新書を読む大人に憧れていた あさよるです。
書店の新書コーナーって、いつも静かで落ち着いていて大人のイメージだったんですよねw
ググらず新書を読め!
『だから、新書を読みなさい』の表紙はマンガのようになっています。
企画書を作るためネット検索で情報収集をするも、良い情報にたどり着けない人。世間の波をつかむために、ベストセラーを手に取る人。
だけど、ネット情報って、同じワードで検索すれば同じような記事がヒットします。「自分だけの」「オリジナル」の切り口や情報に出会うのは意外と難しい。
「売れているから」という理由でヒット本を読むのは、結局は周りに流されているだけなのですが、「自分が情報を掴んだ」「自分の考えだ」と勘違いしちゃうことがあります。
そこで、著者・奥野宣之さんは新書をおススメするのです。
企画書のネタ探しは、ググらずに新書を読む。
ベストセラーを追っかけるのも構いませんが、目まぐるしく入れ替わっていく話題作ではなく、細く長く読まれる新書にも目を向けてみましょう。
この本は新書じゃないの?w
どーでもいいツッコミなんですが、この『だから、新書を読みなさい』は新書じゃないんですよね。まぁ、『だから、新書を読みなさい』なんてタイトルの新書があったら、ただの宣伝ですからねw
あさよるは個人的にこの『だから、新書を読みなさい』と同じ、ハードカバーじゃない単行本が読みやすくて好きです。
新書って、レーベルごとにシリーズで刊行されているものですから、本書のような、本の読み方シリーズは新書っぽくないのかな?
広く浅くザッピング読書
『だから、新書を読みなさい』で推奨されている読書は、広く浅く情報収集としての読書です。
Google検索で情報を集めたり、新聞を何誌も購読して情報を集めるのはやめて、まずは入門書としての新書を読みこなしましょう。
一冊の新書をじっくりと読むのではなく、3冊一緒に読み進め、どんどん貪欲に情報収集です。
新書の著者は、学者、研究者も多く、その分野の最新の知識のエッセンスが、誰でもわかるように平易に紹介されています。
本を読むだけで人とは違うんです
Google検索は、同じワードで検索すれば同じような記事がヒットしてしまいます。
新聞を読んでも、結局みんな同じ紙面を読んでいます。テレビも同様です。
他人とは違うアイデアを得るためには、日ごろから人とは違う情報収集が必要です。そのために手っ取り早いのは「読書」なんですね。
新書も全国で販売されるシリーズですから、みんな同じ情報に触れているように思いますが、それでも新聞やテレビにくらべると、ずっと読者数は少ない。
しかも「どの本を読むか」という組み合わせは限りがありません。オリジナルなんですね~。
『だから、新書を読みなさい』の著者はベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』であり、情報を探し収集し、それをノートにメモし、保存し運用するまでの一連を「読書」と仰っているのも特徴的。
「読んで終わり」じゃないんです。
そして、読書って、「本を探してくる」というステップが意外と大変(苦笑)。本をチョイスするとき「新書を読む」と絞っておけば、膨大な書店の棚の中から、新書に絞って探すことができます。
実践されている方も多いと思いますが、個性的で面白い読書法だなぁと思いました。
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だから、新書を読みなさい
- 奥野宣之
- サンマーク出版
- 2009/9/11
目次情報
はじめに
序章 ビジネスパーソンのための新書活用法
「読まなくてはいけない本」は読まなくていい
情報源は少ない方がいい
情報源をあえて新書に絞る理由
本の選び方をパッシブ型からアクティブ型に変える
頭を使わざるを得なくなる「新書ザッピング術」
信書をビジネス書として活用する
情報は「逆張り」でインプットしなさい
三か月かけて三〇冊の新書を読む第1章 だから、新書を読みなさい
広く浅く知るための「お試し版になる」
知りたいことは「全部、新書に書いてある」
新書に絞ると「労力が三〇分の一になる」
多テーマだから「何でもある」
低コストだから「たくさん買える」
携帯性がいいから「いつでも読める」
コンパクトだから「場所をとらない」
ロングセラーが多いから「新旧比較できる」
読みやすいから「入門に持ってこい」
フォーマットに慣れると「速く読める」
信憑性が高いから「安心して読める」
アカデミックだから「新鮮な驚きがある」
並列的だから「自分の目で選べる」
広告が少ないから「静かに選べる」
新書だから「逆張りインプットできる」第2章 奥野式「新書ザッピング術」のすすめ
ルール1:自分を観察して、紙に課題を書き出す
ルール2:課題を解決するための新書リストをつくる
ルール3:三冊まとめて同時に買う
ルール4:一冊目は「ロングセラーかベストセラー」
ルール5:二冊目は「最近の本」
ルール6:三冊目は「一番やさしい本」
ルール7:カブリを避ける
ルール8:喫茶店で三冊読み切る
ルール9:目次から著者のメッセージを読み取る
ルール10:「はじめに」を精読する
ルール11:読む箇所の優先順位をつけ、拾い読みする
ルール12:気になった部分をチェックする
ルール13:三冊の違いに着目する
ルール14:「ザッピングメモ」をつくる第3章 新書を制覇する17の技
探す
ウェブ検索術1:詳細検索ページをブックマークする
ウェブ検索術2:判型・シリーズ名・書籍名で絞る
ウェブ検索術3:ロングセラーは発行年月日で絞り込む
ウェブ検索術4:「新書マップ」を活用する
ウェブ検索術5:ファンサイトから情報を仕入れる
雑誌の書評を参考にする
目録で読みたい本を探す選ぶ
レーベルごとの特色を把握する
岩波ジュニア新書を大人買いする
図書館は利用しない買う
書店に実物を見に行く
書棚ではタイトルの長短に注目する
品切れ・絶版本は街の古書店で見つける使う
「マイ奥付」をつくる
付箋を貼っておけばノート不要
キーボードを叩きまくって考えをまとめる
レファレンス用の新書をそろえる付録 「思考ノート」を記録しよう
□もう、残業はしないぞ!
①『デッドライン仕事術 すべての仕事に「締切日」を入れよ』/②『残業ゼロで仕事する技術』/③『「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術』
□そろそろ英語を勉強しようかな
①『最強の英語上達法』/②『お金を使わない英語勉強法』/③『英語は勉強するほどダメになる――“英語コンプレックス”を生み出すもの』
□まずい、お金を貯めなくては!
①『サラリーマンは2度破産する』/②『貯金のできる人できない人 無理なく貯金体質になる方法』/③『年収崩壊 格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」』
□机の上がグチャグチャだ
①『「超」整理術』/②『ゴチャゴチャの机を「ビジネスの司令塔」に変える すごい!整理術』/③『会社がイヤになった やる気を取り戻す7つの物語』
□時間をもっと有効に使いたい
①『成功術 時間の戦略』/②『人生の質を高める時間術』/③『レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則』
□「金融恐慌」って何だろう?
①『世界同時不況』/②『早わかりサブプライム 不況「100年に一度」の金融危機の構造と実相』/③『金融大崩壊「アメリカ金融帝国」の終焉』
おわりに
奥野 宣之(おくの・のぶゆき)
1981年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業後、専門識者を経て現在、専業作家。2008年、独自の情報整理術をまとめたデビュー作『情報は1冊のノートにまとめなさい』『読書は1冊のノートにまとめなさい』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)がベストセラーとなり、一躍脚光を浴びる。大学生のとき新書の魅力に取りつかれて以来、単行本の3倍は新書を買うという「新書オタク」の道を歩みはじめ、新書を仕事や日常生活に生かすための「新書ザッピング術」を考案する。
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