こんにちは。夏バテから体力が戻らず、読書もはかどらない あさよるです。本を読むのも体力が必要なんですね……(^_^;)>
だから余計に、ササッとスピードアップして本を読んでしまいたい!
図書館でたまたま、齋藤孝先生の速読本を見つけたので手に取りました。速読本って数冊読みましたけど、まだどういうことなのかわかってなかったんですよね(-_-;)
結論から言うと、ズルできる速読の近道はないみたい……。
(・∀・;)デスヨネー
速読は誰でもできる!
最初に宣言します。「速読には正攻法しかないみたい」ということは、反対に言えばステップさえ踏めば「誰でも速読ができる」!
あさよるはその希望を『齋藤孝の速読塾』に見出しました。
まず、速読をする目的意識を持つ。斎藤先生は理解力を深め、知識の幅を広げるために速読を勧められています。まずはひたすら冊数を読みこなすんです。
目的は「知識の幅」を増やすこと。その手段として「速読」をする。
目的を達成するためには、まずアウトプットの大切さが説かれています。読んだ本の内容を人に話す。読書ノートをつけるのも一つの手ですね。
「著者と対談するなら何を質問するだろう」「自分が主人公だったら」自分の主観ではなく、多数の視点を意識する。
そして、齋藤孝先生といえば、ですね^^ 三色ボールペンを使った読書法も推奨されています。
音読するように読む、あるいは実際に超速で音読しちゃうとか。これは『声に出して読みたい日本語』を連想させます。
齋藤孝先生のメソッドが「速読」をキーワードに集結しているのも、読んでいて楽しかったです。知識や考え方って、どんな分野にも関連しているのですね。
「速読」vs「精読」!?
「速読」の話題に切っても切れないのは「速読派」vs「精読派」のバトルではないでしょうか。
……正直「どっちでもええやん」と思うのですが(^_^;)
あさよるは過去に複数のSNS等でこのバトルを見聞きしてきました。「どっちでもいい派」は議論に参加しないので、余計に「速読派」vs「精読派」のバトルが加熱します。
関係ないですが、「電書派」vs「紙の本」バトルや、蔵書を「保存派」vs「処分派」の戦いとかありますよね。
あさよるの経験談を交えつつ
あさよるも、「どっちでもええやん」と言いながら、長らく精読をしていました。一文字一文字きっちり読んで、しかも何度も繰り返し同じ箇所を読み返します。
その読書法が悪いとも思いません。あくまで、自分の本を読む目的によるんじゃないかなぁと思います。
ただ、あさよるの経験ですが、学生時分に気に入って何度も読んだ小説よりも、レポートを書くために何十回と繰り返し斜め読みした文学作品の方が、今となれば強く印象に残ってます。
何度も読むこと、そしてアウトプット
速読で何度も読んだ本のほうが印象に残っているのは、「速読」という手法に由来しているのではありません。
それは、何度も何度も繰り返し読み込んだことと、「レポートを提出する」というアウトプットをしたからだと思います。
反対に、お気に入りだった本は、繰り返し読みはしましたが、「読み込んだか」と聞かれるとわかりません。なぜかと言うと、アウトプットが前提ではなかったからでしょう。
やっぱり「どっちでもええやん」
精読しようが速読しようが、手法よりも目的が大事です。
一文字一文字味わって読む読書も有意義であることはもちろん承知です。
そして何度も繰り返し読むために、たくさんの知識を得るために、有限の時間の中一冊でも多く書を読みたいこともあります。
よって、やっぱり「どっちでもええやん」ですw ただし、「目的による」ですね。
知識が増えると、読書スピードも上がる
前置きが長くなりました。『齋藤孝の速読塾』は、これから本をたくさん読みたい!という人の向けの指南書です。
たぶん、普段から多読・濫読をしておられる方は、「速読」の能力がないとやってられないんじゃないかと思います。いつも違うジャンルの本を読んでいるんだから、ひたすら「本を選ぶ」ということをしないといけないのでは?と想像します。
そのためには、書店や図書館でもザッザッと内容を読んでみないと選べません。
そして『齋藤孝の速読塾』では、勇気を持って「飛ばし読み」をしようと誘われます。二割くらい読めればいいじゃないか。
ただね、ここで忘れちゃいけないのは、二割で足りなかったら、また読めばいいのです。ここが速読の強いところですね。早く読めるから、何度も読める。
このとき、キーワードや、著者の言いたいことを抜き出します。アウトプットが大切ですから、紙に書き出してまとめましょう。このステップが一番大切に感じました。
知ってる話は読むのが早い
知識量も必要です。知識を広めるための読書に知識が必要って矛盾しているようですが、していません。
本を読む→知識が増える→本を読む→知識が更に増える→本を読む→知識が更に更に増える
これを繰り返してゆくと、知識が増えてゆくづつ、読むスピードも上がってゆきます。
なぜか?
