こんにちは。ノートやメモ帳が好きな あさよるです。集めているわけじゃないし、オタク・マニアってほど詳しいわけでもないのですが、文具店で一つ一つ吟味する時間は幸せな時間ですね。
『頭のいい人のメモ・ノート』も、メモ・ノートという言葉でセレクトいたしました。といっても、趣味のノート術ではなく、“頭のいい人の”ですからね。“デキる人の”じゃなくなんで“頭のいい人の”なのだろうかと気になりました。内容を見ると、納得!確かに、前へ前へ進んでいくための基礎体力をつけるものですね。
メモが仕事に活かせてない!人へ
本書『頭のいい人のメモ・ノート術』は今現在「メモを上手く取ない」人や「ノートは取ってるけど、仕事に活かせてない」と感じている人向けの書籍です。読みやすい文体&ボリュームで、図もたくさん挟み込まれていますから、どなたでも読みやすい内容です。
一方、自分流のノート術・メモ術を持ってらして、仕事でガンガン活かしている方が読んでも、合わないと思います。が、アイデアや考え方としては楽しめるでしょうし、役立つものもあるかと思います。
また、メモが上手く取れていない人に対して、「なにが上手くできていないのか」と理解するにもいいかも。基本的なことで引っかかっている場合、教える側も教わる側も「何が分からないのか分からない」状態になってしまっているなら、図解されているのは、パッと見て分かりやすいやも。
メモはベタベタ切ったり貼ったりしてもいいし、必ずしも学校のノートのようにきれいにカラフルに取る必要はありません。
notノートオタク向け
もう一つ付け加えておくなら、ノートオタク向けでもありません。こだわりのノートと、こだわりのペンで、スクラップしながら、めちゃおしゃれなノートを作ってらっしゃる方。本書『頭のいい人のメモ・ノート』は、それに比べると事務的で、業務を効率化するための一冊。ですから、この通りやっても“おしゃれ”にはならないでしょう(;’∀’) 目指してるものが違いますからね。
ただ、仕事用のノートと、趣味用のものと使い分けておられる方も多いだろうし、使い分け次第では有効!?
Chapter順にレベルアップせよ!
本書はChapter1~6に分かれて構成されています。初心者さんはまずChapter1からチャレンジして、それができるようになったらChapter2、3~とステップアップしてゆきましょう。
- Chapter1 「メモの極意」!
何をメモすればいいのか、どんなことを控えればよいのか、そこからスタートです。そして、メモする人としない人ではどんな差が生れてしまうのかも知りましょう。メモは、自分の脳の外に情報を溜めておける場所。すなわち、メモする習慣がつくと、自分の脳の力がアップしたことになります。で、あれもこれもと、複数のノートやメモ帳を使うよりもスッキリ一つに統一させるのもコツ。自分で管理できるように。
メモは日付を入れ、行き違いがないように、一つのメモに一つの要件が基本。さらに、話の要点をまとめたり、何を→どうするとわかりやすく指示を書くのも、多少は訓練が必要そうですね。机の上の、手に取りやすい位置にメモを配置するのも大事です。みんな図解されていて、パッと見てわかります。
- Chapter2 「スキルアップノート術」!
