『高速回転仕事術』|「とりあえず最後までやってみよう」ガパワーになる

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こんにちは。あさよるです。真面目に頑張っているつもりでも、自分の手には負えないような難題が目の前に現れると「もう嫌、できない!」と投げ出したい気持ちになります。実際に投げ出すこともあります(苦笑)。そういう時っていつも、「どこから手を付けていいのか分からない」「なにがわからないのかわかなない」気がします。

本書『高速回転仕事術』は、ピタッと手が止まってしまう人に向けて書かれた本です。「わからない」「できない」と思い詰めてしまうより先に、「ま、いっかい最後までやってみよう」と前進するためのパワーが詰め込まれています。といっても、別に難しいことじゃないし、しんどいことでもありません。「ま、とりまやってみるわ」でOK。停止せずに肩の力を抜いて動き続けましょう。

「とりあえずやってみる」仕事術

本書『高速回転仕事術』の内容を超ザックリ言っちゃうと〈「とりあえず最後までやってみる」仕事術〉と言ってもいいかもしれません。例えば読書をしていて、難しい内容でなにを書いてあるのか理解できないとき、まあとりあえずそのことは置いといて、「一度最後まで通して読んでみる」。人の話を聞くときは、相手の話にいちいちツッコむ前に「一度最後まで話を聞いてみる」。最初の一回は細部まで目が届かなくても、疑問があっても、「とりあえず最後までやってみる」こと。細部に気を配るのは二回目以降に回しちゃいましょう。それが「高速回転仕事術」です。

委縮して「どうしていいかわからない」人に

本書『高速回転仕事術』は、なんでも器用にこなしちゃえる人を読者として想定していません。本書では、細かなディテールやクオリティーが気になって「なかなか上手くいかないことが多い」と感じている人に向いています。最初から完璧に、細かいところまで気になる人は、仕事がどうしても「低速回転」になってしまいます。上手くいかないたびに手が止まってしまい、それが続けばモチベーションも維持しにくいためです。

もし「上手くやらなきゃ」って頑張っているのに、上手く成果につながらず、原因も不明ならば『高速回転仕事術』に一度目を通してみても良いでしょう。初回から上手くやる必要はないし、躓いたり疑問を抱えながら、少しずつ精度を上げてゆけばいいのです。そう思うと肩の荷が下りるようです。

大きくとらえて、俯瞰する

本書『高速回転仕事術』では、大雑把に全体図を捉えて、そこから細部を作り込んでゆくような思考を身につけることが指南されます。

アイデアを出すときは、最初から「それらしい」ものを提示しようとせず、荒唐無稽でも、つまらなくても、とりあえずどんどん案を出しまくります。アイデアは質より量です。アイデアマンはとんでもない数のアイデアを出す人です。量の中に、質の高いものが混じっているのですね。委縮せず、カッコつけず、まずは思いついたアイデアを出し切りましょう。

「他人の話を聞く」というのは、簡単なようでいてとても難しい。ほとんどの人は他人の話に十分に耳を傾けられません。部下や仲間の話を聞くとき、いちいち細かなツッコミを入れるよりも前に、「まず一通り最後まで花牛を聞いてみる」ことが推奨されています。相槌は「それでどうした?」「それはなぜ?」と、相手の話を次へ進めるものにします。小さな疑問があっても、まずは最後まで聞いて、話の全体像を捉えましょう。

本を読むのが苦手な人は、わからないことがあると、そこでお手上げ。読書が前へ進めなくなってしまいます。読書をどんどんする人ほど、多少わからないことがあっても、とりあえず最後まで読み切ります。そしてその本の全体像を捉えてから、細かな部分を読み込んでゆくのです。

小さな部分にこだわらず「大きくとらえる」「全体を俯瞰する」という視点を持つことが、仕事を高速回転させるコツなのです。

とりあえず身体を動かそう

本書『高速回転仕事術』を超大雑把に「とりあえずやってみる」と紹介しましたが、それはつまり「とりあえず体を動かしてみる」とも言い換えられます。頭で考えて、なにもできずに委縮するのではなく、とりあえずやってみるという〈行動〉を起こすことで、次のステップが見えてくるのです。反対に仕事が低速にしか回転しないのは、上手く行動に結びついていない状態とも言えるでしょう。

部下と円滑なコミュニケーションを持つために、部下一人ひとりのノートを用意して、各人のプロフィールでノートを埋め尽くしましょう。「良い関係を築きたい」を頭で考えていても、実際に行動に移すこと……ここでは「部下の人数分のノートを用意して、部下の情報を書き留めてゆく」という〈具体的な行動〉が伴わない限り、進展は難しいでしょう。

どんなに思い悩み続けるても、〈具体的に行動してみる〉には叶いません。また、最初の一発大成功することなんて滅多にありません。何度も失敗しながらトライアンドエラーをくり返し、精度が上がってゆくことを忘れてはならないでしょう。つまり、最初の一回は「高速回転」でやってしまい、次の行動に移るからこそ、次の結果につながります。

『高速回転仕事術』は、小さな失敗を恐れず、一回で完璧にやりとげようと思わず、まずは一回やってみることの重要性が説かれています。

苦手なことが多いなら

『太らない間食』挿絵イラスト

きっと本書『高速回転仕事術』は大きな励ましになるはずです。仕事が速い人も、別に最初っからなにもかも上手にやっているわけではありません。むしろ、最初は大雑把に、わからないことや疑問を抱えたまま、「とりあえず」やってみて、二回三回と繰り返しチャレンジすることで精度を上げているのです。「最初から上手にやらなくていい」と思ったら、気楽になりませんか?

