【書評】河野英太郎『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』

ブルーの表紙が印象的です。

はじめて書店か図書館かで見かけたときから、パッと見て目を引きました。

紙の本の魅力の一つが、こういう「なんとなく見かけた」って出会いかもしれませんね(#^^#)v

ちょっとしたコトなんだけど

“仕事のコツ”とあるように、本書では仕事をスムーズにするための“コツ”がたくさん収められています。

大きく、

  • 報連相(ホウレンソウ)のコツ
  • 会議のコツ
  • メールのコツ
  • 文書作成のコツ
  • コミュニケーションのコツ
  • 時間のコツ
  • チームワークのコツ
  • 目標達成のコツ

以上の8つのコツが紹介されています。どれも業務に必用なスキルばかりです。

最初の報連相のコツの初っ端から、この本いいなぁと思いました。

第一章の一節目は「自信があるようにふるまう」。

よく、「準備不足で申し訳ないのですが」とか「うまく言えないんですけど」と頭につけて話し始める人がいます。もしかしたら本人は“謙虚”のつもりなのかもしれません。

しかし、これが大間違い。人間は「先入観」というものを持っていますから、最初に「準備不足」「うまく言えない」と前置きされると、そう先入観を抱いて話を聞いてしまうというのです。

自分で悪い状況を作り出す必要はありませんから、「結構うまくまとまってると思います」と前置きしてやると、ポジティブな先入観が生まれるというものです。

社会人ならやってて当然!?

本書『たった1%の仕事のコツ』で紹介されているコツの数々。

たぶん、長くビジネスマンをしている人にとっては、すでに知っている実践している内容じゃないかな?と思います。

ですから、本書が想定している読者は、学生や新人ビジネスマンでしょう。それから、彼らにビジネスマナーを教える立場の人も。

本書を薦めてもいいし、読んだ内容を実演しながら教えてゆくにもいいなぁと思いました。

一つずつならやってけそう

堅苦しいビジネスマナーや、理論の話ではなく、あくまで“コツ”であるというのが重要です。

せっかく良い結果を出せたとしても、それを評価するのは「人」です。人とのすれ違いや思い違いで評価されないのは困る!

ちょっとしたコミュニケーションの“コツ”って、みんな教えてくれそうで教えない。あるいは、教えられても気づかなかったりします。些細なことですからね。

それが文章化されて繰り返し読めるってのは、便利ですね。

見よう見まねでやってるコト

本書『たった1%の仕事のコツ』で紹介されている“コツ”を、上司や先輩から直々に教わる方もいると思うんです。

ですが一方で、自力で、見よう見まねでやってる人もいるんじゃないかな?と思います。あさよるもその一人です……(;’∀’)

特に、「時間のコツ」「目標達成のコツ」は、ああ、もっと早い内に気づいていたらなぁ……。「早起きして朝型の生活になる」とか、「体調管理が大切とか」、今なら痛いくらいわかるのに!(苦笑)

関連記事

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

  • 河野英太郎
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 2012/3/12

目次情報

CHAPTER1 報連相のコツ

1.自信があるようにふるまう
2.流れるような説明をする
3.聞かれたことに答える
4.早め早めにチェックを受ける
5.「3分ください」を口ぐせにする
6.エレベーターブリーフィングを実践する
7.言葉を揃える
8.相手と情報レベルを揃える
9.「とりあえず」ではなく「まず」と言ってみる
10.優先順位は、対面→電話→メール
11.完成した仕事(コンプリーテッドスタッフワーク)を追求する

CHAPTER2 会議のコツ

1.会議の1/8の法則
2.「目的」と「ゴール」を事前に共有する
3.会議の趣旨を明確にする
4.シナリオを考え時間を区切る
5.根回しをする
6.席順に配慮する
7.要点を先に言う
8.ホワイトボードを使う
9.会議をコントロールする
10.会議後のアクションはその場で決める
11.議事録は当日出す

CHAPTER3 メールのコツ

1.件名を工夫する
2.宛先を明確にする
3.BCCを有効活用する
4.一人称は、「私」にする
5.結論を最初に書く
6.箇条書きにする
7.受信者にスクロールさせない
8.一歩踏み込んだ内容にする
9.すぐ返信する
10.チャットを利用する

CHAPTER4 文書作成のコツ

1.パターンを頭に入れる
2.「KISS」を心がける
3.全体のシナリオを制作する
4.ポイントは3つにまとめる
5.一貫して同じ言葉・表現を使う
6.英数字は半角を使用する
7.中央揃え、フォント合わせだけでも行う
8.「空白」と「文字」の配分は3:7
9.読み手の目の動きを意識する
10.四角を使い分ける
11.色を戦略的に使う
12.紙資料は保管しない

CHAPTER5 コミュニケーションのコツ

1.名前を覚える
2.相手のプロフィールに興味を持つ
3.たまには飲みに行く
4.オフィスでは真ん中を歩く
5.話をかぶせない
6.ポジティブワードを使う
7.必要以上に摩擦を恐れない

CHAPTER6 時間のコツ

1.他人の時間をムダにしない
2.優先順位を決める
3.すぐやる
4.一つの行動に二つ以上の目的を持たせる
5.早朝型を試してみる

CHAPTER7 チームワークのコツ

1.人には「動いていただく」もの
2.相手が大切にしているものを知る
3.情報は整理してから伝える
4.チームの発展ステップ「4つのH」を理解する
5.任せきる勇気を持つ
6.手が届くフライ球は自分が捕る
7.ポジティブフィードバックには理由を添える
8.自分のために人を育てる
9.「あいつ使えない」は敗北宣言と考える
10.愚痴と意見を使い分ける
11.多重人格になる
12.苦手な人がいてもいい
13.リーダーを見極める
14.失敗はリーダーの責任と考える

CHAPTER8 目標達成のコツ

1.自ら限界を作らない
2.ルールから疑う
3.今から「でも」はじめる
4.他人と比べない
5.自分の思考のクセを知る
6.簡単なことから習慣化する
7.メンター(師匠)を持つ
8.課題は常にアタマのデスクトップに出しておく
9.メモは行動につながるキーワードのみにする
10.課題と懸念事象は分けて考える
11.パニックにならない
12.ストレス解消の方法を決めておく
13.ピンチの時こそ教科書に立ち返る
14.「他力」を戦略的に活用する
15.ワークライフバランスを考えて仕事をする
16.最後は「やれることしかできない」と考える
17.体調の維持をする

河野英太郎(こうの えいたろう)

1973年岐阜県生まれ。日本アイ・ビー・エム株式会社グローバル・ビジネス・サービス マネージャー。1997年東京大学文学部卒業。同水泳部主将。大手広告代理店、外資系コンサルティング会社等を経て、2002年より現職。コンサルティング・サービスからアプリケーション開発・保守までを行うグローバル・ビジネス・サービス事業部に所属。営業,管理,サービス提供に従事。大企業グループ他複数社の人事制度改革リーダーや、巨大プロジェクトのプロジェクトオフィスリーダーといった豊富な経験を通じて、企業の組織行動改革やコミュニケーション改革、人材育成等を推進。著書に『99%の人がしていなかったたった1%のリーダーのコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。
・99%の人がしていないたった1%のコツ

コメント

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