知識が増えれば、本の内容を推測できる。あるいは、論の展開に予想がつくようになる。先がどうなるか分かっていると、読むのが早いものです。
「ジャンプ紙面で読んでたマンガは、単行本で読むとき早い」の法則ですな!
速読するために速読する
速読ができるようになるには、まずはたくさんの本を読み、たくさんの知識を身につけることが大切だと学びました。そのためには、速読しないとたくさん読めない!Σ(・∀・;)
人間、「必要に迫られる」というのも、動機として大事です。
まずは、「たくさん本が読みたいなぁ」「あれもこれも知りたいなぁ」と好奇心を最大にして、「そのために速読する」という目的を持ち続けたいなぁと思いました。
「なぜ?」「どうして?」を動機に本を読むって、好奇心しかなかった子どもの頃のようです。あの頃の読書、し続けたいなぁ^^
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齋藤孝の速読塾 これで頭がグングンよくなる!
- 齋藤孝
- 筑摩書房
- 2010/4/7
目次情報
「速読塾」入門のみなさんへ
第1講 何をどこまでめざせばいいのか――速読・多読の目標
1 速読・多読できる技術を磨くと理解力が速くなる
「速読・多読」の最もすばらしい効用とは
二割だけ読んでも内容を理解できる方法2 本を読んだときの理解力は3段階にわかれる
「頭の良さ」につながるレベルをめざそう
目標は自分のオリジナルなものが出せること3 「速解力」があれば、相手に対して優位に立てる
愛よりも先に「理解する力」を
さらに上の「速解力」をめざそう4 Aレベルの理解力に到達するには“逆算式読書法”がいちばん
表現するチャンスを逃がさない
強制力を持った表現の場から逆算して本を読む5 期間限定、場所限定で本を読む
「読んだあと、書評を人に言うのだ!」と思って読む
読む締め切りを設定する2つの方法6 最終的には使える概念をゲットすることが目標
本を読むことで、新しい「概念」を獲得する
概念を駆使して、コミュニケーションできるようになる7 本を読むことは「視点移動」である
「視点移動」が、アイデアの基本である
知性とは、視点移動ができる「素直さ」である8 気づきのあるコミュニケーションに到達する?
自分の望む節回しの本だけ読んではいけない
情報処理ではなく、コミュニケーションのための読書を9 三色ボールペンは“視点移動ボールペン”だった!
まずは視点をズラすことに慣れよう
著者になりきって話してみる第1講 勇気をもって飛ばし読み――二割読書法とは何か
1 二割読んで八割理解する「二割読書法」
「本は最初から最後まで読むもの」ではない
少ない精力で、より多くの本を読むために2 タイトル、帯からテーマを推測する
テーマをはずさないで読むためには
3 変化するところに注目する
起承転結の「転」に注目する
文章を「起承転結」で要約してみる4 違和感と共感の“身体感覚”を手がかりにする
小説を“身体感覚”という観点から読む
違和感と共感を推進力にして読み進む5 著者に憑依して読むとポイントがかぎわけられる
違和感のある作品を理解できるようになるには
著者の文脈の中に身を置いて読む6 “ルーペ感覚”を持って、読み解いていく
ホームズのように細部を拡大して見る
まずはルーペを持ってみる7 「引用ベスト3方式」が“ルーペ感覚”を鍛える
ベスト3を決めるという目標を持って読む
引用して人に話したい箇所を選ぶ第3講 誰でも今すぐできる速読術
1 “a book”ではなく“books”という考え方
1冊の本は、他の本とつながっている
本は単体ではなく、系譜で読む2 「~流」というスタイルで読め!
