職場でも、外国人のお客さんと話をする機会がある。
みなさん、日本語で話して、読み書きもある程度できるみたいだけれども、伝えたいことが伝わっているのかわからなくて戸惑ってしまうことがある。
街中でもすっかり外国語が飛び交うのが普通になっている。いつの間にか、わたしの生活圏も多国籍になったみたいだ。
今後も、外国にルーツのある人と関わっていくだろうと思うし、『やさしい日本語ってなんだろう』という本を手に取ってみた。
英語は不要! 「やさしい日本語」で、ひらがなで
外国人とコミュニケーションというと、「英語を喋れないといけないの!?」と思ってしまいがちだが、それは不要。
日本に住んでいる外国人は、日本語の勉強をしているから、むしろ、日本語でやりとりした方が良いみたい。
外国人だからといって、みんながみんな英語が喋れるわけではないのだ。
同じように、英語のアルファベットがわからない人もいる。
それより、ひがらな表記をした方が良いみたいだ。
タメ口、赤ちゃん言葉はNG 「ですます調」で
良かれと思って、タメ口や赤ちゃん言葉のような「簡単な言葉」で話そうとしてしまいがちだが、それはNG。
日本語のテキストは大概、ですます調で書かれているため、同じようにですます調で話しかけるのが分かりやすいみたいだ。
あと、相手は日本語が不得手なだけで、立派な一人の人だから、ナメた言葉遣いをするのはおかしいよね。
指示は具体的に、わかりやすく
東日本大震災の際、津波が来るから「高台へ逃げましょう」と呼びかけられたが、「高台」という言葉の意味がわからず困った人がいたそうだ。
確かに「高台」という言い方は、普段の生活ではしないよね。
それよりも「山へ逃げてください」「高いところに逃げてください」と言った方がいい。
わたしの住む町でも、南海地震の被害が予想されているので、これは胸に留めておこうと思いました。
インバウンドのお客さんと、日本に住んでいる人は違うんだね
わたしの住む大阪の街は、連日インバウンドのお客さんでいっぱいです。
特にわたしは空港線を利用するので、電車に乗ると大きなキャリーケースを抱えた人ばかりです。
駅や電車の中でも、ときどき声をかけられます。
その時は大概は英語で、「バスステーションはどこだ?」「この電車は関空に行くか?」というようなことを聞かれます。
一度、アジア系の家族に呼び止められ、一万円札を渡され「関空までの切符を人数分買って欲しい」と頼まれたこともありました。
そのときは、お互い英語がわからないので、身振り手振りで、「まあ、たぶんこういうことを言ってるんだろう」と予想して、切符を購入。
普段、インバウンドのお客さんと接していたので、日本で生活している外国人も、同じように思っていたのですが、本書を読んで考えが改まりました。
働きに日本に来ている人は、想像以上に日本語を学んでいて、使いこなしているのです。
もっと気後れせず、話しかければいいんだなあと安心もしました。
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