『洋服で得する人、損する人』|人は靴を、カバンを、クローゼットを見ている

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こんにちは。おしゃれ初心者のあさよるです。服になんて全然興味がなかったので、今手探りで自分が着るべき服装を探しています。本書『洋服で得する人、損する人』は書店でもよく見かけ、Amazonのランキングでも上位だったので気になっていました。

読んでみると、想像より硬派で「どう生きるのか」「服とは何か」と根源的な問いに応えるかのような内容で驚きました。服装、持ち物で、自分の生き方が見られている。どうして、なんのためにこの服を着ているのか?スルーしてきた問いを、突き付けられたみたいです。

女性向け。特に30代後半、働く女性へ

本書『洋服で得する人、損する人は』女性向けの洋服コーディネートについて書かれた本です。「洋服を着る」という行為にまつわる話題が広く扱われています。具体的なコーディネート例は少ないです。

女性ならどなたでも当てはまる内容ですが、中でも年齢なら35歳くらい以上の、特に働く女性にぴったりです。独身でも既婚者でもいずれも使えますし、「自分にぴったり合う洋服を着る」「着まわす」「クローゼットを管理する」等、日々の生活がスムーズに過ごすために必要な考え方も盛り込まれています。

あさよるネットでも、コーディネートについて書かれた本を数冊紹介してきましたが、「パーティーに呼ばれたら」とか「子どもの卒業式」「夫婦でデート」とか、限られたシチュエーションだったり、プライベートシーンでの装いが多かった気がします。

本書は会社員で働いている女性が対象になっていますし、キャリアアップを目指しているのに相応しい服装ができていない人なんかも、気づきがあると思います。

〈よそ行き〉の装いから、私生活が見える

仕事着をビシッと決めているつもりでも、他人は細部を見ています。クタクタのかばん。汚れた靴。カサカサの指先。みなさんも、他人を見るとき、何気なく細かなところが目が入っていますよね。

著者の霜鳥まき子さんは、スタイリングの一環でクライアントのクローゼットすることがあるそうで、その時の印象が紹介されています。

 ご自宅のクローゼットを見せていただくことは、生活のすべてを見ることと同じです。1着1着をていねいに扱い、定期的にクリーニングに出し、保管用カバーを掛けているような方は、たいてい美しく整えられた部屋で暮らしていらっしゃいます。
気づかいも細やかで、お目にかかるたびに、ちょっとしたプレゼントをくださったり、うれしくなるような言葉をかけてくださったりすることもあります。
(中略)
これまでの経験から言えば、多くの方が洋服と大小わせて200着、靴を40足程度は持っています。そして、無理矢理、クローゼットやチェスとに押し込んでいるため、シャツやワンピースにシワが寄っていたり、気づかないうちにセーターが毛玉だらけになっていたり、古着を処分しきれていなかったりと、生活に追われ、洋服を管理しきれていない状況です。
洋服がその状態ですから、家の中も推して知るべし。一生懸命、掃除されていても、やはりどこかに整理しきれていない雑然とした場所があるのです。

p.7.8

いかがでしょう。目に浮かぶような気がするのは、あさよるだけじゃないハズ……そして胸が痛い。雑然として片づかない環境から、イライラと周りに当たってしまったり、自分が悲しくなってしまったり、収集がつかなくなってしまうようです。

洋服を大量に持っている人は、自分がどんな服を持っているのかも把握しきれておらず、実際に着ている服は10着程度。大量の洋服もアクセサリーも、買ったもののしっくりこないまま、クローゼットで眠っています。

 クローゼットには、これまで生きてきたあなたの人生が詰まっています。
買った瞬間のことを思い出してみてください。
買った瞬間は、どんな理由で手に入れた服でも、新しいものを手にした喜びがあったはずです。それなのに、着なくなってしまった。
私はこう考えます。
買ったときのあなたと今のあなたの望みがずれてきているのではないか。あるいは、服を手に入れたときのあたなが、「本当のあなた」ではなかったのかもしれない、と。

p.6

今クローゼットに入っている服は、過去の自分が買った服です。過去に自分にとって必要だったものや、過去の自分が憧れたアイテムです。しかし、今の自分は、そうじゃない。だからしっくりこない。

