『仕事力が上がる 睡眠の超技法 これで「集中力」「切り替え力」が冴えてくる』を読んだよ

夢うつつ 40 自然科学

『映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士』は、ドラえもん映画の中でも独特な世界観で怖くてゾッとする設定の物語です。
現実世界で冴えないのび太が、夢の中だけでもいい思いがしたくて、ドラえもんに「気ままに夢みる機」というひみつ道具を貸してもらいます。見たい夢の“カセット”をセットすれば、その物語の主人公になれるというものです。
夢の世界の冒険を進める内、夢と現実が錯綜し、物語自体が混沌とした雰囲気が、幼心にも恐ろしく感じました。

実際に私たちは、夢うつつの状態で、現実と夢がごちゃごちゃと入り混じった状態を経験します。私は目覚めてからしばらくの間、夢や思考や記憶がぐちゃぐちゃと溢れかえり、軽いパニックのような状態を経験することがままあります。一体、寝ている間に私の体の中で何が起こっているのでしょうか。

みんなが見る「夢」は謎ばかり

「なぜ夢を見るのか」という理由は、未だ不明だそうです。
寝ている間に頭の中を整理しているとか、脳の不要な物を排出しているとか、記憶を定着させているとか、反対に記憶を消去しているとか、色んな話を聞きますね。

カラーテレビが登場してから夢がカラーになった、白黒テレビの時代は夢も白黒だったと、にわかに信じがたいデータもあるようです。
更に、動物は夢を見るのか?という問いも、様々な見解がありますね。私の経験では、飼っていたネコは寝ている時、夢を見ているように見えました。

毎日の睡眠。大切なことなのに意外と知らない……

「睡眠」という行為自体、少し前までその必要性は高く感じられていなかったそうです。今ではご存知のように、睡眠が生きるためにとても必要なものだと広く認知されていますから、私たちの認識が大きく変わったのですね。
健康のために安眠グッズを買い占める人も多く居ます。

科学的に睡眠に関して分からないことがたくさんあるようですが、毎日行うことですので、「良い睡眠を促す方法」「寝付きを良くする方法」など実践的なノウハウを学ぶことはできます。
『仕事力が上がる睡眠の超技法』の著者、菅原洋平さんは作業療法士として臨床の経験から、現在では睡眠マネジメント研修や、睡眠が昼間の活動の質の改善を促すことを広めておられます。
本書の内容も実践的で、今すぐにでも自分の生活を見直したい内容ばかりです。

日中の活動が眠りの質を左右し、眠りの質が日中活動の質に影響を与えます。夜も昼も自分の過ごし方が、どちらにも大きな影響を与えているんですね。

睡眠にまつわる脳のクセを知る

体の特性、脳の特性を知ることで、事故やトラブルもなるべく回避したいものです。
夜中、脳内ではドーパミンが放出され、興奮状態になります。深夜のテレビや深夜ラジオが面白い理由の一つかもしれません。
その間に、ネット通販やテレビショッピングで衝動買いをしてしまうこともあります。夜中、布団の中で通販サイトやフリマアプリでポチポチとたくさん買い物してしまうことはありませんか?
私は衝動買いのほとんどが深夜だったので、布団の中に通信機器を持ち込まないようにしています……。
本書によると、睡眠に関するグッズも衝動買いしやすいもののようです。睡眠=ドーパミンと脳が条件反射で覚えているので、ついつい買ってしまうようですね。

これらも、脳や睡眠の特性について知ることで、無駄な出費を防げるかもしれません。

そして、やはり睡眠は生活習慣によるものです。
長いスパンで時間をかけ、少しずつ是正するしかないものですから、即席アイテムでどうにもならないようです。
具体的に、睡眠のための生活改善してゆく順番をステップにわけ紹介されており、とても勉強になります。

仕事力が上がる 睡眠の超技法―これで「集中力」「切り替え力」が冴えてくる

  • 著書:菅原洋平
  • 発行所:祥伝社
  • 2013年11月10日

目次情報

  • はじめに
  • 第1章 「睡眠サイクル」が整うと残業が減る
    ――「集中力」「切り替え力」が冴えるメカニズム
  • 第2章 仕事力が上がる!「睡眠サイクル」を整える3つのステップ
    ――「短時間睡眠」「不規則な生活」でも眠りの質を上げる方法
  • 第3章 睡眠の「5つのスイッチ」を使いこなせば効率がアップする!
    ――「集中力」を生み、「昼の眠気」「夜の不眠」を解消する
  • 第4章 ビジネスパーソンにとって怖いのは不眠より睡眠不足
    ――「集中力低下」「疲れやすい」「怒りっぽい」が3ヶ月続いたら
  • 第5章 ちょっとした習慣で病気や不調を防ぐ
    ――「がん」も「糖尿病」もその眠り方が招く
  • 第6章 3つのステップでどのように生活が変わるのか
    ――なぜ彼は「3時間睡眠」でも体調が良くなったのか
  • おわりに
  • 参考文献

著者紹介

菅原 洋平(すがわら・ようへい)

作業療法士。ユークロニア株式会社代表。青森県生まれ、静岡育ち。国際医療福祉大学卒業後、国立病院機構で、脳のリハビリテーションに従事する。脳の回復には睡眠が重要であることに着目して、臨床を実践。生体リズムを活用して企業の業績を高めるビジネスプランを作成し、SOHOしずおかビジネスプランコンテストにて最優秀賞を受章。2012年4月ユークロニア株式会社設立。現在、多くの企業で、生体リズムや脳の仕組みを使った「睡眠マネジメント研修」を行っている。
著書に『あなたの人生を変える睡眠の法則』『誰でもできる!「睡眠の法則」超活用法』(宝島社)、『「いつも眠い~」がなくなる快眠3法則』(メディアファクトリー)がある。

コメント

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