千田琢哉『20代で伸びる人、沈む人』|将来のリーダーはスタート時点から違う?

こんにちは。リーダシップを持ちたいあさよるです。ピシッと人前でも、デキる感じを醸せたらと願っています。……現実はほど遠いのですが(;’∀’)>

『20代で伸びる人、沈む人』は、リーダシップのカテゴリで話題になっているのを見つけたので、さっそくチェックです。著者の千田琢哉さんの著書は、あさよるネットでも数冊紹介していて、読みやすかったので、今回も期待!

これから伸びる人の特徴

本書『20代で伸びる人、沈む人』では、30代、40代とどんどん伸びてゆく人の特徴が紹介されています。出世レースでは、「後から頑張ろう」はありません。「20代の内はゆっくりしといて、40代になったら頑張ろう」は起こらない。あくまで、40代、50代で活躍している人たちは、若い頃から走り続けていると言います。

考えてみれば「そりゃそうだな」と納得。

あさよるは、ゆっくり30代をやっている方ですがw、ぜひこれから「いっちょやったろか!」という若い方は、一読してもいいんじゃないかな。

言いなり、都合の良い人が良いわけじゃない?

ざっくりと7つの「伸びる人」「沈む人」の特徴が挙げられています。

  • 仕事のしかた
  • 勉強のしかた
  • 上司との付き合いかた
  • 後輩との付き合いかた
  • 同期とのつき合いかた
  • 顧客とのつき合いかた
  • お金の使いかた

一覧してみると、仕事や勉強、お金の話はあるにせよ、やはり「対人関係」に如実に表れてるものなのかもとドキリ。目指しているもの、見ているものが20代の頃から「伸びる人」「沈む人」には違いがあるように感じました。

意外でもあり納得したのは、「従順であること」はあまり意味がなさそうなところ。上司やお客様にもなぁなぁにならず、言うべきことは言う。それで反感を買うこともあるし、だからこそ信頼もされる。ダメなのは、相手に合わせて調子のいいこと言っちゃうタイプなのかもな……反省。

後輩や同期とのつき合いかたも、あさよるにはない要素すぎて冷や汗しか出ない。ウザがられる先輩ではなく、慕われて後輩から追いかけられる先輩になる。同期の中で抜きんでていても、パッとしない同期ともフランクに付き合い続ける。

そして、最後は自分が成功することによって、人は離れていゆく。自分のステージが変わるたびに周りの人間関係まで変化してゆくのです。これは、楽しみな気がしますね。どんな世界へ行けるのか。

客観的データがあるわけではない

あさよるがこれまでに読んだ他の千田琢哉さんの本もそうでしたが、客観的データを示しながらの話題ではありません。特にデータも示されていないので、肌感覚や経験則でのお話なのかと思います。それに説得力を感じるかどうかはあなた次第……という世界でしょうか。

あさよるは結構「経験則」って大事だと思っているので、本書の内容も「そういうもんなんだろう」と思ったのですが、苦手な人は苦手かも。

ちょっとした言葉、行動の積み重ね

ここで語られる「伸びる人」「沈む人」の差は、ほんのちょっとしたこと。上司の陰口を言う/言わないとか、上司を尊敬する/敵視するとか、あたり前っちゃああたり前の数々です。残念な会社に就職しちゃったら残念ですが、そうでないのに勝手に周りを敵視して沈んで行っちゃうのももったいない話。じっくりと今の自分を俯瞰するのにもいいのかな?

あさよるはもう30代ですので、本書は最初っから読者として想定されていないのですが、かつての自分を思い出しつつ読みました。上司を顧客と思い、後輩をファンにさせ、同期とフランクにつきあう自分……そうなれる素地は皆無ではなかっただろうけど、自分はそう“しなかった”なぁ、勿体ないことしたんだなぁと、やや落ち込んだw

中身については目次を見るだけでもイメージできるかと思います。この記事の最後の目次情報を載せますので、ご覧あれ。

元気が出る?げんなりしちゃう?

