『100%好かれる1%の習慣』|「ありがとう」の反対は「あたりまえ」

こんにちは。みんなに好かれたいのに、あまのじゃくな対応をしてしまう あさよるです。シャイで照れ屋だと言っていただければありがたいんですが、人の好意に照れてしまってお礼が言えなかったり、なんか、こんがらがってるんですよね(;’∀’) さすがに大人になってもコレじゃ困ったもんだなぁと、ちょっと意識してマナーや行儀・礼儀、コミュニケーション、話し方など、そっち方面の本を手に取るようにしています。

本書『100%好かれる1%の習慣』は、社会経験がまだ浅い方を対象とした書物だろうと推測します。しかし!扱われているのはコミュニケーションの基礎の基礎ですから、年齢関係なく「やってて当たり前」「だけどできない」オンパレードです。

できるけど、みんなやらない習慣

本書『100%好かれる1%の習慣』とは、誰でも教えられたときはできるけど、それを毎日実行し続けられる人は1%ほどしかいない、という世の真理を突いたようなタイトルでございます。マナーや礼儀ってセミナーで、講師に指示されたらその場でできるんです。上司に教えられたら「わかりました」とやれるんです。恋人に指摘されたときは直せるんです。でも、継続しなきゃNE☆という、身も蓋もないと言いますか、図星過ぎてぐうの音も出ぬ……(;´д`)トホホ

で、習慣化すべき他人から好かれる法則を、大きく5つに分けて紹介されていました。くれぐれも、これを「知ってる」「分かってる」だけじゃダメで、息を吸うようにできるようになってこそなんです。レベル高いんです。

ファンをつくる習慣

「ちょっとした行動」を他人は見ている。例えば、お茶を頂いて話をした後、席を立つ際に挨拶をするのは当たり前。そこにプラスアルファ「お茶ごちそうさまでした。美味しかったです」と、このひと言。もちろん、心にもない嘘を言えってことじゃなくって、ホントに美味しかったから出る言葉であって、本心からの「ごちそうさま」なんです。

あるいは、他人の荷物を宝物のように扱う。自分の荷物が汚いもののように扱われていたらショックですよね。反対に、とっても大事に取り扱ってもらえたら、キュンとしちゃうかも。

とっさの余裕が立ち振る舞いを美しくし、そして利己的ではなく相手が少し得することをさりげなくやれる人。ファンをつくります。あくまでサラッとで、「やってます感」が出ると相手も委縮します。自然と他人を思いやれるレベルまで高めてゆくためには、付け焼き刃ではなく、毎日の習慣化が大事なのです。

魔法の言葉

話し方というのは、聞き方のことです。話し上手は聞き上手と言いますね。本書では、相手が話す割合を8、自分は2くらいにしてみようと紹介されている。そして、魔法の言葉「そうですね」。これ、相手への同意の言葉なんです。相手が何か話したら、まずは相手の気持ちを受け止める。その言葉が「そうですね」のひと言なんです。たったひと言で、同意されて承認欲求を満たせるのに、ひと言が足りないがために話がこんがらがってしまうこともある。

相手を褒めるというのも大事です。これはその人の良い所を見ようという姿勢が現れます。そして、小さな約束をしてみる。「また会いましょうね」という約束は、次回、本当に果たされたときお互いの喜びになるんです。

「信じている」というメッセージも効果があります。仕事をミスをして焦ってさらにミスを起こしている時に、「あなたは仕事を一生懸命頑張る人なのは知っている。あなたが手を抜かない人なのは知っている」と声をかけられたらとんでもなく元気が出ます。「信じてる」「わかってる」って声に出すのって大事なんですね。さらに、相手にネガティブなイメージを投げかけるより、ポジティブな言葉をかける方がいいときがある。例えば「失敗しても仕方ないよ」と言われるよりも、「あなたは大丈夫よ」と言われたいときもある。

好かれる人の習慣

好かれる習慣。まず「笑顔」これしかないっしょ。「あの人はいつも笑顔だ」という評のスゴイのは、いつも笑顔でいれる人はごく少数だってこと。誰だって「笑顔でいたい」「だけど笑顔でいられない」ときがあるのに、それでも笑顔で居続ける人は好かれて当然に思えます。

また、服装や持ち物や仕草、人は見かけで判断されてしまいます。どんなに素晴らしい宝物を胸に秘めていても、見つけてもらえないと仕方がない。「身だしなみを整える」ことも、一朝一夕でできることではなく、日ごろからの心がけですね。

そして、みんなが好きな言葉「ありがとう」です。もちろん、嘘で言うんじゃなくって、相手に本心から投げかける言葉です。人は、他人から「ありがとう」と言われると、自分の頑張りを見てくれていたんだと嬉しくなります。反対に、どんなに献身的に働いても、お礼の言葉もなく「やって当たり前」と思われると、腹が立つし、悲しくなります。

そして、挨拶をきちんとできる人になりましょう。

マナー、大事!

