『頭のよさはノートで決まる』|新しい自分のはじめかた

こんにちは。ノート術が好きな あさよるです。これまでもノート術を扱った書籍を紹介しました。今回は、齋藤孝さんのノート術。三色ボールペンも登場し、いつもの斎藤節さく裂で楽しい一冊です。

まずは、これまでに紹介したノート術関連の本一覧。

『図解! 頭のいい人のメモ・ノート』|メモの方法が分からない~英語でメモをとるまで
こんにちは。ノートやメモ帳が好きな あさよるです。集めているわけじゃないし、オタク・マニアってほど詳しいわけでもないのですが、文具店で一つ一つ吟味する時間は幸せな時間ですね。 『頭のいい人のメモ・ノート』も、メモ・ノートという言葉でセレクト...
『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』|今日のメモが、未来のアイデアをつくる
こんにちは。ノート術や手帳術が好きな あさよるです。『すごいメモ。』この本も、ノート術の類かな?と手に取ったのですが、読んでいると内容が全く違った! 裏切られた~!と、嬉しい方の悲鳴を上げました。予想よりもずっと有意義な読書だったからです。...
奥野宣之『情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 』
こんにちは。ノート術にはちとこだわりがある あさよるです。 こだわりがありすぎて、どんなノートにどう書こうか悩みすぎ、最近はもうメモを取るのも面倒になっちゃっています……だめじゃん! そう、なんかね、超メモ魔化するときと、超面倒くさがりにな...
『思考の整理学』を読んだよ
Evernote を使いこなすには、ノートブックの作成が重要ではないかと思います。Evernoteとはメモやノートのクラウドサービスで、アカウントにログインすれば、webブラウザ上でも、パソコン、スマホのアプリでも使用できます。テキストデー...

ノートを上手にとる人は頭がイイ

「ノートがなぜ重要か」というと、「頭の良い人はノートを取るのが上手い」そうです。昔、『東大合格生のノートはどうして美しいのか』という本がヒットしましたが、頭のいい人は実に上手に、聞いた話を構造化し、一冊のノートにまとめてゆくんだそうです。良いノート、分かりやすいノートは他人にシェアされ、ノートを見ただけで授業の全体像が把握できるくらいに。

ノートのレベルアップを!

ノート術を3つにレベルわけされていました。

板書 中高生レベル
・先生が黒板に書いたことをそのまま写すだけ

構造化 東大生レベル
・板書+ポイントをしぼった先生の言葉をメモする
・ひと目で内容がわかるように整理されている
・走り書きをして終わってから整理してもよい

ワザ化 上級者レベル
・大事なことをすぐメモする
・ポイントを3つにしぼって書く
・客観情報+主観情報(コメント・感想)を書き込む

p.41

小中高と実に12年間もかけて、ノートを取る練習をし続けます。なのに、ただ先生が黒板に書いたことをそのまま書き写すだけで満足している人も少なくありません。また、12年もノートを取り続けたのに、社会人になると途端にノートをとる習慣がなくなってしまう人も少なからずいるそうです。もったいない。実にもったいない!

言われたこと、示されたことを書き記すのみならず、自分が「面白い」と感じたポイントや、「あれ?おかしくない?」と違和感があったり、疑問に思ったこともどんどん書き込んでゆきます。

実際の例がもっと欲しかった

本書『頭のよさはノートで決まる』では、著者の齋藤孝さんのものと思しきノートがカラーで紹介されています。なぜカラーであることが重要かというと、3色ボールペンで色分けされて書かれているからです。他人のノートを見るというのはなかなか楽しいもので、自分のと他人のクセやこだわりを見比べるのも面白いものです。

が、本書は、あまり〈良いノート〉の実例が収録されていない!ここがちょっと残念ポイントでした。ただ、これはややオタクっぽい楽しみですので、一般的ではないかもしれませんw

実際にノートの写真は少なめですが、文章でやさしく、細かく、入念に紹介されているので、実践するには十分でしょう。

ノートをとる効能

ノートをとる習慣は、社会人になっても有効ですし、社会人こそ必要な力です。

ビジネスパーソンにとって、ノートをとることには次のようなメリットがある。

1 情報の吸収・整理
2 仕事の上達
3 課題発見
4 コミュニケーションがうまくなる
5 時間の有効活用
6 目標達成

p.51

  • ノートの効能1 情報収集がうまくなる

人の話を聞くとき、ノートとペンを構えると、自然と集中モードになります。自動的に意欲的なモードに。逆に、相手に自分の話を聞かせたいときは、相手にノートとペンを持たせるとよいのです。

  • ノートの効能2 仕事が上達する

人の仕事ぶりを見て〈ワザを盗む〉人は多くない。こんなに情報過多の時代なのに、他人のワザを盗まない人びとばかりなのだから、自分が〈ワザを盗むモード〉になるだけで、とんでもないことになる。盗みたいワザのトレーニングノートをつけよう。

  • ノートの効能3 課題を発見する

仕事のミスを減らすために、毎日5分だけでも反省ノートをつけてみよう。そして、自分の課題を見つけ、次に活かす!