本書を読んで、元気が出て「明日も頑張ろう!」とガッツが湧いてくる人もいるでしょう。反対に、嫌な気持ちになってゲンナリしてしまう人もいるかも。リアル20代の方なら尚更です。

あさよるは「こういう風に振る舞えばいいんだな!」って勉強になった半面、「自分はガッツリ〈沈む人〉だった……」と衝撃を受け、ちょっと落ち込みました^^

パワーが湧く人、励まされる人、しょんぼりする人、イラッとする人。読む人によって色が変わる本じゃないかと思います。それは面白いことです。

あさよるネットで紹介した千田琢哉さんの本

『仕事は好かれた分だけ、お金になる。 “魅力”に勝るスキルはない』|誰だって好きな人と仕事がしたい
こんにちは。仕事も結局は人間関係なのかもしれませんね。若い頃は「実力さえあれば認められる」と信じていましたが、人から慕われたり信頼されるのも実力なのかもな……と思い始めたあさよるです。 ビジネス書をたくさん出版されている千田琢哉さんの書籍は...
「本なんか読んでも腹の足しにもならない」へのアンサー|千田琢哉『読書をお金に換える技術』
こんにちは。週末は図書館へ足を運び、ご満悦の あさよるです。 図書館、書店、古本屋……場所によって並んでいる本の雰囲気も違いますし、自分の本の選び方も変わるような気がします。シチュエーションが変われば気分も変わるのかな? そんな、読書へのこ...

20代で伸びる人、沈む人

目次情報

プロローグ 二〇代の過ごし方で、その後の三〇年が決まる

第一章 仕事のしかた

1 伸びる二〇代は、陰口を言われる側。沈む二〇代は、陰口を言う側。
2 伸びる二〇代は、返事が速い。沈む二〇代は、返事が遅い。
3 伸びる二〇代は、朝に強い。沈む二〇第は、朝に弱い。
4 伸びる二〇代は、AKY。沈む二〇代は、HKY。
5 伸びる二〇代は、名刺交換が美しい。沈む二〇代は、名刺交換が醜い。
6 伸びる二〇代は、締め切り前日に提出する。沈む二〇代は、締め切りギリギリに提出する。
7 伸びる二〇代は、淡々としている。沈む二〇代は、威勢がいい。
8 伸びる二〇代は、アフター5を大切にする。沈む二〇代は、アフター5を会社に捧げる。
9 伸びる二〇代は、言い訳下手。沈む二〇代は、言い訳上手。
10 伸びる二〇代は、とりあえずやってみる。沈む二〇代は、「でも」が口ぐせ。

第二章 勉強のしかた

11 伸びる二〇代は、本を上げる。沈む二十代は、本を借りる。
12 伸びる二〇代は、移動時間にオーディオブックを聴いている。沈む二〇代は移動時間に大音量の音楽を聴いている。
13 伸びる二〇代は、本業の技をとことん磨く。沈む二〇代は、資格試験に逃げる。
14 伸びる二〇代は、自社の歴史を学ぶ。沈む二〇代は、社内ニュースを追いかける。
15 伸びる二〇代は、業界の歴史を学ぶ。沈む二〇代は、今日のニュースを暗記する。
16 伸びる二〇代は、一年を一分野の勉強に充てる。沈む二〇代は、気がついたら一年経っている。
17 伸びる二〇代は、コピーを取りながら資料に目を通す。沈む二〇代は、単にコピーを取る。
18 伸びる二〇代は、社内の人間模様を黙って観察して社外に活かす。沈む二〇代は、社内の噂話で終わる。
19 伸びる二〇代は、会社のビジネスモデルを吸収する。沈む二〇代は、社内の噂話で終わる。
20 伸びる二〇代は、社外にも師匠を持つ。沈む二〇代は、社内の人間関係で精一杯。
22 伸びる二〇代は、上司を立てる。沈む二〇代は、上司に媚びる。
23 伸びる二〇代は、たまには上司に御馳走する。沈む二〇代は、毎回上司におごられる。
24 伸びる二〇代は、上司に「若造のくせに生意気だ」と言われた経験を持つ。沈む二〇代は、そもそも上司の記憶に残らない。
25 伸びる二〇代は、上司に報・連・相を徹底している。沈む二〇代は、上司にいつも事後報告。
26 伸びる二〇代は、代表で上司によく怒られる。沈む二〇代は、代表の横に隠れて上司の怒りを免れる。
27 伸びる二〇代は、上司のモノマネができるようになる。沈む二〇代は、上司に似ることをひどく嫌う。
28 伸びる二〇代は、上司の給料が安くて気の毒と感じる。沈む二〇代は、自分の給料が安くて不満に感じる。
29 伸びる二〇代は、上司を早く出世させる。沈む二〇代は、上司の足を引っ張る。
30 伸びる二〇代は、陰で上司をほめる。沈む二〇代は、陰で上司をけなす。

