こんにちは。対人トラブルとは言わないけれど、人とのすれ違いに悩む あさよるです。
人の心をつかむテクニックや、人を動かす方法を紹介している書籍はたくさんあります。あさよるネットでも紹介してきました。
しかし、それらを一発で実践するのは難しい……シチュエーションも毎回違いますし、場数を踏んでゆくしかないのでしょう。そしてね、忘れたころにまた指南書を読み返して、また読み返して……と続けています(;’∀’)
今回は、ビジネス書、自己啓発本の定番の『人を動かす』を手に取りました。あさよる的には、なかなか気に入りました^^
80年間読み継がれる定番本
D・カーネギー『人を動かす』の原題『How to Win Friends and Influence People』、1937年に発表され、その後80年もの間読み継がれる「名著」です。
書かれている内容はシンプルなものの、シンプルな故にハッとします。
本書内の各項目のまとめを作ってみました^^
人を動かす三原則
- 人を動かす原則① 批判も非難もしない。苦情も言わない。
- 人を動かす原則② 率直で、誠実な評価を与える。
- 人を動かす原則③ 強い欲求を起こさせる。
人に好かれる六原則
- 人に好かれる原則① 誠実な関心を寄せる。
- 人に好かれる原則② 笑顔で接する。
- 人に好かれる原則③ 名前は、当人にとって、もっとも快い、もっともたいせつなひびきを持つことばであることを忘れない。
- 人に好かれる原則④ 聞き手に回る。
- 人に好かれる原則⑤ 相手の関心を見ぬいて話題にする。
- 人に好かれる原則⑥ 重要感を与える――誠意をこめて。
人を説得する十二原則
- 人を説得する原則① 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
- 人を説得する原則② 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
- 人を説得する原則③ 自分の誤りをただちにこころよく認める。
- 人を説得する原則④ おだやかに話す。
- 人を説得する原則⑤ 相手が即座に“イエス”と答える問題を選ぶ。
- 人を説得する原則⑥ 相手にしゃべらせる。
- 人を説得する原則⑦ 相手に思いつかせる。
- 人を説得する原則⑧ 人の身になる。
- 人を説得する原則⑨ 相手の考えや希望に対して同情を持つ。
- 人を説得する原則⑩ 人の美しい心情に呼びかける。
- 人を説得する原則⑪ 演出を考える。
- 人を説得する原則⑫ 対抗意識を刺激する。
人を変える九原則
- 人を変える原則① まずほめる。
- 人を変える原則② 遠まわしに注意を与える。
- 人を変える原則③ まず自分の誤りを話したあと相手に注意する。
- 人を変える原則④ 命令をせず、意見を求める。
- 人を変える原則⑤ 顔をたてる。
- 人を変える原則⑥ わずかなことでも惜しみなく心からほめる。
- 人を変える原則⑦ 期待をかける。
- 人を変える原則⑧ 激励して、能力に自信を持たせる。
- 人を変える原則⑨ 喜んで協力させる。
幸福な家庭をつくる七原則
- 幸福な家庭をつくる原則① 口やかましくいわない。
- 幸福な家庭をつくる原則② 長所を認める。
- 幸福な家庭をつくる原則③ あら探しをしない。
- 幸福な家庭をつくる原則④ ほめる。
- 幸福な家庭をつくる原則⑤ ささやかな心づくしを怠らない。
- 幸福な家庭をつくる原則⑥ 礼儀を守る。
最後の「幸福な家庭をつくる原則」は付録で掲載されていたもののまとめです。
どの人を動かす原則もとても単純だし、よく見聞きすることも多数です。
全体を見渡すと、実直で素直で、礼儀正しい人物像が浮かんできます。しかも、押しが強いわけでもなく、前に出るタイプでもない。静かにじっと人の話を聞き、思慮深く言葉を一つ一つ選ぶ人物。なんとなく、寡黙だけど愛嬌のある人を連想します。
人を動かすにはまず人の話をよく聞く。そして、相手を認め、相手に敬意を払いつつしっかりと意思を伝える。
根気よく人の話を聞くことって難しいことです。自分と意見の対立する人間を認めることも、なかなか思うようにできません。本書『人を動かす』で紹介される原則は、それが基本的でシンプルであるがゆえに、自分の実力・能力と真正面から向き合わなければならないと感じました。
定番本の宿命……「ほかの本にも書いてある」
さて、『人を動かす』はビジネス書や自己啓発本の定番書です。しかも、発表から長い年月が流れている……ということは、『人を動かす』に書かれている内容は、たくさんの書籍でも引用され、紹介され、触れられています。
あさよるも、D・カーネギー氏の『人を動かす』を読んだのは初めてでしたが、いくつもの本で『人を動かす』が引用、紹介されていましたので、存在は知っていました。
そして、『人を動かす』の内容も、たくさんの本で触れられていますから、ビジネス書や自己啓発本をたくさん読まれている方には、よく見知った内容です。
「同じ内容、他の本でも読んだし……」となる方も多いでしょう。これはもう、名作や定番本の宿命ですね……。
あさよるの場合、元ネタ読みたくなっちゃう性なので、手に取れてよかったです。
定番・名著は押さえとくべき?
はてさて、「この本オススメ?」と聞かれたらどう答えようかと考えました。
『人を動かす』では数々の実例を交えて「人を動かす原則」が紹介されます。この実例が、約80年前のアメリカでの例なんです。ですから、現在の日本で生きる あさよるにとっては、物語を読んでいるように感じました。
ですから最近、日本人が書いた本の方が、ずっと実例が身近でしょう~。
あと、もっとページ数も文字数も少なく、もっと短時間で読める本も、探せばあるんじゃないかなぁと思います。
現在刊行されている書籍でも引用されてますし、それでも十分かもしれません。それを承知の上、「やっぱ元ネタ知りたいよね!」「定番は押さえておきたい」って人には、間違いなくオススメです。
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人を動かす 新装版
- デール・カーネギー
- 創元社
- 1999/10/31
目次情報
改定にあたって
PART 1 人を動かす三原則
1 盗人にも五分の理を認める
2 重要感を持たせる
3 人の立場に身を置くPART2 人に好かれる六原則
1 誠実な関心を寄せる
2 笑顔を忘れない
3 名前を覚える
4 聞き手にまわる
5 関心のありかを見ぬく
6 心からほめるPART3 人を説得する十二原則
1 議論をさける
2 誤りを指摘しない
3 誤りを認める
4 おだやかに話す
5 “イエス”と答えられる
6 しゃべらせる
7 思いつかせる
8 人の身になる
9 同情を持つ
10 美しい心情に呼びかける
11 演出を考える
12 対抗意識を刺激するPART4 人を変える九原則
1 まずはほめる
2 遠まわしに注意を与える
3 自分のあやまちを話す
4 命令をしない
5 顔をつぶさない
6 わずかなことでもほめる
7 期待をかける
8 激励する
9 喜んで協力させる付 幸福な家庭をつくる七原則
1 口やかましくいわない
2 長所を認める
3 あら探しをしない
4 ほめる
5 ささやかな心づくしを怠らない
6 礼儀を守る
7 正しい性の知識を持つあとがき
D.CARNEGIE [D.カーネギー]
1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD.カーネギー研究所設立。人間関係の先覚者として名声を博す。1955年、66歳で死去。
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