『Q&Aでよくわかるアレルギーのしくみ』|肌の保湿、大事!

こんにちは。こんな真夏なのに体がカサカサに乾燥してかゆい あさよるです……(´;ω;`) 花粉症が終わったと思ったら、次はエアコンの風で鼻がムズムズするし、湿疹のあとが酷くて半袖着るのが気が引けるし……。

なんとかならんもんかなぁと、ちまちまっと勉強したりしてたんですけど、理解するのが難しいですね。中高の理科、生物学からやり直そうと考えています、が、かゆいもんはかゆい。なんとかならんもんかなぁと、『Q&Aでよくわかる「アレルギー」のしくみ』という本を見つけたので、読み始めたのでありました。

導入部はやっぱ ちょい ややこしい

著者はアレルギーの研究をしている方で、真面目な内容です。ですから、前提となる知識として、学校の理科の時間に習ったくらいのことは頭にないと、話が難しく感じるかもしれません(あさよるは、化学や生物学は超超苦手なので、困ったもんです)。

まず、「免疫とは何か?」という話から始まります。免疫は生物が生きるために絶対必要な機能ですが、免疫機能のバランスが崩れたとき、アレルギーのきっかけになっているんですね。

また「過敏症」との違いも紹介されていました。過敏症は、アレルギーを介する過敏症と、アレルギーを介さない過敏症があるそうです。非アレルギー性過敏症はメンタルも関与しているかもと記されていました。

また、アレルギーにも種類があるようで、アレルギーで病院にかかると、お医者様はこんなことを看てるんだなぁと知りました。

食べ物がアレルギーの原因になる?

お母さんのお腹の中にいる頃にお母さんが食べたもの、赤ちゃんの頃に食べた食べ物が、将来のアレルギーに関係するという話を聞いたことがありました。が、現在では考えが変わっているようです。どうも、赤ちゃんの頃に何を食べても食べなくても、その後のアレルギーやアトピーの発症とは関連性が見いだせないようで、今では何でも食べるようですね。

むしろ、肌からの刺激の方が気をつけた方がよさそう。と言っても、乾燥しがちな肌をしっかりとワセリン等で保湿して、肌からの刺激から守ってやる。そのうえで、アレルゲンになる食品を食べていたグループの方が、将来アレルギーになりにくかったという結果もあるようです。

食べ物よりも、肌の方がアレルギーを起こしやすいというのは、藤田紘一郎さんの『脳はバカ、腸はかしこい』でも触れられていました。

藤田紘一郎『脳はバカ、腸はかしこい』|脳はすぐに勘違い、間違っちゃう?
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湿疹とアトピーって違うの?

湿疹とは、皮膚にできる炎症を言います。アトピー性皮膚炎と診断される場合は、以下の3つの要素を含んでいるそうです。

 アトピー性皮膚炎は、乳幼児期にかかることが多いかゆみや発赤などをともなう慢性湿疹で、基本的には、①かゆみが強い、②特定の部位に見られる、③慢性の経過をたどる……この3つが診断基準になります。
注意したいのは、IgE抗体が陽性でない(=アレルギー体質でない)人でも、①~③を満たしていればアトピー性皮膚炎はに診断されるという点です。
そもそも、アトピー性皮膚炎の「アトピー」とは「少ない量のアレルゲンに反応してIgE抗体を分泌し、アレルギー症状を発症しやすい体質」を指す医学用語で、アレルギー体質とアトピー体質はほぼ同義です。
アトピー性皮膚炎は、もともと“アトピー体質の人に多く見られる湿疹”という意味で命名されましたが、いまでは「アトピー」がアトピー性皮膚炎の略語のように使われており、少々混乱しています。

p.104-106

②の特定の部位に見られるというのも、特徴的で、乳幼児、幼児期、思春期以降と、アトピーが現れる場所が違うそうです。また、体の左右対称に表れるのも特徴です。

アトピーにより炎症が慢性化すると、角質層の新陳代謝が早まり、肌のセラミドが上手く作れなくなります。乾燥肌の人は、しっかりと保湿をすることが大事なんですね。

肌の保湿大事!

あさよるは専門の知識もないので、フワッとしたことしか書けませんが(苦笑)、アレルギーを持っている人はとにかく肌の保湿が大事なのだと勉強した!アレルギーを持っているからって、食べ物にとても注意する人はいるけれども、どうも食品よりも皮膚の方がアレルギーを引き起こしやすいみたい。

あさよるも、体調が悪いときに食べると蕁麻疹や熱を出してしまう食品がいくつかあって、「食べ物のせいでかゆくなっている」と思ってたけども、それよりも肌そのものを守る活動を入念にします……手始めに、顔や体に濡れるローションと、ハンドクリームを買ってきました(`・ω・́)ゝ

あと、苦手だ苦手だと言ってても体はかゆくなるし、どうしていいかわからないし、自分のためにも理科の勉強、やらなきゃなぁと、痛感……( ノД`)

以前にも、同じような理由で「かゆみ」について書かれた本を紹介しています。

『なぜ皮膚はかゆくなるのか』|かゆい→掻く→気持ちいい→掻く→かゆい
こんにちは。体がかゆい あさよるです。 先週の週末、久々に軽い蕁麻疹が出て、全身掻きむしってしまいました。 痒みから気を紛らそうと、図書館に出かけ『なぜ皮膚はかゆくなるなるのか』という本に出会った。こんな今の自分にピッタリくる本なんてそうそ...

