『ひと月9000円の快適食生活』|レシピ集なのによだれが……

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『ひと月9000円の快適食生活』挿絵イラスト

こんにちは。あさよるです。さっそく夏バテ気味で食欲が減退中デス……ということで、いつもと違ったメニューを作ってみようかなあと『ひと月9000円の快適食生活』を読み始めました。この本は以前から読みたくて積ん読してた本です。読んでみると、読んでるだけで目からよだれが出てくるような……(^q^)

どの料理も手順は凝ったものではなく「家庭料理」の範囲だろうと思います。だけど「家で作るの面倒くさそう」なメニューを、簡単に手を抜くところは抜きながら、だけどおいしく調理するコツが紹介されています。ちょっと凝った料理を自分で作れるとホクホクですね(*´ω`*)

あさよるも毎日おんなじ料理を食べてるタイプなので(そしてそれが苦にならないタイプなのですが)、ちょっとレパートリーを増やしてみるのもいいなあなんて。なによりこの本、レシピとしてじゃなく、読み物としても軽快で良すぎる(^q^)

レシピ本……なのにおいしすぎ

本書『ひと月9000円の快適生活』はレシピ本です。そしてタイトルからみるに、お金をかけなくても節約しておいしい食生活のためのノウハウが紹介されているのです。しかも、手間もかからず簡単な、料理のコツのようなレシピが多いのです。

が、どうして、これが読んでいるだけでとんでもなくおいしそうなのです。江戸っ子口調で気風が良い文体も余計においしさを引き立てます。レシピは手の込んだ料理ではなく、家庭料理の範疇にあるものばかり。だけど、ちょっと手の込んだような献立に思えるものですね。それをチャキチャキと簡単に手際よくさばいてゆくよう。

あさよる自身も料理は嫌いじゃないし、テレビの料理番組は好きです。YouTubeでもいつも見ているのは料理チャンネル中心。料理が面白いのは、テキパキと段取りよくこなしてゆくところでしょう。自分でも、段取りよくメニューを揃えられると達成感があります。

その、料理の楽しみを疑似的に読書で体験させてくれるのがこの『ひと月9000円の快適生活』なのです!

「おいしい」は官能的

「おいしい」という感覚は官能的です。なんてったって本能、欲望を満たす行為ですからね。料理はある種の快感を得られるし、また「食べる」という行為も快楽です。今の社会で、毎日の食事の多くは「生きるための活動」ではなく「咀嚼する快楽」のために行っていることの方が多いでしょう。

そして「おいしい」を感じる読書とは……ある意味の官能小説的? 小説じゃないけどね。

ちなみに、あさよるはよく「おいしそうに食べる」と褒められる(?)ことが多く、若いころはこの才能(?)によって生き長らえていました。若者はお金がないのにお腹が減っているものですから、「おいしそうに食べる」ことが気に入られ御馳走していただく機会に恵まれていたのです。あさよる自身と、あさよると同じように「おいしそうに食べる」人を観察していると、おいしそうに食べる人は、「おいしいおいしい」と声に出してよく喋ります。具体的になにがどうおいしいのか、どんなところが気に入ったのか、コレとアレはどう違うかなどなど、とにかく「おいしい」を言葉にする。ある意味の言葉攻めですねw

食い道楽する人は、同じような人が集まるもんで、あさよるの友人知人はみんなよく食べるし、「おいしい」を言葉で表現するのを惜しみません。お酒を飲むときも同じ。ひと口ひと口どうのこうのと感想を述べながら飲むからこれがまた楽しい。

『ひと月9000円の快適食生活』はそういう、食い道楽に通ずるレシピ本。料理好きはおいしいもの好きなんですね。

ジブリ飯みたいなね

アニメなんかの評価で「食べ物がおいしそう」ってのが語られることがありますね。その代表格がジブリ飯じゃないでしょうか。ジブリ作品で描かれる食べ物がたまらなくおいしそうってやつ。ポニョが食べるラーメンとか、ルパンが食べるスパゲッティとか、ドーラが食べる海賊肉とかね。

よしもとばななさんの『キッチン』の主人公は、台所が落ち着く場所で、孤独な時間を台所で過ごします。『キッチン』でも、食べるシーンが印象的です。

「食べる」って動作を、五感が刺激されてよだれが出るような表現ってすごいよね。

夏バテ気味ならこれでOK?

