レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』

これが「ウケる」ってことなのね!

強引なこと、言いにくいことこそ、笑いやユーモアで。

やっと読めた!名作『夢をかなえるゾウ』の著者

『ウケる技術』すごく評判がいいのか、あっちこっちのブログやSNSでも見かけます。

また『ウケる技術』の著者の一人は、『夢をかなえるゾウ』の著者・水野敬也さんです。『夢をかなえるゾウ』もすごく良い本でしたから、これは読むっきゃないなぁとずっとチェックしていました。

やっと読めた、って感じです。

笑い、ユーモアで手に入れるコミュニケーション

「ウケる」っていうのは、笑いを取る、ユーモアで話を進める話術です。笑いはその人のセンスがモノを言うテクニックですが、きちんと理解して身に付けることも可能です。

コミュニケーションの基本はアドリブです。

アドリブでウケる技術を身につけるには、実際に何度もチャレンジし続けるしかありません。この『ウケる技術』はウケるための座学篇ってところでしょうか。

ウケる会話を、分解し体系的に紹介されています。

  • ガイジン化
  • ねばり強さ
  • 神の視点
  • チューニング力
  • 番組化
  • アクションとレトリック

それぞれのシチュエーション別の正解例も紹介されています。

笑いなくして言えないことをズバッと言えちゃう!

で、このウケる技術を使ったコミュニケーションって、結構、強引な誘いだったり、キツい言い回しも多用されているんです。ほんとに、ユーモアを交えながらしか言えないこと!

ほんとに、ウケることって、コミュニケーションの技術なんだなぁと痛感。

しかし、それにしても、例文はかなりレベル高いです!

これが「ウケるぅ~」ってヤツか!

「ウケる」って、これね!と面食らいました(笑)。

ああ、「ウケるぅ~www」ってノリ、これなんだ~、みたいな。あさよるは関西出身なので、関西ノリとはぜんぜん違ってビックリしたんです。いわゆる「東京ノリ」ってヤツやな。

で、あさよる的には、例文にあるようなリアクションをされたら、どう思うんだ?とナゾです。「感じ悪ぅ~(-_-;)」ってならないのかなぁ?とギモン。

なので、設定されている「ウケる」技術レベルは、かなり高いんだと思うんですよ。それとも、世間のビジネスパーソンたちは、こんなハイレベルな会話をしているの!?((・・;?

「一言オモロイこと言う」くらいなら、あさよるもチャレンジしますし、ウケることもあるんです。だけど、会話全部を笑いに変えるって……お笑い芸人さんのトークじゃないか~!

強引でも、根底にあるのは「愛」なんです

『ウケる技術』の中で「愛」と書かれていたので、「愛」という言葉を使います。「思い遣り」や「気遣い」と言い換えることもできるのではないでしょうか。

ズバリ鋭い言葉で問いかけると、人は心を閉ざしてしまいます。それが事実なら尚更。

北風と太陽ですね。冷たい風を吹かすより、思わず笑っちゃうようなユーモアある会話が、頑なな心をほぐします。言いにくいこととか、図星なことほど、ユーモアを交えて伝えたい&伝えられたいモノですね。

ウケる話は、聞き手の方がムズカシイ?

「ウケる」ためには、話し手と聞き手、どちらも「ウケる技術」が必要なんですよね。

自分から話を振って笑いを展開してゆくよりも、聞き手の方が責任重大です。相手の話のコシを折らず、話し手のくり出すボールを的確に笑いに変えてゆくんですから!瞬発力と一瞬の発想力がモノを言います。ヘトヘトですよ。

「思い遣り」なんて言うと照れくさいですが、「楽しんで欲しい」「好きになってほしい」って、相手へのポジティブな気持ちがないと、「ウケる技術」なんて使えません。

何かしらかの「思い」がないと、「ウケる技術」は成り立たないのです。

大人の「ウケる技術」

ビジネスに役立つ「話し方」集ではあるんですが、使用用途はビジネスだけに留まりません。家族との会話や、気になる異性へのアプローチにも。

特に、横のつながりのコミュニケーションで、こんな「ウケる技術」を使えたら、同期や仲間から、頭一つ抜きん出るんじゃないかと思います。

スベリが怖くなくなる!?自分の得意な「ウケる技術」からはじめよう

で、果敢にウケるコミュニケーションに挑んだ結果、たとえスベってしまったとしても、スベったことを話題にできればOK。上司や取引先の前でスベっても、まだ終わっていない!

学生ノリとは違う、大人の「ウケる技術」って感じです。

なかなか実践するにはレベルは高そうですが、「ウケるってこういうことかぁ」と体系的に知れただけでも、勇気づけられました。自分の得意な、できそうな戦略から攻めて見るのがいいかも?