今の自分に必要なもの、今の自分が「なりたい自分」になるための服が必要なんでしょうね。

洋服は道具であり、商売道具なのだ

洋服はコミュニケーションのための道具です。人はパッと見た目でどんな人なのか判断します。「清潔感がある」とか「マジメそう」とか「気が強そう」とかね。道行く人を見ていても、「仕事中の人」「休日の人」もパッと見て大体分かります。制服が分かりやすい服装ですよね。警察官の制服を着ている人にはドキッとしますし、医者は医者らしい服装をしていてほしいものです。

ネガティブな人間関係を断ち切れる

ですから、服装を変えるだけで周りの人の印象が変わります。本書で紹介されていた例では、子育て中、脱ぎ着しやすい服装でノーメイク、髪も一つにまとめただけだった方が、悪口ばっかり言うママ友に辟易していたそうです。育休から職場復帰に向けて、自律した女性スタルの装いに変わってゆくと、周囲の人の反応も変わり、悪口を言うママ友は近寄ってこなくなった、と紹介されています。一方で、同じように働くママ友が増えたそう。

服装一つで人間関係が変わる例ですね。みなさんも、同じような経験をなさったことがあるかもしれません。

デキる女性の服装とは

仕事着の場合は、その服装が商売道具なワケです。服装次第で周りの人からの対応が変わるのですから、仕事着は重要です。

例えば、自分は出世したいと望んでいるのにも関わらず、見た目から「そうは見えない」という理由で昇格ができていない人もいます。「男性ウケ」とか「モテ要素」とか意識しつつ、多忙さから若い頃のままの服装で過ごしていると、「そうは見えない」状態に。

本書で紹介されているキャリアの女性の場合は、部下に対し、慮って話しているつもりなのに、納得してくれない。こちらの思うように働いてくれない。そこで、服装を少し変えたところ、外見が柔らかく親しみやすい見た目に変わったそうで、部下もそれを好意的に受け取ってくれたようです。

女性の働く服装は、男性のスーツのように統一されたデザインがないor分かりにくいですから、難しいんですね。働く女性は増えてはいますが、未だにお手本がわからない方も多いでしょう。

働く女性の服装については、『ビジネスファッションルール』がおすすめです。

「お手本」がいない女性が読むべき『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

道具は正しいメンテナンス

道具はメンテナンスしないといけません。板前さんが包丁を研ぐように、エンジニアがスパナを磨くように。

みなさんは、洋服やカバン、靴、アクセサリーのメンテナンス法をご存知でしょうか?また、ご存知の方は正しくメンテナンスしておられますか?あさよるは、皮の財布とバッグを持っていますが、手入れがよくわからずテキトーで、すぐにウェットな感じになって大変です(;’∀’)

当然ですが、コミュニケーションの道具である洋服、靴、カバン、アクセサリーも、正しくメンテナンスしましょう。先ほども紹介しましたが、人は細かなところを見ています。靴は汚れていませんか?かばんはクタクタになっていませんか?

本書『洋服で得する人、損する人』ではメンテナンスや管理についても紹介されています。ハンガーの選び方や、コートのブラッシングの仕方等。メンテナンスのためのアイテムも、「良い道具を使う」ってのが徹底されています。丁寧に手間をかけて管理されているものは、ひと目見ても分かるものです。

服が変われば生き方が変わる

『洋服で得する人、損する人』のサブタイトルは「40歳を過ぎると、生き方は装いにあらわれる」。物を丁寧に扱う人、持ち物をきちんと管理できる人。たしかに、年齢と共に表から見えてきそうな気がします。

自分の立場は何も変わらなくても、装いが変わる、物の扱い方が変わるだけで、周囲の反応が変わる。評価が変わったり、人間関係が変わる人もいるでしょう。仕事のための道具の扱いや、考えが変わると、働き方から変わるのかもしれません。

「服装が変わる」って言葉では言うのは簡単ですが、実際にこれは、結構インパクトでかいですよねw

あさよるの体験談では、ずっとショートカットだった髪型をロングに変えたら、それまで持っていた洋服だと合わなくなり手放しました。服装が変わると、周りの人の対応も変わった気がします。人からナメた対応される機会が減りましたw

持ち物の管理、メンテナンスができる、というのも、自立した大人にとっては必要な要素でしょう。というか、これができなきゃコミュニケーションに支障があるとも言える?

