世界のエリートは無暗に多読しないらしい。『世界の10冊しか本を読まない』によると、優秀な人と言うのは、読書は量より質よりアウトプットが重要らしい。ただ読んで納得して終わるんじゃない。ただ読んで内容を要約して終わるんじゃない。「自分ならどうするか」と、自分に当てはめて、そこから自分の意見につなげるのだ。
これは読書ブログなんかやっているわたしには耳の痛い話だ。「内容を要約して終わり」というのは、日本人がやっちゃいがちな落とし穴らしい。まぁ、学校の国語の時間に鍛えられるのはこの力だからね。あるいは「作者のねらい」なんてのを読み解こうとしてしまったり。だけど、大事なのは「自分の意見」なのだ。これに尽きる。
一応、わたしも本を読みながら自分に当てはめるようにしている(つもりだ)し、ブログも内容の要約に終わらないようにしたいと思っている。だけど、それを実行するのは難しい。内容の要約に甘んじている記事、多いですね……反省。
でも、アメリカの学生って、めっちゃ本を読むイメージだったけど、著者の鳩山さんが行ったハーバード・ビジネススクールはそうじゃないらしいのは意外だ。日本の学生は、読んでる人はむっちゃ読んでて、そうじゃない人は全然読まないイメージなんだけど、どうなんだろうか。
世界のエリートは10冊しか本を読まない
- 鳩山玲人
- 2017/08/03
- SBクリエイティブ
はじめに
・「著者の主張を正しく理解する」を目的にしていないか?
・本の使い方を変えるだけで、結果が変わる!
・「ハーバード式10冊読書術」とは何か?
・たった10冊で、未來は変わる!第1章 あなたの読書はなぜ結果に直結しないのか?
ハーバード・ビジネススクールのエリートは、本を読まない
・ハーバードでは何を何冊読んでいるのか
・思考力を鍛えるハーバードの「ケース・メソッド」
・「日本の学生は本を読まない」は本当か?
・読書量より大切な実践の量評論家になるな、実践者になれ
・理論は曖昧でいい
・「知っている」を「できる」に変えるには「自分が主人公ならどうするか」で本を読んでいますか
・結果を出す人は本のどこに注目しているのか
・物語の続きを予想できますか?学校では教えてくれない「自分の意見をつくる」本の読み方
・何でも要約したがる日本人
・これからのグローバル社会で必要なこと
・「キティ×スワロフスキー」のコラボはこうして生まれた
・読後に書くべきは「次のステップ」本を読む目的とは「課題解決」だけである
・「知っている」を「できる」に変える方法
第2章 「最強の10冊」をいかに選び、使うのか
10冊読書術のメリット
目の前に10冊の本を置くだけでなぜ結果が変わるのか・本を10冊に絞るすごい効果
1 アテンションがはっきりする
2 リマンダーになる
3 実践につなげやすい10冊読書術のステップ①
再読しない本は捨てても構わない・どうして私は一度に300冊の本を処分したのか
1 すでに実践済み・血肉になった本を捨てる
2 自分のステージに合わなくなった本を捨てる
・本を処分して脳の空き容量を増やす
・必要になったら買い直せばいい10冊読書術のステップ②
課題を解決する「本の選び方」6つの基準・大量の本から、いかに選ぶか
・どの本を選ぶかで結果も変わる
・ベストセラーからトレンドを読み解く
1 「はじめに」と「おわりに」を味見する
2 「教授」で選ぶ
3 「注目している人」が読んでいる本を選ぶ
4 「社会人向けの公開講座」の推薦図書を選ぶ
5 「図」や「絵」が豊富な本を選ぶ
6 「書店ランキング」を活用する10冊読書術のステップ③
本は必ずしも最後まで読む必要はない・読書量が増えない人の悪い思い込み
・答えに一刻も早くたどりつく
・課題結果にはたった1行で十分
・論文でいち早く最新理論にアクセスする10冊読書術のステップ④
「速く読めない」には理由がある・速読のために「ななめ読み」よりもやるべきこと
・一目置かれる入社1年目がやっていること第3章 桁外れの結果を出す! 非常識な本の使い方
読む以外の本の使い方①
なぜいつも「積ん読」になってしまうのか・「いつか読むかも」はもう終わり
1 「今の自分に必要がない本」は処分する
2 「今の自分に必要がある本」を買う
・「自分から遠いものの優先順位を上げなさい」
・本で潜在意識にはたらきかける読む以外の本の使い方②
私が同じ本を3冊も購入し、持ち歩いた理由・メンバーに一瞬で考えを共有する
・私が何度も人にあげた2冊の本読む以外の本の使い方③
リーダーは本を読んで終わりにしてはいけない・読書で、キャリアの軸をつくる
・「自分は何に価値を置くのか?」読む以外の本の使い方④
「小説」「マンガ」で問題解決力を身につける
・小説を楽しむだけで終わらせない
・マンガから「決めゼリフ」を学ぶ今の私が選んだ10冊
・読書で次の未来をつくる
1日1ページからはじめてみる
・どうしても読む時間がとれないなら
第4章 私ならこう読む! ビジネス名著の読み方〈実践編〉
名著の読み方①
経営戦略、ファイナンス、マーケティングの基本
・『戦略経営論』
・『競争の戦略』
・『グロービスのMBAシリーズ』名著の読み方②
マーケティング戦略を身につける
・『ブロックバスター戦略―ハーバードで教えているメガヒットの法則』名著の読み方③
英語をマスターする・『英文ビジネス文書模例集』
名著の読み方④
仕事の基本を知る・『入社1年目の教科書』
名著の読み方⑤
ビジョンをつくる・『ビジョナリー・カンパニー―時代を超える生存の法則』
・『ビジョナリー・カンパニー2―飛躍の法則』
・『ビジョナリー・カンパニー3―衰退の五段階』
・『ビジョナリー・カンパニー4―自分の意思で偉大になる』名著の読み方⑥
リーダーシップを鍛える・『ハーバードのリーダーシップ講義「自分の殻」を打ち破る』
巻末特典 ブックガイド
本書内で紹介した最強の本リストおわりに
鳩山 玲人(はとやま・れひと)
1974年生まれ。鳩山総合研究所 代表取締役。スタンフォード大学客員研究員。元サンリオ常務取締役。
青山学院大学を卒業後、三菱商事に入社。エイベックスやローソンでエンタテインメント事業に従事。2008年にハーバード・ビジネススクールでMBAを取得。同年、サンリオ入社。サンリオで海外事業を拡大し、サンリオ メディア&ピクチャーズ・エンターテインメントのCEOとして映画事業にも従事し、2016年6月に退任。DeNA、LINE、ピジョン、トランスコスモスの社外取締役を歴任し、現在、シリコンバレーのベンチャーキャピタルであるSOZO VENTURSのベンチャーパートナーや、YouTuberを束ねるUUUMのアドバイザーも務めている。米国経営誌「Business Insider」より、フェイスブックのシェリル・サンドバーグや政治家のミット・ロムニーと並んで「ハーバード・ビジネススクールの最も成功した卒業生31人」にも選出される。シリコンバレーにあるベンチャーキャピタリストの核にある先鋭組織、Kauffman Fellowsメンバー。
著書に『桁外れの結果を出す人は、人が見ていないところで何をしているのか』(幻冬舎)、『ブロックバスター戦略』(監訳・解説/東洋経済新報社)、『世界の壁は高くない』(廣済堂出版)、『世界のエリートがやっている どこでも通用する実力がつく仕事筋トレーニング』(サンマーク出版)がある。