本当に賢い人って?『ずるい考え方』|思考をジャンプ。自由に、ラテラルシンキング

頭のいい人の考え方に「ロジカルシンキング」ってのを聞いたことがありますが、「ラテラルシンキング」はご存じですか?

論理的に考える「ロジカルシンキング」も大事ですか、論理を飛躍して自由な発想をする「ラテラルシンキング」の力も手に入れましょう。

論理的思考から、自由で柔軟な発想へ

本書『ずるい考え方』は「ラテラルシンキング」っちゅうのをを紹介する本だ。

「ラテラルシンキング」について本書の冒頭ではこんな風に紹介されている。

・常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方
・最短ルートで問題を解決する考え方
・お金や時間をかけずに目的を達成してしまう考え方

p.5

具体的な例が本書ではたくさん紹介されているのだ。ラテラルシンキングはロジカルシンキングとはまた違った考え方。ロジカルシンキングは順番に物事を積み重ねながら考えてゆくけど、ラテラルシンキングは思考をジャンプさせて全く新しい考えに飛び出してゆく。前提に捕らわれないともいう。

例。13個のオレンジを3人で分けるにはどうすればいか。ここに唯一の答えはなくって、型にはまらない答えを考える。単純に、4つと1/3のオレンジを分けてもいいし、オレンジジュースにして3等分してもいい。それに、オレンジの種を植えて、オレンジの実を3人で分けてもいいのだ。自由な発想で答えを考えよう。

いま、わたしはお小遣い稼ぎに、アパレル商品の検品と袋詰めを倉庫で行う派遣のバイトをやっていて、作業が楽しい&職場の環境がすごくよくってお気に入りなんだけども、それ以外にもすごく勉強になる。まず、なんといっても、わたしはAmazonや楽天をはじめ、通販はよく使うけれども、実際にどのように物が流通しているのか一部だけどリアルに知れて良かった。そして二つ目。たぶん、わたしがやっている仕事は、人間の手じゃないとできない仕事で、AIが苦手な仕事だろうと思う。じゃあ、この仕事は将来なくならないかと言えば、それは違う。きっと流通の仕組みにイノベーションが起こって、「商品の検品」や「袋詰め」「値札の張替え」という仕事がなくなるんだろう。商品の検品をする必要がなくなる未来って、どんな世界なんだろうかと考えながら仕事をしている。

こういうことを考えるのも、ラテラルシンキングなんだろう。なんかいい発想にまだ行きつかないんだけど。うーん、オーダーメイドの時代が来るのかなぁとか考えてみたけど、それは既にある仕事の話だもんな。

ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門

  • 木村尚義
  • 2011/5/28
  • あさ出版

目次情報

第1章 ようこそ!ラテラルシンキングの世界へ

ラテラルシンキングってどんな思考法?
13個のオレンジを3人で分けるには?
なぜ、ラテラルシンキングが必要なのだろう?
あなたの身近にあるラテラルシンキング

第2章 ラテラルシンキングに必要な3つの力

疑う力 ~固定観念を打ち破る~
抽象化する力 ~物事の本質を見抜く~
セレンディピティ ~偶然の発見を見逃さない~

第3章 最少の力で最大の効果を出す

努力しないで大きなリターンを得るには?
ケース1 小さな工夫で定時離陸を実現した航空会社

第4章 弱者が生き抜くための3つの方法

ケース1 トップ企業にはりついた化粧品メーカー
ケース2 「業界第2位」をアピールしたレンタカー会社

第5章 異質なもの同士を組み合わせる

新しい価値は「組み合わせ」から生まれる
ケース1 スティーブ・ジョブズのマッチングセンス
ケース2 ユニークな喫茶店 成功の秘訣

第6章 先の先を読む

目先の利益だけを追求しない
ケース1 やがて生まれる需要に賭けた松下幸之助
ケース2 未来の世界を見通したトーマス・エジソン
ケース3 有利な報酬を選んだジョージ・ルーカス

第7章 ムダなものを捨てない

ムダなものは本当にムダなのか?
ケース1 タダのものを生かした浅野総一郎式ビジネス
ケース2 “もったいない”がもたらしたノーベル賞

第8章 マイナスをプラスに変える

「ダメな部分」に隠れている宝物を探そう
ケース1 小林一三の逆転発想
ケース2 夕張市「負の遺産」を学ぶツアー

第9章 ラテラルシンキング力を試してみよう

Q1 何もない宿泊施設
Q2 ある喫茶店主の深い悩み
Q3 海外から押し寄せる質問メール
Q4 新しい調味料を売る方法

おわりに

木村 尚義(きむら・なおよし)

株式会社創客営業研究所 代表取締役。アカデミーヒルズ六本木ライブラリー個人事業研究会会長。流通経済大学卒業後、ソフトウェア開発会社を経てOAシステム販売会社に転職。たったひとりでパソコンショップの運営を任されるが、パソコンマニアの常連に接客と機種説明を任せるなど、ラテラルシンキングを駆使して売り上げを5倍にする。その後、外資IT教育会社にて、それまでの経験を生かした研修を展開。2万人以上の受講者から好評を得る。従来の発想の枠を越え、常識にとらわれないビジネススタイルを「創客営業」と名付け、全国にてセミナーを実施中。

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