『ひと月9000円の快適食生活』挿絵イラスト

あさよるはここ1カ月くらい夏バテ気味でお腹の調子も思わしくありません。いや、その前から最近、脂っこいものを食べると胃にきて……若い頃よく年長者から「30過ぎるとから揚げを食べられなくなる」と聞かされていましたが、まさか我が身にもそれが降りかかるなんて……。あさよるは絶対いくつになってもからあげを食べられると信じていたのに(遠い目)。飲み会でもとりあえず野菜を注文してしまう自分に驚いていますw

あさよると同様、夏バテで物理的に食べるのが大変なら、本書『ひと月9000円の快適食生活』でひとまずその場をしのぎましょう……w

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ひと月9000円の快適食生活

ひと月9000円の快適食生活 文庫版

ひと月9000円の快適食生活 文庫版

  • 作者:魚柄 仁之助
  • 出版社:飛鳥新社
  • 発売日: 2015-11-26

目次情報

前書き 体を壊したくないあなたへ

第1章 野菜でおなかを大切に 重量野菜類・軽量野菜類・果物

1 煮物の作り方 早く煮たけりゃ小さく切る
2 寒天寄せの作り方 残った煮汁でもう1品
3 つゆびたしの作り方 野菜どっさり
4 蒸し野菜の作り方Ⅰ 買わずにすんだ蒸し器はいくら?
5 蒸し野菜の作り方Ⅱ 旨味を引き出すコツ
6 野菜スープの作り方 お年寄りでもたっぷり野菜
7 枝豆の食べ方 蒸す前の処理がツボ
8 浅漬けの作り方 便を使ってすぐできる
9 漬物の作り方 いたんで捨てるつもりなら
10 じゃが芋の使い方  4種類のおかずでも
11 じゃが芋酢漬けの作り方 じゃが芋では太らない
12 マッシュポテトの作り方 半分おからで低カロリー
13 大根のへたの使い方 再生させておみそ汁やおひたし
14 切り干し大根の使い方 とにかく安いカルシウム
15 塩辛大根の作り方 干した大根といか肝で作る
16 きんぴらの作り方 大根、にんじん、うどの皮
17 玉ねぎソースの作り方 手作りソースのベース
18 野菜サラダの作り方 辛い玉ねぎもおだやかに
19 オクラ吸い上げの作り方 そばつゆの味を吸い上げる
20 おひたしの作り方 シュウ酸除いてビタミンとって
21 たらの芽の使い方 天ぷらばかりじゃ能がない
22 ふきのとうの使い方 刺身の薬味にもよく合う
23 なすペーストの作り方 蒸しなすペーストの旨味
24 にがうりの使い方 体によく効くビタミンC
25 にんにくじょう油の作り方 一瓶仕込んで
26 辛子唐辛子焼酎の作り方 ピリッとパンチ
27 梅肉ソースの作り方 体調整え殺菌効果
28 ゆず皮の使い方 かんきつ類の皮で高級感
29 干しあんずの使い方 ミネラルたっぷり
30 プルーンの使い方 砂糖のかわりにプルーンを使う
31 アップルティーの作り方 りんごの皮と芯を利用する
32 ミルク寒天の作り方 季節の果物を寒天寄せ
33 バナナミルクの作り方 1本のバナナで3人分
34 「旨みのトレード」のススメ 野菜の味わい倍増

