
今なおレジェンドであり続ける新選組。
未だに新たにドラマや映画、マンガに小説と、メディアを超えて語り継がれています。
今回は新選組を題材にした小説を集めています。
一度は読んでおきたいものばかり。
ド定番の有名どころから、「なう」な作品まで。
「あなたが選ぶ新選組小説」も教えてくださいね~!
1.『竜馬がゆく』/司馬遼太郎
まずはド定番の司馬遼太郎。
しかし、あえての『竜馬がゆく』をおすすめ新選組小説として挙げたい!
なぜなら、竜馬の話だというのに、新選組についてもかなり大きくページを取っているからだ。
新選組の池田谷騒動については、司馬先生の『新選組血風録』の「池田屋異聞」なんかよりも全然詳しく遥かに長い。
事細かに、まさに「見てきたように」書いてあるのだ。
『竜馬がゆく』の連載と、『燃えよ剣』(新選組・土方歳三が主人公)の連載が同時期だったそう。
そこで、『竜馬がゆく』の小説の中では、竜馬と土方がバッタリ京都の街かどで出会うシーンもある。
二人のキャラクターの違いが楽しかったりする。
2.『壬生義士伝』/浅田次郎
映画化もされ、そちらも名作なのが『壬生義士伝』。
新選組の監察方だった吉村貫一郎は、貧しさから脱藩し、新選組に入隊する。
小説では、「吉村の苦しい独白」と、そして「後の時代の証言」が交互に差し込まれ、徐々に「あのときなにがあったのか」が浮かび上がってくる。
愛と苦しさに満ちており、圧巻の上下二巻。
3.『幕末純情伝』/つかこうへい
沖田総司は実は女だった!
で、土方歳三に恋してる。
好きな男のために人を斬る、斬る。斬る!
坂本龍馬や桂小五郎も登場し、なにがなんだか。
女の子の恋の疾走感。
ハンパじゃない。
4.『虹の生涯 新選組義勇伝』/森村誠一
元御庭番の4人が、新選組の「影」として暗躍する。
先が見えない時代。
一度は隠居した元御庭番たちはどのように乱世を生き抜くのだろうか。
設定が面白く、文も森村誠一。
間違いない。
5.『相棒』/五十嵐貴久
徳川慶喜暗殺未遂事件の、犯人捜しの密命を受けたのは……。
土方歳三と坂本龍馬。
しかも与えられた時間は二日間。
二人がタッグを組み、事件の真相を追ってゆく。
2022年にはドラマ化も。
6.『黒龍の柩』/北方謙三
新選組・土方歳三の「新しい解釈」を北方謙三氏は提示している。
これまでにない土方のキャラクターは、彼の考えや行動を変えてゆく。
それは時代を動かし、ラストの展開まで変えてしまうのだ。
歴史的事実をなぞり、きちんと「お約束」も踏まえながらも、驚きの展開を見届けてほしい。
7.『新選組のレシピ』/市宮早記
現代の料理人が幕末にタイムスリップ。
料理の腕を頼りに、新選組の料理人として認められ、なんとかやってゆくことに。
新選組の面々とのやりとりが良く、伏線回収も気持ちいい「イマドキ」な新選組モノ。
ナメてちゃダメよ。
番外編・『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』/和月伸宏
新選組「小説」の紹介だっていうのに、だけどどうしても挙げたいのが『るろうに剣心』。
ご存じ週刊少年ジャンプで連載されていた、未だ人気の衰えない伝説のマンガ。
幕末・明治維新もののマンガといえばこれでしょ。
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