「要領よく仕事ができる人が羨ましい」「頭を柔らかくしてアイデアを出したい」「質の高い仕事ができる人になりたい」と思いながら、具体的にどんな行動をして良いのか迷っている方がいたら、本書『高速回転仕事術』はオススメです。

あさよる的「とりあえず最後までやってみる」やり方

最後にめっちゃ個人的な「とりまやっておく」方法についてw あさよるは分からない本、難しい本は、最後のページから逆順に読むことがあります。「逆に読むんだから内容がわからなくて当然」ですから、「わからない」「難しい」「私ってバカなんじゃないか……」と落ち込みません。内容がわからないので、見出しと、図解やイラスト、ページの構成、本の構成に注目するしかありません。これが意外と、後々、その本の全体像を把握するときに役立ちます。

参考書や教科書も、わからなくてもとりあえず全てのページをめくり、すべての文字列に「目を通す」というところから始まります。最初の一回から理解しようという気はなく「まず全てに目を通す」ことが目的です。

理解は、三回四回と読み込んでゆく過程で理解度を上げてゆきます。「最初の一回からすべて理解しようとしない」ということは、「何度も同じことを繰り返すこと」です。逆に言うと「一回ですべて上手くやりたい」と考えていると、緊張し、委縮してしまい、「できない」「わからない」の沼にハマってしまうんだと思います。

「一回しかしない」から「何回もチャレンジする」に考え方が変われば、失敗が怖くなくなります。『高速回転仕事術』とは、失敗を恐れず、小さくまとまらず、大きな視点で、のびのびと仕事をする術のように思いました。

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ついつい止まってしまう人のための高速回転仕事術

ついつい止まってしまう人のための高速回転仕事術

ついつい止まってしまう人のための高速回転仕事術

  • 作者:宇都出 雅巳
  • 出版社:あさ出版
  • 発売日: 2009-10-24

目次情報

はじめに

第1章 ついつい止まってしまうあなたのための高速回転法とは

1 ついつい止まってしまう人のための高速回転法とは?
2 ビジネス、人生、すべてに活用可能!
3 ついつい止まってしまうあなたへ

第2章 高速回転[仕事術]

1 高速回転[情報収集術]
2 高速回転[速読術]
3 高速回転[ヒアリング術]
4 高速回転[情報整理術]
5 高速回転[思考術]
6 高速回転[企画術]
7 高速回転[プレゼンテーション術]
8 高速回転[会技術]
9 高速回転[セールス術]
10 高速回転[時間術]
11 高速回転[人脈術]

第3章 高速回転[コミュニケーション術]

1 自分一人ででは、まだまだ低速
2 高速回転[関係改善術]
3 高速回転[聴く技術]
4 高速回転[部下育成術]
5 高速回転[信頼構築術]

第4章 高速回転[成功術]

1 高速回転[キャリア術]
2 高速回転[マネー術]
3 高速回転[目標達成術]

第5章 そえれでも止まってしまうあなたへ

1 とりあえず、やってみよう
2 ウサギとカメ、どちらが「高速」?
3 行動できなくても「大量回転」していれば大丈夫
4 それでも止まってしまうあなたへ

ポイント①とりあえずやってみる
ポイント②とにかく繰り返す
ポイント③がんばらない
ポイント④ただ観察し、切り分ける
ポイント⑤できているところに焦点を当てる
ポイント⑥淡々と続ける
ポイント⑦範囲を広げすぎない、新しいものに飛びつかない
ポイント⑧範囲は、止まらないように広げつつ、繰り返せるように絞り込む
ポイント⑨夢は大きく、行動は小さく
ポイント⑩ただ、高速大量回転する

おわりに

宇都出 雅巳(うつで・まさみ)

1967年京都生まれ。東京大学経済学部、ニューヨーク大学スターンスクール卒業(MBA)。経済出版社、営業コンサルティング会社、外資系銀行を経て2002年に独立。コーチ養成機関・CRIジャパンリーダー、オールアバウト「コーチング・マネジメント」ガイドを務めた。
現在は信頼(トラスト)と尊敬(リスペクト)をベースにした組織・社会の実現を目指すトレスペクト経営教育研究所代表として、コーチングを行うほか聴き方の普及に携わる。
NLP(神経言語プログラミング)マスタープラクティショナー、CPCC(認定コーアクティブ・コーチ)。
著書に、高速大量回転法を紹介して話題となったベストセラー『高速勉強術』(すばる舎)、『速読・多読でビジネス力が高まる!スピード読書術』(東京経済新報社)、『絶妙な「聞き方」の技術』(明日香出版社)、『英語は「早く何度も」繰り返せ!』(日本実業出版社)など。訳書に『売り込まなくても売れる! 実践編』(フォレスト出版)、『コーチング・バイブル 第2版』(東洋経済新報社、共訳)がある。

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