『人狼村からの脱出』|パズルを解いて人狼を探せ!

『人狼村からの脱出』イメージ画像 その他(娯楽など)

こんにちは。読書ペースが落ちているあさよるです。理由は主に夏バテなんですが、さらに先週夢中になっていた『人狼村からの脱出』のせいかもしれません。

『人狼村からの脱出』は書籍の形態の「脱出ゲーム」です。脱出ゲームは、ネットでハマったことがある方も多いでしょう。ふと気がつくとどこかへ閉じ込められていて、部屋の中を操作しながらパズルを解き、その場所から脱出するゲーム。近年では「リアル脱出ゲーム」も人気で、実際に自分が動き回ってパズルを解きながらゴールを目指すものです。

本書『人狼村からの脱出』は、昼間は村人に化けて夜な夜な人を襲う「人狼」を見つけるゲームです。村人の中には、村人を人間か人狼かを見分けることができる「巫女」と、巫女のフリをしてウソを言う「狂人」が混じっています。

村の中を操作し、村人たちに聞き取りをしながら、人狼を探しましょう。

人狼が潜む村に閉じ込められた!

探偵のあなたは、ハリー・カシャッサと名乗る考古学者から手紙を受け取りました。その手紙によれば、とある村に昼間は人間の姿に化けた「人狼」が、夜な夜な村人を襲っているのです。その人狼を見つけ出すのがあなたに託された仕事です。

あなたが村に訪れると、たった一つ外界と繋がっている橋が落ちてしまい、謎の「怪人」による宝石の盗難が起こります。絡み合った事件と事件を解決しながら、あなたは人狼を見つけ出せるでしょうか。

物語の結末は、本書内にはありません。すべての謎が解けたら、指示通りにWEBサイトで答えを入力し、最後の場面に立ち会いましょう。

節ごとに指定された番号順に読んでいこう

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本書はゲームブックなので、普通の本のようにページ順に読んでゆくものではありません。ストーリーが節ごとバラバラに分解されて並んでいるので、読み進めるためには本文の指示に従う必要があります。

短く分けられた節ごとに番号が振られており、その節の最後に、次に読むべき節の番号が指定されています。指示通りの番号を開いて読んでゆきましょう。

毎日新聞を読み、捜査に出かけよう

毎日、朝になると新聞が届きます。新聞には前日に村で起こった事件や出来事が報道されています。捜査のために新聞もしっかりと読みましょう。

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本文の指示通りに本書を読み進め、重要な記録や手掛かりに出会うと、忘れないようしっかりと書き留めておきましょう。

もちろんゲームオーバーもある

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本書はゲームブックですから、もちろん間違った選択をするとゲームオーバーになってしまいます。謎を順番に解きながら、ピンチの時ほど冷静に選択肢を選びましょう。

古本注意!必要なアイテムが揃っているか確認しよう

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本書にセットされているのは、

  • 本体の本
  • 捜査シート5枚
  • 地図
  • しおり

すべて揃っていないと捜査ができません。もし古本で本書を探す方は、アイテムが揃っているか確認しましょう。

DVD版もあるらしい

DVDを使った脱出ゲームらしく、みんなでプレイできるそう。どんな内容なのかすごく気になる……。

自力で謎が解けると……感動したw

本書はバラバラに並んだ節を、指示された番号通りに読み進めてゆくのですが、途中で村に隠された「謎」を解いてゆかねばなりません。この謎解きが本書の醍醐味。子ども騙しななぞなぞではなく、なかなか大人が悩んじゃう問題が多数!

で、これを時間をかけてウンウン唸って、自力で答えをひらめいたときが快感! この気持ちよさのためにも、是非ともネタバレ&ヒントなしで問題にチャレンジしてほしいです。

特に終盤の謎では、分かった瞬間、感動しちゃうような謎の連発ですごかった! この瞬間のためにもう絶対チャレンジしてほしい!

マジでネットにネタバレがなく天晴れ

感心したのは、ネットで本書のネタバレサイト見事にない! 問題が解けなくて掲示板や質問サイトで質問している人がいるんですけれども、誰も答えを教えず、ヒントを出すのみ。そのヒントもあまり親切なヒントではなく、あくまで「自力で解いてみて!」って感じ。わかりみ! 絶対ヒントなしな方が楽しいから!

