【書評】中谷彰宏『その一言に、品格が現れる 一流の人が言わない50のこと』

ついつい“余計な一言”を言ってしまい、後々になって後悔する あさよるです(;´Д`)

「あの質問はいらなかったなぁorz」とか「話がまとまってないのに話し始めてしまったorz」と落ち込むこと多し。

で、今回、中谷彰宏さんの『一流の人が言わない50のこと』の表紙を目にした際、タイトルの横に書かれている「その一言に、品格があらわれる」という文言にドキッ!といたしました。そうか…品格かぁ~><

あなたは一流?二流の発言していない?

『一流の人が言わない50のこと』は、二流の人が言いがちな発言と、一流はどのように対処するのかを対比させ紹介されています。

例えば、一流は“「いい病院があるから、教えてあげる」と言わない。”。目次でこの見出しを見ただけで、ちょっと笑ってしまいました。確かに、病院を紹介してくれる人っているなぁとw しかも、親切心から仰って下さるから、先方へ連絡まですると申し出て下さる。これ、お気持ちはありがたいだけに、お断りをするのが難しいんですよね><

なにか自分のお気に入りを人に紹介するって、ちょっと気遣いが必要なんですね。特にそれが、病院とか薬とか、健康や命に係る事柄ほど、相手へ配慮が必要です。この気遣い、配慮が自然にできる人が「一流」ってことなんですね。

さらに、去ってゆく仲間に「戻ってくると言っても知らないからな」と言わない。独り立ちしようとする人に「どうせ失敗するよ」と不吉なことを言わない。「昔はよかった」と言わない。

なんて、「ああ、聞いたことある~」或いは「言ったことがある~」ような「あるある話」が満載です。過去の出来事を思い出しながら面白おかしく読むこともできますが、時折、今の自分の言動を振り返りドギマギしてしまいます。

ところで「一流」「二流」ってなんだ?

ただ、読んでいて最後まで謎なのは「一流」と「二流」とはいったい何?ってこと。「一流」「二流」の定義が見当たらなかった気がするのですが……(;’∀’)

ここで紹介されている発言を“しちゃう人が二流””しない人が一流”ってことなんでしょうか。

どちらかというと、躾やマナーの話が中心です。他人を敬い感謝すること。他人を疑わず信じること。素直で、自信のある人を一流。ひねくれて横柄、自己顕示欲が強い人たちを二流と呼んでいるようです。

こう書いちゃうと、ますますドキッとしてしまいますね。自分の横柄さや、自己顕示しようとしていないか、振り返りたく思います。

気軽な読書に~^^

中谷彰宏さんの著素、あさよるネットでも過去に数冊紹介しています。

サクッと短時間で一気に読めて、軽快で楽しく読み終えられました。ちょっと休憩時間や、通勤時など、軽い読み物が欲しいときに丁度良さげ。

「こんな人いるよな~」とニマニマと読むのが良いのかも。そして時折自分のことを思いドキッとする、と。

難しいことを考えず、真面目な「あるあるネタ」集みたいな感じで、面白く読めました。

関連記事

その一言に、品格が現れる 一流の人が言わない50のこと

  • 中谷彰宏
  • 日本実業出版社
  • 2014/5/22

目次情報

00 はじめに
「君、いくつ?」と言わない

一流の人が、器を育てるために言わないこと。
自分を下げない生き方

01 「私だって忙しい」と言わない。
02「私は、いいんだけど」と言う人より、「私は、イヤだ」と言う人が尊敬される。
03 「知ってる」より「知らない」と言える人が、尊敬される。
04 「時間を返せ」とは言わない。
05 反論できない相手に、それ以上言わない。
06 「みんなは、どう思う?」と言わない。
07 「私を、誰だと思ってる」と言わない。
08 「お名前は?」と聞かれて、ぶちキレない。
09 お金を出せば、なんでもできるわけではない。
10 環境に、不満を言わない。

一流の人が、人を動かすために言わないこと。
リーダーとしての軸のつくり方

11 「全部、大事」と言わない。
12 クレームに、ふりまわされない。
13 「部下は、選べない」と言わない。
14 自分のために、まわりの人がいるのではなことを知る。
15 「戻ってくると言っても知らないからな」と言わない。
16 辞める人間に、「どうせ失敗する」と言わない。
17 一流は、頑張らなくてもいいように、工夫する。
18 ついて行きたい人には、「ついて来い」と言わなくても、ついて行く。

一流の人が、人を育てるために言わないこと。
人がついてくる話し方

19 「今忙しいので、あとで」と言わない。
20 「こんなことまで、一々報告するな」と言わない。
21 「もっと、いいアイデアない?」と言わない。
22 「ゼロ」か「100」で、決めつけない。
23 「君は、前もそうだったね」と言わない。
24 「どうなってるんだ」と言わない。
25 「進歩がない」と言わない。
26 「なんで、そんなことになった」と言わない。
27 「誰の責任?」と言わない。
28 「良いわけだね」と言わない。
29 「前も、うまくいかなかった」は、言わない。
30 聞く姿勢のない部下に、教えない。
31 叱られる人間が、反省していることは、言わない。

一流の人が、人のために言わないこと。
お節介にならないつきあい方

32 「オススメは?」と、聞かない。
33 「いい病院があるから、教えてあげる」と言わない。
34 「○○さんを、どう思う?」と言わない。
35 「どこが足りないかというと」と、悪いところを指摘しない。
36 「私の若いころに、似ている」と言わない。
37 本当の仲良しは、「仲良し」と言わない。
38 一見厳しい先生は、本当は優しい。
39 ほめてくれる人を探さない。
40 「昔の映画はよかった」と言う人は、今を見ていないだけ。
41 面白くないのではない。面白さがわからないだけだ。

一流の人が、追い詰められたとき言わないこと。
リーダーになる人の尊敬される話し方。

42 「万が一の時、責任は誰がとるんだ」と言わない。
43 みんながすでに言っていることは、言わない。
44 現場のスタッフに、クレームを言わない。
45 「社長と、直接話がしたい」は、言わない。
46 「みんな、わからないよ」と言う時、わからないのは、自分自身だよ。
47 「売れている理由が、わからない」と、言わない。
48 「○○って、流行ってるけど、どう?」と言わない。
49 「不安だ」と言わない。
50 おわりに
一流の人は、不幸を幸福に変えることができる。

中谷 彰宏(なかたに・あきひろ)

1959年大阪府生まれ。84年早稲田大学第一文学部演劇科を卒業。博報堂に入社し、CMプランナーを務める。91年独立し、中谷彰宏事務所を設立。著作は『一流の男 一流の風格』(日本実業出版社)、『ファーストクラスに乗る人のお金』(きずな出版)など、930冊を超す。【中谷塾】を主催し、全国でワークショップ、講演活動を行う。大前研一氏の「アタッカーズ・ビジネススクール」や、ビジネス・ブレークスルー「ビジネスマン健康カレッジ」などの講師としても活躍。

コメント

  1. […] 記事リンク:『その一言に、品格が現れる 一流の人が言わない50のこと』 […]

  2. […] 『その一言に、品格が現れる 一流の人が言わない50のこと』 […]

タイトルとURLをコピーしました