続いてはノート術。ノートはメモよりたくさん書けますから、どしどし情報を集める場所になります。ここでも、カテゴリ別に分けるよりも1冊にまとめるやり方からスタートするのが推奨されています。余白を作って読みやすくしたり、箇条書きをしたり。結論から先に書いてゆくのも、分かりやすいノートです。日付やタイトルをインデックス化し、どんどん加筆修正してゆくのも、楽しい所。
- Chapter3 手帳メモ術
段取りよく仕事を進める手帳メモ術。手帳はすぐに書いて、頻繁に読み返すことが前提です。使いやすい手帳の書き方や、何時から何時までと時間まで書き入れてスケジュール管理のやりかたまで図解入りだから分かりやすいですね。付箋を使ったり、その付箋の管理法も紹介されているのがおもしろい。手帳はどんどん書き入れてアイデアノート化したり、どしどし情報を詰め込んで自分だけの手帳を作ります。家族の緊急連絡先や、時刻表、路線図など詰め込みましょう。
- Chapter4 「実践」メモ術ノート術
Chapter4では、実際に電話応対時のメモや、プロジェクト全体を管理するためのノート術、PDCAを回すためのノートの書き方等が、次々と図解で紹介されます。やはり「図解」って大事ですね、パッと見てよくわかるので、自分でも取り入れられそうに思います。トラブルの記録を残したり、会議も準備からノートに書きつけてゆきます。スライドの下書きも書いてゆきましょう。また、頂いた名刺に直接メモを書き込んで管理してもいいし、コミュニケーションツールとしてのメモや、ブレインストーミングのためのメモやふせんの使い方も紹介されています。
仕事だけでなく、学習にも使えます。
- Chapter5 「備忘録アプリ」
Chapter5では、スマホやPCを使ったデジタルでのメモ・ノート術。スマホはずっと携帯していてパッと文字もイラストも書き込めます。また、写真や動画、音声もその場で録音録画できるので、使いこなしましょう。リマインダーやGooglekeepを使って、時刻を教えてくれる設定も便利です。大事な仕事や、プライベートな用件もスマホが教えてくれます。クラウドを使えば、同期も簡単ですから、どんどん文章やイラスト、写真や音声、動画でメモをしましょう。
- Chapter6 英語メモ
最後のChapter6では、さらなるステップアップとして英語でメモを書くことが推奨されます。……確かに!
全部英語で書かなくてもいいし、日本語と併用しても構いません。パッと見て、他人から何を書いているのか分かりにくくなるのもメリットだと紹介されていますw とにかく英語を使ってゆくことで、慣れてゆく。メモ・ノートから更なる一歩に繋がる習慣は良いですね。英語の略語や専門的な言葉も調べて使ってゆきましょう。
図解だからわかりやすい
Chapter1~6までの説明で何度も触れていますが、「図解」ってのが非常に分かりやすいですね。もちろん、一つの項目でやっている事柄、例えば「PDCAサイクルを回す」なら、これだけで一冊の本になっている内容です。PDCAとは何かを知るには、専門の本を当たりましょう。本書『頭のいい人のメモ・ノート』は「閉じた本」ではなく、ここから方々へ広がってゆく本であるのが、面白いと思いました。
英語を学ぶなら、英語のテキストが必要だろうし、クラウドを使いこなしたいならそれ専門の本があります。あくまでメモやノートって手段ですから、あらゆることに応用できますから、ビジネスの話だけに留まらないのも面白く感じました。
また、仕事とプライベートを完全に分けるのではなく、仕事の手帳の中に家族の連絡先が入っていたり、プライベートな旅行やライブの予定が入っていたりと、完全にセパレートされたものではなく、繋がっているのも、いいなぁと思います。
図解! 頭のいい人のメモ・ノート
目次情報
はじめに
Chapter1 頭のいい人が実践している「メモの極意」!
1 メモ・ノートで必ず結果を出す!
2 メモはあなたの「脳力」を最大限に引き出す!
3 「ツール」を決めてメモすると、情報がすぐに見つかる
4 メモは「日付」を入れて、「すぐに書く」
5 メモは「1枚に1用件」でミスを防ぐ
6 人の話は、「ポイント」「自分に必要な情報」のみをメモ
7 「何を→どうする」を意識してメモすべし
8 「5W2H」を意識してメモすべし
9 「略語」「記号」でメモのスピードアップ!
10 メモを「超高速」で書くテクニック
11 「↓」「|」「○」を使って情報を「図解」する
12 「ポイント」はカラーペンで目立たせる
13 「結論から」「手短に」--メモしやすい話し方のコツ
14 発言の証拠は「メモ+メール」で残せ!
15 常に持ち歩く「メモ帳」を選ぼう
16 「書きやすいペン」がメモの習慣化のカギ
17 3秒で書ける!メモ帳とペンのベストポジション★メモ帳は自分のヤル気を伝えるツール
Chapter2 情報を力に変える!「スキルアップノート術」
1 ノートはなんでも自由に書ける情報のターミナルだ!