Q&Aでよくわかるアレルギーのしくみ ~アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症、気管支ぜんそくの最新科学

目次情報

はじめに――最新のトピックスとともにわかりやすく解説

第1章 アレルギーを起こす免疫のメカニズム

Q1 そもそもアレルギーってなんでしょうか
Q2 体を守ってくれるはずの「免疫」が、なぜ過剰反応を起こしてしまうのですか?
Q3 「IgE抗体」がなぜアレルギーを起こす原因になるのでしょうか
Q4 なぜヒスタミンのようなアレルギーを起こす物質が放出されるのでしょうか?
Q5 逆に、アレルゲンが侵入してもアレルギー反応が起こらないのはなぜですか?
Q6 「制御T細胞が増えるとアレルギーが抑えられる」というのは本当ですか?
Q7 過敏症とアレルギーはどう違うのですか?
Q8 アレルギーの分類について教えてください

第2章 アレルギーはなぜ増えたのか

Q1 アレルギーは増加した原因はどこにあるのでしょうか?
Q2 衛生環境の変化は、アレルギーの増加に具体的にどう影響しているのですか?
Q3 清潔な環境によってアレルギーが増える「衛生仮説」はどう解明されてきたのですか?
Q4 ウイルスや細菌に接する機会を増やせばアレルギーは減らせるのでしょうか?
Q5 子供の頃にアレルギー体質が決まってしまうというのは本当ですか?
Q6 アレルギーの発症に遺伝的な影響はないのでしょうか?
Q7 アレルギーはこれかも増えていくことになるのでしょうか?

第3章 アレルギーは皮膚から起こる?

Q1 「アレルギーが皮膚から起こる」って本当なのですか?
Q2 皮膚を保湿すればすべてのアレルギーが防げるのでしょうか?
Q3 食物アレルギーの予防には「食べない」ことが大事だと聞きましたが……。
Q4 アレルギーが皮膚から起こることは、どんな経緯でわかったのですか?
Q5 ピーナッツ以外の食物アレルギーも、皮膚のバリアー機能の異常が原因なのですか?
Q6 そもそも皮膚を保湿しないと、なぜ問題になるのでしょうか?
Q7 皮膚の保湿以外にアレルギーを予防する方法はないのですか?

第4章 症状別・アレルギーとの賢いつきあい方

Q1 アトピー性皮膚炎は通常の湿疹とどう違うのですか?
Q2 アトピー性皮膚炎に多い「強いかゆみ」の原因はどこにありますか?
Q3 大人になってからのアトピー性皮膚炎は、子供の頃とどう違いますか?
Q4 すぐに実践できるアトピー性皮膚炎対策について教えてください。
Q5 「食物アレルギー」にはどんなものがありますか?
Q6 食物アレルギーが子供に多いのはなぜですか?
Q7 子どもの頃にかかった食物アレルギーは、ずっと改善されないのでしょうか?
Q8 重篤な場合に起こる「アナフィラキシー・ショック」とはどんなものでしょうか?
Q9 アナフィラキシー・ショックの有効な対処法について教えてください。
Q10 腸の免疫とアレルギーの関係について教えてください。
Q11 「花粉症」はどんな症状で、なぜここまで増えてしまったのですか?
Q12 花粉症でくしゃみ鼻水がたくさん出るのはなぜですか?
Q13 花粉症の予防はどこまで可能でしょうか?
Q14 「気管支ぜんそく」はどんな症状を言うのでしょうか?
Q15 ダニやほこりが「気管支ぜんそく」の原因になりうるのか
Q16 気管支ぜんそくを悪化させる「遅発反応」について教えてください。
Q17 気管支ぜんそくとのつきあい方、予防法などについて教えてください。

第5章 アレルギー治療の最前線

Q1 アレルギーかどうかはどう診断されているんですか?
Q2 アレルギー治療に「ステロイド剤」が必要なのはなぜですか?
Q3 ステロイド剤の副作用はどこまで気にしたらいいのでしょうか?
Q4 ステロイド剤のほかにどんなアレルギーの治療薬がありますか?
Q5 アレルギーのの改善に「免疫療法」はどこまで有効でしょうか?
Q6 アレルギー治療に「ワクチン」は用いられることはないのですか?
Q7 アレルギー治療の分野で、将来に向けて取り組んでいることはありますか?

おわりに--これからの科学に求められること
索引

斎藤 博久(さいとう・ひろひさ)

1952年、埼玉県生まれ。1977年、東京慈恵会医科大学卒業。国立相模原病院小児科医長を経て、1996年より国立育成医療センター研究所・免疫アレルギー研究部部長、2010年より同センター副研究所長。2013年より日本アレルギー学会理事長。東京慈恵医科大学、東邦大学、東北大学などの小児科客員教授を兼任。米国アレルギー学会評議会、同学会雑誌編集委員、日本小児アレルギー学会理事なども務める。著書に『アレルギーはなぜ起こるか』(講談社ブルーバックス)、『Middleton’s Allergy 第8版』(分担)など。

コメント

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