テーブルマナーとか堅苦しく難しく思います。しかし、そもそもマナーとは、人を思いやることです。だから、マニュアル通りに行儀作法をやることじゃなくって、その時々で相応しいマナーは変わってゆきます。臨機応変さが試されているんですね。相手がナプキンを落とした、さあどうする?相手が奢ってくれるとき、どう振る舞えばいい?

人に好かれると上手くいく

「でも」「だって」「どうせ」「できない」は恐怖のワード、極力使わない。そして、根拠のない自信は人を惹きつけることを知りましょう。「やれる!できる!大丈夫!」根拠はないけど、できる気がする。これが最強。

相手目線に立つことは基本ですね。恩着せがましいお節介は親切とは言いません。相手の立場に立って行動する。身振り手振りから「察する」ことも大事です。相手を気づかうって、言葉以外のことまで汲み上げることなんですね。

「ありがとう」に並んで大事なのは「申し訳ありません」のひと言。このひと言が言えなくってこんがらがってゆく経験は誰にでもあるでしょう。また、人を「褒める」というのも、慣れていないとなかなかできません。思っていてもタイミングもあるし、お世辞や社交辞令だと思われてもナンだし。

読むたび身につまされる

本書『100%好かれる1%の習慣は』ページを1ページめくるたびにズバッと図星されて、身につまされます。著者の松澤萬紀さんは新入社員研修も人気がある方だそうで、社会人の基礎の基礎、土台の土台の習慣を徹底して指摘なさっています。んで、社会人歴が長くなっても「できているか?」と問われると……(-_-;) 最初にも言いました、「分かってる」「知ってる」「当然」なんです。だけど「毎日やっているか?」が重要です。

多くの人は、その場では理解していてできるんですよね。でも、次の日はサッパリ忘れちゃう。いや、忘れてるわけじゃないんでしょうけど、「やらない」んです。だから、人から好かれるのは簡単です。あたり前のことをやればいいだけ。……と、言うのは簡単!w

先日、同著者の他の本も読んでブログで紹介しました。こっちの本と、書いてあることはほぼ同じで、同じテーマを扱っている節もあります。それでも、ページをめくるたびに身をつまされる……だって、前に読んでるときも「はいはい、そうそう」と思ったのに、全然自分の行動に反映されてなかったんだもん……。

軽く読めるし、情報量が多い本ではありません。だけど、内容が内容なだけに、ページをめくるたび、自分の振る舞いに反省したり、ハッとさせられたり、その都度、気づきは多い本だと思います。定期的に見返したいっすな。

面倒くさい人がいるもんだ(;’∀’)

これは余談的な感じで、あさよるのめちゃ穿った感想。松澤萬紀さんの本書もだし、前に紹介した本もだけれども、この2冊の本の裏テーマって、「世の中、面倒くさい人が多いのね」だよね!?と、思いました。いや、これ、ほんと超個人の感想であって、著者の考えじゃないですよ、くれぐれも!

でもね、著者がCA時代のエピソードとかね、クレーム付ける客に対応したら「同意してほしかった」と言われたり、食事をごちそうになるとき、財布に手に取って会計しようという仕草をミスったとき「君、おごられて当然って思ってるでしょ」という人とか、いやいやいや~そんなことリアルに言う人いるの!?なんて。

飛行機って交通機関だから、いろんな人が利用するんでしょう。んで、いろんな人が密室に閉じ込められて、迷惑でも途中下車もできないし、何があっても目的地に行くしかない。かなりピリピリした環境なんだろうなぁと感じました。勝手に、華やかでゴージャスな世界なイメージがあったけれども、ハードな業務なんですね。

