『カラオケ上達100の裏ワザ』を読んだよ

2005年に公開された映画『さよならみどりちゃん』が好きです。星野真里さん演じる“ゆうこ”が思いを寄せる西島秀俊さん演じる“ユタカ”は、女たらしで、だらしなくて、クズで、だけどセクシーで可愛くて、主人公が虜になってしまう気持ちがわかります。

映画の主題歌は、奥村愛子さんが、松任谷由実さんの『14番目の月』をカバーしたものが使われています。奥村さんのキュートな声とpopなアレンジが、ユーミンの曲とはまた違った雰囲気で素敵です。

劇中でも、星野真里さんが『14番目の月』を歌います。ゆうこがバイトをしているスナックで、苦手だといつも断っていたカラオケのマイクを握りしめ、なんだか晴れやかに投げやりに歌います。その姿がとても愛しく、『14番目の月』も以前よりも好きな歌になりました。

カラオケって、素人が集まって、大して音響も良くない環境で、大抵は空気の悪い密室で、隣の部屋の歌声がガンガン響いているような場所で、決して“良い空間”とは言えない場所です。大概は、みんな歌も上手でないですし、自分も下手なことを分かっています。
しかしなにか、やめられない、そこでしかないコミュニケーションや、そこでしか得られない体験があるように思います。
「歌を歌う」ということは、人間にとって共感をわかちあう効果があるようです。

「ヒトカラ」も、みんなで楽しむカラオケも

私も、昼間に一人でプラっとカラオケボックスに行くことも珍しくありません。一人でカラオケに行く「ヒトカラ」は結構多く、平日の日中のお客さんの殆どは一人客です。カラオケ店員さんにとっても珍しくなく、ヒトカラは決して孤独で恥ずかしいものではないのです。
また、友人や仲間と行くカラオケと違った楽しさがあります。

『カラオケ上達100の裏ワザ』を試すためには、必ずヒトカラが必要です。なぜなら、いつか来る日のための練習が必要だからです。歌が上手い下手というよりも、カラオケが上手い/下手があるような気がします。
私は、歌謡曲を聞くのも好きですし、歌をうたうのも好きですし、人と楽しく過ごすのも好きなので、カラオケも嫌いではありません。人前で歌うのは得意ではありませんが、その日のために日夜、新しい曲を覚えたりしています。

カラオケのコツ

本書で参考になったのは、選曲方法です。ただヒット曲を選べばいいというものではなく、難しい曲を避け、自分の歌いやすい曲を選ぶべきだと書かれています。そして、歌のキーも、自分にあったものに変えること。こちらは、実際に歌ってみて事前に練習と調整が必要です。
そして、男性は女性曲を、女性は男性の歌を選ぶテクニック(?)が参考になりました。異性が歌う曲を選べば、キーも大幅に変更しなければなりません。すると、曲のイメージも大きく変わります。ですから、自分なりの曲の解釈が必要になるのです。
カラオケも、なかなか奥が深いものです。
一人の楽しみとしても、人との関わりの中でも、良い時間を持ちたいです。

カラオケ上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集

  • 著書:唯野奈津実
  • 発行所:株式会社リットーミュージック
  • 2010年7月31日

目次情報

  • 第1章 カラオケ点を上手に活用する裏ワザ
  • 第2章 即効で歌唱力がアップする裏ワザ
  • 第3章 楽曲構成の基本を知る裏ワザ
  • 第4章 カラオケ機材を使いこなす裏ワザ
  • 第5章 グループカラオケを盛り上げる裏ワザ
  • 第6章 練習曲を最短でマスターする裏ワザ
  • 第7章 基本歌唱力をグンと底上げする裏ワザ
  • 第8章 たとえ下手でも上手に聴かせる裏ワザ
  • 第9章 カラオケを100倍楽しむ裏ワザ
  • 第10章 カラオケ大会で優勝する裏ワザ

著者紹介

唯野 奈津実(ゆいの・なつみ)

1975年岡山生まれ。「エンジョイシング」代表、カラオケ評論家。筑波大学を卒業後、カラオケライター、ボーカルアドバイザーとして活躍する傍ら、2005年にメールマガジン「週刊カラオケ上達実践バイブル」を創刊。2010年時点で7,000部超の読者数を誇る日本最大のカラオケメールマガジンに成長。自身も全国のカラオケ大会に出場し、優勝・入賞経験多数。

コメント

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