あさよるは、「服装」「コーディネート」というと、見てくれの印象の話なのだと思い込んでいました。しかし本書『洋服で得する人、損する人』を読んで、服を選ぶというのは、もっともっと深い、生き方や人生を選択することなのだと思い至りました。今日一日身にまとう衣装、きちんと精査して、整備して、今日を送りたいです。

あさよるネットで紹介した服装に関する本

『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』/大森ひとみ

女性のビジネスファッションに迷ったらコレ!

「お手本」がいない女性が読むべき『ビジネスファッションルール 武器としての服装術』

『毎朝、服に迷わない』/山本あきこ

絶対に持っておくべき21選!ますはこれ、最低限欲しいアイテムをチェックしよう。

『毎朝、服に迷わない』|オシャレ初心者に!最強の21着で着回し!

『着かた、生きかた』/地曳いく子

服を着ることは、生きかたを着ることでもある。

流行を追い求めるのはやめて、自分らしいスタイルを。

『着かた、生きかた』|自分らしい服…ってなに?

『働く女性のための色とスタイル教室 幸せを呼ぶ外見のつくり方』/七江 亜紀

パーソナルカラーが自分でチェックすることができます。色について少し知ってみよう。

『働く女性のための色とスタイル教室 幸せを呼ぶ外見のつくり方』

『35歳からの美肌カウンセリング』/佐伯チズ

佐伯チズさんの美容本。メイクやスキンケアだけでなく、女性の生き方や、スタイルのある女性像について紹介されています。

『35歳からの美肌カウンセリング』|アラフォー、どう向かえる?

