こんにちは。Twitterなんかで社畜ネタを見るたびに、どれがネタでどれがガチなのかわからない あさよるです。むしろ、ガチな社畜はツイートする時間もなくて、Twitterにいないんじゃないかと考えるとゾッとします……(-_-;)
ガチにもネタにも使われる〈社畜〉というインパクト大な言葉ですが、さらに〈仮面社畜〉という、ひと目見たら手に取らざるをえないタイトルの本を見つけました。裏表紙には、本書がどんな人に〈効く〉のかも明記されていました。ふむふむ。
こんな人に役立つ1冊!
●「時間」「お金」の自由を手に入れたい人
●会社を辞めたのに、一歩ふみ出せない人
●必要ない人間関係によって非効率な仕事をしている人
●将来、自分の好きなことを仕事にしたい人
●仕事で圧倒的な結果を出したい人
……など、1つでも当てはまるなら効果があります!カバー
あさよるは、一つ目の「時間」と「お金」があったらいいのになぁと思ったので、当てはまりましたw
〈仮面社畜〉とは
まず〈仮面社畜〉とはどんな存在をさしているのでしょうか。本書のまえがきにて、こんな記述がありました。
世の中は【利用される人】と【利用する人】に分かれます。しかし、悲しいかな、世のほとんどの人が【利用される人】にされてしまうのです。
(中略)
だからこそ、ここで私はあえて言いたい。
「会社を徹底的に利用しろ。社畜のフリをした【仮面社畜】になれ」(中略)
【利用する人】になれるかどうかは、能力ではなくマインドの問題
なのです。
【利用する人】の視点で物事を見ることができるかどうか
の違いだということです。p.3-5
つまり、会社に【利用される人】が社畜であり、会社を【利用する】のが仮面社畜だと定義されています。しかし、本書は読み進めてゆくと、著者が〈仮面社畜〉と呼ぶ状態が、見えてきます。仮面社畜は自分の頭で考えて行動します。ですから、時には会社や上司の意向とぶつかることもあるでしょう。ある人からは嫌われることもあります。
また、仮面社畜は自分の人生のために生きています。そして、自分の人生を生きるために、会社を利用しています。ですから、会社に貢献をしようとします。だって、自分の人生がかかっているから。ここが社畜と仮面社畜の違うところに思えました。社畜は、言われるがまま、空気を読んでいるだけ。仮面社畜は、会社の利益に貢献しようとする。
最初、「〈仮面社畜〉って自己利益を追求する自分勝手な人なのね」と思って読んでいたのですが、だんだん〈仮面社畜〉が目指すものが分かってきて、考えを改めました。【働かさせる人】から、【働く人】になるのですね。もう一歩踏み込んで言えば、「社畜」ではなく「働き者」になることなのかもしれません。
人生の主導権を取り返す3つのマインド
本書は、大きく3つに章が分けられています。
- 「環境」マインド……人間関係を含むあなたを取り巻くもの
- 「裏ワザ」マインド……仕事に関するスキルをテクニック
- 「資源」マインド……お金と時間の使い方
それぞれが、〈仮面社畜〉が持っているマインドを紹介するものです。
- 「環境」マインド……人間関係を含むあなたを取り巻くもの
「環境」マインドは、自分かおかれている環境にどう対応するのかが紹介されいます。上司との関係、部下との関係、同僚とのつきあい。社畜は上司に従順で、部下に偉そうにし、同僚とツルみます。仮面社畜は結果を見ていますから、言うべきことは言葉にするし、無駄な馴れ合いからは距離を置き、そして部下を育てます。他人に依存したり、他人を言い訳に使わないのも特徴です。そして、自分の時間は、自分の意志で使います。
- 「裏ワザ」マインド……仕事に関するスキルをテクニック
「裏ワザ」とは、仕事のやり方です。仮面社畜はツールを使いこなし、スピード重視で時間を短縮し、会社の近くへ引っ越してきます。自発的に行動し、自分がムダだと判断したことは、削減します。あくまで中心に〈自分〉がいることがよくわかる章でした。
- 「資源」マインド……お金と時間の使い方
「資源」とは、お金と時間のこと。貴重なお金を、なんとなく人に言われるがまま使っていてはいけません。自分で考えて、自分に必要なお金の使い方をする。また、自分の人生にお金をかけるということは、仕事にお金をかけることですから、それ以外のことで大きく散在しないのも特徴に思いました。そして、絶対に返ってこない「時間」も、自分に必要な使い方をします。休日の使い方は?通勤の使い方は?「やらされている」と「やる」では、時間の過ごし方も変わるのです。
成果の残せる〈仮面社畜〉
当然ですが、他の人と違ったことをすると、周りの人から嫌われます。ですから、人と違ったことをする人は、誰よりも目に見える成果がある人じゃないと、なかなか認めてもらえません。「あの人はいっつも反論するけど、売り上げがいいから……」と、文句を言わさない環境を、自分が作っておかないといけないんですね。
本書『仮面社畜のススメ』でも少し触れられていて、仮面社畜は成果を出さないといけません。
働き方を変え、人生を取り戻すために、抜きん出た存在になるためにも、効率重視、スピード重視なんですね。
仮面社畜のススメ
目次情報
まえがき
PART1 脱社畜の「環境」マインド
◎「人間関係」のつくり方1|社畜は、上司に気に入られようとする。仮面社畜は、結果にフォーカスする。
2|社畜は、どんな上司にも従う。仮面社畜は、上司を選ぶ。
3|社畜は、同僚と友人になりプライベートでも遊ぶ。仮面社畜は、同僚と電話番号の交換をしない。
