こんにちは。お金を貯めたい あさよるです。先月、先々月もお金使い過ぎだったので、今月は絞っていきましょう……。あさよるは以前に「お金を増やしたい!」と思い立ちw、そのためには先立つお金が必要だと、お小遣いから少しずつ、2年くらいかけて目標額10万円を貯めました。そろそろ目標達成しそうなので、これをどうしようか?と、考えるだけでグフフと一人毛布にくるまって夢が膨らんでいました(ちなみに2年かけて10万円って、ほんとに子どもの小遣いくらいw)。
ということで、いろんな意味で全くお金に無頓着だった あさよるですが、お小遣いの良い使い道はないもんかと、Amazonで人気だった『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』という、あさよるの心の声がタイトルになった本を読み始めました。
本書は経済評論家の山崎元先生に、お金の増やし方の初歩の初歩を教わる内容です。多くの方も、想定される読者にあてはまるのではなかろうか。
お金を〈持っておく〉にも頭を使う?
本書は著者の大橋弘祐さんと山崎元さんの会話形式で話が進んでゆきます。
大橋弘祐さんは、昨年転職し、前の会社の退職金の500万円の貯金があります。誰しも明日はどうなるかわかりませんし、アベノミクスでインフレが起これば貯金の価値が減るでしょう。、大橋さんはこの500万円をどう使うのが賢い使い方なのでしょうか。どうやら「運用するのがいい」って聞いたけど、素人には「運用」って恐ろしいですよね。
そこで、経済評論家の山崎元先生に教えを乞いにやってきた大橋さん。山崎先生の淡々とちょっぴり辛口トークに巻き込まれつつ、少しずつお金の運用を始めるみたいです。というのが、本書のあらすじ。
本書では、貯金500万円、年収600万円、独身、アラフォー、男性がモデルとして扱われています。
お金を安全に持っておくには?
さて、お金ってないと困りますが、あったらあったで「どうやって持っておくか」を考えないといけません。本書では、倒産するかもしれない銀行に預けるよりも、国債を買おうと提案されます。なんでも、銀行が潰れるのと、国が潰れるのだったら、銀行の方が先に潰れるでしょ、と。言われてみればその通り。
ただし、国債も戦争や革命など、国がなくなってしまうと、国債も帰ってきません。そうなる頃には、銀行もそれどころではないでしょうし、国債の方が安全なのやも。
ちょっとリスク……って〈リスクの考え方〉とは
国債を買った大橋さんは、さらにちょっとリスクを負って投資信託を買うことにしました。しかし、投資信託と聞いてアヤシイんじゃないかと心配する大橋さんに、山崎先生が説明します。まず「株」と聞くと素人が思い浮かべるのはトレーディングという、かなり素人がやらないニッチなゲームです。素人がやるのは投資信託だけ。それ以外はやらない。投資信託とは、株の詰め合わせみたいなもの。実際に運用するのは投資運用会社なので、自分は証券会社や銀行にお金を渡すだけです。
で、プロが運用する投資信託も、先が読めません。だから、手数料が安いものを選びましょう。とのこと。金融商品は上がるか下がるか誰にも分かりません。リスクというのは減るかもしれないし、増えるかもしれないということです。賢い人たちはリスクを計算して「投資」を選んでいるんです。宝くじや競馬は胴元の取り分が決まっていますから、割に合わない賭けです。
家を買うのは投資にならない?
家を買うのも資産にするのは難しそうです。ローンを組んでまで買う価値があるのか考えて決めなければなりません。これから人口が減少していくので、住宅の需要は減ってゆくだろうし、老朽化したマンションは価値が残りにくい。買うときも売るときも不動産屋に手数料を払わないといけないし、借家にしてもトラブルがあるかもしれない。
どうしても家が欲しいと言う大橋さんは、山崎先生から、もし家を買うなら、通勤時間が短い場所の戸建てで、ローンは繰り上げ返済するよう指導されていました。
生命保険に入るのは?
ここでは、生命保険は入らなくてよろしいというお話。大橋さんは独身ですし、病気に備えるなら保険金を払うより自分で貯金しておきましょうとのこと。ちなみに、自分の死後、貯金がなくて家族が路頭に迷う人は、掛け捨てで家族1人につき1000万円程度が下りる保険が良いでしょうとのこと。厚生年金に加入していれば、遺族年金がもらえます。
結婚って得なの?
