横山光昭『心も生活も整理されて輝く!貯金・節約のすすめ』|貯金の主役を「お金」から「自分」へ

こんにちは。深夜のフリマアプリで散財してしまう あさよるです(^_^;)>

夜中は脳内でドーパミンが分泌されて、冷静な判断ができなくなっているんだとか……深夜のテレビショッピングがよく売れたり、深夜バラエティがやたら面白く感じるのもこのせいらしい……と、読みかじりの知識ですw

貯金・節約の“目的”はなんだろう!?

お買い物って楽しくってワクワクするもの……のハズですよね。なのに、あとになって罪悪感が沸いたり、お金が足りなくなってアタフタしていては困ります。

お金の話って、なんとなくタブー感があって人に相談しにくいし(冗談っぽくは言えるけど、ガチ相談しにくい話題)、だけど、お金って生きてゆくのに絶対避けて通れないお話。

「節約!」「倹約!」ってブームは長く続いているけれど、正直ケチケチした生活も……こんな生活、いつまで続くの!?

先の見えない暮らしの中では、なんのために貯金をしている or したいのかすら見えなくなってしまいます(T_T)

主役の座を「お金」から「自分」へ

『貯金・節約のすすめ』では、こんな表が掲載されていました。

●従来の貯金法と横山式の違い

 従来の貯金法横山式
主役お金自分自身
(生き方・人生)
目的お金を貯める生活に張りを持
ち、豊かになる
意識「辛くても当然」
と耐える
「楽しみながら」
を心がける
時間軸中・長期的(人生)
お金の
使い方
消極的積極的
ストレス
継続難易度困難容易
開始時に
すること
いきなり実践現状分析と
意識改革
成果最初は劇的だが
息切れする
ゆったりとした
右肩上がり

 横山光昭『貯金・節約のすすめ』p.70

従来の節約では「お金」が主役。お金を貯金するために節約をする。ローンを返済するため、支払いをするために節約する。

テレビで節約術を紹介している様子も、「◯◯をすれば△△円節約!」とか「◇◇すると、年間☆☆円もコストカット」とか、「お金」が主役の扱いです。

しかし、『貯金・節約のすすめ』の著者・横山光昭さんは「自分自身」を主役にした貯金・節約を呼びかけます。一般的に節約の対象になる事柄も、自分にとってはかけがえのない大切なものだったり、あるいは反対に、多くの人にとってやめられない出費も、自分は案外大丈夫だったりする。

あさよるの場合は、旅行や被服費は少なくてもいいけど、食費を削るのは辛いなぁ。だけど案外、おやつ代は減らしても大丈夫かも……なんて思いながら読みました。みなさん、それぞれに「コレは減らせるかも?」「だけど、これは減らせない」ってものもありますよね。

また、食費を削ろうとすると、勤め先の食事会まで断っている内に、結果的に出世が遅れたり、仕事に支障が出ては本末転倒。また、仲間との飲み会が良い息抜になっていた人は、ストレス解消ができなくなって体調でも崩したら一大事。

お金を増やす方法は3つしかない

大切なお金を蓄える方法は、次の3通りしかありません。

①収入を増やす
②支出を減らす
③収入を増やして支出を減らす

横山光昭『貯金・節約のすすめ』p.16

ベストは「③収入を増やして支出を減らす」!!そりゃ当然です。しかしながら、「いやいや、そう簡単なことじゃありませんよ」って話ですよね。ですから、みなさん「②支出を減らす」の一択になってしまうんだそうです。

その傾向に、著者は警鐘を鳴らします。まずは、「③収入を増やして支出を減らす」を検討してみましょうよ、と。検討もなにもせずに、自らの選択肢を狭めていないか!?ってことですね。

そして、大金をガバッと稼げなくても、たとえ数千円でも、月に稼げればそれだけ収入がプラスです。金額は小さく感じますが、お金はお金。はした金だからって粗末にしていては、貯まるものも貯まりません。

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「節約」にも好みや価値観がある

近年、話題になっているシェアハウスを、節約の目的で利用している人がいます。家財道具の準備が減らせたり、家賃が安く上げている人もいます。一方で割高なのにシェアハウスに済み続ける人もいます。防犯面や、利便性を優先して、他の人と一緒に暮らすのもアリです。