って、すごい本の内容とは関係ない感想でしたw

100%好かれる1%の習慣

目次情報

はじめに

第1章 【行動】
一瞬ん「ちょっとした行動」で、
ファンが増えていく

001 300人のなかで印象に残る「別れ際のプラスアルファ」
002 「細部のしぐさに気を配れるか」が、人から見られている
003 機内で起こった「千羽鶴」の奇跡
004 「相手が少し得すること」をさりげなくできる人、できない人
005 「さとられない習慣」にこそ、人は大きな交換を覚える
006 良い縁が、良い円を生む「ご縁の法則」
007 5分でも、会いに行く。「なんでもメール病」はやめよう
008 私がテレビ出演できた理由は、「スピード解決」

第2章 【言葉】
たったひと言で相手に好かれる
「言葉の魔法」

009 「聴く」とは愛の行為
010 「そうですね」は魔法の言葉
011 「3割多くほめる習慣」が、人生を変えていく
012 理解は偶然に起こり、誤読は必然に起こる
013 断定形は「小さな約束」。言葉が未来を引き寄せる
014 不安なときの「救いの言葉」が勇気を与える
015 「意外な人」からの言葉は、ときに一生心に残る
016 たったひと言でも「ポジティブな言葉」は大きな力となる

第3章 【気づかい】
好かれる人がいつもやっている
気づかいの習慣

017 「笑顔」は、言葉を超えた最高のコミュニケーションツール
018 「人は見かけによるもの」あなたは外見で判断されている
019 「ニオイ対策」で職場の女性を味方につける
020 「ありがとう」は日本人の好きな言葉の第1位
021 「謝罪は2回、お礼は4回」で相手の心に確実に残る
022 「自分の名前」は、もっとも気持ちの良い音
023 「挨拶だけ」で、人生は変わる
024 女性の年齢は「10歳若く」、男性の年齢は「5歳若く」言おう
025 「後ろにも目を持つ」と、360度の気づかいができる
column 「見返りを求めない心」が、たくさんのファンをつくる

第4章 【テーブルマナー】
「テーブルマナー」に
相手への気づかいがあらわれる

026 アンケートで90%以上を占める「気になるテーブルマナー」
027 「相手が落としたナプキンにどう対処するか?」に心があらわれる
028 食事の際の「お金のマナー」。一方通行では長続きしない

第5章 【習慣】
人に好かれて
うまくいく習慣

029 1日6万回の問いかけ。「恐怖のDワード」を使わない
030 常に「相手ベクトル」で、相手のほしいものを提供しよう
031 幸せとは「為(な)し合わせ」。「お互いに与え合う関係」になろう
032 「当たり前の小さな気づかい」を、当たり前じゃないぐらい継続する
033 「三角ぼめ」は最強のほめ言葉
034 人は、正しいかどうかではなく、「感情」で動く
035 「人の役に立とうという気持ち」が、自分の道を切り開くいちばんの近道
036 「1%の気づかい」ができる人は、当たり前を超えている
037 「やれる!できる!大丈夫!」は自分の心を強くする言葉
038 「損して得をとる生き方」が、結局いちばん得をする
039 「かわいがられる人」とは、素直にすぐ行動に移す人

おわりに

松澤 萬紀(まつざわ・まき)

マナー講師
幼少期よりCA(客室乗務員)に憧れ、8回目の試験で念願のCAに合格。ANA(全日空)のCAとして12年間勤務する。
トータルフライトタイムは8585.8時間(地球370周)。
在職中に「社内留学制度」に合格し、西オーストラリアに1年間留学。現地学生とともに「ホスピタリティー」を学ぶ。
ANA退職後は、マナー講師、CS(顧客満足度)向上コンサルタントとして活動。関西人ならではのユーモラスな講義で、年間登壇回数は200回以上。総受講者数は、2万人以上。リピート率は97%に達し、1年後の研修も決まっている。
「礼法講師」資格、「日本メンタルヘルス協会公認カウンセラー」資格も持ち、「笑顔と思いやりからはじまるマナー」を、「3つのK(行動・気づき・心)」ですぐに行動化できることを目的とした人財育成を行う。
「新入社員研修」「管理職研修」「接待研修」などを中心に、幅広い層に対して豊富な研究実績を持つ。とくに「新入社員研修」に関しては定評があり、100%のリピート率をほこる。また、企業研修のみならず、高校、大学でも講座を行っていて、毎回、大好評を博している。
また、読売テレビ「ミヤネ屋」への出演、毎日新聞にも掲載されるなど、メディアでも活躍中。

コメント

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