このパズルの難易度が絶妙で、子ども騙しな問題じゃないし、数人で集まってワイワイと謎解きしながらやっても面白いでしょうね。

あさよるの場合は、一人で没頭して時間を忘れて取り組んでしまいました。

ちなみに、ゲームクリアまで、のべ12時間くらいかかりました。最初の「1日目」はゲームの段取りがよく分かっておらず、必要以上に時間を使ってしまったので、手際よくやるともう少し時間は縮まるかも? ただ、面白いゲームなので、一気にやらずに、ゆっくり時間をかけてプレイしても良いかと思います。

リアル脱出ゲームってどうなんだろう

本書『人狼村からの脱出』を終えて、「リアル脱出ゲーム」って面白いのかな? と興味を持ち始めました。今まであまり興味なかったんですよ。「だって、ゲームって本気でやるから面白いのに、遊び半分でふざけてプレイする人がいたら興ざめしちゃうでしょ?」なんて思ってたんです。だけど『人狼村からの脱出』をやって、ネット上でネタバレしてる人がいなかったり、みんなパズルに夢中になっている人たちのやりとりを読んでると、「これ、リアル脱出ゲームって面白いのかも!?」と期待しました。

まぁ、グダグダ言ってずに、一度参加してみたらわかることですよね~。ってことで、近場で探してみます(^^)/

すごくどうでもいい感想

わたしたちは時間を過去から未来に向かって一方通行で進むものだと認識していますが、物理学的にはすべての状態が同時に存在していて、人間か勝手に過去→今→未来というベクトルがあるかのように感じているだけだ、とかいう話を聞いたことがありまして。その話にとても心救われたので、その考え方を自分にも採用しています(この情報の信憑性は補償しませんw)。

で、『人狼村からの脱出』を読んで、「“すべての状態が同時に存在していて、人間が勝手にベクトルを錯覚しているだけ”というのはこういうことか」となんか納得しました。本書では、節がバラバラに分解され、順番もめちゃくちゃに並んでいます。そんで、節の最後に「123へ進む」とか書いてある指示通りに、次は123節を読み、またその節の最後の指示に従って読み進めてゆくのです。

節がバラバラに並んでいても、自分が順番に読んでゆけば、一つの筋の通った物語として認識できます。しかし、順番バラバラのまま頭から読もうが、指示通り読もうが、最後のページから読んだとしても、情報量は変わらないんですよね。自分が勝手にストーリーとして認識するかどうかだけで。

お遊びのゲームブックを読んで「なるほど、こういうことか」と妙な納得をしてしまいましたw

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人狼村からの脱出 狼を見つけないと殺される!

目次情報

考古学者ハリー・カシャッサからの手紙

容疑者リスト

ウクメル村マップ

プロローグ

ゲームに必要なもの

ルール説明

登場人物プロフィール

特設Webサイトへのアクセス方法

ゲームパラグラフ(01~429)

SCRAP

2008年設立。「リアル脱出ゲーム」をはじめとした数々のイベントの企画・制作・運営を行っている会社。テレビ、ラジオ、Web、アプリなど、他メディアにも展開中。常に新しいエンターテインメントを模索している。また、イベントスペース「ヒミツキチオブスクラップ」「アジオオブスクラップ」を全国で運営。ファンクラブ「少年探偵SCRAP団」もある。著書に『リアル脱出ゲーム公式過去問題集』(スモール出版)、『リアル脱出ゲーム presents 究極の謎本』(SCRAP出版)など。

リアル脱出ゲーム

2004年に発表された「クリムゾンルーム」というネットの無料ゲームを発端に、爆発的に盛り上がった「脱出ゲーム」。そのフォーマットをそのままに現実世界に移し替えた大胆な遊びが「リアル脱出ゲーム」。マンションの1室や廃校、廃病院、そして東京ドームや六本木ヒルズなど、さまざまな場所で開催されている。2007年に初開催して以降日本のみならず上海、台湾、シンガポールやサンフランシスコなど全世界で330万人以上の参加者を熱狂の渦に巻き込む。男女問わずあらゆる世代を取り込む、今大注目のエンターテインメントである。

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