第2章 海の恵みのとり入れ方 魚介類

35 あじの酢じめの作り方 簡単にできる保存食
36 あじの酢じめの使い方 使い回せる保存食
37 魚の干物の作り方 おうちで手作り
38 干物ふりかけの作り方 しょっぱい干物のリサイクル
39 ねぎま焼きの作り方 元祖ねぎまはまぐろの“ま”
40 ねぎトロ丼の作り方 まぐろのあらでここまでやるか
41 ねぎまの作り方 あぐろのあらでここまでできる
42 げその使い方 安くて旨い
43 するめの使い方 削って使う
44 するめの足の使い方 大豆とひじきで
45 いか肝スパゲティーの作り方 こってり旨い和風テイスト
46 いか塩辛の作り方 すぐにできて、すぐ食べられる
47 キムチ風漬け物の作り方 塩辛利用で即席漬け
48 魚のみそ焼きの作り方 みそを塗るだけ
49 骨みその作り方 どうせ捨てる魚の骨なら
50 ぬたの作り方 アッという間のごちそう
51 残った刺身の使い方 残り物が弁当代を安くする
52 洗いの作り方 暑い季節にさっぱりと
53 いわしの梅煮の作り方 保温料理のいわしで健康
54 さんまの使い方 さんまを氷をしめる
55 蒲焼きの作り方 さんまをフライパンで
56 さんまトマト煮の作り方 おろしトマトですぐできる
57 干しえびの使い方 だしがよく出る旨さの決め手
58 皮はぎ肝の使い方
59 刺身の使い方 肝の酒蒸し
60 鮭の使い方 しょう油に漬け込んだ刺身
61 白子酒蒸しの作り方 焼く手間一度で保存食
62 白子パテの作り方 蒸してつぶしておしゃれなパテ
63 しめさばの作り方 冷凍さばで10分仕上げ
64 鯛麺の作り方 1匹の鯛で4人たっぷり
65 松笠造りの作り方 鯛の皮むきができなくなってもOK
66 はんぺんの作り方 すり身と山芋で手作り
67 ギョーザの作り方 ほたての干物で旨みづけ
68 吸い物作り方 魚の中骨リサイクル
69 乾物の使い方 炒め物に使い回す
70 昆布の使い方 ふたをあけてすぐ使える
71 昆布じょう油の作り方 旨味じょう油は簡単手作り
72 昆布じめの作り方 旨味は倍増、楽膳昆布じめ
73 酢漬けの作り方 日本人のカルシウム源
74 わかめの使い方 比べれば断然安い干しわかめ
75 塩わかめの即席漬けの作り方 塩をとる
76 トロトロかわめの作り方 もずくのかわりになる
77 佃煮の使い方 もらいもんなら
78 常備菜の作り方Ⅰ 瓶から出すだけ
79 常備菜の作り方Ⅱ ちりめんじゃこで朝食向上
80 かんな箱のススメ かつお節削りの極意
81 かつお節の味比べ いちばん安いがいちばん旨い
82 かつお節の値段比べ 本筋1本900円

第3章 太らない肉と油のとり方 卵・肉・油脂類

83 卵焼きの作り方 何かを混ぜて焼く卵
84 ゆで卵の作り方Ⅰ ことのついでに手間いらず
85 ゆで卵の作り方Ⅱ 手抜きは正しい
86 茶碗蒸しの作り方 蒸し器がなくても
87 肉の下ごしらえの仕方 美味しくさせて、量を減らす
88 かたい肉の使い方 安い肉でもOK
89 とんコマキャベツの作り方 とんコマ50gで十分旨い
90 キャベツ蒸し鶏の作り方 少しの肉と大量キャベツ
91 鶏レバーの作り方 保温調理で極楽膳
92 鶏わさの作り方 ゆで鶏皮でさっぱり味
93 油の使い方 知らずにとってる油の多さ
94 過酸化脂質のリスク 肺にくっつく油が危ない
95 不要油炒めのやり方 チーズの脂肪を少しだけ
96 スープストックの使い方 一度に作って丸ごと冷凍
97 ラーメンスープの作り方Ⅰ 手抜きでここまで手作り可
98 ラーメンスープの作り方Ⅱ スープの量で塩分調整
99 冷やし中華スープの作り方 スープの量で塩分調整
100 肉食のススメ ほどほどの肉は活力のもと

第4章 ごはんだごはんだ! 穀物類(種実類)

101 ごはんの炊き方 火にかけるのは6~7分
102 菜飯の作り方 大根菜、かぶの葉、セロリの葉
103 さつま芋ごはんの作り方 秋の味覚、栗でなくとも
104 ひじきごはんの作り方 ミネラルいっぱい、作るの簡単
105 干物ごはんの作り方 魚の干物ほぐして混ぜる
106 鯛飯の作り方 小さな鯛でも十分旨い
107 麦ごはんの作り方 繊維質とビタミンいただき
108 くこの実ごはんの作り方 すぐできる薬膳
109 鉢合わせごはんの作り方 すり鉢ひとつでごはんが変わる
110 野菜炒めの作り方 ごはん入りの野菜炒め
111 おにぎりの作り方 おにぎりの極意はこむすび
112 おかゆの作り方 二度手間なし
113 ばらしずしの作り方 もらった幕の内弁当で
114 せんべい焼きの作り方 残り物がおやつ代を安くする
115 手抜きうどんの作り方 10分あれば手打ちうどん
116 カレーうどんの作り方 カレーうどんをおうちでも
117 くずとじうどんの作り方 風邪をひいたら、とろみのくずとじ
118 山芋うどんの作り方 10分うどんの変化球
119 冷やし麺の作り方 野菜のおまけつき
120 そば粉クレープの作り方 栄養豊富なそば
121 麦こがしの使い方 昔のおやつは健康的
122 てんぷら衣の作り方 とろろ芋を少し加えて
123 ごまみそだれの作り方 手作りだれ一瓶作って
124 油減らしのやり方 すりごまを使って油抜き
125 乾パンの作り方 干したパンミミ
126 パン粉パンの作り方 子供のおやつにも…
127 ピザの作り方 ホットプレートピザ
128 ピザの作り方 ホットプレートピザ
129 焼き麩の使い方 焼き麩と肉のドッキング
130 ポップコーンの作り方 ふたつき中華鍋で3分間

