人に質問するの、恥ずかしいとか思っちゃってないでしょうか。
質問するって、わからないことを表明することでもあるから、苦手意識を持っている人も多くいます。
わたしも、なんとなく質問できなくて、わかんないくせにわかったような顔して苦笑いで時間を過ごしてしまうこともあります。
いかんいかん。ちゃんと、それはなにかと質問できる力、大事。
意識改革。質問しよう、返事をしよう。コミュニケーションのはじまり
アメリカでの授業の様子がちょこっと紹介されていて、予習してくりゃわかるようなことでも、テキストに書いてあることでも、バンバン恥ずかしげもなく手を上げて質問するんですって。
質問することは良いことだって前提なのね。
日本の学校でそれやっちゃうと、「話を聞いてないのか」「自分で考えろ」ってなっちゃうから、習慣として質問することにネガティブなイメージを持っている人も少なからずいる。
わたしも、仕事のことなら、ミスっちゃいけないし、「すいません、確認させてください」と何回でも同じ質問しちゃうけれども、その心がけ自体は良いことだったんだな。
あまりに何回も何回も同じことを訪ねるのは気が引けるけれども、自信がないならきちんと聞くしかないよね。
わたしが特に苦手なのはむしろ「返事力」。
返事は自分のしたいことを答えるのではなく、相手が聞きたがっていることを把握して、返事をする。
あさってな返事をしても仕方がないのだ。
そして、その「質問力」と「返事力」が合わさったとき、「頭のいい人」になるってわけ。
うーん。道のりは遠い。
頭のいい人の「質問力」と「返事力」
- 和田秀樹
- 2007/8/1
- 新講社
目次情報
まえがき
序章 「なぜ」と問いかけられる人だけが、「答え」に出合える
誰でも「答える」だけの時期が続いてきた
そろそろ「質問する力」を磨こう
「質問力」と「返事力」が一体になれば怖いものナシ
問いかけ、そして答える人が信頼される第1章 「照れずに質問できる人」は大きく伸びる
「質問する人を評価する」アメリカ人の考え方
質問することは恥ずかしいことではない
エリートほど「質問力」を重視される
テレビでレギュラーになれるのはパネリストでなくキャスター
堂々と質問できることは、なぜ大切か
日本人に足りない「照れずに質問する力」
答えを求めるだけの人は「問題」が見つからない
正しい結論にたどりつくために「質問」がある
「わからない」のは恥ずかしいことではない
頭の悪い人は、質問もできない!第2章 頭のいい人の「返事力」はやわらかい
「テレビ」でわかるあなたの返事力
自分が何を話しているか理解していますか?
問題を発見するより解決するほうがむずかしい
あなたの返事力は質問力で強化される
あらかじめ質問を想定できる人は「返事力」がシャープ
相手がいちばん訊きたがっていることに答えよう
相手に同調するだけでは返事力が弱くなる
提案、推論のない返事はなぜ退屈か
コチコチ頭になっていないかチェックしよう
頭がいい人の返事力は「やわらかい」第3章 「質問力」があればビッグ・チャンスに恵まれる
質問の仕方で、意外な答えが生まれてくる
疑問は「ことば」にしなければ無意味です
質問を出せる人は集中力がある
質問力とは、「ほんとうにそうなの?」という疑問力のこと
「それだけなの?」と考えるとどこが盲点かわかる!
意外な方向に質問をひろげよう
「正解は一つ」と考えてしまうと質問力が育たない
質問力とは問題を整理する力のこと
自分の感じたことを大切にすれば質問力が強くなる
質問することで、いろいろな知識と情報が結びつく
質問力のある人は生き方が自由だ第4章 答えてほしいことに答えるのが「返事力」
キミの質問は「よくある質問」にすぎない!
返事力は場数を踏めば磨かれる
なぜ「わかりやすい返事」と「わかりにくい返事」があるのか?
「○○はご存知?」と訊き、返事のレベルを決める
相手の反応を見ながら答えを出そう
質問している人の立場に立って考えよう
自分の立場にこだわると何が問題の本質か見えなくなる
相手の立場で考えることが問題解決の近道
感情でものを言うとなぜ損なのか
答えてほしいことにちゃんと答えよう第5章 人間関係がよくなる「質問力」と「返事力」
得意、不得意を補い合えば大きなパワーになる
自分への「問いかけ」を後回しにしていないか
そろそろ自分の人生に問題提起してもいい
人に相談することは間違いではない
人に依存することは恥ずかしいことではない
誰に相談すればいいのか
自分のテーマを考え続けるだけで、答えにめぐり合える
世の中がわかったつもりでも、質問力をなくしてはいけない終章 人と人がわかり合うために「質問」と「返事」がある
いい返事には思いやりがある!
質問とは? 返事とは? わかり合うためのやり取りのこと
相手をわかってあげようと思う人が成功する
和田 秀樹(わだ・ひでき)
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は一橋大学講師。川崎幸病院精神科顧問。
主な著書に『すぐ結論を出せる 考える技術・話す技術』
『玄関・入り口をきれいにすれば運が入り込む』
『自分の考えを「5分でまとめ」「3分で伝える」技術』
『あなたは、絶対幸運をつかめる!心理学』
『職場ストレスが消えるノート』
『なぜか「いいことがいっぱい」舞い降りる心理学』
『いいことを考えると「いいことが起こる」心理学』(以上、小社刊)
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