4|社畜は、部下にやたらと説教をして自己満足する。仮面社畜は、部下を放ったらかし、あえて失敗させる。
5|社畜は、起こる場面で感情を抑えて冷静を装う。仮面社畜は、意図的に怒りを表す。
6|社畜は、怒られたらすぐ謝る。仮面社畜は、冷静に反論する。
7|社畜は、その他大勢のコモディティ社員となる。仮面社畜は、社内にも敵も味方も大勢できる。
8|社畜は、旧友と末永く仲がいい。仮面社畜は、友人が次々と変わる。
9|社畜は、親や家族を言い訳にする。仮面社畜は、親の言うことを全く聞かない。
10|社畜は、社内の評価を気にする。仮面社畜は、社外で積極的に仕事をする。
11|社畜は、恋愛に依存して中途半端に仕事をする。仮面社畜は、恋愛にハマることなく夢を着々と叶える。
12|社畜は、コミュニケーションを大切にする。仮面社畜は、ひとりの時間を大切にする。PART2 脱社畜の「裏ワザ」マインド
◎「仕事」のやり方13|社畜は、支持された仕事の範囲で満足する。仮面社畜は、与えられたこと+αのクリエイティブな価値を生み出す。
14|社畜は、真面目に会議に参加する。仮面社畜は、会議時間を自分の脳内作業に充てる。
15|社畜は、上司の言うことに従おうとする。仮面社畜は、40代以上の中間管理職の言いなりにならない。
16|社畜は、自発的に動けない。仮面社畜は、「こうすればよくなる」という自分なりの思考ができる。
17|社畜は、パワポやレジュメに時間をかけ熱心につくり込む。仮面社畜は、資料なしでプレゼンをする。
18|社畜は、通勤中に日経新聞を読む。仮面社畜は、通勤中にスマホを見る。
19|社畜は、ネット依存を非難する。仮面社畜は、ネットを徹底的に使う。
20|社畜は、喫茶店やマンガ喫茶でサボる。仮面社畜は、家に帰る。
21|社畜は、遅くまで残業をしていて働いた気分に浸る。仮面社畜は、定時に帰る。
22|社畜は、いい人ぶって電話に出る。仮面社畜は、電話をとらない。メールを読まない。返信しない。
23|社畜は、屁理屈をこねて相手を納得しようとする。仮面社畜は、相手の未来の展望を見せる。
24|社畜は、クレームに完璧に対応しようをする。仮面社畜は、クレームは気にしない。
25|社畜は、完璧主義で仕事が遅い。仮面社畜は、スピード優先。
26|社畜は、最初に決まったことを最後までやり通す。仮面社畜は、意見も計画も途中でどんどん変更する。PART3 脱社畜の「資源」マインド
◎「お金」と「時間」の使い方27|社畜は、家族もいないのに、毎月、保険料を支払い続ける。仮面社畜は、保険には入らない。
28|社畜は、マイホームを持ちたがり、多額のローンの奴隷になる。仮面社畜は、キャッシュで買えるまで持ち家を買わない。
29|社畜は、毎月コツコツと積立て貯金をする。仮面社畜は、お金ではなく経験を貯える。
30|社畜は、バーゲンセールや福袋で要らないものを買う。仮面社畜は、欲しいものはどんなに高くても買う。
31|社畜は、グルメ気取りで食費が無駄にかさむ。仮面社畜は、自分の食事にお金も時間もかけない。
32|社畜は、仕事を自給換算して給与を欲しがる。仮面社畜は、仕事内容にこだわる。
33|社畜は、借金が怖いのに住宅ローンは気にしない。仮面社畜は、勝負どころでは借金をいとわない。
34|社畜は、経費を使う。仮面社畜は、自腹を切る。
35|社畜は、体のことを気遣い睡眠時間を大切にする。仮面社畜は、寝る前など気にせずやりたいことに熱中する。
36|社畜は、会社に時間を使われる。仮面社畜は、情報収集と勉強の時間を最優先する。
37|社畜は、会社の同僚とつるむ。仮面社畜は、仕事も遊びも関係なく楽しむ。
38|社畜は、休日にゆっくりしようとする。仮面社畜は、休みも平日も特に区別はない。
39|社畜は、通勤時間を有効に使おうとする。仮面社畜は、内緒で会社の近くに住む。
40|社畜は、同僚と飲みに行く。仮面社畜は、トイレに行くふりをして消える。
41|社畜は、打合せという名の雑談を2時間する。仮面社畜は、打合せを必ず30分で終わらせる。
42|社畜は、間違いを恐れて完成が遅いのでタイミングを逃す。仮面社畜は、何事もスピードを意識してアウトプットの量を増やす。あとがき
小玉 歩(こだま・あゆむ)
1981年、秋田県生まれ。2003年、新潟大学卒業後、キヤノンマーケティングジャパン株式会社に入社。就職後、趣味でやっていたバンドのストリートライブが音楽業界関係者の目にとまり、2008年にサラリーマンのままメジャーデビュー。同時期に社内では優秀社員として表彰され、花形部署であるマーケティング部に異動、デジタルカメラの国内マーケティングを担当する。
しかし、2011年、インターネットを使った副業の収入が1億円を超えたことが会社にバレ、解雇される。
現在、Frontline Marketing Japan株式会社代表取締役、Frontline Beauty株式会社代表取締役。同社ではデジタルコンテンツ販売をはじめ、美容室、美容皮膚科、歯科医、飲食店のインターネットマーケティング、書道家、英語教師、ダンスグループのプロモーションなど、インターネットを駆使したビジネスを多岐に展開。
これまでの経緯とビジネス哲学を説いた『クビでも年収1億円』(角川フォレスタ)はシリーズ累計15万部を突破。新時代の人づきあいを説いた『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』(幻冬舎)は5万部のベストセラーとなる。
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