こんにちは。自習派の あさよるです。
みなさんは自習派ですか?それとも通学派?
佐々木正悟さん『LIFE HACKS 勉強法』にて、自分に合う勉強法/合わない勉強法があると紹介されていました。その中で「自習派」と「通学派」に分けられていました。
あさよるの場合、通学は途中で通うのが面倒になっちゃうので、自習の方がいいなぁと思うタイプです。「そっか、自分には独学が向いてるのか」と納得できると、これからの学習計画の立て方にも変化がありそうです。
『結局、ひとりで勉強する人が合格する』は、自習(独学)派と判明した あさよるにぴったりの書籍です。
また、通学派の方でも、独習が目的への近道のこともあるでしょう。独学のススメを押さえておいてソンはありまあせぬ。
ヤマ張り戦法?ギリギリ合格?目標を明確に
試験合格に向けて勉強をする。そう一口に言っても、目標・目的はさまざまです。
ヤマ張りだって、勉強の時短を目指すなら強い味方ですし、勉強の「王道」です。
「出題者の立場に立って考える」ということに尽きます。過去問というゴールから出題者の心を読み解き、逆算することで、必要な勉強、不要な勉強があらわになります。
(中略)
試験なんぞサッサと通過して早くスタート地点に立つことが重要です。p.015
勉強は学生だけのものでなく、大人になっても続きます。昇進試験や実務のための勉強が続くのです。そのとき、短い時間で必要な効果を生むのは、時間のない大人の勉強の必須事項です。
学生時代は時間をじっくりかける「コツコツ型」の勉強をしていた人も、「ヤマ張り型」の勉強法も身につけるって大切なんですね。
あさよるも、コツコツはできるけど、ズバッとヤマを張って結果を出すのはすごく苦手です。確かに、短い時間で成果を出すって必要だわ……。
難関試験を目指してる人向け?
著者・鬼頭政人さんは弁護士であり「資格スクエア」というオンライン学習サービスを提供されています。
『結局、ひとりで勉強する人が合格する』でも難関試験が控えている人が、読者に想定されているのかな?と感じます。
司法試験・司法書士・行政書士・中小企業診断士・宅建士・FP・簿記・税理士あたりの、スクールに通って狙う試験・資格も、独習が大事だと説くのです。
あさよるは今のところ上記のような試験に挑む予定はないので、本書の対象読者からはズレていたなぁと感じます。
難関とまでは言わなくとも、働きながら新たな分野を学ぶ方もいます。その場合も、十分“使える”考え方ではあります。
「継続すること」がむずかしい
独学・自習の欠点は「継続すること」が難しいことです。
スクール等にお金を出して通うと、元を取りたいと思ったり、周りの人の「目」が継続を促します。
東進ハイスクールでも、生徒を「監視」し、頑張りを褒めたり、サボりがちな生徒は怒られたりと、人の目が光ることで学習が「継続すること」ができます。
独習は「監視」がされませんから、代わりに「タイムリミット」を設定するなど対策が必要です。
巷ではさまざな資格試験や「○○検定」などが人気ですが、これも「試験」という「タイムリミット」が設定されることで学習が促進されているのかもしれませんね。
本書61頁「忙しいのではなく、怠けているだけ」。
153頁「苦手分野などない。ただの「勉強不足」だと心得よ」。
時にはグサッとくる言葉も、モチベーションに欠かせませぬな。
_:(´ཀ`」∠):_
合格にはノウハウがある
SNSを使って勉強会や情報交換の場もあります。だけど、本書ではSNSの勉強会を推奨しません。
メンバーの書き込みを見ていると、「私、この試験を受けます。頑張ります」という人はほとんどいません。あるのは「私、この試験に受かりました」というものです。合格証書の画像をアップする人もたくさんいます。
(中略)
「この試験を受けます」という書き込みをすれば、メンバーに監視される環境に置かれることになり、それが負担になってしまうからです。「監視」されるというのは、いやなものです。p.94-95
あさよるもとある勉強会に参加していましたが、上記と全く同じ状態でした。SNS勉強会のあるあるなのかなぁ?
