正直、過去に大好きだった作品を大人になって見返しても、拍子抜けするものもたくさんあります。だから、子供の頃好きだった本を読み返すのは、ちょと怖かったりするんですよね。

ああ!だけど!こまったさんはあの頃のままだった!なにも色褪せず、得も言われぬトキメキも、あの時のまま真空パックされて本棚に収まっていた。

あさよるは水の中で泳ぐ魚が恐怖なのですが、こまったさんが水中でエビを捕まえるシーンは、今も変わらず恐ろしいw

今の小学生、そしてあの頃の小学生へ

「おはなし りょうり きょうしつ」シリーズは80年代に刊行された児童書です。

今、30代くらいの人たちの中には、子供の頃夢中で読みふけった方もたくさんいるでしょう。

そして今、小学生くらいの子供たちも、きっと同じように夢中になれるシリーズです。

反面、80年代と言えばもう30年以上前のことです。ですから、社会背景も今とはずいぶん違っているようで、どことなく世界観が不思議に感じました。こまったさんとヤマさんの夫婦感や、女性の仕事感が違うのかもしれません。

その辺りの時代の変化は、大人からアナウンスがあれば、より適切かと思います。

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あなたはもう使っている「日本語のレトリック」

雑談で、LINEで、Twitterで、すでにレトリックを使っています。

だからこそ、レトリックについて深く知れば、さらに豊かな対話が紡ぎ出せます。

「なるほど納得!」を目指しましょう!

国語にチャレンジしようと思った…

あさよる は小学生中学生時代から、語学が大の苦手です。

英語ももちろん苦手中の苦手ですし、国語の授業も嫌で嫌でたまりませんでした。大人になっても、「英語ができない」「国語なんて大嫌い…」というノロイから開放されるわけではありませんでした。

語学や言語に関する勉強から逃げまくってきたのですが……どうしても逃げきれるものじゃないんですよね(;^_^A

インターネットを通じて、やり取りされるのは言語によるコミュニケーションです。しかもその言語とは、世界共通語になった「英語」と、母国語である日本語……すなわち「国語」です。

そろそろ苦手だ苦手だと逃げまわっていては、何もできなくなってきました。まずは、日本語の持っている働きや技法を知りたいと思い『日本語のレトリック』を手に取りました。

そもそも……レトリックってなに?

まずは、本書のタイトルにもある「レトリック」とはなんでしょうか。

古代ギリシアにて「レトリック」は生まれました。古代ギリシアでは共和制がしかれており、市民には言論の自由がありました。自分の考えを自分の言葉で表明するためには、説得力のある話をしないといけません。

暴力によってではなく、言葉を尽くし、相手を説き伏せること。それが「レトリック」でした。

レトリックは極めて実用的ですから、時には人を騙したり、詭弁のようにも使われます。ですから、私利私欲のためのレトリックを見破る知性も必要です。

日本では「文章の美しさ」を目指すものとして

古代ギリシアで「レトリック」が登場してから、ゆうに2500年もの歴史があります。長い歴史の中で、時代や地域によって「レトリック」の意味は変化し続け、新たなニュアンスがつけ加えられ続けてきました。

そして、西洋で生まれた「レトリック」が、東洋の日本にも海を渡ってきました。

日本では「レトリック」を、表現の装飾したり、言葉のアヤのような、文章を美しくする意味として使われることが多いでしょう。

まるで文章のアクセサリーのように「レトリック」という言葉が使われるので、度々、レトリックは余計なもの、いらないものとして扱われがちです。

確証よりも「なるほど」が重要

絶対100%確たる証明があったとしても、その事柄を説明し、理解させ、人を納得させ、何らかの行動に移させないと意味がありません。どんなに「あのお店のオムライス美味しいよ!」と訴えても、相手に伝わって、かつ実際にオムライスを食べてもらわないと、説得したことにならないからです。

反対に言えば、多少自信のない、確証のない事柄でも、相手が納得させればOK、ということになってしまいます。

確たる証明よりも、「なるほど」と納得したことのほうが、人は説得に応じます。そのテクニックが「レトリック」です。

レトリックが言葉の豊かさを生む

確証もないことを納得させるテクニックと言ってしまうと、やっぱりレトリックってイカガワシイものだ!と思われてしまうかもしれません。確かに、レトリックは諸刃の刃で、悪用されることもります。