『「これ」だけ意識すればきれいになる。』/小林弘幸

自律神経を整えることで心身の調子を整える。調和のとれた美しさに近づくための一冊。

『「これ」だけ意識すればきれいになる。』|無謀なダイエットより「自律神経美人」

洋服で得する人、損する人 ~40歳を過ぎると、生き方は装いにあらわれる~

目次情報

プロローグ――大人の女性にとって装いとは「名刺」

Chapter1 「不幸服」を手放すと得をする

1年は365日しかありません

頭の中で正確な服の数を計算できますか?
人間の記憶力には限界がある

手放すことで、クローゼットは潤う

「もったいない」のは服ではなく自分の人生
自撮り写真で「幸せ服」診断

「幸せ服」は1着で3着になる

「スタイル」は頭を使って作る

「いつか着る服」は一生着れない服

「やせたら着る服」は人生のブレーキ

無難な服は、個性を殺す

仕事も恋のチャンスもスルリと逃がす
年齢を重ねた今こそ、スタイルが求められている

チュニックがおばさんを作る

「猫背」「内股」「ぽっこりおなか」は隠せない
緊張感が美しいラインを作る

老け顔の原因は「過去の栄光」

スーパーハイブランド以外はただの古着

若作りがイタい理由

服のラインの美しさはパターンで決まる
クオリティは着たときのシワでわかる

高級品なのにみすぼらしい服

お金では買えない「清潔感」

安っぽい女に思われる「不幸服」とは

意外と難しいファストファッション

ハイブランドの思わぬ落とし穴

来てないのに手放せないのがブランド品
服とのつきあい方は人とのつきあいかたにも繋がる

「不幸服」を無駄にしない

未来のあなたに役立てる方法

Chapter2 「幸せ服」が引き寄せるお得な10のこと

効果①……笑顔に自信が持てる

自分自身のスタンダードを持つ
小さな成功体験を積み重ねる

効果②……身のこなしが美しくなる

自然にダイエットできる
ほめられることを受け入れられる

効果③……評価が高くなる

装いは最強の名刺
あたなを助けてくれる味方が増える

効果④……「大切な人」として扱われる

即効性の高い「ハロー効果」
どこでも最高の時間を過ごせる

効果⑤……いくつになっても女性の魅力を失わない

体型の変化、肌のくすみも一発逆転
女性であることに自然体でいられる

効果⑥……年下女性の憧れの的に

仕事もできて、女性らしさも備える
装いはコミュニケーションツール

効果⑦……人間関係の整理ができる

「不幸服」を手放すことで、ネガティブな関係も手放せる
「幸せ服」で自立する

効果⑧……無駄な出費がなくなる

「幸せ服」の着回し頻度は高いほどいい
上質アイテムに予算がかけられる

効果⑨……時間の使い方が上手になる

人生のすべてに通じる段取り力がアップ

効果⑩……自分のスタイルが確立する

服と自分に向き合って得られるもの

Chapter3 「幸せ服」だけを着る生き方

戦略的に1週間をコーディネートする

アクセ、バッグ、靴も事前に決める
朝時間の余裕がさらに好循環を生む

おしゃれは前夜の夜、決まる

月曜の朝、慌てない女性は美しい

三角の法則は黄金の法則

かしこい女は見せ方を知っている
首・手首・足首は自信を持って見せる

スタイリングのアドバイスはネットで

おしゃれには客観性が欠かせない
アプリやネットでプロのチェックを

ハンガーを変えると服が輝く

ハンガーを掛ける向きで分かること
レディスハンガーはおしゃれの常識

アクセサリーとストールを使いこなす

バストアップの視覚効果を利用

靴とバッグは値段通りと心得る

大人の女性を目指すならプチプラはありえない
8足をしっかり手入れして履き倒す

衣替えは「不幸服」を手放すチャンス

ワンシーズンが見極め期限

Chapter4 洋服のメンテナンスは自分のメンテナンス

「おしゃれ心」は思いやり

自分も人も楽しくさせる
大切な服だから「お疲れさま」を

おしゃれな人はクローゼットも美しい

収納ではなくディスプレイ
ストールはたたまずハンガーに

汚れも疲れもその日のうちにオフ

数が少ないから、毎日手入れができる
デイリーケアのポイント①……洋服ブラシは最強アイテム
デイリーケアのポイント②……白い服はさっさとつまみ洗い

衣替えで「幸せ服」のメンテナンスを

クリーニングは年2回が上限
保管カバーにこだわることでカビと虫食いを予防

たった数千円でオーダーメイド

35歳を過ぎたら、お直しは9割必要
ボディメイクと同じ効果

清潔感は細部に宿る

手と足にこそ潤いを
今や、ネイルはマスト
40歳を過ぎたらシュシュはNG

Chapter5 究極のお得な買い物

「買い替え」で自分スタイルを進化させる

10着の安物より納得できる1着

「買い足し」の勝負は準備で決まる

イベント用なら、服よりアクセの買い足しを
ハイブランドを知るだけでグレードアップ

お買い得品は“足”で探す

“安物買いの銭失い”にならない

試着は最低でも5分

サイズ、着心地、動きやすさは大丈夫?
鏡で見るより、写真で見る

下着は装いの土台

ブラジャーで洋服のサイズが変わる

ショップの店員さんをスタイリストに

バックヤードにこそお宝が

服を買ったら翌日に着る

「すぐ着る」、「何度も着る」が鉄則

エピローグ――センスは後天的に作れる

霜鳥 まき子(しもとり・まきこ)

パーソナルスタイリスト。
株式会社シモトリパーソナルスタイリングオフィス代表
青山学院大学英米文学科卒業後、日本航空国際線CAとして10年間勤める。海外で経験したパーソナルショッパーという職業を通し、もっと人の人生に携わることができる仕事に就きたいと、政近準子氏に師事。2011年独立。役1万人のパーソナルスタイリングを通して、クライアントの人生そのものに寄り添ってきた。
コーディネートだけにとどまらず、クローゼットチェックからショッピング同行、美容院同行でトータルプロデュースを行っている。品格がありながらもいきいきとした大人の女性に生まれ変わるスタイリングが定評で、テレビ、雑誌などでも活躍。プロのスタイリストがアドバイスするアプリ「STYLING ME」のサービスも。ショップチャンネル内でオリジナルブランド「BLESS U(ブレスユー)」を展開中。
http://shimotori-personalstylingoffice.com/
STYLING ME / http://styling-me.com/

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