勉強には仲間内で「競争」「承認」「監視」が起こり、それが原動力になることがあります。高校生の頃の環境ってこれですね。
もう高校を卒業をしてしまえば、アノ頃のような学習環境は手に入らないのかもしれません。むちゃくちゃ短期的な特別な環境だったのかも。
大人の学習とは、自力で学習環境を手に入れるところから始まります。その“やり方”にはノウハウがあり、書籍だったり、学習サービスやスクールが持っています。
大人の勉強というのは、ノウハウ探しからなのだなぁと遠い目になりつつ、環境づくりに配慮します。
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開成→東大文I→弁護士が教える超独学術 結局、ひとりで勉強する人が合格する
- 鬼頭政人
- 幻冬舎
- 2016/8/25
目次情報
はじめに
第1章 勉強の本質は
自学自習にあり・時間のない受験生に「ヤマ張り」戦法のすすめ
・やるべきでないことをいかに見分けるか
・司法試験の勉強時間の9割は自習時間
・講義を聞いても1割しか記憶に残らない
・「まず、講義を聞く」スタイルでは成果はでない
・自分だけでは続かないからライザップに入る
・合格のノウハウはなぜ受験生に共有されてこなかったのか
・合格目標に向かう勉強と、教養のための勉強は違う
・講義時間の長い予備校に通ってはいけないcolumn 社会人になったら、もう勉強しなくてもいい?
第2章 100点とる人は
合格できない!?・予備校の合格者数はねつ造されている
・資格試験の予備校に通っても、8割は脱落する
・「授業を聞けば合格する」は間違い
・東進ハイスクールの真価はカリスマ講師にあらず、監視システムにあり
・自分に合った参考書さえあれば合格できる
・直前になってあれこれ参考書に手を出さない
・残された時間が少ないときこそ、苦手科目に集中する
・忙しいのではなく、怠けているだけ第3章 教科書と参考書
徹底活用学習術・効率よく合格する人は最初に教科書を読んでいる
・人間は聞くよりも読む方が早い
・オンライン学習で正答も復習できる
・脳科学に裏付けされた合格者の共通データ
・教科書を2回読むより1回テストを
・ランチも集中力アップに活用できる
・「トイレに行く」のは単語帳を終えてから第4章 予備校には
非効率・ムダが多すぎる・前受金ビジネスではモチベーション向上は難しい
・学習継続の理由は「監視」「競争」「危機感」「承認」
・周囲のイジワル心を「監視」に利用する
・リミットを設けて「危機感」を煽る
・ネットの「仲間」はあてにならない
・今の仕事をあと10年続けられるか考える第5章 やる気が長続きする
アウトプット勉強法・入学希望者が殺到するミネルバ大学の試みとは
・レベルが上の人と勉強すると効率も上がる
・ダイエットに失敗したら即罰金!
・自分流「ピタゴラスイッチ」を作ろう
・やる気が起こらないときは、とことんダメ人間になってみよう
・頭のウォーイングアップを意識しようcolumn 試験当日、「受かる人」はこの3つを“しない”
・独学力を鍛える「SQUAREメソッド」
・「資格スクエア・リアル」が考える独学力とは
・アウトプットを中心とした学習法を確立
・合格から徹底的に逆算したカリキュラム
・人工知能で弱点を徹底的に克服
・週に1度のテストで定期的なアウトプットを実践第6章 自学自習を気持ちよく
続けるための七箇条第一条
勉強の計画は「みじん切り」と「ちょい背伸び」が重要第二条
ノートをきれいにとる必要はない第三条
苦手分野などない。ただの「勉強不足」だと心得よ第四条
記憶力が衰えてもスルスル暗記できる
「南無妙法蓮華経」法と「ななまがりしっぷす」法第五条
記憶を定着させるには「イメージ化」せよ第六条
息抜きはムダではないが、ポリシーを持て第七条
試験に合格する人は過去問が9割
鬼頭 政人(きとう・まさと)
1981年生まれ。開成中学、開成高校を経て、現役で東京大学文化Ⅰ類(法学部)に合格。卒業後は、慶応義塾大学法科大学院に進学し、在学中に司法試験に一発合格・司法修習を経て都内法律事務所に弁護士として勤務。ベンチャー企業を支援したいとの思いから投資ファンドに勤務した後、2013年12月、資格試験対策をオンラインで提供する「資格スクエア」を創業。
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