第四章 後輩との付き合いかた

31 伸びる二〇代は、後輩に“捕まる”。沈む二〇代は、後輩を“捕まえる”。
32 伸びる二〇代は、後輩に噂されるのを喜ぶ。沈む二〇代は、後輩の評判を気にする。
33 伸びる二〇代は、後輩を叱る。沈む二〇代は、後輩を怒る。
34 伸びる二〇代は、後輩に店を紹介する。沈む二〇代は、後輩に店探しを丸投げする。
35 伸びる二〇代は、何かあったら後輩をかばう。沈む二〇代は、何かあったら後輩のせいにする。
36 伸びる二〇代は、後輩の成果に拍手する。沈む二〇代は、後輩の成果に嫉妬する。
37 伸びる二〇代は、後輩と対等にディベートする。沈む二〇代は、後輩と上下関係を保ちながらねじ伏せる。
38 伸びる二〇代は、後輩に先にあいさつする。沈む二〇代は、後輩があいさつするのを待っている。
39 伸びる二〇代は、後輩と未来を語る。沈む二〇代は、後輩と過去を語る。
40 伸びる二〇代は、後輩に「それは過激」と止められる。沈む二〇代は、後輩を「それは過激」と止める。

第五章 同期との付き合いかた

41 伸びる二〇代は、同期と水の如し関係。沈む二〇代は、同期と甘酒の関係。
42 伸びる二〇代は、同期から嫉妬される。沈む二〇代は、同期に嫉妬する。
43 伸びる二〇代は、同期と競合しない。沈む二〇代は、同期が最大のライバルである。
44 伸びる二〇代は、同期のトップとビリと仲がいい。沈む二〇代は、同期の中間層と群がる。
45 伸びる二〇代は、同期のマドンナと一度は交際する。沈む二〇代は、同期のマドンナに憧れるだけ。
46 伸びる二〇代は、同期との飲み会は情報交換に徹している。沈む二〇代は、同期との飲み会は気晴らしの悪口大会になる。
47 伸びる二〇代は、同期の輪から一日も早く卒業する。沈む二十代は、同期の輪にいつまで経ってもこだわり続ける。
48 伸びる二〇代は、同期との割り勘の端数は自分が支払う。沈む二〇代は、同期との割り勘の端数まで細かく分け合う。
49 伸びる二〇代は、同期で“ちょっといい人”を目指す。沈む二〇代は、同期で“”一番いい人を目指す。
50 伸びる二〇代は、同期に“裏切った”経験と“裏切られた”経験の両方の認識がある。沈む二〇代は、同期に“裏切られた”認識だけがある。