みなさんも、自分にピッタリあう戦略があるんじゃないかと思います。

関連記事

水野敬也さんの本

コミュニケーションの本

話し方の本

ウケる技術

  • 水野 敬也、小林昌平、山本周嗣
  • 新潮社
  • 2007/3/28

目次情報

はじめに
本書の特徴と使い方

ケース0 しょうがない上司の味方になってあげる!

ウケる技術①ツッコミ

戦略1 ガイジン化

ケース1 お偉いさんのフトコロに飛びこむ!

ウケる技術②建前
ウケる技術③カミングアウト
ウケる技術④前置き
ウケる技術⑤分裂
ウケる技術⑥自分ツッコミ
ウケる技術⑦下心
ウケる技術⑧タメ口
ウケる技術⑨恐縮

ケース2 イカツい若者を鎮める!

ケース3 結婚式のスピーチでスベらない!

ウケる技術⑩切りかえ

戦略2 ねばり強さ

ケース4 オンナを家にお持ち帰る!

ウケる技術⑪詭弁
ウケる技術⑫俯瞰

ケース5 父になったとして、娘をふりむかせる!

ウケる技術⑬カン違い
ウケる技術⑭フェイクツッコミ
ウケる技術⑮キザ
ウケる技術⑯パロディ
ウケる技術⑰自分のフォロー

ケース6 この前の飲み会で脈のない女を電話で口説く!

ウケる技術⑱ディテール化
ウケる技術⑲深読み
ウケる技術⑳アピール

戦略3 神の視点

ケース7 ナメられたとき、応戦する!

ウケる技術㉑キャラ変
ウケる技術㉒同調

ケース8 陰険な上司の攻撃をいなす!

ウケる技術㉓便乗

戦略4 逆

ケース9 腐った友人を生き返らせる!

ウケる技術㉔裏切り
ウケる技術㉕カウンター
ウケる技術㉖ミスマッチ
ウケる技術㉗

ケース10 上司のウザい誘いを切り抜ける!

戦略5 チューニング力

ケース11 彼女の父親に挨拶に行く!

ウケる技術㉘天丼

ケース12 お客さんと間合いをつめる!

戦略6 番組化

ケース13 間がもたない初対面をしのぐ!

ウケる技術㉙レッテル展開
ウケる技術㉚悪い空気

ケース14 居心地の悪い店をなんとかする!

ウケる技術㉛ロールプレイング

ケース15 ディズニーランドの2時間30分待ちを乗り切る!

ウケる技術㉜擬人化
ウケる技術㉝強がり

最終戦略 愛

ケース16 飲み会で弱者をプロデュースする!

ウケる技術㉞パス

ケース17 空港にて

ウケる技術㉟サプライズ

補足 アクションとレトリック

ウケる技術㊱ビジュアル化
ウケる技術㊲決まり動作
ウケる技術㊳決まり文句
ウケる技術㊴
ウケる技術㊵ボキャブラリー

ウケる技術・メール篇

ケース1 メールアドレスを聞いた相手に初めての携帯メールを送る

メールでウケる技術①空気読み
メールでウケる技術②自分ツッコミ
メールでウケる技術③ニュアンスづけ

ケース2 日程調整のメールを、点を稼ぐメールに変える!

メールでウケる技術④・⑤言い換え/繰り返し
メールでウケる技術⑥映像化

ケース3 逆境をメールで挽回する!

メールでウケる技術⑦押し引き
メールでウケる技術⑧かっこ

ひととおり読み終えた方へ

付録 「ウケる技術」チェックリスト

小林 昌平(こばやし・しょうへい)

1976(昭和51)年生れ。慶應義塾大学卒。美術評論家、戦略プランナー。女子・食・建築などに関する評論、エッセイ多数。

山本 周嗣(やまもと・しゅうじ)

1976年(昭和51年)年生れ。学習院大学卒。外資系証券会社トレーダー。

水野 敬也(みずの・けいや)

1976年(昭和51)年生れ。慶應義塾大学卒。執筆以外にも、「恋愛体育教師・水野愛也」や企画チーム“rice”によるDVDシリーズ「温厚な上司の怒らせ方」など活動は多岐にわたる。著者に『BADLUCK』がある。

コメント

  1. […] 記事リンク:レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  2. […] 記事リンク:レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  3. […] 記事リンク:レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  4. […] レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  5. […] 記事リンク:レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  6. […] レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  7. […] レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  8. […] レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  9. […] レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  10. […] レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

  11. […] レベル高すぎ!?笑いのコミュニケーション|『ウケる技術』 […]

タイトルとURLをコピーしました