私は落語が好きで、足繁く落語会へ通っていました。
当時は「落語ブーム」なんて言って、あちこちで新たな落語会が催され始めていました。
特に若手の落語家さんの仕事が増えたらしく、着替える間もなく着物姿のまま地下鉄を乗継ぎ、街中を走り回っておられました。
落語家さんは着物姿で落語をしますが、袴を履かず着流し姿のまま舞台に上がられる方が多いです。
日曜日の夕方にテレビ放送されている「笑点」でも、落語家さんたちは着流し姿で座布団に座り大喜利をしていますね。
異性の和装姿にドギマギ
女性なら、一年に一度は浴衣を着るって人も多いだろうと思います。
成人式では振り袖が定番だし、結婚式や披露宴にお呼ばれしたときも着物は選択肢に入りますよね。
さらに、ちょっと「よそ行き」のおしゃれ着として、お出かけ時に着物を着る人も増えているように思います。
それに比べると男性の着物・和服姿は、あまり目にすることが少ないように感じます。
和服姿って、女性より男性の方がレアなんですよね。
非日常感が肝?異性の着物姿にドキッ…
それが落語会へ行くと、落語家さんはもちろん着物姿。
さらに、お客さんの中でも、オシャレに着物を着こなす男性がチラホラいらっしゃいます。
一体どんな素性の方なのかと気になりますが、着物で出かける先があるっていいなぁと思いました。
洋服姿では気にならなかったのに、和装になった途端、異性の艶っぽさを発見してしまってドキッとすることもありました。
やはり着物が日本人の体にはぴったり合うのでしょうか。
それとも着物という「非日常」に時めいているのでしょうか。
着物への憧れと現実…
私自身も、浴衣や着物を着れるようになりたいと長いこと憧れ続けています。
しかし物心ついて以来、記憶にあるのは、幼いころ夏に浴衣を数度着せてもらったことと、卒業式と親戚の結婚式に振り袖を着たことくらい。
しかも、なんだか夏の浴衣も式典の振り袖も、「コスプレ」みたいに着てしまいました。
私が憧れるのはそうじゃない。
ちょっとしたお出かけの「よそ行き」のように、普段使い出来るようになりたかったのです。
なかなか実行できない理由は二つ。
・自分で着れない
・どこで着物を手に入れていいか分からない
コスプレでも着てみるべき?
それこそ、コスプレのようにとりあえず着てみたら、自ずとアンテナ感度もよくなって、情報も集まってくると思いはするのですが、段々年齢を重ねるにつれ「失敗できない……」と思いつめるようになりました……。
「若気の至り」で済むような年齢の内に、着たいものの袖を通しておけばよかったと思います。
実は、ロリータ衣装も着たいと望みながら「ダイエット成功したら……」「今はお金がないから……」と先延ばしにしている内に今に至ってしまいました。
未だに街で時折見かける、フリフリのとっても可愛いお洋服を着た女性を見かけると、憧れと羨ましさと、自分は実現できなかった悔しさと……フクザツな気持ちが心のなかをかき乱します……。
『振り袖&袴の大正ロマン着物帖』を読んだよ
『振り袖&袴の大正ロマン着物帖』では、アンティークの振り袖の着こなし術が紹介されていました。
私はもう、振り袖を着る機会はないだろうと思いますが、見ているだけで眼福。
巻末には、全国のアンティーク着物を扱った店舗リストがあったので、メモを取りました。
今はネットショッピングもできますが、私には着物について知識がないので、やはり最初は店舗に実際に足を伸ばすべきでしょう。
近いうちに、夢の着物ライフを実現したいものです。
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振袖&袴の大正ロマン着物帖: アンティーク着物で私らしく装う
大野らふ
河出書房新社
(2014)
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