『万葉恋歌』を読んだよ

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ポップスをカラオケで歌うように和歌を楽しみたいイメージをコピックで描いたイラスト

ポップスをカラオケで歌うように和歌を楽しみたいイメージをコピックで描いたイラスト

万葉集には恋の歌がたくさん歌われています。
素朴で、真っ直ぐな恋が歌われていて、現在の私達の胸にも響きます。

女性が、恋人や夫を「我が背子(せこ)」と呼ぶのが好きです。
今の私たちに分かりやすく言い換えるなら、「マイダーリン!」と呼んでいる感じでしょうか。

ポイントは、彼氏だけでなく、夫にも同じように呼びかけるところ。
夫婦になったからって、恋する気持ちは変わらないような表現が、とっても好きです。

現在の日本語で「マイダーリン」に当てはまるような呼び方は思い当たりません。
今の私たちは持っていない言葉を、昔の人は使っていたんだと思うと、羨ましくも思います。

恋する気持ちが詰まった『万葉恋歌』

『万葉恋歌』では、万葉集の中からとっておきの恋の歌が厳選されて紹介されています。
著者の清川さんの解説も、恋する乙女心を熱く代弁していて、ステキ!の連続でした。

本書の中でも、恋人や配偶者の呼び名に触れられていました。
男性は、彼女や妻を「妹(いも)」と、親しみを込めて呼びます。

しかも、その愛しく想い合う恋心は、時間が経っても薄れないようです。
少しだけ引用します。

 ただ、恋人時代だけではなく、結婚後長くたった夫婦でも、そんな愛称で呼び合います。
男は、妻がどんなに世帯やつれしようとも“おのが妻こそ常愛(とこめ)づらしき”――おれの女房こそ、いつでもいつまでもかわいらしい、と歌い、ある時は“相見れば常初花(とこはつはな)に”――おまえを見れば、いつでも咲きたての花のよう、と、うれしいことをいってくれるのです。

ー清川 妙『万葉恋歌』(主婦の友社、2010) pp.120-121

いつまで経っても彼女や妻を「愛しい女性」と呼び、歌にしてくれるだなんて……!とってもステキですね。

カラオケでラブソングを歌うように♪

現在では、流行の POPS で歌われるように、昔は和歌が作られていたのかもしれません。
恋の和歌は、ラブソングですね。

自分で作詞作曲できる人は多くはないかもしれませんが、自分の気持を込めてカラオケで歌ったり、歌詞をポエムのように楽しむこともあります。
まるで自分の気持ちを代弁しているかのような歌詞に出会うこともあります。

同じように、昔の人が作った歌に、共感して喜んだり切なくなったり、POPS を楽しむように、万葉集も楽しめるといいですね。

万葉恋歌
清川 妙(著)、林 静一(著, イラスト)
主婦の友社
(2010)

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