こんにちは。あさよるです。あさよるは長年、片づけに取り組み続けておりまして、「まだまだ物が多い」と悩んでいます。自分で管理しきれないほどの物があふれていると、疲れているときなんか参ってしまいます><
今回手に取った『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』では、世界中で生活をなさった経験のある著者が実践している、質素だけど折り目正しく、小さく生活なさっている様子がとても気持ちよさそうに思いました。
自分で持ちものを選んで、いい物だけを手元に置く暮らしに移行したいなぁ。
小さく、折り目正しく
本書『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』の著者・門倉多仁亜さんは日本人のお父様と、ドイツ人のお母様を持ち、日本、ドイツ、アメリカなど、複数の国々で生活をした経験を持っておられます。それぞれの地域の文化に触れられた経験を交えつつ、門倉さんのシンプルな生活の様子が紹介されているのが本書です。
門倉さんの小さく、少ない量で、折り目正しい生活の様子は、読んでいるだけでも気持ちよくもあり、最少で大事な時間と空間で生きられたらいいのになぁと思いました。
門倉多仁亜さんの生活スタイルは、とってつけたような「こだわり」ではなく、「習慣」から豊かな時間と空間が作られています。なんでもないことです。花を生ける。絵を飾る。ベッドを整える。キッチンを磨く。持ち物を手入れする。当たり前のことなんだけれども、それを粛々と続けていると、こんなに隅々まで気配りの行き届いた部屋になるんですね。
ドイツではお掃除に力を入れる人が多いそうですけど、念の入れようが日本人では見たこともないレベル。かなりのキレイ好きさんでも、なかなかここまでやってる人はいないんじゃないだろうか。どれくらいかというと、本書の話が本当ならば、1週間のうち丸1日掃除のための日を設ける人がいるという。
そして、これは見習いたいなぁと思ったのは、「日本では週末にみんな布団を干している」というお話。ドイツの家庭では、週末は家族と過ごす時間を最優先するから、なるべく掃除や布団を干すなど日頃できる仕事は前日までに済ませておくというもの。これは「時間がない」「忙しい」というよりも、けじめ、時間の使い方の話なんだろうと思います。
本書で紹介されている暮らし方って、お金をかけたらどうにかなるものじゃないですよね。お金を払っても、この小ざっぱりした気持ちよさを手に入れるのは、やっぱり住んでいる人の人柄と、物や人、時間や空間を大事に使うことなんでしょう。
親から子へ、習慣は引き継がれる
本書『ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣』では、著者の母方にあたるドイツ人の祖父母にしこまれた行儀や習慣に比重を置きつつ、他の国で暮らした経験や、結婚後の夫の家族から教わったことなど、身近な体験からシンプルな習慣が語られています。
感心したのは、居住まいの正しさです。朝起きたらベッドをきれいにする。そうすると、寝るとき気持ちよく寝られる。旅行先でも、部屋の掃除をしてくれる人が仕事をしやすいように、布団を畳んでおく。乱れたままの寝具は見せないなど、「しつけ」のお話。だけど、あさよるは、キレイに部屋を出られる時と、チェックアウトの時間を気にして慌てているときもあり、完璧とは言えないなぁと反省しました(-_-;)(-_-;)
水回りがスッキリ片づいていて、リビングはモデルルームのよう! 著者の門倉多仁子さんはお父様や旦那様の仕事の都合で転勤もたくさん経験なさっているそうで、もともと道具も少なったのかもしれませんが、それにしても物が少なく厳選されきっていて、気持ちいい。
お家の中に飾ってあるお花や絵、写真も、飾った人の美意識が通っているのがわかると、そこに人柄が見えるようです。
小さな習慣でサッパリする
あさよるは、お風呂場に置きっぱなしだったシャンプーや洗剤類を、使った後タオルで拭いて、お風呂から出して、自分の部屋で保管するようにしました。お風呂に入るときは、銭湯に行くようにお風呂セットを持って入ります。いちいち面倒くさそうな気がしますが、やってみると大した動作ではありません。タオルで体を拭くついでにシャンプーのボトルもクルンと軽く吹くだけですから、時間にして5秒もかからない動作です。
しかしこの5秒の動作が、かなり生活の質に影響して驚いています。お風呂場にボトルを置きっぱなしにしていると、底がヌルヌルしてきたり、お風呂用品を収納するための籠や台を設置して、よけいに掃除が面倒くさくなっていました。だけど、いっそお風呂場になにも置かないようにすると、収納道具もいらないし、掃除も楽。
意外にも、やる前は面倒くさそうに思えるひと手間が、逆になん手間も仕事を楽にしてくれることがあるんですね。
本書で紹介されているライフハックも「そんな時間ない」「そんなことやってられない」と思うよりも、たぶん実際にやっちゃった方が楽なんだろうななんて思いました。
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ドイツ式 暮らしがシンプルになる習慣
目次情報
まえがき
ゆとりが生まれる習慣
頭を空にする
ONとOFFを区別する
朝、一日がはじまる前にひと仕事
ルールをつくる
メールは返事を書けるときにしか開かない
自分とアポをとる
玄関を活用する
・暮らしにリズムをつける情報をシンプルに管理する習慣
とにかく分類、すぐに分類
「TO FILE」ボックスを作る
切り抜きはめったにしない
1冊のノートを持ち歩く
よく使う情報だけを抜き出しておく
自分のレシピブックを作る
重要な番号を1冊にまとめておく
管理しなければならないものを減らす
・ドイツのことわざ部屋を快適に保つ習慣
家事をルーティン+αにする
掃除、片づけに時間をかけない
掃除のしやすさを考えてものを置く
静かな空間
花はシンプルに
額に入れる
ダンボール箱は置きっぱなしにしない
小は大を兼ねる
家プロジェクトノートを作る
自分にとって便利な道具を探す
冷凍庫の使い方
好みに合わせて気軽に手作り
・レホルム運動自分のスタイルをつくりだす習慣
服で迷わないために
季節ごとに定番スタイルを持つ
アクセサリーはなし
化粧品にはこだわらない
ビュッフェは自分でコースを作る
マナーは「相手にいやな思いをさせないこと」
・ドイツ人の休暇おだやかな心でいるための習慣
横断歩道は走らない
見るときは見る、見ないときは見ない
満足を知る
広告に惑わされない
自分の後始末をする
手作りのジュース
ジムによく歩く
・祖父が楽しむ老後の日々人づきあいの習慣
「どちらでもいい」とは言わない
贈りものについて
目を合わせること
遠慮はしない
断るということ
法事にプリン
母とのカルチャーデイ
国を超えて気持ちよくつきあうために
自分らしく自然体であとがき
門倉 多仁亜(かどたに・たにあ)
1966年生まれ。ドイツ人の母、日本人の父をもち、ドイツ、日本、アメリカで育つ。国際基督教大学を卒業後、外資系証券会社に入社。東京、ロンドン、香港で勤務する。結婚後、夫の留学のために再びロンドンへ。長年興味のあった料理とお菓子を学ぶために「ル・コルドン・ブルー」へ入りグランディプロムを取得する。帰国後、料理教室をはじめる。現在はテレビや雑誌などで料理やドイツのライフスタイル全般を紹介する仕事をしている。著書に『タニアのドイツ式部屋作り』『タニアのドイツ式キッチン』(以上、ソフトバンク クリエイティブ)、『コーヒータイムのお菓子』(文化出版局)。
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