2 小さいメモは「ノート」に集めよう
3 ノートに仕事を記録して、「PDCA」サイクルを回そう
4 ノートは「1冊」からスタート、情報は「時系列」で書く
5 「余白」をもたせてゆったり書く――読みやすさのコツ
6 情報は「箇条書き」でスッキリまとめる
7 「結論」が先、「理由」「経過」はそのあとで
8 あいまい表現はNG。具体的に書くべし
9 「日付」「タイトル」がインデックスになる
10 情報はどんどん「追加」「修正」していこう
11 「書類」はノートに貼りつける
12 デスクで書くなら大きなB5、持ち歩くなら小ぶりなA5
13 ノートは「罫線の種類」「幅」に注目して選ぼう★「マスキングテープ」をメモに使おう!
Chapter3 仕事を段取りよく片付ける「手帳メモ術」
1 予定は「すぐに」「すべて」書き、「頻繁に」読み返す!
2 仕事がはかどる「スケジュール欄」の書き方
3 「いつから→いつまで」を明記して、「空き時間」を把握しよう
4 「ガントチャート」で複数の仕事もスッキリ管理
5 手帳には「ふせん」を常備
6 スケジュール欄での「ふせん」の使い道
7 仕事の「結果」「実績」もメモして効率アップを目指そう!
8 「ふせんTODOリスト」を、スケジュールと連動させる
9 手帳を「アイデアノート」にしよう
10 フリーページを便利な「データベース」にする
11 「備忘録リスト」を書き、確実にフォローする
12 「目標」を手帳に書き、今年こそ実現させよう
13 日々の出来事を記録する「シンプルライフログ」
14 日記は「パターン化」して書き、「ポジティブ」に締める!★スケジューリングのコツ
Chapter4 仕事力を上げる!「実践」メモ術ノート
1 効率よく「電話」をかける・受けるメモ
2 プロジェクトのすべてを記録する
3 「週間PDCAノート」で改善のサイクルを回そう
4 失敗を記録してミスを防ぐ「トラブル記録ノート」
5 会議中のノートからすらすら取れる、会議前の「準備メモ」
6 すばやくポイントを書きとめる「会議中」のメモ
7 人に会う前、会った後のメモで、コミュニケーションを円滑にする
8 打ち合わせのノートは「コミュニケーションツール」として使う
9 「ひとりブレインストーミング」でアイデアの芽を育てよう
10 思いつきを実行に移す「問題解決ノート」
11 学びをアクションにつなげる「セミナーノート」
12 効率よく学ぶための「復習ノート」
13 「プレゼンテーション」はノートで流れを考える
14 「図解ノート」で情報をより深く理解するChapter5 「備忘録的アプリ」でひらめきを一瞬でメモ!
1 「備忘録アプリ」なら、ひらめきから3秒でメモできる
2 備忘録アプリはホーム画面の「右下」に置く
3 iOS標準「メモ」アプリで、シンプルにサッとメモ!
4 「Googlekeep」で、ふせんのように気軽にメモ
5 リマインダーは「時間」「場所」で知らせてくれる
6 最速は「音声」メモ!手を使わずにメモできる
7 「音声メモ」の使い道--ひらめきメモからこっそりメモまで
8 長い文章の音声入力に挑戦してみよう
9 「クラウドストレージ」でメモの活用やバックアップが可能に
10 スマホカメラで写真をどんどん撮って使おう
11 「エバーノート」のカメラで、書類を撮影、データ化
12 Gメールの「下書き」をメモに使う
13 ほどほどに手抜きして使うのが「エバーノート」を続けるコツ★使い慣れた「LINE」でメモの習慣をつける
Chapter5 周囲に一歩リードする!かんたん「英語メモ」
1 「英語メモ」で英語力アップを目指そう!
2 わからない単語や表現は、Googleで調べよう
3 「ひとことメモ」で、まずは英語に慣れよう
4 英語の「略語」でメモをもっと速く書く
5 「チェックリスト」でボキャブラリーを増やそう
6 「スケジュール」記入は英語メモの基本
7 TODOで「何を+どうする」を表現してみる
8 一行目で「文」を完成させよう
中川 裕(なかがわ・ゆう)
早稲田大学第一文学部卒業。システム開発会社や出版社勤務を経てフリーに。主に仕事術、独立起業、ライフプラン関連書籍の執筆に携わっている。
著書は『お金を稼ぐビジネスマンのメモ術・ノート術』『会社では教えてくれない!頭のいいメモ術ノート術』など多数。共訳に『ハリーポッターの世界がわかる本』がある。
コメント
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