福田真嗣『おなかの調子がよくなる本』|バナナが正解!?

こんばんは。お腹の調子が優れない あさよるです。

元々胃や腸は丈夫だったハズなのですが……やっぱ、これって老化!?

最近、おなかの調子に関する本に手が伸びがちです。

おなかのベストな状態がわかる!

あさよる的に、本書で最も大きな収穫は、便の“正解”が分かったことでした!

お食事中の方すみませんm(__)m

本書内では、「バナナ」が理想だとありました。色も黄色っぽく、やわらかいものです。

で、便秘の人って以外と少ない!?やっぱこれ、異常事態何だなぁと襟を正されました。もっと真面目に便秘解消に乗り出さねば……。

そして反対に、お腹が緩くて困っている人もいるようです。朝の通勤ラッシュ時は、どの駅もトイレがいっぱいだという話を読み驚きました。

みんなそれぞれ悩みは尽きないのですね……。

結局、王道しかないの!?

本書のサブタイトルは「自分でできる腸内フローラ改善法」です。腸内フローラとは、まるでお花畑のように数々の腸内細菌が分布しています。

この腸内フローラの状態がお腹の状態、そして体の状態に影響します。

腸内環境が良いと、セロトニンやホルモンの賛成が高く、脳にも良い影響を及ぼすそうです。

腸と脳!?って聞くと、少し前のあさよるだったら意外すぎて信じられなかったかもしれません。

たまたま、少し前にも、腸内フローラに関する書籍を読んだときも、同じようなことが書いてあったので、それが医学的な考え方なのかなぁと納得しました。

【書評】NHKスペシャル取材班『やせる! 若返る! 病気を防ぐ! 腸内フローラ10の真実』
人類は細菌に動かされてる……!? きっかけ:NHKスペシャルを見逃した…! 2015年2月22日に放送された『NHKスペシャル「腸内フローラ」』が元になっている本書。放送直後は話題になったんだそうです。と、あさよるは見逃しました……いつもN...

で、この『腸内フローラ10の真実』を読んだ時も感じたのは、結局のところ、楽で裏技的な腸内環境の整え方はないのね……ということです。

規則正しい生活やバランスの良い食事と、適度な運動。これマスト。

両書とも発酵食品、中でもヨーグルトが紹介されていました。腸内フローラのバランスはちょっとやそっとじゃ変わらないそうですが、継続して食品を変えてゆくことで変化があるようです。

あさよるも、この二冊の本を読んで、ヨーグルトと納豆を定期的に食べるよう心がけて始めました。

研究者ってどんな人?

本書『おなかの調子がよくなる本』では、著者が腸内環境研究者になったいきさつや、研究で学んだことなども記されています。

著者の福田真嗣さんは映画『ジュラシック・パーク』を見て、バイオテクノロジーに興味を持ったそうです。

明治大学農学部へ進み、そこで微生物研究と出会いました。

微生物の研究をするなんて特別な人のように思えますが、きっかけって些細なことなんだなぁと感じました。

あさよるも『ジュラシックパーク』に感動しましたが、バイオテクノロジーへ進むことはありませんでした。だけど、あさよるも、あさよるの興味のままにやってきました。

やってることは違いますが、興味を持つきっかけを知ると、「研究者」や「研究職」も身近に感じます。

こうやって、研究者の素顔が知れるってのも、良いなぁと思いました。

ヨーグルトスゴイ

本書を読んだ結論。

「ヨーグルトスゴイ」w

食べ物が自分の体を作っている飲みならず、食べ物は腸内細菌のフローラまで作っている。

また、清潔、除菌こそ正義!って風潮がある気がしますが(ですよね?)、腸内環境を考えると、清潔で除菌された世界が良いとは言い切れなさそうです。

もちろん、人間に害をなす菌もいますが、良い菌まで殺してしまっているんですね。だからと言って、どうすれば良いのかなぁという、新たな疑問と興味も湧いてきました。

関連記事

おなかの調子がよくなる本

  • 福田真嗣
  • ベストセラーズ
  • 2016/1/26

目次情報

はじめに 腸はいかに大切かを日本人は経験的に知っていた!

第1章 朝、駅のトイレになぜ長蛇の列ができているのか?

