人とうまく関われない人へ。
人の気持ち、自分の気持を、かえてゆこう!
心理学をもっと知りたかった!
心理学や脳科学に関する本を続けて読み、これは面白い世界だと思いました。
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自分の行動や言動は、自分が頭で考えて制御しているものだと信じて疑いませんでした。「無意識」って言葉があるけれど、でもそれって結局は意志なんじゃないの?と思っていました。
ですが、どうやらその認識は間違いのようなのです。
もっと脳や心理学について知りたいと思い、ネット検索で出会ったのが『NLPの教科書』です。
NLPとは
NLP とは、Neuro-Linguistic Programming の頭文字を取ったものです。日本語には「神経言語プログラミング」と訳されます。
って、日本語訳を聞いても、何のことかわかりませんよね。
例えば、目の前に怒っている人がいます。怒っている人を、目で認識する。Neuro(神経)で、映像を感知します。すると「怒られる」と理解し、「ごめんなさい!」と言語化します。これが Logistic(言語)。そして、「あぁあ、また悪いことしちゃった…」と落ち込みます。この思考パターンが Programming(プログラミング)です。
そして、この Programming(プログラミング)は、変えられることができます。
怒られて落ち込むのか、怒り返すのか、ありがたい忠告だと認識するのか。それは Programming(プログラミング)次第なんです。
Programming(プログラミング)をコントロールするための教科書!
『NLPの教科書では』 P(プログラミング)をコントロールするためのノウハウがたくさん紹介されています。
左右や、体の部位をなにかと関連付けて、心理状態をコントロールする方法とか、面白いなぁと思いました。
同様に、他人の目線や行動から、心理状態を探ることもできるんだそうです。たくさんの図解を交えながら紹介されていました。
とても難しく、悩み込んでしまった…
面白く読めた部分もあったものの、大半は「よくわからない…」というのが本音です(-_-;)
すごくややこしいし、とても難しい本だなぁと、しばらく悩み込んでしまいました。
ネットで検索してみると、NLPを教えるスクールもたくさんあるようです。スクールに通って会得するスキルなのだとすると、こんな入門書の書籍一冊ですべてを理解するのは無理なのかもしれませんね…。
どうやら理論の部分は端折って、実践できる内容をたくさん紹介されているんです。そのため、「なんでそうなるの?」と理解できないまま話が進んでしまいました。
あさよるは結構、「なぜ?」の部分がわからないと何もできないタイプなので、相性が良くないのかもしれません…。
反対に、まずは体を動かせる行動力のある人には、また違った内容なのかもしれません。
「優位表象システム」が面白かった
もちろん、ネガティブな感想ばかりじゃないんですよ。
人の心を開くための方法として、紹介されていた「優位表象システム」というものが面白かったです。
なんでも、人によって五感の使い方に偏りがあるんだそう。
同じ体験、経験をしても、視覚野からの情報が優位な人。聴覚野、耳で聞いた音が印象に残る人。そして、肌で感じた触覚有意の人。それらを見わける方法として、言葉の使い方、表現の仕方に注目するようにありました。
利き五感?視覚、聴覚、触覚、人によって感じ方が違う
例えば、視覚優位の人は、目に見える光景をよく言葉にします。
- 「青い海」
- 「キラキラ光る」
- 「まぶしい太陽」
のように、目に映るものを描写します。
聴覚有意の人は、耳で聞いた音を言葉で表現します。
- 「虫の声」
- 「風の音」
など、音に注目するんですね。
そして、触覚優位の人は、感触や感覚に偏った表現をします。
- 「北風が肌に刺さる」
- 「体が軽くなる」
など、体感を表す言葉が、それに当たるかなぁと思います。
みなさんはどのタイプ?周りの人にも当てはめてみよう
みなさんは、どのタイプに当てはまりますか?
あさよるは、圧倒的に触覚偏っていると思います。記憶や体験を思い出すとき、風圧や湿度、感触が一番リアルに感じるからです。
判断するために「叙述語」の表も掲載されており、これを見ていると確かに、人によって感じたことを話すときに、使う言葉が違うなぁと思いました。
あなたの怒りや悲しみ、寂しさも
あさよるは、「これは難しすぎる…」と悩み込んでしまいましたが、もし、このテクニックが会得できると、自分の見えている世界がガラリと変わるんじゃないかなぁと思います。
仕事でもプライベートでも、人との繋がりが基本です。その人間関係の中で日々、上手く行かないこともたくさんある。その度にいちいち落ち込んでいると、身が持ちません。
やり場のない気持ちに、やり場をつくる
本書『NLPの教科書』にあるように、ちょっとした動作や思考で、落ち込む時間が減ったり、ダメージが少なくなるとすごくいいなぁと思いました。
あるいは、他人から気に入ってもらえるように、人の気持ちを理解したり、気持ちを動かすこともできます。このスキル、身につくとすごくいいなぁと思います。
『NLPの教科書』は、NLP初心者も読める内容です。理論よりも、実践に比重が置かれていると感じました。
特に、やり場のない気持ちに、行き場所を作ってあげる様子は、すごくいいなぁと思います。
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脳と言葉を上手に使う NLPの教科書
- 前田忠志
- 実務教育出版
- 2012/3/23
目次情報
はじめに
Part① NLPとは
NLPは新しい自分になるための“道具箱”
NLPはここからはじまる――NLPの前提
できないことも学習――学習の4段階Part② 人の心を開く
打ち解けた雰囲気を作る――ラポール
相手の状態を見極める――キャリブレーション
五感の使い方は人によって違う――表象システム
COLUMN なぜ、力士のインタビューはぎこちないのか?
目の動きでわかる――アイ・アクセンシング・キューPart③ 人とうまく関わる
質問で気づきをうながす――メタモデル
ピンチをチャンスに変える――リフレーミング
他人の立場で考える――知覚位置Part④ 人を導く
心のフィルターに合わせて話す――メタプログラム
COLUMN 自分の人生の専門家になる
無意識のリソースを引き出す――ミルトンモデルPart⑤ 行動や感情を交える
やり方を変えて結果を変える――ストラテジー
自分の状態をコントロールする――アンカリング
COLUMN 寝室では仕事をしない
気持ちの強弱が思いのまま――サブモダリティ
何を見ても大丈夫――スウィッシュ
恐怖反応を消す――恐怖の解消
時間を味方につける――タイムラインPart⑥ 嫌いな自分を変える
嫌いな自分にはワケがある――肯定的意図
COLUMN 全力を出すことへの恐怖
「またやちゃった」を終わりにする――6ステップ・リフレーミング
葛藤を統合する――ビジュアル・スカッシュPart⑦ 夢をかなえる
実現する目標を立てる――8フレーム・アウトカム
ワクワクする夢が見つかる――ディズニー・ストラテジー
達人のやり方をものにする――ニューロ・ロジカル・レベルおわりに
前田 忠志(まえだ・ただし)
米国NLP協会認定トレーラー、NLPセラピストアカデミー代表。
1971年生まれ。東京大学経済学部卒。日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)にて、融資業務、主計業務、統合業務に従事した後、コンサルティング会社を経て独立。公認会計士。
NLPは創始者リチャード・バンドラーに師事。ジョン・グリンダー、ロバート・ディルツ、マイケル・ホール、リチャード・ボルスタッド、クリスティーナ・ホールらからも学ぶ。
NLPプラクティショナー、NLPマスタープラクティショナーなどのコースは、楽しくてわかりやすいと定評がある。
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