第5章 安いのに豆ってすごいぞ 乾燥豆類

131 大豆の使い方 月に一度の20分ゆで
132 ポークビーンズの作り方 手作りソースで煮る大豆
133 豆腐の使い方 そのまま使わず、水をきって
134 豆腐の食べ方 しょう油なしで旨みがわかる
135 豆腐そぼろの作り方 残った豆腐で1品作る
136 高野豆腐の使い方 高野豆腐でつみれ作り
137 おからの使い方 残った煮汁でおから料理
138 おからにぎりの作り方 いわしのすしダネに、シャリはおおらかに
139 納豆の食べ方 納豆半分、経費半減
140 もやしの作り方Ⅰ 売ってるもやしと比べてみれば
141 もやしの作り方Ⅱ ふたつき鍋で自家栽培
142 うち豆の使い方 すぐに戻り、やわらかなうち豆
143 ひよこ豆の使い方 いつでもお豆を
144 ひたし豆の作り方 冬場は枝豆のかわり
145 きな粉の使い方 手軽にヘルシー、きな粉はエライ!
146 味みその作り方 もらったみそで
147 みそ汁の作り方Ⅰ だしは夜中にとる
148 みそ汁の作り方Ⅱ みそ汁で野菜の補給
149 減塩みそ汁の作り方 高血圧対策みそ汁
150 にんにくみその作り方 確かに元気がわいてくる
151 みそドレッシングの作り方 和風ドレッシング

終章 手作り和食がいちばん時短・安全 うおつか家のひと工夫

152 家庭料理のススメⅠ 料理屋料理をマネしない
153 家庭料理のススメⅡ 見せ物ではなく実質的な食卓
154 料理の段取りⅠ あき時間の利用上手
155 調理の段取りⅡ 時間のかかるものから調理
156 料理の段取りⅢ 流しは物置ではない
157 料理の段取りⅣ 夕食の支度は朝のうちに
158 鍋物のやり方 具は少しずつ入れる
160 家庭用台所道具 高けりゃいいってもんじゃない
161 ボウルと鍋 1個で二役、経費半分
162 中華鍋の使い方 煮物、蒸し物、炒め物
163 オイルポット活用法 廃油が出ません、太りません
164 ふきんで洗い物 銀行でもらったふきんを利用
165 まな板手入れのやり方 まな板は雑菌がいっぱい
166 高齢者の食 年とともに食も変わる
167 カルシウムのとり方 口から入れりゃいいってもんじゃない
168 コレステロール ある程度は必要
169 買い物減らし あるもの使って自由自在に
170 食養生のススメ 三里四方を食べるって?

後書き 体にいいって、なんだろう?

魚柄 仁之助(うおつか・じんのすけ)

食文化研究科、食の鑑識家。1956年生まれ。実家は大正時代から続く古典料理屋。古道具屋などを経て、1994年『うおつか流台所リストラ術』(農文協)で衝撃的にデビュー。以降、加工度の低い素材を活かした、安上がりで安全な食生活を提言し続ける。三十数年間にわたって収集した戦前から戦後にかけての食文化に関する膨大な資料をもとに、日本人の食生活の変遷を研究中。主な著書に『冷蔵庫で食品を腐らす日本人』(朝日新書)、『冷蔵庫で食品を腐らせない日本人』(大和書房)、『食べかた上手だった日本人』(岩波現代文庫)、『台所に敗戦はなかった』(青弓社)、『腸を元気にするレシピ』(飛鳥新社)など多数。

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