かつて日本では「引目鉤鼻(ひきめかぎばな)」が美人のしるしでした。
引目とは、目を閉じるとスッと一本の線で表せる目元、つんと尖った鼻の形です。絵巻物などで、十二単を着た女性たちがこのように描かれているのをご存知ではないでしょうか。
しかし「これが美人です」と言われても……現在の私たちにとっては「えー?どこがー?」と不思議に思えますよね。
どうやら、絵に描かれる「美人」はかなり誇張されたものらしく、実際にはこのような見た目ではなかったと聞いたことがあります。現在でも私たちは、絵に描かれた美人画をたくさん目にします。マンガやアニメの美少女キャラたちです。
彼女たちも、確かにイラストとしてはとっても可愛く美人に描かれてはいますが、同じ時代の私たちが、あのようなメイクや髪型、服装はしていませんよね。
私たちも、絵に描かれる「美人」と、実在の「美人」という、二つの「美人」の軸を持っています。
で、案外、今も昔も「美人」の感覚は大きく変わっておらず、多分、昔の美人を今に連れて来ても、私たちの目から見ても美人ではないかと考えられます。もちろん、他所の流行や、あとなんと言ってもヘアメイクの感覚が全然違いますから、分かりにくいかもしれないですね。
「美人」とは、なにも生まれ持った骨格の良し悪しを言うものではありません。
立ち振舞だったり、言葉遣いだって、その人のイメージを大きく変えるものですし、その人のサイズの似合った洋服を着ているか、髪は整っているか、TPOは適切かなどなど、いろんな要素がからみ合って、その人の印象を形作ります。
「伊勢物語」や「源氏物語」など歌物語を読んでいると、上手に和歌を作れることがモテの秘訣だったり、どんなステキな紙で手紙を書くかと、センスが重要だったりします。
現在の「美人」には何が必要でしょうか。
私は、美人はツヤツヤの髪だろうなぁと思います。他にも、物腰が柔らかで、大人な印象、ジョギングとかトレーニングとか毎日してるから早寝早起きで、朝ごはんをたっぷり食べます。そんなイメージがあります。
『シルクのべっぴん塾 てっぱんダイエット』では、私のイメージ通りのダイエットメソッドをシルクさんが披露しておられました。
シルクさんはもともと漫才師として関西で知られ、今はタレントとして活動しておられます。相方に先立たれ、しばらくお休みをしておられた間に、スポーツや美容と出会われたそうです。悲しい出来事を乗り越えて、自分自身を強く美しくあろうとされたパワーにも惹かれました。
中で理想的な食事やトレーニングも紹介されているのですが、ジャンクフードやお菓子もたまには食べても構わないとされているあたりが、実践的でさすが「べっぴん塾」だなぁと感じます。
だって、一緒に食事をしている相手が「◯◯は食べない」「これはいらない」とダイエットを理由に食べ物を残したり、より好みするのは、あんまりスマートな対応ではないように思うからです。
コンビニのお弁当や、ファストフードのハンバーガだって、美味しそうに食べてくれる相手だと、嬉しいなぁ。
「ダイエット」との言葉を使ってしまうと、どうしても考えが「減量」や「食事制限」に気を取られてしまいます。
それよりももっと抽象度を挙げて「美人になる」という目標を持つほうが、必要な物事が見えやすいかもしれません。
自分の思う「美人像」を具体的に思い浮かべてゆくことで、今すべきことが見つかるかもしれません。私は人から愛される美人が、ステキだなぁと思います。
『シルクのべっぴん塾 てっぱんダイエット』は、ダイエットを切り口に、生き方や美意識、健康そのものを考えるために、ぴったりです。
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