突然トイレに駆け込みたくなる人がなんと多いことか!
都会に住む30~40代の働く男女に多い過敏性腸症候群
精神的にストレスを抱えている人は腸も悪い!?
腸と脳は迷走神経やホルモンで密接な関係にある
おなかの調子が悪くなるのはいったい何が原因なのか?
大腸がん、動脈硬化など現代病の根源は食習慣と腸内環境の悪化
腸内フローラがあなたの健康をコントロールしている

第2章 おなかに棲む微生物の働きで健康は決まる

腸内には数百から1000種類の腸内細菌が100兆個棲んでいる
腸内環境で大切なのは腸内フローラのバランスや多様性
なぜ日本人はインド旅行をすると下痢になるのか?
あなたの健康状態や病気のリスクはうんちを調べればわかる
最先端テクノロジーが生命現象を紐解く

第3章 うんちには究極の個人情報が含まれている

うんちは「茶色い宝石」
食べものが立派なうんちになるまでの長い旅
あなたの健康状態はうんちが教えてくれる
黄色っぽいうんちは健康の証明
赤いうんちは痔か大腸がん
黒いうんちは便秘か大腸がん
緑色のうんちは胆汁の酸化
水様状のうんちは細菌感染の疑いあり
うんちの色、ニオイ、回数、量の見方とは
健康な人の便を偽膜性腸炎患者に移植すると病気が治った!
うんちが高値で取引されるって本当!?
自分専用の最強サプリメントは、健康な時の自分の腸内細菌!?

第4章 心も体も腸内フローラのバランス次第

ある種の自閉症は腸内フローラの悪化が原因!?
肌荒れ・ニキビは腸内フローラのバランスがよくない
花粉症・アトピーなどのアレルギーに効果あり
落とした食べ物の“3秒ルール”あ腸内環境化術?
「チョイ悪」腸内細菌が免疫力を高める?
肥満体質には“太る腸内細菌”、やせ体質には“やせる腸内細菌”!?
大腸がんは日本でがん患者数第1位

第5章 腸内フローラのバランスをよくする食べもの

長期的な食習慣がその人の腸内フローラを決める
糖質制限食は腸内フローラによくない!?
日本人の腸が健康だった理由は海藻にあり
漬物などの発酵食品は体も腸も大好物
味噌や納豆も微生物の力を借りた発酵食品
私がヨーグルトを食べ続けている理由
自分に合ったヨーグルトの選び方
まずは選んだヨーグルトを1週間食べ続けよう
雑穀類の食品繊維が腸内フローラを改善する
腸内細菌がよろこぶ雑穀類の成分と特徴
アサイー、バナナ、イチジクのスムージーは腸内環境に効果大
下痢止めも便秘薬も対症療法でしかない
断食で腸内フローラは変わってしまう
食物繊維サプリメントを上手に活用しよう

第6章 幸運な出会いと腸内環境研究者への道

『ジュラシック・パーク』と微生物研究との出合い
散歩中の犬の糞を分けてもらおう
オンリーワンの研究を意識するということ
手先の器用さは研究の武器であり推進力
師を腸内細菌研究で日本一にしたい
ナンバーワンの研究を目指す理研とはどんなところか?
統計学的手法によるデータ解析とは
科学論文は英語で書かれた“読み物”でなければいけない
ビフィズス菌によるO157感染予防の分子機構を発見
遺伝子組換え実験と“ゴッドハンド”
科学者はいかに地道な職業か
博士課程への進学を悩んでいる君へ

第7章 私が描く腸内環境研究の未来

メタジェンが目指す「病気ゼロの社会」とは
知恵と知識と最先端テクノロジーが未来を創る
「オンリーワン」かつ「ナンバーワン」の選択肢

おわりに 腸内フローラと共に生きる

福田 真嗣(ふくだ・しんじ)

1977年、茨城県生まれ。明治大学大学院農学研究科博士後期課程修了。博士(農学)。学位取得後、独立行政法人理化学研究所研究員として勤務し、2012より慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授。2011年にビフィズス菌による腸管出血性大腸菌O157:H7感染予防の分子機構を世界に先駆けて明らかにし、2013年には腸内細菌が産生する酪酸が制御性T細胞の分化を誘導して大腸炎を抑制することを発見、ともに「Nature」誌に報告。2013年、文部科学大臣表彰若手科学者賞、2015年、文部科学省科学技術・学術制作研究所「科学技術への顕著な貢献2015」を受賞。2015年、第1回バイオサイエンスグランプリにてビジネスプラン「便から生み出す健康社会」で最優秀賞を受賞し、科学会社メタジェンを設立(慶應義塾大学と東京工業大学のジョイントベンチャー)。現在は山形県鶴岡市在住。

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