困ったとき、追い詰められたとき、迷っているとき、ふと思います。
「頭のいい人ならどう考えるんだろう!」
特別な人たちの頭の中を覗くには、頭のいい人の考え方を紹介する本を読んでみるのが最適です。
今回、『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』という本を手に取りました。
この本、単に読み物としてじゃなく、ゲームで問題を解くように、遊んでいるうちに論理的思考が身に着いちゃうというスゴイ本。
読むしかない!
頭のいい人はこんなことを考えている!
こんな問題が出題されます。
あるイベントで、開始時は観客が1人だったが、1分ごとに2倍に増え、12分で会場が満員になった。
観客が会場のちょうど半分を占めたのは、開始から何分後?
『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』p.4
なんとなく、直観的には12分で満員なんだから、その半分、6分ごろで半分になりそうな感じがします。
しかし、落ち着いてよく考えてみると、客席が半分埋まるのは11分後だとわかります。
1分で倍になるのだから、11分後のさらに1分後、12分で満員になるのです。
「直感」や「なんとなく」と事実が違っていることはよくあります。
論理的に考えることにより、迷いや間違いがなくなるのです。
賢さにも種類があるんだって
「頭がいい」「賢い」と一口に言っても、それには種類があるんですって。
この本では、
- 論理的思考
- 批判的思考
- 水平思考
- 俯瞰思考
- 多面的思考
と5つの思考力が紹介されていました。
それぞれを簡単に紹介すると、
論理的思考……冷静に適切な判断をする力
批判的思考……「本当にそうなのか?」という視点で、論理性や矛盾点を確認できる力
水平思考……先入観などにとらわれず、フラットな視点で考える力
俯瞰的思考……目線を高め、全体像を眺め新たな発想や解決策を見つける力
多面的思考…あらゆる側面から、見方を変えながら解決策を探る力
本書『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』では、それぞれの思考法に対応したクイズ形式の問題がたくさん紹介されています。
チャレンジしよう!
AIに負けるな!論理的に考えよう!
すっかりAIが日常の一部となりました。
だからこそ、今のわたしたちはAIに負けない思考、負けない発想を持って、いないといけません。
少し前に『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』という本が話題になりました。
じっくり読めばわかるはずの読解問題であっても、文章を読み解けない子どもが増えているというのです。
しかし、これは子どもだけに起こっているわけではありません。
大人であるわたしたちも、論理的思考を日ごろからしていないと、子どもたちと同じ「教科書を読めない大人」になってしまうのです。
幸いにも論理的思考力は今からでも鍛えることができます。
そのための第一歩を、ゲーム感覚で楽しみましょう。
そのために、『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』はぴったりな一冊です。
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