『仕事は好かれた分だけ、お金になる。 “魅力”に勝るスキルはない』|誰だって好きな人と仕事がしたい

こんにちは。仕事も結局は人間関係なのかもしれませんね。若い頃は「実力さえあれば認められる」と信じていましたが、人から慕われたり信頼されるのも実力なのかもな……と思い始めたあさよるです。

ビジネス書をたくさん出版されている千田琢哉さんの書籍はあさよるネットでも紹介しました。今回は『仕事は好かれた分だけ、お金になる』という、タイトルだけで納得してしまうものです。

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好きな人と仕事がしたい

『仕事は好かれた分だけ、お金になる』。理屈はわからなくても、「せやな」と納得してしまうタイトルです。

本書では63のシーンを想定し、こんなときこんな行動とってませんか?と一つずつ確認するように進んでゆきます。それは「取引先」「先輩」「上司」「初対面の人」、ビジネスシーンで想定されるシチュエーションばかり。「できてるな」と確認しつつ、「あ、やってない…」と冷や汗を流すことも。言葉遣いや挨拶から、身だしなみや口臭チェック等々、あたり前だけど見落としてしまうような心配り、気配りの数々です。

 あなたの周囲にも“優秀なのに”パッとしない人生を送っている人がいるだろう。
理由は簡単だ。
その人が嫌われているからだ。

(中略)

わざわざ口に出して「あの人が嫌い」と言う人間なんていない。
「できる人」より「好きな人」に仕事は殺到する。
エグゼクティブたちは「できる人」より「好きな人」を出世させようとする。
これが厳然たる事実だ。

p.3

誰だって、好きな人と気持ちよく仕事をしたいものです。ですから、気にいらない、嫌いな相手は遠ざけられます。ただそれだけ。反感を買う人は遠ざけられ、好かれる人に仕事が回ってくる。シンプルな故に説得力ある話。

気配り、思いやり、親切、丁寧

ちょっとした気配りや思いやり、そんなことで人からの評価がかわります。

第1章 世間は、あなたのここを見ている

「全員に好かれる必要はない」と口に出して言う人は、全員に嫌われる。成功するほど短所が目立つ。

第2章 お客様はあなたのここを見ている

本物の笑顔か否か、見ればわかる。陰口は顔に出る。自社のルールなんてお客様には関係ない。確かに…。

第3章 初対面の人は、あなたのここを見ている

お辞儀の深さを、背伸びを、別れた後の陰口を、人はよく見ている。初対面だからこそ、印象を気にかけたい。挨拶できない人が増えているなら、これはチャンス。

第4章 上司・先輩は、あなたのここを見ている

嫌いな部下を引き上げる上司はいない。上司・先輩が叱りにくい部下は嫌われる。心の中で馬鹿にしていると、伝わる。イヤイヤ仕事を引き受けていると評価が下がる。

第5章 同僚は、あなたのここを見ている

有能ならばボケ役に徹する。「おかげさまです」「ごめんなさい」が大事。嘘はつかない。目立ちすぎない。

第6章 後輩は、あなたのここを見ている

「下から上は、実態がよく見える」これ、真理っすよね……。偉そぶらず、謙虚で、雑用を進んで引き受ける先輩になろう。

第7章 取引先は、あなたのここを見ている

「来週中」はいつなのか。メールは短く早く、そして少しのねぎらい。メーリングリストに呼び捨てで登録していない?

ざざっと目次を眺めているだけでも、「そういう人いるよねww」を笑ったり、自分を図星されてゾッとしたりいそがしい。千田琢哉さんの書籍は、目次だけでも中身を一覧できて楽しいものが多いですね。

誰でも気持ちよくいたいよね

判断基準って簡単で、自分が相手の立場なら嬉しいか、嬉しくないか。気持ちいいか、気分が悪いか。それだけですし、自分も「コイツ嫌い」って思うこともあるでしょう。

しかし、それを自分に当てはめるのって難しい。

ただ「誰だって気持ちよく仕事がしたい」その願望を叶えられないがために、有能なのに評価されない人がいる。それは惜しい。

ちょっとした気遣い、発見が、ページをパラパラ見ているとあります。

仕事は好かれた分だけ、お金になる。

目次情報

プロローグ

第1章 世間は、あなたのここを見ている

01|「全員に好かれる必要はない」と連呼する人は、全員に嫌われている。
02|運のいい人は、何だかんだ言って好かれている人。
03|出世できない本当の理由は、嫌われているから。
04|お金は、本音の人気東京券。
05|サラリーマンの社会的地位とは、会社の看板と役職のことだ。
06|成功すればするほど、短所が目立つようになる。
07|マリー・アントワネットは、「自分は情報に殺される」と直感した。
08|急激にブレイクしたら、急激に萎んでいく。
09|全高額納税者にそっぽを向かれると、国が滅びる

