『カラー版 細胞紳士録』|私の中の頼もしい紳士たち!カラー写真で

こんにちは。理科の勉強を復習中のあさよるです。中高で習った化学、生物学なんですけどね……むっちゃ苦手なんですよね( ノД`)

しかしやっぱ、義務教育中に習ったこと+高等学校で習ったことって、生きていくのに必要なんだなぁとしみじみと実感しております。まぁ、センチメンタルになったところで、苦手はものは苦手なんですけどね(;’∀’)

ということで、岩波文庫の『カラー版 細胞紳士録』なる謎なタイトルの本を見つけ手に取ったのでした。

ごらん!個性豊かな細胞紳士たち

本書『細胞紳士録』ではタイトル通り紳士たちが多数登場なさいます。

人体ビルの建築士!

領地を仕切る人垣!

家内工場フル回転!

選びぬかれた防衛隊!

運河の街の生活者!

運動のエリート!

情報社会の管理職!

能力は管理職なみ!

子づくりの担当!

以上の紳士たちのラインナップ。最後に近づくにつれ、なんか面白いですけどw

57もの細胞を取り上げ、細胞を着色し、光顕や電子顕微鏡で小さな世界を覗きます。みんなの体の中にいる〈紳士たち〉にご対面!って趣ですね。

ともすればとっつきにくい世界を、少しのユーモアとマジメな話と、そして誰もが見入ってしまうカラー写真で構成されています。ちょっと面白いタイトルですが真面目な一冊。

勉強しないと楽しめないカモ…><

細胞の写真は美しく、またグロテスクでもあり、とにかく目が釘付け。

しかし、これがどの部位で、どこの部分で、どんな働きをしているのか。多少は事前の知識が必要?もちろん本書内でも丁寧に解説されているのですが、とてもとてもこのページ数で全てを語れるものでもないのでしょう。

もっと勉強したい!&もっといろんな写真が見てみたい!と好奇心かき立てられる内容です。中高生で生物学の勉強をしている人にもおすすめです。

岩波新書のカラー版、好きです

岩波新書のカラー版シリーズ、あさよる好きです。新書でコンパクトながら、結構見ごたえあるものが多い!

あさよるが好きだったのは、このあたり。これ、確か10代の頃によく見ていました。新たに好きなラインナップが増えました。

カラー版 細胞紳士録

目次情報

はじめに 多様で多才な細胞たち

人体ビルの建築士

1 糸を吐く怪鳥 繊維芽細胞
2 レース編みの名人 脂肪細胞
3 水のクッション 軟骨細胞
4 壁の中の活動家 骨細胞
5 よだれを垂らす巨象 破骨細胞
6 宝石づくりの魔術師 エナメル芽細胞
7 赤信号はみのがさない 象牙芽細胞
8 柔軟にスクラムを組む 水晶体の細胞

領地を仕切る人垣

9 山頂に待つ悲劇 小腸上皮細胞
10 よそ者に寛容な窓 M細胞
11 わが身を盾に 表皮粘液細胞
12 バブルは崩れない 肺胞上皮細胞
13 しなやかに抱きつく タコ足細胞
14 フリルに飾られた 尿細管細胞
15 ヤングにつぶされる ケラチノサイト
16 リズムはシンクロスイミング

家内工場フル回転

17 ひげづらの四角顔  肝細胞
18 グルメひとすじ 膵腺房細胞
19 ヌルヌルでネバネバ 杯細胞
20 穴の底に住む怪人 パネート細胞
21 ストレスで元気になる 副腎皮質細胞
22 男らしさの演出家 ライディッヒ細胞
23 美人つくります 甲状腺の濾胞細胞
24 劇薬をつくる化学者 壁細胞

選びぬかれた防衛隊

25 粗大ごみが大好き マクロファージ
26 最前線のパトロール ランゲルハンス細胞
27 忍者のように神出鬼没 樹林細胞
28 警備会社の多彩な社員 リンパ球
29 すり抜け自在の自爆兵 果粒球

運河の街の生活者

31 非核宣言 赤血球
32 パスタづくりの巨匠 巨核球
33 石も煉瓦も生きている 内皮細胞
34 むこうの川も縄ばりだ 周皮細胞
35 ひらひらのドレス 肝臓の伊東細胞

運動のエリート

36 背中にタコ壺 平滑筋細胞
37 ベーグルのかげの力もち メサンギウム細胞
38 スポーツ万能 骨格筋細胞
39 ストレッチで利尿 心房筋細胞
40 時間差でつく 刺激伝導系の筋細胞

情報社会の管理職

41 千手観音ならぬ 脳のニューロン
42 陰の実力者 脳のグリア細胞
43 ひもと密愛関係 シュワン細胞
44 ゲキ辛はご免 脊髄神経節細胞
45 老舗の貫禄 神経分泌細胞
46 火事場の馬鹿力 副腎髄質細胞

能力は管理職なみ

47 領域は広大 下垂体前葉細胞
48 ナーバスな味見番 膵島B細胞
49 創業以来五億年 腸のセンサー細胞
50 未来がたのしみ 味蕾の味細胞
51 生きがいをよぶ 嗅細胞
52 コインを積みあげた 視細胞
53 サインはV 内耳の有毛細胞
54 そよ風も感じる メルケル細胞

子づくりの担当

55 巣立ちまでスキンシップ セルトリ細胞
56 大いなる変身 精細胞
57 侍女に囲まれた 卵細胞

あとがき

用語索引/人名索引

藤田 恒夫(ふじた・つねお)

1929年 東京都生まれ
1959年 東京大学大学院生物系研究科博士課程修了
岡山大学助教授,新潟大学教授,日本歯科大学教授を経て
現在-新潟大学名誉教授
著書-『腸は考える』(岩波新書)『標準組織学』(医学書院)

牛木 辰男(うしき・たつお)

1957年 新潟県生まれ
1986年 新潟大学大学院医学研究科博士課程修了
岩手医科大学講師,北海道大学助教授を経て
現在-新潟大学大学院医歯学総合研究科教授
著書-『入門組織学』(南江堂)『電子顕微鏡でわかったこと』(講談社ブルーバックス)など

コメント

  1. […] 『カラー版 細胞紳士録』|私の中の頼もしい紳士たち!カラー写真で […]

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