  • ノートの効能4 コミュニケーションがうまくなる

他人から問題を指摘してもらいづらい、あるいは欠点を指摘されるとメンタルに来る人は、コミュニケーションが上手くいていないと考えられます。本来であれば、自分を良くするための指摘なのに、傷ついちゃってるんですね。客観的にものごとを捉えるためにも、ノートを交えて、他人の話を聞いてゆくのが有効です。

  • ノートの効能5 時間を有効利用できる

5分とか10分とかちょっとした時間の隙間を、自分のやりたいことに使いましょう。そのために、ノートに気づいたことなどを書きつけておきます。それを毎日少しずつやっていく。5分10分の短い時間でも、大きなエネルギーになります。

  • ノートの効能6 目標達成する!

目標は立てることで課題が明確になり、そして細かく目標設定することが大切です。今週の目標、今月の目標、今年の目標と。目標は、後から見返すと自分の成長を見ることもできます。目標を立てたなら、それを達成するためにリストアップしましょう。

さっそくノートに書きたくる~

齋藤式ノート術10のメソッドというのもありました。ノートの10のコツがあるのです。

  1. いつもカバンに入れておく
  2. 自分にフィットするノートを見つける
  3. ノートに名前をつける
  4. ページにタイトルをつける
  5. 三色ボールペンを使う
  6. 図を描く
  7. ポイントを3つにまとめる
  8. 日付を入れる
  9. ノートは一冊にする
  10. 本をノート化する

これを眺めているだけでも、「新しいノートが欲しい!」「新しいことが始まる!」とワクワクが止まりません。どうしてノートってこうも魅力的なんでしょうか。〈自分にフィットするノートを見るける〉なんて……!胸が高まりますなぁ~( *´艸`)

あさよるもちょうど、日記を書く用のノート探し中なので、ヒジョーにwktkが止まらない読書でした。3色ボールペンを使うってのも、パッと見カラフルになるのも刺激的だなぁ~。

あさよるネットで紹介した齋藤孝さんの本

頭のよさはノートで決まる 超速脳内整理術

目次情報

新版によせて
はじめに

第一章 頭のよさはノートで決まる!

ノートが頭をよくし、心を強くする
学校教育で欠落しているノート技術
ノートは社会に出てから役に立つ
頭をよくするノートのとり方
できない人は「ノートづくり」にハマる
数学者は紙の上で数式を解く
できる人はノートを「ワザ化」する
パソコンは脳にはなり得ない
自己肯定力と客観視を車の両輪にする

第二章 ノートはビジネスパーソンの必須スキル

ノートで狩猟系ビジネスパーソンになる!

メリット1 ノートで情報収集がうまくなる

ノートで外の世界と内の世界を結
ノートの厚みは自信につながる

メリット2 仕事が上達する
メリット3 課題を発見する
メリット4 他人とのコミュニケーションがうまくなる
メリット5 時間を有効活用できるようになる
メリット6 目標を達成できるようになる

第三章 頭と心がスッキリする齋藤式ノート術全公開

齋藤式ノート術10のメソッド

メソッド1 いつもノートをカバンに入れておく
メソッド2 自分にフィットするノートを見つける

喫茶店でノートを開く習慣をつける

メソッド3 ノートに名前をつける
メソッド4 ページにタイトルをつける
メソッド5 三色ボールペンを使う
メソッド6 図を描く
メソッド7 ポイントを3つにまとめる

3つに要約する技術

メソッド8 日付を入れる
メソッド9 ノートは1冊にする
メソッド10 本をノート化する

実践で使える!これが齋藤式ノート術
ノートは書いた時点で8割の役割を終えている

第四章 仕事のスキルを上げるノートのとり方

教える立場で書くと、吸収度が上がる
段取りを見抜く
ノートを書くと出世したくなくても出世してしまう?
引き継ぎを甘く見ると足下をすくわれる
仕事は段取りと問題意識の集積
上司に認められたいなら、段取りノートをとれ!
慣れない仕事はノートでシミュレーションしておく

第五章 セミナー・勉強に役立つノートのとり方

質問・コメント・感想を書きながら書く
頭の中の魚をつかまえろ!
ノートの上で自問自答する
ノートで話し上手になる!
コメントは「3秒以内」をルールにする
3人の師匠を持とう
つまらない話を聞かされたときのノートのとり方
ノートを書いて眼力をつける
少人数セミナーや会議でのノートのとり方
ノートをトレーニングシート化する
間違うほどにうれしくなるノート
伝言ゲームで頭の中をノート化する

第六章 心が軽くなるノートのとり方

人間関係をよくしたいなら図を作る
ノートをとれば、雑用も楽しくなる!
「なんで私が」から自分を解放する
ストレスの原因をリスト化する
心配事はノートに書く
モヤモヤした心を整理する
南の島に行ったように心が軽くなる

第七章 アイデアがどんどん出てくるノートのとり方

タイトルをつければ、アイデアを書き込みたくなる
マイテーマを常時20持つ
仕事がつまらない人こそ、企画・構想ノートをつくれ!
下積み時代に将来やりたいことを準備しておく
楽しみながらアイデアをリストアップする
友だちと会話でもノートを間に置く

齋藤 孝(さいとう・たかし)

1960年、静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸術賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくる。
『日本人のための世界の宗教入門』(ビジネス社)、『いつも余裕で結果を出す人の複線思考術』(講談社)、『語彙力こそが教養である』(角川新書)、『年を取るのが楽しくなる教養力』(朝日新書)、『すごい「会話力」』(講談社現代新書)、『新しい学力』(岩波新書)など著書多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導、TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等、TVコメンテーターとしても活躍中。

コメント

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