第六章 顧客との付き合いかた

51 伸びる二〇代は、「自分がお客様の神様になろう」と考える。沈む二〇代は「お客様は神様である」と考える。
52 伸びる二〇代は、クレームを「時」「場所」「人」を変えて解決する。沈む二〇代は、クレームをすべて一人で処理しようと抱え込む。
53 伸びる二〇代は、顧客のうち一人からとことん愛される。沈む二〇代は、すべての顧客に愛されようとする。
54 伸びる二〇代は、顧客のうち一人からとことん嫌われる。沈む二〇代は、すべての顧客に対して無難に対応できる。
55 伸びる二〇代は、新規開拓が苦手。沈む二〇代は、新規開拓が得意。
56 伸びる二〇代は、キャンペーンにはコンスタントに入賞。沈む二〇代は、ある時期だけキャンペーンで優勝。
57 伸びる二〇代は、顧客から感激のあまりお礼状が届いた経験がある。沈む二〇代は、いつも社交辞令で「お疲れ様」と言われる。
58 伸びる二〇代は、顧客“感動”を目指す。沈む二〇代は、顧客“満足”を目指す。
59 伸びる二〇代は、名刺交換の際、名前と顔を覚えようとする。沈む二〇代は、名刺交換の際、社名と役職を覚えようとする。
60 伸びる二〇代は、顧客と大人のケンカができる。沈む二〇代は、顧客にキレる。

第七回 お金の使いかた

61 伸びる二〇代は、脳みそに投資する。沈む二〇代は、ちょこちょこ貯金する。
62 伸びる二〇代は、最初に靴にお金をかける。沈む二〇代は、最初にスーツにお金をかける。
63 伸びる二〇代は、ワイシャツをオーダーメイドする。沈む二〇代は、ワイシャツはブランドの既製品。
64 伸びる二〇代は、超一流ホテルのスタンダードダブルの部屋に泊まる。沈む二〇代は、二流ホテルのスイートルームに泊まる。
65 伸びる二〇代は、ホテルラウンジで一〇〇〇円のコーヒーをお代わりし放題。沈む二〇代は、公園のベンチで缶コーヒーをすする。
66 伸びる二〇代は、自腹でグリーン車に乗る。沈む二〇代は、長蛇の列に並んで席取り合戦をする。
67 伸びる二〇代は、経費の使いかたに厳しい。沈む二〇代は、水増し請求の研究に熱心。
68 伸びる二〇代は、日当に上乗せしてきちんとした食事をする。沈む二〇代は、日当を浮かせてお小遣いにする。
69 伸びる二〇代は、お札の向きが揃っている。沈む二〇代は、財布のなかがごちゃごちゃ。
70 伸びる二〇代は、自腹で会社の近くに引っ越す。沈む二〇代は、独身寮から満員電車で片道一時間かけて通う。

エピローグ 友人は、失敗によってではなく成功によって失う。

千田 琢哉(せんだ・たくや)

次代創造館、代表 イノベーション・クリエーター。
東北大学教育学部教育学科卒。日系保険会社本部、経営コンサルティング会社勤務を経て独立。コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からそれらの実行支援に至るまで陣頭指導を執る。現在までに延べ3,300人を超えるエグゼクティブを中心としたビジネスパーソンとの対話を通じて得た事実と培った知恵を活かし、“タブーへの挑戦で次代を創る”を自らのミッションとして執筆・コンテンツビジネス・講演・ビジネスコンサルティングなどの活動を行う他、非営利組織の監事、複数社の社外顧問を務めている。「週刊ダイヤモンド」「月刊人事マネジメント」「保険毎日新聞」「新日本保険新聞」「週刊保険情報」等にインタビュー、執筆記事が掲載される他、著書に『こんなコンサルタントが会社をダメにする!』、『社長!この「直言」が聴けますか?』、『「あなたから保険に入りたい」とお客様が殺到する保険代理店』(以上、日本実業出版社)、『継続的に売れるセールスパーソンの行動特性88』、『存続社長と潰す社長』、『尊敬される保険代理店』(以上、マネジメント社)、『勝つ保険代理店は、ここが違う!』(新日本保険新聞社)等がある。

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