まず、山崎先生曰く、独り暮らしより誰かと同居する方が家賃や食費などがお得になります。しかし、結婚となると……収入の多いパートナーがおススメ。そうでない場合は負債になります。また、相手の浮気のせいで離婚しても、相手が子どもを引き取ったら養育費を渡さないといけません。もちろん、男女同じです。パートナー選びは大事! ってことでw
やってみなけりゃわかんない!?
あさよるは一応、本で読んだことは一度はやってみるようにしているのです。もちろん今回も……と、あさよるはそもそもの貯蓄額がモデルケースより遥かに少ない気がするのですが……試しに国債を買ってみるのも面白いかなぁなんて。もし、何かしらか何かしたら、追記しますw
働こう……っ!
本書の終盤、大橋さんと山崎先生のこんなやりとりが収録されています。
「先生! 最後にお金を運用する上で一番大切なことを教えてください」
「ちゃんと働くことだね (中略)
労働だって立派な投資だよ。『人的資本』っていって、その人が生涯どれくらい稼ぐかを予測して、現在価値に換算する考え方があるんだけど、生涯年収が3億円と予測される健康な若者だったら、人的資本は1億円以上はあるわけ (中略)
どんな大企業だって、いつリストラされるかわからないし、その会社がなくなるかもしれない。だから、自分の能力を高めて、他の企業でもやっていけるスキルを身につけておくことは、お金を運用すること以上に大切 (中略)
働く気力とスキルさえあれば、たいていのことはなんとかなっきゃう。そういう意味でも、これからの時代、どんな状況になっても働く術を持っていることは最強の保険になる」
p233-235
本書では今あるお金をどこに置いておくか、どうやって増やすかの話でしたが、自分が〈働く〉というのも、自分の資本を活かすことなんですね。この本を読みながらあぶく銭が溢れかえる様子を想像しニマニマしていたのですが、ハッと現実に戻るやりとりでした。
本書でモデルケースになっているアラフォー世代も、それ以外のせいだいも、まずはやっぱり働くことがお金を増やすことで、そのお金を「上手に持っておく方法」も同時に少しずつ学んでいくのが良さそうですね。いずれにせよ、かなり気の長い話のようなので、ぼちぼちやってみましょう。
***
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難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
目次情報
はじめに 大橋弘祐
character1
お金を安全に持っておく編定期預金よりはマシな方法
日本経済ってやばいの?
え? 銀行には近づいちゃいけない!?
ネット証券の選び方
SBI証券に口座を開いてみた
1万円だけでも投資をすると勉強になる
人類最大の発明、複利
国債を実際に買ってみるChapter2
ちょっとリスクをとって運用する編老後はいくら必要?
普通預金だって安全とは限らない
外貨預金は銀行のカモになる
いままで抱いていた投資のイメージを捨てる
投資信託ってあやしくないですか!?
投資信託はこの二つを買え!
頭のいい人たちは、なぜ投資をするの?
素人が手を出すべき金融証券「インデックスファンド」
え、1万円でアップルの株が買える!?
いつお金がもらえるか
コラム ピケティって何?Chapter3
お金を使う編結局、家は買ったほうがいいの?
医療保険に入る必要はない、これだけの理由
生命保険は入った方がいいの?
結婚は得か?Chapter4
トクする制度を使って実際に運用してみる編NISAって何ですか?
NISAのはじめ方
いくら投資するか決める
インデックスファンドは国内と海外を半々ずつ買う
インデックスファンドを実際に買ってみた
積み立て投資についてChapter5
年金と確定拠出年金編年金を知る
確定拠出年金の準備をする
確定拠出年金のはじめ方
確定拠出年金「個人型」に申し込んでみた
コラム 素人が手を出していいハイリスク、ハイリターンの投資ってありますか?
お金で一番大切なことは何?まとめ 結局やること
おわりに 山崎元
山崎 元(やまざき・はじめ)
経済評論家。専門は資産運用。楽天証券経済研究所客員研究員。獨協大学経済学部特任教授。マイベンチマーク代表取締役。1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業、三菱商事に入社。野村投信、住友信託、メリルリンチ証券など12回の転職を経て現職。雑誌連載、テレビ出演多数。著書に『学校では教えてくれないお金の授業』(PHP研究所)、『全面改訂 超簡単 お金の運用術』(朝日新書)、『ファンドマネジメント』(金融財政事情研究会)など。
大橋 弘祐(おおはし こうすけ)
立教大学 理学部卒。大手通信会社の広報、マーケティング職を経て、作家、編集者として活躍中。著書に『SURVIVAL WEDDING』(文響社)など。
コメント
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