しかし、「他人と一緒に住むのはちょっと……」「メリットがあってもシェアハウスはムリ……」って人もいるでしょう。

そう、節約方法って、個性があるんですよね。

外食をやめてオール自炊にできる人もいるでしょうが、外食が良い気晴らしになっている人にとっては、やめられない習慣。代わりに、他の部分で削りましょうということ。

現実味のある貯金・節約の心得

単に、「お金」を貯金する、節約する、というのなら、テレビで紹介されているような手法が役に立つでしょう。しかし、そこには主役である自分がいない。個性がないんです。

『貯金・節約のすすめ』は、もっと現実的といえます。なんとなく説得力のある節約法って、正論だけど現実味がなかったりしませんか?実行できないと意味がないし、生きている限り「お金」は必ず付いて回るもの。「なんとなく」「誰かがそう言ってたから」って理由で、貴重なお金を扱ってるって……コワイことだなぁと気づきました。

お金ってとっても大事なモノなのに、直視していない or 直視したくないモノだったりしませんか?

本書『貯金・節約のすすめ』は決して、具体的な節約法をたくさん紹介している書籍ではありません。それよりももっと前、心構えや考え方に触れる内容です^^

関連記事

心も生活も整理されて輝く! 貯金・節約のすすめ

  • 横山光昭
  • ぱる出版
  • 2011/12/1

目次情報

はじめに

★Chapter1 「ゴミ屋敷化した家計」を整理する

■貯金につながるルートは3つしかない
■「お金ステージ」を無視すると、足元をすくわれる
■この上なくシンプルな「お金上手」の定義①
■この上なくシンプルな「お金上手」の定義②
■家計のゴチャゴチャが消えてなくなる「8つのステップ」

■横山式90日貯金プログラム

★Chapter2 「もやもやした不安に支配された心」を整理する

■お金といっしょに「不安」も貯金している!?
■人生の「主役」の座を「お金」に明け渡さない
■「老後にウン千万円必要!?」の呪縛から解き放たれよう
■支出に緩急をつける「一点豪華主義」のススメ

★Chapter3 「一点豪華主義」を楽しむためのジャンル別節約法

■気負いなく、ゆるやかに続けられる節約生活を始めよう
■「衣」を削るポイント
■「食」を削るポイント
■「住」を削るポイント
■「衣食住以外」の費用を削るポイント

★Chapter4 意思が弱くても貯まる「貯金システム」を作る

■「人間は意志が弱い生き物」という前提の下に、貯め方を考えよう
■あえて「便利」「簡単」に背を向け、逆を行けば、お金は貯まる
■年2%n利回りを目指して、投資を始めてみよう

コラム 「ブタ財布」はみっともない!

★Epilogue 「ボタンの掛け違い」による挫折を防ぐアドバイス

■挫折を防ぐためには「挫折しない方法」を選ぶべき
★貯金・節約を阻害するのは「退屈な凪の状態」
★「働き方」「稼ぎ方」も考えてみよう

横山 光昭(よこやま・みつあき)

北海道出身。家計再生コンサルタント。ファイナンシャルプランナー(FP)。株式会社マイエフピー代表取締役。
お金の使い方そのもの改善する、独自の家計再生プログラムで、これまで5300人以上の赤字家計を再生した敏腕FP。
マンツーマンで行う家計面談のかたわら、書籍・雑誌への執筆、メディア出演や講演も多数。総合情報サイト「All About お金を貯める体質改善ノート」ガイドとしても活躍中。家に帰ればかわいい盛りの5女の父。
著書に、累計38万部のベストセラーとなった『年収200万年からの貯金生活宣言』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『お金が貯まる人の思考法 年収の半分を3年で貯める「16.7の法則」』(講談社)、『わが子をお金で苦労させない』(廣済堂出版)、『子どもにお金をかけるのは やめなさい』(すばる舎)などがあり、雑誌、新聞、TV、ラジオで活躍中。

コメント

  1. […] 貯金の本:『心も生活も整理されて輝く!貯金・節約のすすめ』|貯金の主役を「お金」から「自分」へ […]

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