しかし、レトリックは想像以上に、人々の生活に密着しています。雑談やLINEのメッセージや、Twitterの140文字のツイートにも、既にレトリックは大活躍しているんですよ。

レトリックは、言葉の豊かさそのものです。

そして、レトリックそのものは言語を超えて普遍的に存在します。

レトリック研究の辞書のように使える

本書では、日本語のレトリックを、大きく30に分けて紹介されています。

「30って多すぎない?」と思われるかもしれませんが、もっと細かく100以上に分類した人もいるそうです。ですが、さすがに100を超えるとわけが分からなくなってしまいますよね。30くらいなら、大雑把に覚えることもできそうです。

「具体的にどんなレトリックが紹介されてるの!?」と思われる方は、ちょっと落ち着いて。

すでにこのブログ記事だってレトリックで満ち溢れています。

おしゃべりもLINEメッセージもレトリックがほとばしっている

そもそも「レトリック」は概念であり、形も大きさもないものですから「レトリックで満ち溢れている」というのは、喩え話です。

その前には「ちょっと落ち着いて」と突然、読者に語りかける口調を使いました。

「まるで」とか「例えば」とか、「~のよう」「~みたい」とか、普段の会話の中でもたくさん使います。

「お布団がお日様のにおいがする」「バケツをひっくり返したような雨」「割れんばかりの拍手」「トゲトゲした言葉」なんて、もとの言葉の意味も考えず、慣用句のように使います。さらに勝手にバリエーションを付け足すこともありますよね。

「僕の前に道はない僕の後ろに道は出来る」と書いたのは高村光太郎ですが、人生を道に例えたり、山に例えたりは日常茶飯事。

「あなたを責める気はないけど~」と前置きすると、だいたい責める話が始まります。「◯◯なわけあるわけないしねぇ~」と思わせぶりに言えば、「◯◯だろう」という反対の意味を指し示します。

例を挙げればキリがありませんが、キリがないくらい例があるということです。

しかも、レトリックのバリエーションは言語を問わない。「まるで◯◯みたいだ!」という表現の、◯◯に入る部分は自分のオリジナルで構わないのです。

「まるで君の笑い声はサクサクの天ぷらみたいだね」とか、「あなたは用水路のように頼もしいわ!」とか、なんでもいいのです。こんな例えをされて嬉しいかどうかは分かりませんが……。

なんとなくの日本語から一歩抜けだそう

レトリックは、既に普段からたくさん使っています。

おしゃべりが好きな人や、SNSに投稿している人なんかは特に、レトリックを多用していることでしょう。『日本語のレトリック』を読まなくたって、今後も楽しい会話を続けられます。

ですから、この本は、そこからもう一歩。自分の使う言葉を振り返ったり、おしゃべり上手な人のテクニックを研究するためにも、役に立ちます。

以下に掲載する目次情報にあるように、レトリック技法を30に分割し、それぞれ例文を挙げながら解説されています。この例文も多岐にわたり、名文や名作を「レトリック」という切り口で見てみると、これもまた面白い。読み物としても面白いですし、字書のようにも使えます。

「なんとなく」の日本語から抜けだして、ちょっとだけ「言葉」「言語」について触れておこうかなぁという方にオススメしたい一冊です。

正直、1回読んだくらいでは、レトリック分類が覚えきれないので、手元に置いておきたいと思いました。

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いつも見えてるのに、見てなかった!『頭皮ケアで始める美髪バイブル』

冬の乾燥も、夏の紫外線も、春秋の花粉症も……(´;ω;`)

髪はシゲキに晒されている!

スキンケアはするのに、ヘアケアはしてなかった!