第2章 客様は、あなたのここを見ている

10|本物の笑顔には、目の輝きが伴う。
11|口臭でしくじったら、永久追放。
12|陰口を習慣にしていると、年齢とともに表情に露呈される。
13|インターフォンに映った姿が、あなたの第一印象。
14|自社のルールなんて、お客様の知ったことではない。
15|腕時計は、ワイシャツの袖の中に。
16|同じ話を何度でも聞ける人が、信頼される。
17|お客様も、他の分野では何かのプロであると気づいているか。
18|送付物の宛名の「様」は、ちゃんと手書きしているか。

第3章 初対面の人は、あなたのここを見ている

19|自分から挨拶できない人が増えているのは、逆にチャンスだ。
20|別れ際のお辞儀の深さが、初対面のあなたの印象。
21|背伸びした分だけ、小さく見える。
22|別れた後の陰口は、すべて相手に伝わっている。
23|どれだけ事前準備をしてきたかは、手に取るようによくわかる。
24|敬意を払うということは、すべてにおいて遅れないということだ。
25|最初に卑屈な人は、後から傲慢になる。
26|髪と靴に艶があると、安心感を与える。
27|よく話せたと思った時は、たいてい嫌われている。

第4章 上司・先輩は、あなたのここを見ている

28|叱りにくい部下は、嫌われる。
29|好感度をアップしたいなら、「はい」の返事を早くする。
30|心の中で見下していると、ふとした瞬間に必ずばれる。
31|イヤな仕事をイヤイヤ引き受けると、窓際直行。
32|提出期限より、どれだけ前倒しできるか。
33|優秀な人間より、使いやすい人間。
34|朝の出社時間は、意外に注目されている。
35|逆ギレしたら、ゲームオーバー。
36|誤解は、いずれ必ず解ける。

第5章 同僚は、あなたのここを見ている。

37|あなたの欠点は、周囲に完全にばれている。
38|有能なら、ボケ役に徹する。
39|無能なら、便利屋さんに徹する。
40|成果を出したら、「おかげさまです」。
41|失敗したら、「ごめんなさい」。
42|いい仕事をした同僚に嫉妬するのではなく、コツを聞く。
43|嘘を暴くたびに、敵を増やしていく。
44|飲み会参加率は、下から二番目を目指す。
45|いじめを受けたら、電光石火の如く上司に相談する。

第6章 後輩は、あなたのここを見ている

46|下から上は、実態がよく見える。
47|「年上として言わせてもらうと」で、アウト。
48|「お前のためを思って」は、説得力ゼロ。
49|あっさり負けを認める先輩が、尊敬される。
50|自分から武勇伝を語ると、軽蔑される。
51|部下より雑用が上手いと、絶大な説得力になる。
52|「ちゃんと反省しろ!」で、反省する人間はいない。
53|相談を受けたら、黙って聞いた後にヒントを囁く。
54|毎日のように、べったり一緒にランチしない。

第7章 取引先は、あなたのここを見ている

55|「来週中には送ります」の結果、いつ送るかで人生は決まる。
56|返信を依頼したら、「住所記載・切手付き」封筒を同封する。
57|訪問するメンバー数は、事前に知らせておく。
58|メールは、できるだけ速く、短く、たまにねぎらい。
59|メーリングリストに、呼び捨てで登録されていないか。
60|若手社員の躾・マナーは、その会社の格式を露呈する。
61|畢竟、信頼とは口の堅さのことだ。
62|出されたお茶は、必ず飲んで帰る。
63|お金の話を後回しにする人は、信用されない。

千田 琢哉(せんだ・たくや)

文筆家。
愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。
東北大学教育学部教育学科卒。日経損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社では多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって得た事実とそこで培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で、次代を創る”を自らのミッションとして執筆活動を行っている。
著書は本書で83冊目。

コメント

  1. […] 『仕事は好かれた分だけ、お金になる。』|誰だって好きな人と仕事がしたい […]

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