『ちっちゃな科学 – 好奇心がおおきくなる読書&教育論』|好奇心はどこから来るの?

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こんにちは。読書論や読書法的な本は気になる あさよるです。そんな本って、ブログを始めるまで特に気にならなかったのですが、毎日読書に関する記事を書くようになり、他の人の考えがめっちゃ気になります。

『ちっちゃな科学』は、内容をあまりチェックしないまま「読書論」ということで読み始めました。読んでみてビックリ!Σ(・ω・ノ)ノ!! あの「かこさとし」さんじゃないっすか!そして福岡伸一さんのコラム+対談集。すごい!

好奇心はどこから来る?

『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』の福岡伸一さんは、昆虫の標本づくりに熱中し、幼虫を育て、顕微鏡で小さな世界を覗いた経験を、興奮と共に書き記しておられます。子どもの頃の興奮が、大人になっても冷めやらない。

なにも、好奇心が刺激される〈自然〉とは限られた場所にしかないわけではありません。小さな自然はその辺にあるものです。

小さな好奇心。それを受け止めるのは小さな科学。

子どもたちは科学に夢中です。お空のお星さまや、海の底や、植木鉢の裏っ側や、風がどこから吹いてくるんだろうとか、科学科学!

誰だって一度は〈科学の子〉だったはず!

そして〈科学の子〉の心にヒットしちゃうのが、かこさとしさんの絵本です。

子育て&教育に関わっている人ならぜひ

『ちっちゃな科学』は読書と教育論を扱う内容です。子育てや教育に係る方なら読んでおいてソンはナシ!ぜひぜひ!

……と言いたいところですが、あさよるは本書、結構難しかったです。一般向けの教育系の本ってこんなレベルなのだろうか!?あさよる、子育てはしてないのでそっち系、全然分からないです。

可愛らしい表紙で、軽い気持ちで読み始めたら激マジメじゃん!ってヤツですな(-“”-)

もちろん、著者の福田伸一さんと かこさとしさんの対談もたくさんで、楽しい内容です。

文系、理系、どっちも必要!

福田伸一さんと かこさとしさんの対談で印象的だったのは「文系」「理系」と生徒を分けちゃう弊害についてでした。現在、文系学科と理系学科を卒業した人たちはピシッと別れちゃっている。業界によって、文系が多い業界、理系が多い業界に偏りがあり、国や自治体の体質まで決めてしまっている。

本当は、文系だって理系の知識が必要だし、理系学科へ進んでも文系の勉強をすべきだ、という話。

だから、子どもの頃から「あなたは文系」「あなたは理系ね」なんて決める必要はないし、両方をごちゃごちゃに学んでもいいんですね。

子どもに伝えるには、まず大人が

繰り返しますが本書は読書&教育論を扱う内容ですから、読者の対象は〈大人〉。大人が子どもの好奇心を刺激し、満たすには、大人側も少なからず勉強しないといけないんだとメッセージを強く感じました。

子ども向けの科学の本は年々減っているそうですが、その理由は明確で、親が買わなくなったのです。子どもの理科離れは、親が理科離れを起こしているからだとも考えられます。

繰り返しますが、例え文系に進んでも、理系の知識は必要です。なのに、科学の子になる前に、科学や理科に触れずに勉強を強いられるのはツライね(;’∀’) 大人の側が子どもの「なぜ?」「なんで?」に程よく答えつつ、逆にこっちから好奇心を刺激しちゃえるくらいのパワーがあればいいなぁと感じた。それにしても、子育てや教育というのは、他者のために学ぶのね。こりゃ大変だなぁと思う。

あさよるネットで紹介した福岡伸一さんの著書

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』|生命とは、流れのなかの淀み

『せいめいのはなし』

『せいめいのはなし』|「生命」をテーマのダベリはおもしろい

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』

『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』ソボクなギモン

ちっちゃな科学 好奇心がおおきくなる読書&教育論

目次情報

はじめに 大切なことは「小自然」で学んだ 福岡伸一

人生で大事なことは、昆虫から学んだ
蝶、顕微鏡、17世紀、レーウェンフック、デルフト、フェルメール
かこさとしさんが描き出すオタク的世界
“小自然”に気づこう

Ⅰ部 「センス・オブ・ワンダー」を育てよう

1章 戦争の「死に残り」の僕が、世界の端っこにぽつんといる子どもさんに伝えたいこと………かこさとし

子どものための仕事を半世紀以上続けて
論文の下書きから生まれた『どろぼうがっこう』
トンボが好きな子もいれば、ダンゴムシに夢中な子も
自分の身体、能力に合った生活が大事
残された時間でどうしても書きたいテーマ

かこ作品の言葉①

2章 〈対談〉好奇心は無限大!………かこさとし + 福岡伸一

好奇心をそそるもの
ミクロの世界に行く顕微鏡的な目、あるいは天体望遠鏡的な目
真の賢さとは?
「小自然」があればいい
生物は静止していない、動いている
好奇心の先にあるもの

かこ作品の言葉②

3章 科学的センスの育て方 20問40答………かこさとし + 福岡伸一

【子ども編】「センス・オブ・ワンダー」を育もう
【大人・社会編】理系と文系についてのQ&A

かこ作品の言葉③

4章 〈私の授業プラン〉「寄り道」を楽しもう!………かこさとし

食を学ぶとはどういうことか
食材として何を取り上げるか
「総合」の成功のカギは「寄り道」にある
おわりよければすべてよし
テーマいろいろ、食の総合的学習

かこ作品の言葉④

Ⅱ部 科学絵本が子どもを伸ばす

5章 子どもたちと科学のよみもの………かこさとし

子どもの本・よみもの
かがくの本や科学よみもの
科学教育と理科の授業
自恣な世界での子ども
経済成長の頓挫
大人は何を望むのか

かこ作品の言葉⑤

6章 マップラバーの読書とマップヘイターの読書………福岡伸一

かこ作品の魅力
原点となった一冊
遺伝子の全体地図を作る
世界はマップヘイター

かこ作品の言葉⑥

7章 好奇心を育むブックガイド………かこさとし + 福岡伸一

Ⅰ 福岡ハカセのおすすめしたい10冊
Ⅱ かこさん自薦 かがくの本30冊

かこ作品の言葉⑦

おわりに 子どもたちへのメッセージ かこさとし

かこ さとし

1926年福井県生まれ。絵本作家、児童文化研究社。東京大学工学部卒業。主著に『からすのパンやさん』(累計220万部)、『だるまちゃんとてんぐちゃん』シリーズ(累計180万部)。宇宙や地球の成り立ちを描いた科学絵本の第一人者。2008年、菊池寛賞を受賞。13年、福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館砳(らく)」が開館した。

福岡 伸一(ふくおか・しんいち)

1959年東京都生まれ。生物学者、青山学院大学教授。ロックフェラー大学客員教授。京都大学卒業。ベストセラー『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』ほか、「生命とは何か」をわかりやすく解説した著書多数。他に『世界は分けてもわからない』『できそこないの男たち』『フェルメール 光の王国』『福岡ハカセの本棚』『芸術と科学のあいだ』など多数。

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