一年中、刺激に晒されているのは、肌も髪も同じです。

以前から日焼けはとても気にしていて、日焼け止めクリームと日傘は手放せません。が、日に焼けないよう気にしていたのは、主に顔と、腕。

いちばん太陽に近い、頭のてっぺん……髪については無頓着でした。

そう思うと、ヘアケアってシャンプーと一緒にトリートメントをすることくらい。寝る前に、思い出したらヘアオイルをつけるという程度のものでした。

しかし、髪って如実に「老け具合」が出るところなんですよね。髪がツヤツヤなら若々しく見えるし、髪がボサボサならやつれて見えます(ヽ´ω`)

年齢とともに、顔と同じように、ケアしていたわる必要があるんだと気づき、『頭皮ケアで始める美髪バイブル』を読みました。

『美髪バイブル』で知ったこと

さて、「ヘアケア」と言うと、髪の毛をケアするんでしょ?なんて思いませんか?あさよるはそう思っていました(^_^;)

しかし、『頭皮ケアで始める美髪バイブル』では、大事なのは頭皮のケアだと言います。お顔のスキンケアを入念にするのと同じように、頭皮ケアをしましょうと言うのです。

頭皮の皮脂をしっかりと落とすこと、だけど決して傷つけないこと。そして、ドライヤーの前に美容液で保湿すること。

そういえば、アレルギー症状が強いとき、頭が痒くなったり、指で掻くとフケが落ちたり……という経験がありました。思えば、肌だって、乾燥すると痒くなったり、粉が吹いたりします。その予防として、クリームやオイルを塗って肌を保護します。

スキンケア、ボディケアと同じように、頭皮ケアしましょうというのは、とても納得しました。

ブラッシングは、髪を真っ直ぐ伸ばすだけじゃもったいない!

ブラッシングをすることで、髪や頭皮のほこりや汚れの多くが除去できます。簡単にできるケアとして、朝晩のブラッシングくらいならできそうな気がします。

シャンプー前の下準備としてもブラッシングをします。

さらに、頭皮を刺激して、血行を促す効果もあります。

ドライヤーでキューティクルをキュッ!

あさよるは、髪を洗った後になぜドライヤーをかけないといけないのか分かっていませんでした。

いつもカットしてもらう美容師さんに、いつも「ちゃんとドライヤーしてくださいよ!」と怒られていましたorz

まず、ドライヤーで頭皮を乾かす必要があります。頭皮は髪に覆われていますから、いつもジメジメ不潔になりやすい場所です。シャンプー後は、カラッとドライな環境を作ります。

さらに、髪のキューティクルからはどんどん水分が蒸発してゆくので、早く余分な水分を風で乾かし、最後に冷風を当てて、キューティクルをキュッと締めます。じゃないと、開いたキューティクルからどんどん水分が蒸発しちゃうそうです。

頭の先から美しくいたい人へ

ドライヤーの使い方や、洗髪の方法やそのアイテムについて、専門に学ぶ機会って、なかなかないですよね。

見よう見まねでヘアケアをしている方や、なんとなくのケアをしている人は、あさよる以外にも多いハズ……。

ケア次第で白髪や薄毛も、予防&改善するそうなので、知っておいて損はない内容だと思います。

理論+ビジュアル で解説され分かりやすい!

『頭皮ケアで始める美髪バイブル』はこれまでにも何度も読み返しています。

とてもベーシックなヘアケア方法が紹介されているのですが、何度読み返しても「あ、これ出来てないなぁ」「自分流になってたなぁ…」と気づきます。

カラー写真も多く、ブラッシングや、シャンプー、美容液の使用方法は文章&写真で解説されています。

YouTube で補完を!

この本だけでも完結できますが、オススメなのがYouTube のヘアケア動画の数々!日本の、美容室がシャンプーやヘッドスパ風景などをアップロードしているのです。

美容室で自分が施術を受けている時、なにをしてもらっているのか見えませんから、動画で閲覧できるのはウレシイ。「ヘッドスパ」とか「シャンプー」とか、日本語で検索してもたくさんヒットします。

プロの美容師さんの指の使い方や、シャワーの使い方は、とっても参考になります。そして、見ているだけでめっちゃ気持ちがいい(*´ω`*)

結論:

基礎的な知識や理論は本で、実際の髪や頭皮の扱い方は動画でが、おすすめ!

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