著者のスタイルを理解すると速く読める
“著者”で読むメリットとは3 本は汚しながら読むと、「場所記憶」が活用できる
「記憶して話す」ために本を汚す
4 キーワードを飛び石にして理解する
キーワードをマップがかわりにして読んでいく
キーワード探しトレーニング5 ヘリコプターで荷物を拾っていく感覚で読む
キーワードの探し方
ヘリコプターで黄金の1ページに降り立つ6 いい引用文を見つけるという観点で読む
一文だけでも引用できれば、勝ったも同然
エッセイの書き方トレーニング7 書店、図書館を最高のトレーニングジムに変える
書店で買う本を選ぶトレーニング
自分のホーム図書館を持つ8 基本書を決め、その目次をマップする
「目次のいい本を買う」という原則
目次を拡大コピーして基本理解のマップをつくる9 同時並行で読み、読めないリスクを分散させる
差後まで読まない本があっても全然かまわない
まずは最初に本棚を買おう!10 本を紹介してくれる頭のいい人を身近に配置する
関心のない分野の本もチャレンジしてみる
本を選ぶガイドとなる友人、著者、雑誌を見つける第4講 速読上級者用プログラム
1 “左手めくり”と、“目のたすきトレーニング”で全体を理解する
細かいことにはこだわらない“左手めくり”
読めば読むほど「推測力」があがる2 単語の“樹系図”で「推測力」を鍛える
空欄を埋めてく「推測力」を養う
キーワードを中心に樹系図を描いてみよう3 小説は「つっこみ」を入れながら読むことが大切
小説はその世界に同調する読み方と、少し離れる読み方の2通りある
いい小説とは「多声楽的」である4 小説の醍醐味をB4版1枚にまとめる
他の人にも役立つ速読トレーニング
ある一点に注目して小説を読む5 評論は“仮想敵国”は何かを考えながら読む
著者が戦っている相手、否定しがたい考え方は何なのか
著者の思考パターンが見えると、難解な評論も理解しやすくなる
評論文トレーニングの方法6 バーチャル著者対談のすすめ
明日、著者と対談するとう前提で読む
著者に代わって講演会ができるか?7 外国語の本の「速読・多読」は音読から始める
英語のペーパーバックの音読を1時間、2時間続ける
日本語としてわかっているものを英語で読んみる第5講 速読を生活にうまく組み込んでいく方法
1 文章が頭に入らないときは「速音読」で脳の分離利用を促す
「速音読」で大づかみに全体を見る力がついてくる
「速音読」は、脳を活性化させる2 著者の講演会に行ったり、朗読を聞く
読書を個人的な作業にしてしまわない
対談本と朗読CDのすすめ3 本を読む時間をつくり出す逆転の発想
「本を読めない時間」などありますか
テレビを見る時間も読書の時間にできる4 TPOにわけて読むのが同時並行読みのコツ
「トイレでしか読まない本」とは?
つねに本に囲まれて暮らす環境をつくる5 初心者のうちは金に糸目はつけない
週に2回は書店に立ち寄って、新しい本を補充
書店は本をセレクトする目を養う道場になる6 集中力を鍛えるための“1行読み”トレーニング
手で1行ずつズラして読み、集中力を持続する
「何分の何まできているか」をチェックしながら読む7 本を読むことと呼吸法をセットにする
呼吸はゆっくりでも、脳と目が速く動く
読書は集中するための脳のトレーニングになる8 読んでも疲れない「密息」と「アレクサンダー・テクニーク」
密やかに呼吸することでリラックスする方法
楽に呼吸できる姿勢で本を読む9 本を雑誌化して読んでしまう方法
本を“雑誌風”につくりかえる
自分の「引用目次」や相関図、概念図をつくってしまう10 難しい本を読むには抽象用語や概念に慣れる
漢字力、熟語力、単語力が「速読・多読」には不可欠
抽象用語に慣れる方法いざ、速読の実践に向かうみなさんへ
言葉の“ブラウン運動”を起こそう
本は著者が自分のためだけに時間をさいてくれること■本を選ぶためのブックガイド・リスト■
齋藤 孝(さいとう・たかし)
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞)が話題を呼ぶ。『質問力』(ちくま文庫)『段取り力』『コメント力』『恋愛力』(共にちくま書店)、『コミュニケーション力』(岩波新書)、『子どもを伸ばす家族力』(マガジンハウス)『弥次さん喜多さんの日本語おわらい塾』(PHP研究所)『シャネル―人生を強く生きるための「孤独力」』『アイディアを10倍生む考え方』(共に大和書房)等、著書多数。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修。子どもの塾「斎藤メソッド」、「教師セミナー」についてはhttp://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/ 参照。
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